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後輩が土足でトイレに入り、小屋の人に咎められ雑巾がけの刑に服したこと。
食事はオリジナルの陶器製食器ででナイフフォーク頂く。
なかなか思い出深い山小屋です。
本書は槍ヶ岳山荘グループ95周年を記念して三代目穂苅康治氏が山岳ジャーナリスト菊池俊朗氏に依頼して出版された本です。
山小屋黎明期のロマンを求めて読み始めましたが、気取った文章と勿体ぶった構成で意気消沈しました。登場人物が高学歴な場合は出身大学が必ず添えられています。
穂苅家三代が連綿と続ける山岳写真と播隆上人探求、そして営利山小屋黎明期から
現在の大規模経営までがまとめられています。
しかし読み進めれば、面白く、山屋が書いた文章とはひと味違う、視点がありました。
本書で私が若かりし頃登ったときと、家族と登ったときと、OB会で登ったときで
槍の祠がすべて違うことを知りました。
また、新田次郎の「槍ヶ岳開山」が余りにも史実と違うという記述も、興味深く読めました。
希少な写真や図も80点近くあり、理解を助けてくれます。
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