白丸集落の石畳の径から始まる棚沢集落と氷川集落をつなぐ径は『奥多摩町誌 歴史編』p671-672によると｢根岩越え｣(ねえやごえ)といわれている｡
｢根岩越え｣記述の箇所を以下記す｡
白丸駅から､石で畳んだ坂道を登る(先人の生活の知恵で考えられたこの石畳も近年コンクリートで塗りかためられつつある｡)清水沢を渡り､西の平から屋号｢おぎの｣をすぎると集落と別れて山道に入る｡杣入沢を左に見ながら､道を右の杉林の中にとる｡山の神の祠をすぎ､急な小径をたどると屋敷跡の石垣が見える｡土台石もはっきりしないが､旧屋敷が三軒くらい段々状に建てられてあったことが推察できる｡かつて根岩越えした人々も､ここらで一服小休止をして､お茶(さ湯か)を馳走になり､汗を拭いたことだろう｡昔時の往時の様子が偲ばれてくる｡ここから小径は通る人もないので杉や檜の林にかき消されてしまう｡急坂をあえぎあえぎ約二十分登りつめると､本仁田山(別名高指山･一､二二五メートル)から南に伸びたゴンザス尾根の｢根岩｣(ねえや)にたどりつく｡四方に眺望のひらけた素晴らしい場所である(氷川のテレビアンテナがたっている)｡この尾根道を北にたどれば大沢･日原方面に通じ､西にとれば大氷川に下ることになる｡
以下メモ
�＼郷綢瑤両貊�
→グリーンウッド奥多摩の北側を通っている沢のことか?現在残されている石畳の径の中央部につながる沢のことか?
�∪召諒燭箸�
→地名で西山はあるが､西の平とは何のことか?
�２姐�｢おぎの｣
→今も現存するのか?松浦さんの本にある｢電柱(白丸148)スロープ｣の場所と同一なのか｡
�せ海凌世例�
→今も現存するのか?
�ズ�岩山
→アンテナの箇所とのこと｡開けていて､草ぼうぼうだった記憶あり｡
『皇国地誌西多摩郡村誌』の｢白丸村｣の｢根岩山｣の記述には2,3軒家があったとのこと｡705m過ぎたあたりにかアンテナより上から人工の石積みがあったような記憶がある｡何か関連性は?
