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ですのでその内容が外科手術より薬でがんを治すという(化学療法)方向に重きが置かれています。
上下巻を通して読んでみて、統計学、抗がん剤、製薬会社の経済、副作用について理解がf深まりました。
臨床試験とは偽物を投薬される患者グループと開発中の薬を投与される患者グループの比較という恐ろしいものであることを知りました。
結局のところ癌は全ての人に内在する遺伝子の突然変異の蓄積であると結論され、
完全に駆逐はできないものと書かれています。
制御を失った細胞の異常分裂、増殖が癌ということですが、ならば不老不死の可能性もあるのではと読みながら想像してしまいました。
実際に著者の手元には40年間生き続けるがん細胞があるようです。
全体には患者の物語を交えながら専門的な内容をわかり易く記述してくれます。
それでも下巻はかなり専門的になり、少し読む速さが滞りました。
しかし一つの歴史書としては非常に面白かったです。
その歴史は進行中ですが。
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