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この続は2,000mを下回る頂のそれ。頂で景色を喜び、下山後に充実感を語るのがとても好い。それにしても長い歴史を感じる林業の痕跡と麓の村誌が語られ民族誌ともいえる。
本書で林業の痕跡を知ると日本には北海道は分かりませんが、やはり原生林は無いのだなと思いました。
と同時に明治30年代の陸軍陸地測量部は凄かったのだなとつくづく思いました。
という事で今度は「地図をつくった男たち」山岡光治を読むことにします。
本書は過去の記録を集めたものと思いきや最新の記録は2014年11月19日。南川氏が既に74歳の時の記録です。
また驚いたのは私が山を歩き始めたこの50年間で高瀬ダムをはじめ南相木ダムまで随分ダムが増えたなという事でしょうか。
南相木は谷沿いに集落がありますが、過去に大土石流が発生した谷でもあります。もう20年以上前でしょうか知人が村の最奥に廃屋を借りて住んでいましたが、どうなったのでしょうか。また、元同僚の実家が尾根の上の三尺(さっちゃく)にあり、日航機墜落の時はヘリが飛び交い農作物が傷んだと話していました。
私が山登りを始めてから新しくできたダムを羅列してみます。
丹沢、高瀬、南相木、広瀬、滝沢、裏山、有間、八ッ場、葛野川等。
ちょっと違うけれど足尾には親水公園なんてなかったし、もっと馴染のあるところでは笛吹川上流の東沢にはつり橋の下にある堰堤なんてありませんでした。あの堰堤は竣工して数年後に源流での地滑りであっという間に埋まってしまいました。
堰堤と同じようにどんな巨大なダムもいずれは埋没します。本来その土石は海まで流れ国土維持に役に立つのですが、どうなることやら。
高瀬ダムなどは埋没するのが早そうです。
話が脇道にそれましたが山頂渉猟と続山頂渉猟は本当に面白いです。
在宅登山にはもってこいです。
少し悲しいか。
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