この鉄道は湘南軌道軽便鉄道と言って、明治39年(1906年)に鉄道馬車として開通。その後軽便鉄道に代わり、昭和12年(1937年)まで秦野の名産であった葉タバコや近隣の農産物、大山の登山客を運んでいたそうです。
廃線になって既に90年近い年月が経っており、その痕跡はほとんど残っていませんが駅であった所には碑が建てられており、それを辿って二宮から秦野まで歩いて見ました。
ほぼ全て舗装路歩きなのでウォーキングとしては若干面白味に欠けますが、蒸気機関車が走っていたであろう緩くカーブした旧道を当時を思い浮かべて歩くのも悪くはないです。
軽便鉄道の終着点であった秦野駅は現在ショッピングセンターになっていますが、かつては専売公社のタバコ工場でした。軽便鉄道が運んでいた名産の葉タバコも、今では栽培する農家もほとんど無いそうで「秦野たばこ祭」に名を残すのみ。
後から開通した小田急線の駅名が、重複しないように長らく大秦野であったのも今は昔です。
湘南軌道が運んでいたもので、気になるのが大山への登山客。
今は秦野から大山へ行くには蓑毛かヤビツ峠までバスで行くのが普通ですが、当時はヤビツ峠までの道路は無く、蓑毛までのバス便も有ったのか不明。
もしかすると、江戸時代の大山街道である蓑毛通りか羽根尾通りで蓑毛越から子易というルートだったのかも知れません。
それで、軽便鉄道だけでなく蓑毛通りや羽根尾通りが、どういうルートだったのかも気になり出しました。これも調べて、もし可能なら歩いてみたい気がしてます。
画像1(左):「軽便みち」の標柱と軽便鉄道の碑
画像2(中):軽便鉄道の碑の銘板(秦野駅)
画像3(右):軽便鉄道のルート
*)参考URL
湘南軌道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%98%E5%8D%97%E8%BB%8C%E9%81%93
軽便鉄道歴史の旅
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002262/index.html
湘南軌道軽便鉄道跡を歩く 二宮から秦野
https://miwa3k.hatenablog.jp/entry/shonankidou
神奈川県「秦野駅」からJR二宮駅へ、湘南軽便鉄道の廃線跡を歩く
https://news.mynavi.jp/article/20190622-shonankeiben/
なるほど、なぜ小田急の駅が長らく大秦野だったのか、モヤモヤした気分がスッキリしました。
小田急では、新原町田という駅名もかつてはモヤっとしていたのですが、JRとともに町田になってスッキリしました😄
大秦野、新原町田だけでなく、小田急線には開通時に既にその名前の駅があったから少し変えましたという駅が多いですね。厚木と本厚木、松田と新松田のように。
新松田なんて、道路で隔てられているものの、松田駅の改札までの距離は町田より短いから同じでも良い気もします。
大根の駅名変更は東海大が費用を出したというのは信憑性がありますね。
秦野も東海大が費用を出したかは微妙ですね。
東海大は湘南校舎を名乗っているし、秦野に東海大の関連施設は無いですから。
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