仕事疲れで今日は術後初めての山歩きを見送った。
しかし、11時に先輩から電話をもらい急遽御岳山に行くことにする。
青梅街道はやめ、遠周りでも関越圏央道で青梅で降りる。
14時前にはロープウェイを降りることができた。
多くのハイカーと別れて大塚山方面に向かう。
尾根に出たらカタクリの花を見ながら御岳神社の分社に向かう。
ここは腎臓癌手術の成功を祈願した小さな神社です。
今生きているお礼と先輩の手術の成功を祈願した。
かみさんは娘の潰瘍性大腸炎の回復を祈願した。
本殿に向かう。
本殿で癌治癒のお守りの小石を奥から出してもらい先輩に贈る。
参道の千本屋というおかみさんがぽつんと座っているお店に入った。
ざるそばを頼む。
前回入った隣の店は眺めがよく、窓の外には欅の巨木があり
モモンガと四十雀の家族が住んでいるが、この店には窓がない。
おかみさんがサービスと言って葱生姜醤油を添えた蒟蒻、
山葵の時雨、おかか生姜を小皿に盛りめいめいに出してくれる。
これがうまい。
どれもうまい。
特に蒟蒻が今まで人生で食べた蒟蒻の中で一番うまい。
お茶もうまい。
そばが来た。
そばもうまい。
ひょっとして小皿の漬物はお土産で売られているのかと店先を確認する。
蒟蒻以外すべてあった。
ふつうはサービスと言いながらよかったら販売もしていますのでと
売り込むのもだが、ここのおかみは一言も言わない。
蒟蒻はないのですかとおかみに聞くと冷蔵ガラスケースから出してくれた。
他のものは仕入れているが、これは自家製ですと。
ただし、添加物がないので冷蔵で持ち帰り、一週間以内に食べてくれという。
我々がしっかりと山の格好をしているので、
どこを歩いてきたのですかと聞いてくれた。
私は去年の暮れに癌の手術が成功しますようにと願を掛け
1月16日に手術を受け、成功してお礼参りに来たことと
先輩の胃に癌が見つかり、その治癒を祈願に来たのだと話す。
するとおかみさんは私も昨年乳がんの手術を受けたという。
お元気である。
御岳山も「癌に利く神社」としてもっと売り出せばいいのにと盛り上がる。
自宅に帰り米を炊き、お土産が食卓を飾った。
自宅で食べても蒟蒻は美味しかった。
さて先輩の胃癌であるが、実は発見者は先輩自身である。
私の快気祝いに来てくれた時、食いすぎで腹が痛いと言っていたが
首に腫れもあるので医者に行った方がよいという話になり、
翌日医者に診てもらったところ、医者は腹痛よりも首の腫れに驚き
いきなり癌研の紹介状を書いたそうです。
結果は首の腫れは良性の腫瘍、胃の腫瘍は生体検査。
そのほかに血糖値が高く、糖尿病の一歩手前と診断された。
その後、最終診断を受けに首の腫れを気にしてくれた病院に
結果を聴きに行き、首の腫れは良性ですとよかったですねと
そのほかの検査結果の表を受け取り帰宅したそうです。
帰宅して検査結果を先輩が読むと癌の文字を発見。
病院にとって返し、これは何ですかと医者に問うと
医者は平謝り。医者は首の腫れが良性であったことに安堵し、
胃カメラの結果をピロリ菌なしというところまでを読み
あとは見落としたようである。
もし先輩が山羊年だったらどうなったのであろうか。
「くろ山羊さんは読まずに食べた。」では済まない。
私も左腎臓癌を右腎臓癌と紹介状に書かれたり、
ステントを残置していることを忘れられたりしました。
みなさんも必ず「さっきの手紙の御用は何ですか。」
と医者に遠慮することなく聞きましょう。
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