|
昨日の講義は、
南極での生き物の見付け方。お弁当つき。
伊村先生のお話は分かりやすくとても面白かったです。
先生の専門は苔です。ヤマレコのコケマニアさんたちが喜びそうな先生です。
南極で苔を見つけるにはコツが要ります。
なぜなら、そもそも南極の陸地は生命が存在しがたい世界。理由は極度の低温と乾燥で液体の水が存在しづらい環境だから。。そして、生物は液体の水がないと生きていけない。
よって、乾燥した大地で生命を探すには、液体の水が期待できるところを見る。岩をひっくり返したり、表層の岩盤を少し剥がした所などだそう。
なんと、石の中の結晶の隙間に、苔やクマムシが入り込み、一つの生態系を作ることもあるそうだ。
苔、すごい。
乾燥しても死なないのだ。
岩の隙間に生きる彼らは、冬の季節に水分がなくなってカラッカラになると、休眠する。
でも水をかけると一瞬で膨らんでもとに戻り、光合成をはじめる。
水があるときには活動する。乾いたら眠っちゃう。また水がきたら活動する。乾けば眠る。そんな生き方をしているのだそうだ。
ちなみにクマムシもそう。
じゃあ、苔玉は水遣り忘れても死なないんだなあ。
ちょっと苔に惹かれはじめています。
先生がお話しくださったことは全部面白かったので紹介したいのですが、めっちゃ長文になるので、南極基地のお話から少し。
先生はいろんな国の基地に滞在経験があり、いろんな基地の特徴をお話しくださったのですが、
フランス基地は、めっちゃ臭い。
基地の下にペンギンが巣を作っていて、糞だらけだから。
何でそんなところに巣を?。
フランスは、基地の近くの島に滑走路を建設する予定だったのです。
それは環境破壊だからやめろと各国が反対したけども、耳を貸さず建設を始めちゃったのだとか。
でも建設途中に滑走路は嵐で吹っ飛び、島を追い出されたペンギンが基地にやって来て、かぐわしい臭いをふりまきはじめました。。。
まさにペンギンの逆襲です。
また来月のサイエンスカフェが楽しみです。
写真は、お弁当。
(講義内容の掲載はOKと、広報担当者に確認済みです。)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する