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数年前にウトウノ頭を通過したときに水鳥の善知鳥の絵が掲げられていたのでこれはおかしいだろうと、名前の由来を調べるために図書館の本を検索して数冊を借りました。
その中に「奥多摩登山考」があり、読んでみると遭難記でした。
面白かったので「金副隊長の山岳救助隊日誌」も探して読みました。
中学校3年生から45年近く楽しませてくれた奥多摩でこんなに遭難事故があり、仕事とはいえ苦労している警察官がいることを知り、思わず山の帰りに奥多摩交番に「毎日お疲れ様です。」「金さんの本を読んで皆様の苦労を知りました。」とあいさつすると「ちょうどいい。じきにに退職する金さんがいるから」と奥から金さんを呼んでくれました。
「今もう、あの本売っていないだろう。」
「図書館で借りて読みました。」
「どこ歩いてきたの」
「大沢から山の神尾根を上がって六つ石から水根に降りました。」
「彼が「待ってろ岩」の主人公の日原駐在所の・・・。」
と話は弾みましたが、どうも怪しい人物と思われたか、金さんにしっかりと名前と住所と電話番号を書かされました。
山岳救助隊員である前に警察官でした。
この3冊目の本は警察官という立場を離れているので、より本音が表れていて、その分救助する側の苦労が知れます。
昨年一杯水から里に下りてくると最近よく見る派手な大きな花が咲いていました。
近くでたき火をしている男性に「あの花の名前はんですか。」と聞くと「皇帝ダリアですよ。」と答えてくれました。
ふと気がつくと正面の対岸に「待ってろ岩」が見えました。
かみさんに「ほら待ってろ岩だ。」というと、それを聞いた先程の男性が「待ってろ岩を知っているのですか。」聞いてきました。
その男性はなんとあの日原駐在所のおまわりさんでした。
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