嵐のあとの赤岳登頂(八ヶ岳)


- GPS
- 74:52
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,716m
- 下り
- 2,701m
コースタイム
6:30 稲子湯
8:25 しらびそ小屋(着)
8:40 しらびそ小屋(出)
10:30 中山峠
11:35 東天狗岳
13:35 オーレン小屋
◯5月1日
オーレン小屋で過ごす
◯5月2日
5:45 オーレン小屋
6:10 夏沢峠
7:20 硫黄岳
7:55 硫黄岳山荘(着)
8:35 硫黄岳山荘(出)
9:10 横岳(大権現)
9:30 三叉峰
10:35 赤岳天望荘
11:04 赤岳山頂
11:35 赤岳天望荘(着)
12:05 赤岳天望荘(出)
13:10 横岳(大権現)
13:45 硫黄岳山荘
14:20 硫黄岳
15:05 夏沢峠
16:05 本沢温泉
◯5月3日
6:20 本沢温泉
7:40 しらびそ小屋(着)
8:05 しらびそ小屋(出)
9:20 稲子湯
天候 | 4月30日 晴天→強風 5月01日 嵐 5月02日 晴天→曇り 5月03日 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雪はしらびそ小屋手前くらいからあり、その先からは完全に雪道であった。 ・雪解けがどんどん進んでいるので、状況は刻一刻と変化してると思います。 ・横岳辺りの稜線はまだ登山道が雪に埋まっていて、鎖、はしごは完全に出ていない所が多くありました。 |
予約できる山小屋 |
オーレン小屋
|
写真
感想
★ちょっと気合いを入れて感想、想いを書いてみた。
今回は単独での山行きである。GWの4日間で八ヶ岳を楽しむ予定だ。春とはいえ積雪期の八ヶ岳は初である。北アルプスも考えていたが、最近の雪の状況で八ヶ岳に変更した。
怪我をしていた事もあり、テン泊での山行きは久しぶりである。楽しみという気持ちがほとんどではあったものの、少し不安もあった。不安の要因は、やっぱり腰の状態がどこまで回復したのかと、体力的に大丈夫か等があった。
そんな思いも新調したザック、バルトロ75に詰め込んで期待を胸に登山口までの車を走らせた。
出発地は稲子湯である。前日に着いて、車中泊をして出発に備えた。
朝起きると車はたいして止っていなかった。ここはトイレもきれいだし最高だ。
稲子湯温泉で駐車場の受付をした。受付のおばちゃんが、気をつけてねと宿泊者にしか渡さない稲子湯特製のペンをくれた。おばちゃん帰り絶対温泉はいるぜーと心に誓った。
準備して出発。天気はまずまずである。ザックの背負いごごち、体の状態を確かめながらゆっくり進んだ。
しらびそ小屋を経由し中山峠まで順調であった。
しかし、やはり森林限界の稜線にでると風が強い。思った以上に風が強かった。そういえば稲子湯温泉のおばちゃんが「今日は山は風が強いよ」と言っていたのを思い出した。
アイゼンのひもを締め直し、ピッケルを握りしめ天狗岳、根石岳を超えて行った。
途中の稜線で登山を始めた頃に買った「もってこタオル」がザックから強風にあおられ、鳥のように羽ばたいて行った。ありがとーごめーん。
そんな悲しい出来事も乗り越え、無事1日目の目的地であるオーレン小屋に着いた。
テン場は雪に覆われていた。さすがにいつものすのこは、無かった。
2日目は予想通り荒れた。今日はテントで1日過ごすと予定していたので、朝からゆっくりしていた。
外はものすごい風でテントは押しつぶされそうであった。周りのテントはどうかなーとちょこっと見たところ消えていた。やっぱりとは思ったが少し寂しく心が折れた。
結局オーレン小屋に避難するように、一泊夕食付き7300円を払って、快適な一人部屋で一日過ごした。小屋はストーブありお風呂あり、あたたかい小屋の人ありと、外は荒れていたが最高の時間を過ごす事ができた。こんな人との出会いも小屋の楽しみ、山の楽しみと感じた。
3日目、昨日の天気が嘘のように青空が見えていた。とりあえず無理はしないで、硫黄岳山荘を目指して上がっていた。硫黄岳、やっぱり風が強かった。久々の朝日はすばらしかったが、風をよけるのに苦労した。
硫黄岳山荘では、赤岳までの状況と注意等を親切に教えてくれた。荷物をデポさせていただき赤岳に向けて出発した。風は徐々に弱くなり、展望も良く気持ちが高ぶりテンションが上がってきた。しかし、小屋の方が教えてくれた通り一歩一歩慎重に、はやる気持ちを抑えながらすれ違いのできない稜線を進んだ。雪の上を歩くのは音が気持ちよかった。あの雪質によって変わる雪を噛み締める音は無積雪では味わう事のできない気持ちよさがあった。
最後、少しハイペースになり息を切らしながら、無事赤岳頂上を踏むことができた。
達成感があった。でもお腹がかなり減ったのですぐ天望荘へ向かった。
復路慎重に来た道戻った。雪が緩みだし、行きとは違った緊張感があった。
硫黄岳山荘で無事戻った事を伝え、本沢温泉へ向かった。
夏沢峠からは雪の落とし穴に苦戦しながら歩いた。そこまで入るかっていうくらい、埋まった。
雲上の湯を通り過ぎ、本沢温泉に到着した。テントを張りすぐに雲上の湯に向かった。温泉までは10分以上あり思ったより遠かった。さっそく温泉の脇で脱ぎ、入った。ぬるかった。でも気持ちよかった。でも、予想はしていたが出た時はめちゃくちゃ寒くてびっくりした。
テントに入り夕食を済まし19時前には爆睡してしまった。疲れてたのかな。
最終日、本沢温泉からしらびそ小屋を経由して稲子湯である。ゆっくり降りよ。
体が調子良かった。すたすたと歩けた。天気も良くすごく気持ちよかった。
しらびそ小屋でわんちゃんとベーグルを食べながら休憩し、最後の道となった。
登山口が近づくといつも思うのは、もうすぐ着いてしまうんだという気持ちと、やっと帰れたという安堵感が交錯しているが、今日はもうすぐこの山旅が終わってしまうという気持ちが強かった。
無事下山した。
帰るとこがあるから登る事ができるという事に感謝し、これからも自然と付き合って行きたい。
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート

いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する