４２年ぶりの越沢は大きかった。

越沢　講習と検索したら出てきました。
参加費用８，０００円
初回は１，０００円引き
早速申し込む
先輩も誘う。

随分遠回りして基部に着く。
ここはどこだ。
あれハングしている。
ここをトップロープで登ります。
２人の人が登り切る。
先輩が行く。
ハング手前で万歳。
まさか腕力を使うところで試されるとは思わなかった。
岩登りは足で登るもの。
腕力で登るのは邪道だ。
私が行く。
ハング手前で腕力が尽きる。
落ちる。
いいポジションに落ちたのでまた昇る。
ハング下から手をかけ、ヨッコラショで上がれる。
しかし腕が。
「落ちまーす。」

セカンドとしての確保、制動器を使ってのビレーを習う。
セカンドの場合はダイレクトか、ロボットを使ってしか経験がないので、非常に忙しい。
右手がザイルから離れる瞬間があるのを怒られる。

次は階段状をユマールでビレーを取りながら登る。
あれ、指と腕に全く力が入らない。
終了点でセルフビレーの取り方、制動器のセットの仕方、テンションをかける順番など注意を受ける。
下降の仕方の注意を受ける。

やっと昼食。

午後は天狗の肩まで上がる。
楽勝かと思ったが、階段状を腕の力を借りて体を上げることができない。
嘘だろう。
もしリードだったら諦めるところをインチキ臭く登る。
最後の凹角状が腕が利かず体を引っ張り上げられない。
肘と拳のジャミングでインチキしてどうにか抜ける。

もう精根尽き果てました。

懸垂下降の手順でまた怒られる。

現役のころから２０キロ体重が増え、腕力も衰えている。
それにしても酷い。
現役のころは鋸や大ハング以外腕力は使わず、基本足だけで登れたと思っていましたが、それなりに腕の力も使っていたのですね
最後に右、第一、第二スラブの起点を見学する。
昔は植林と灌木に覆われていたところがすべて伐採され、基部から６メートルは岩が露出していて皆さんそこからビレーを取っていました。
人間でいうと歯槽膿漏ですね。
岩場が成長していました。

帰り支度でパッキングしようと思ったらザックが開けられない。
指に力が入らない。！

腎臓のためにも癌のためにもダイエットをしなくてはとても岩登りを再開できないことを知りました。

しかし、生まれて初めてお金を払って山の研修を受けました、非常にためになりました。
講師の方から「本当にすべてを忘れていますね。」と言われました。
忘れたのか、もともといい加減だったのか、たまたまその時だけの動作だかわかりませんが、安全に対する認識が欠如していたことは確かでした。

少し気になったのはいくらクライミングシューズとはいえ、ザイルを踏む人が多かったことと、どこからでも懸垂下降することでした。
ちなみに先輩は４０年前のガリビエール。
私はモンベルのハイキングシューズ。
昔は右ルートの終了点の杉の木からの懸垂以外してはいけない暗黙があったと思うのですが、今は下に人がいようがどこからでもザイルを垂らして懸垂をはめていることでした。

覚えた言葉。
ATC、クリップ。
初めて見たもの。
各種制動器、セルフビレー用シュリンゲ。
覚えた動作。
制動器の使い方、懸垂下降の手順。
確認できたこと。
自分がメタボであること。
それに反比例して腕力がないこと。
最近の制動器はいざとなれば片手で簡単に流れを止められること。



つかれた。

コメント

MUSICA001

RE: ４２年ぶりの越沢は大きかった。
borav64mさん、大変お疲れ様でした。
自分のことのように思って読ませていただきました。
己れを知ることの大切さを学ばせていただきました。
やはり、boravさんは、尊敬できる方です。
どうぞ腕の筋肉痛と格闘されてください。

borav64m

RE: ４２年ぶりの越沢は大きかった。
MUSICA001さん
こちらこそ畏敬の念でMUSICA001さんの記録を読ませていただいております。
最近はパーティーを組まれてもしっかりMUSICA001さんらしく歩かれてます。
毎週歩かれているのは凄いことだと思います。
少しでもMUSICA001さんに近づければと思います。
持っていると気が付きませんが、失うと初めて気が付くこともあるのですね。

ankota

RE: ４２年ぶりの越沢は大きかった。
ボラフさん、お疲れ様でした。
ロボット、久し振りに見ました。希少価値あります、が経年変化が心配です。
自分はSMCのカラビナにつけるブレーカーバーをしばらく使ってました。一番安かった下降器でした。エバニューでもヒラリ環という似たものを出していました。素晴らしいネーミングです(エベレスト初登頂のヒラリーではなく、ひらりと降りるからだったと思います)。
しかし先輩さんの40年前のガリビエールとは凄いですね。スーパーRDですか？もしかしてメットもガリビエール？
しかし岩場も大きくなるものなんですね。自分は日和田ばかりだったけど、あそこも大きくなったかな。

borav64m

RE: ４２年ぶりの越沢は大きかった。
ankotaさん
コメントありがとうござます。

ビレーや懸垂は我が家にあった新品の「変形ぶたっぱな」を呼び方から使い方を講師に教わり使いました。
最後の懸垂だけは慣れ親しんだロボットを使ったのですが妙に早い。
念のためザイル２本とも爪にかけたのですが、速くて火傷しそうでした。
２０キロ増加の体重の所為でしょうか。

とにかく安全第一の講習会でした。
確かに多くの有名クライマーが終了点であっけなく転落していますからね。

ヘルメットは現役のころ先輩はカシンでした。
後輩はガリビエール。
私は最後まで滝谷でした。（笑）

今は蛍光オレンジの派手なやつです。
先輩のヘルメットは？？忘れました。

先輩からのメールを転載します。
お疲れさまでした。
昨夜、家に帰ってから4回も足が攣り大変でした。
むこうずね、弁慶の泣き所あたり　それも両足。
次いで太もも両足、腰の背筋当たりも攣り泣きが入りました。
流石、体力がないことを厭とゆうほど思い知らされ
基礎体力をつけなければ、岩場には行けないことを思い知りました。
バランス以前の問題ですな。