今日は一日人間ドックでした。
腎臓癌を見つけてくれたクリニックで受けました。
同じ人ではありませんでしたが、エコー担当の方にお礼はさせていただきました。
友人から癌になって人生観が変わったのではないかと聞かれましたが
その時はピンときませんでしたが、半年検診の際、造影剤のアレルギー反応で
死にそうになったとき2度ほど意識がなくなりました。
あれはひょっとして気を失いそのまま死ぬ直前だったのかなーと思うと、非常に死が身近に感じられました。
気が付いた時は両腕に管が刺さり、指先に酸素計測器、手にはナースコールを握らされ、酸素マスクをしていましたからね。
ひょっとしたらあのまま死んでいたのかなーと思うと。
あの医者の慌てよう。
医者から「家族はきていませんか」と聞かれたり
カーテンの向こうで「家族は付き添っていないようです。」と申し送りをされたり。
若い時、岩登りをしているとき指先やつま先に自分の命を感じました。
雪山で雪まみれになったとき遭難するわけにはいかないと踏ん張りました。
ヒグマに遭遇したかと思ったとき、ストックを握りしめました。
山では戦って抵抗して最善を尽くしてそれでも負けたら諦めもつくでしょうが
アレルギー反応で気を失ってそれっきりというのや嫌ですね。
今日クリニックで「太平よひとりぼっち」を読み終わりました。
復刻版です。
子供のころ池袋三越の屋上にマーメード号が展示されているのを父親に連れられて見に行きました。
石原裕次郎の映画を見たことがありますが、原作の存在にまで気が回りませんでした。
加藤文太郎と比較してはいけないのでしょうが、太平洋を94日間独りでヨットを操舵してシスコに渡ることは40年前では想像を絶したでしょう。
また、水や食料、衣類、薬品、火器、工具など積み込む備品の数量と選定も非常に独創的です。
冬山でも見渡す限り自分ひとりを実感できますが、太平洋で見渡す限りひとりは爽快で、孤独でしょう。
しかし、嵐と戦って死ぬのと、寝ているうちに大型船に衝突され訳も分からず死んでしまうのでは大きな違いですね。
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