ゴールデンウィーク､ちょっとだけ奥武蔵エリアに足をポチャンと入れさせていただいた｡
改めて『山と高原地図 奥武蔵･秩父』を見ていたら､刈場坂峠の北側に｢奥武蔵スキー場跡｣と記載されていた｡
東京からの近場にスキー場があったのか!!
インターネットで調べてみると､S.Tom.様が作成されている｢樵路巡遊｣に記述があった｡
http://medi-terra.net/yama/iroiro/idletalk05.html
記述にあった雑誌｢登山とスキー｣5巻1号(黎明社刊行 1934(昭和9)年1月1日発行)を見てみると､
��｢ｰ東京から三時間ｰ 奥武蔵スキー場印象記｣塩見聖平さん著(p33)
��｢奥武蔵スキー場案内｣(p144-145)
の2つの記事があった｡
さらに｢登山とスキー｣5巻5号(黎明社刊行 1934(昭和9)年5月1日発行)に
⓷｢五月の―奥武蔵と奥多摩｣磯山知治さん著(p31-33)
にも奥武蔵スキー場の記述があった｡
�，竜�事の内容(要約)は以下の通り｡
奥武蔵スキー場は今年(1934(昭和9)年)営業を開始した｡
池袋駅から武蔵野鉄道(現在の西武鉄道)終点の吾野駅まで行きそこから大蔵平までバスで行く｡そこから先に約4km歩くと刈場坂峠に到着するが､ここまでが東京からちょうど3時間の行程だ｡この峠の北側スロープ一帯が第一ゲレンデ､その西方に続いて第二ゲレンデがある｡第三ゲレンデは刈場坂峠から更に西北にのびている山稜を大野峠を越えて40分進んだところの丸山に展開している｡
�△竜�事は
交通機関及び賃金
池袋―(1時間40分)―吾野―(直通バス20分)―大蔵平―(徒歩45分)
賃金は往復1円90銭(切符の通用期間5日間)
スキー電車運転(専用電車があったようだ)
地図
秩父(1/25000か1/50000の地図のことか?)
旅館及び宿泊料
(第一)ゲレンデの上及び下のヒュッテにて一泊入浴付30銭(食事は別､寝具持参)
(ヒュッテは��の記事によると通年営業)
積雪量及び雪質
12月下旬から3月末 90cmから180cm 雪質良
などの記述がある。
��の記事はスキー場のヒュッテが通年営業であることが記載されている｡
｢刈場坂峠の丁字路には､今年(1934(昭和9)年)奥武蔵スキー場の開設と同時に､武蔵野電鉄(現在の西武鉄道)がスキーヤーのために建てたモダンな､気分のよいヒュッテがある｡このヒュッテはスキー季節のみならず常時番人をおいてハイカーの休息､宿泊所に提供するさうであるから､(以下略)｣
おそらく積雪が足りなくて営業が成り立たなくなってしまったのかもしれない｡
そしてふと思い出したのは､東京都檜原村にもスキー場があったと何かのハイキング案内書で読んだことだった｡
インターネットで検索すると、千間台スキー場あるいは浅間尾根スキー場､あるいは浅間台スキー場という名称のスキー場があったそうだ｡
探索をされた方が何人かいらっしゃる｡
共通の見解は､浅間嶺から東側､トイレと標高839ｍに囲まれたエリアらしい｡
武蔵五日市駅からバスに乗らないと行けないところが難関であるが､いらしたことのあるヤマレコユーザー様に今度お話を聞いてみたいなと思っている｡
