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時は今から40年前、ところは朝日連峰山麓、奥三面(おくみおもて)集落。山形県境に近い新潟奥地のこの集落は、ダム建設によって廃村の時が迫っていました。この映画はそんな集落の最後の数年間を、伝統的な暮らしの習俗の様子を中心に克明に記録したものです。冬には雪が2〜4メートルも積もり、1年の半分は雪に閉ざされるという厳しい環境にあった三面ですが、そこでは同時に様々な山の恵みによる生活が営まれていました。それはさながら鈴木牧之の『北越雪譜』や宮本常一の『山に生きる人びと』で描かれていたような山村生活誌の記録です。それがカラー映像で観ることができるというのだから、まったくすごい話です。145分という長尺ながら、すっかり見入ってしまい長さを感じさせませんでした。
10月まで都内の名画座やミニシアターで順次公開されるということなので、興味のある方には鑑賞をオススメしたいと思います。
映画鑑賞後、そのまま帰るのもつまらないので、板橋にある植村冒険館に立ち寄りました。言わずと知れた、冒険家 植村直己の資料館です。実際に本人が登山や冒険に使っていた道具類に加え、人柄の伝わってくる直筆の手紙の展示が興味深かったですね。こんな素晴らしい施設が入館料無料なんだからすごいです。一度は足を運ぶ価値のある場所だと思います。
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