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原題?は「LAND OF MINE」
ネタばれすると見る楽しみがなくなるので詳しくは書きませんが…。
【予告】
http://hitler-wasuremono.jp/trailer.html
(厳しい映像もあるので苦手な方はみないでください。)
第2次大戦後、デンマークが舞台の話です。捕虜となったドイツ兵(大半少年兵だったそうです。)が、戦時中に埋められた「地雷」を敗戦後、撤去していく話です。
映画では10人程度の1つのグループを題材としていますが、実際には2000人を超える元ドイツ兵が従事して…半数近くが死傷したそうです。
撤去作業はすべて手作業、1個々々地雷を発見しては信管を抜いていく。いつ爆発してもおかしくはない。「故郷」に帰るためだけに命をかける。ほんの一瞬先が生きているかどうかもわからない。
映画を見ながらも、すごい緊迫感がありました。思えば、中東やアフリカでも世界中のどっかで明日生きてるかどうかもわからない人達がたくさんいるんですよね。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で桶狭間の戦いで敗れて負傷した武将達が手当てをされているシーンを見ながら「数百年の間、人間てなんでこんなに進歩がないんだろう」なんてつくづく思いました。
また、これも…たまたまだったのですが、大病を患って最近入院してしまった友人の見舞いに行きました。人生は大事に生きないといけないとつくづく思いました

ちなみに日本でも戦後、港に設置された機雷が今でも完全になくなったわけではないらしい。硫黄島では不発弾のために今でも一般人には立ち入りが許可されていない。
デンマークみたいな平和そうな国だってこういう後ろめたい過去はあるし、ドイツ兵といったってこどもがたくさんいたのだし、思い込むなよ、決めつけるなよ、かっかするなよ、と自分にいい聞かせることができますね。予告編みただけですが。東京はいい映画やっていて羨ましいなあ。
地雷はマイン。鉱脈、鉱床と同じ単語なのは前から不思議だけど地下だからかな。ユーゴ映画でノーマンズランドという地雷テーマの映画を前にみました。その時の地雷は踏んでスイッチが入り、足をあげると爆発するから、カチッといったあと体を上げられず、ずっとその場で置き去りにされてしまう、国連軍もTV取材班も、逃げ帰ってしまうというブラックな映画でした。
日本の中小企業で、地雷を無人で除去してくれる機械を考えたところがありましたね。真っ先に使いたがるのは軍でしょうけど。
この映画は、テアトル系の映画館で昨年上映されていたもので、「ロングトレイル」を観に行ったときに予告をみて、見てみたいと思っていました。
昔、義務教育の頃に授業で「差別をなくすには?」といったテーマのとき、クラスの大半の人が「いつか自然になくなるのを待とう」という意見でした。
でも、私はその意見には違和感を感じました。その時は漠然とした違和感でしたが、今になって思うのは「それって、今現実に苦しんでいる人を見捨てているのと同じことなのではないのか?」
といって、私に何ができる訳でもないのですが、こんな映画を観たりすると、昔感じた思いを思い出したりします。
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