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ドストエフスキーの「賭博者」は50頁でストップ。
カーソン・マッカラーズの「心は孤独な狩人」は171頁でストップ。
そんな状況で図書館から本書が届いたと通知が来ました。
小説に行き詰まったらドキュメンタリー。
3.11関連の書籍は小説、随筆、ドキュメンタリーと何冊か読んできましたし、福島原発関係も数冊読みましたが、本書が、今一番この事故を俯瞰できると思います。海外の研究機関にまで取材を行い、考えられる多くの関係者(現役は勿論、異動先や退職者やOBまで追って)から取材をし、テレビ会議の内容も精査し、僥倖の上に立つ福島第一原発を誰を英雄にすることなく炙り出した秀作だと思います。大変なコストを掛けた734頁のレポートです。
10年を経過してもいまだ危機が目の前にあることを再認識しました。半径250キロに人が住めなくなる寸前の事故をアンダーコントロールと言う首相となぜベントができないんだと現場に乗り込んだ首相のどちらが悪質か。しかし、事故直後などの重要な場面の画像はあっても音声がないと言い張る東京電力は凄い会社だ。
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