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往復の航空券とテレフォンカード2枚だけを持ち自宅から羽田空港まで、稚内空港から宗谷岬に向かい折り返して襟裳岬までを分水嶺を意識して歩き、釧路空港まで、最後は羽田空港から自宅までを50日ほど費やして雑種犬ナツ(夏)と歩き通します。
さすがにすべての食料を持っては無理なので何か所かの避難小屋に炭水化物を中心に食料をデポして、あとは猟銃と毛バリで食料を調達していきます。
正直お店で肉や魚を買う私には親子鹿や狐、蝦夷雷鳥を撃ち殺して解体して必要なところと必要な量だけを獲る行為に残酷という感情が湧きました。
そこに必然性があるか、無駄な殺生ではないかと感じてしまいます。
だいたいその歩行旅行自体に必然性がないのではと考えてしまいます。
しかしそれが文明であり人としての必然なのかなと納得します。
現金を持たず基本的に人里を離れて歩いて旅をすることで経済活動から解放されたようで実はこの本を出版することで、しっかり経済活動に組み込まれているわけです。
言葉を変えれば非生産的なようで生産的活動ですね。
これは山歩きにも言えますね。
パイオニアワークの時代が去り、人はいろいろな方式を編み出しますが、スポンサーに押しつぶされることなく著者はうまく歩いていきそうです。
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