だいたい本格的な冬山は家人から禁止されているので、私が行くような山では、それで用が足ります。
もし必要ならば、これまた大昔に使っていた12本爪のアイゼンを引っ張り出してくればよいと考えていました。
とは言うものの、帯に短し襷に長しの感は否めず。
もう少し適当な物が欲しくなって山道具屋へ見にいったら、昔とは比べ物にならないほど高機能なものが色々とあります。でも、結構高い。
少しでも、安いものはないかとネットで検索したら、
『アイゼン 8本爪 黒 ブラック 専用ケース 雪山 登山 マイクロファイバーモップ付属 価格: ¥ 2,580』
というのを見つけました。アイゼンと銘打っていますが、所謂チェーンスパイク(スパイクチェーン?)です。
早速注文すると送られてきたのが写真1のセット。黒い袋はケースで、説明書もなにも入っていません。
ネットに出ていた写真を参考に装着してみると(写真2)それなりに使えそうなので、適当な山でフィールドテストを敢行しました。
それで、結果からいうと、これは使えます。
雪だけでなく、氷でも安定して歩けましたし、軽くて着脱も簡単です。
厳冬期の穂高とかには無理でしょうが、丹沢や奥多摩あたりなら充分です。
気になる点としては、
(1) 普通のアイゼンでは爪が靴底の縁にあるが、これは位置が靴底なので、爪で岩角に立つ事はできない。
(2) 爪の長さが短いので、雪が深いときや腐っている時は、多少、引っかかりが弱いと思われる。
(3) 爪がそれほど硬い鋼材ではないので、雪の無い岩場などを歩くと、すぐ爪が丸くなるようである。
(1)に対しては、そういう物だと割り切って、足の置き場や歩き方を考えれば良いし、逆に、爪が底にあるぶんズボンの裾を引っ掛けて転倒するなどの可能性が低いと言えます。
(2)については、キックステップをうまく使って歩けば問題ないと思われます。
(3)は仕方ないです。某有名メーカーの製品のほぼ半額だし、某メーカーの製品でも同じような物かも知れないので、割り切って使うしかないでしょう。
あとは長期信頼性というか、どれだけの期間使えるかという事ですが、価格から言って2シーズンくらい使えれば御の字でしょう。
しかし、付いてきたマイクロファイバーモップは何に使うのでしょうか?
せっかくだから車の窓拭きにでも使おうかと思っています。
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