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地質学の専門家原山智氏と編集者兼ライターの山本明氏は高校の同級生でともに山が大好き。北アルプスの成り立ちを語る原山氏の言葉を山本氏がかみ砕き、まるで漫才のように進行させます。非常に読み易く素人を飽きさせず読ませます。舞台となる山は北アルプス全域にわたり、さすがに滝谷遡行はしておりませんが、北鎌尾根も一ルンゼもほぼすべて歩いていましたので、興味は尽きませんでした。冒頭「穂高は火山」から入ります。あの崩壊した1ルンゼのどん詰まりを奥の院と言うことを初めて知りました。唯一原山氏の文章がそのまま掲載された我が愛しの山、笠ヶ岳物語に記された「死線をさまよったあの日、あの時」は迫力がありました。専門書を読み砕いた優れた先例になると思います。
故広島三郎氏の「山が楽しくなる地形と地学」とは違った面白さがありました。
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