出張で西条というところに泊まりました。
仕事は広島空港なのですが、どこに泊まってよいか見当がつかないというと
先方の方が、西条に宿を確保してくれました。
広島空港は広島市とは離れた遥か山の上、標高300メートルです。
確か新幹線の広島駅から1時間バスに乗らなくては着きません。
山のてっぺんを切り開いたみたいで南側は空母のように張り出し、誘導灯も天空に橋脚で支えられ聳えます。
北側は例のアシアナ航空が壊しましたが、すでに復旧され安心して着陸できます。
まだ滑走路脇にはその痕跡がはっきり残ります。
あの機体はオークションにかけられ、落札した企業が使えるものは徹底的に取り外し、その他はスクラップとして販売したそうです。
残念ながら風評被害は残り、便数はずいぶん減っているそうです。
皆さん誘導装置も当初の予想をはるかに前倒しして完全復旧していますのでご安心をとのことです。
さて西条に宿をとったと聞き、地図で見てみると山の上。
内心広島市内に降りたかったのですが、宿まで案内されて驚きです。
狭い道の両側に造酒屋をはじめ歴史的な建物がずらり。
私は下戸なので知りませんでしたが、灘、伏見、西条と日本三大酒処というではありませんか。
しかし川がない。清流がない。
ここは盆地で豊富な地下水が井戸からくみ上げられるそうです。
なるほど。
翌日電車から西条の街を眺めると四角い煙突が林立していました。
私は今回西条に泊まるまで山陽道はてっきり瀬戸内海沿いにあるものかと思い込んでいました。
なぜこんな山の中に街道を通したのか不思議です。
昔は難所続きだったのではないでしょうか。
地図で見ると確かに海岸沿いよりは距離は短いですが、高低差を考えると不思議です。
昔は海岸沿いの方が親知らずのような難所が多かったのでしょうか。
北海道も最近まで海岸沿いの道がないところが散見されましたから。
瀬戸内海といえば堀江謙一。
地元の人はみなさん太平洋独りぼっちをお読みになっていました。
さらに瀬戸内海といえば大島出身の民俗学者宮本常一の故郷。
早速宮本常一、山陽道で検索してみるがアマゾンで適切な書籍が出てこない。
あとで未来社で検索してみましょう。
山陽道に惹かれた今日この頃でした。
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