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Yamareco

記録ID: 110185
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

易老渡から聖岳〜茶臼岳

2011年05月03日(火) 〜 2011年05月06日(金)
 - 拍手
GPS
82:00
距離
34.3km
登り
4,067m
下り
4,054m

コースタイム

2011/5/3(火) 易老渡→便ヶ島→聖平小屋 (日の出:4:54 日の入:18:33)
0510下栗=0535易老渡(身支度)0615-0645便ヶ島(トイレ)0700-0800西沢渡(小休止)0815
 -1130小休止1145-1540小休止1555-1600薊畑-1625聖平小屋

2011/5/4(水) 聖平小屋⇔聖岳
0605聖平小屋-0650薊畑-0845小聖岳(小休止、ワカン→アイゼン)0905-1120聖岳山頂1137
 -1300大休止(アイゼン→ワカン)1325-1340小聖岳-1540聖平小屋

2011/5/5(木) 聖平小屋→上河内岳→茶臼小屋
0555聖平小屋-0740アイゼン装着0757-1000南岳-1135上河内岳-1300御花畑-1425茶臼岳の肩
 -1450茶臼小屋

2011/5/6(木) 茶臼小屋→茶臼岳→易老岳→易老渡
0610茶臼小屋-0710茶臼岳0735-0845仁田岳分岐-1000踏み抜き1025-1215易老岳
 -1340小休止(アイゼン外す)1353-1610易老渡登山口
天候 2011/5/3(火) 晴→曇→小雪
2011/5/4(水) 晴
2011/5/5(木) 薄曇→晴
2011/5/6(金) 晴
過去天気図(気象庁) 2011年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◇易老渡駐車場
飯田市上村下栗大野集落から先はアスファルト上に大小の落石多い。北又渡から先は
若干うねりのある未舗装路で、最低地上高の低い乗用車では厳しいと思われる。
・下栗本村(下栗の里)から約15km/バイクで30分
・駐車場は広く乗用車20台くらいは停められそう
・簡易トイレ有
・易老渡登山口は駐車場の少し手前で登山ポスト有
・便ヶ島登山口まで徒歩約30分
コース状況/
危険箇所等
◇登山道状況
・便ヶ島→薊畑
  西沢渡の渡渉点にはしご設置。2000m付近から積雪。たまに赤テープ出現。
・聖平〜聖岳
  9割方は積雪路で所々は夏道を外れてトラバースする。小聖から下の2478付近ではヤブに苦労した。
  聖岳山頂直下は凍結斜面の直登となり出歯アイゼン&ピッケル必須。下部でたまに赤テープ出現。
・聖平→茶臼
  下部は樹林帯の中で気温上昇し積雪緩むと踏み抜き地獄。2561の手前から樹林帯を抜ける。南岳まで
  硬い斜面の通過となり出歯アイゼン&ピッケル要。上河内岳手前の二重山稜は左手(東側)に雪庇。
  御花畑は夏道と稜線(P2555)の2通りのトレース。夏道は御花畑〜ハイジの丘付近まで右急斜面の
  トラバースが長く続き危険、稜線トレースを推奨。稜線トレースは茶臼の肩を通過せずそのまま
  茶臼小屋へと向かっていた。テープ・マーキングほぼ無し。
・茶臼→易老岳
  茶臼小屋から茶臼岳に向かう直登トレース有。茶臼岳山頂付近は岩場露出。茶臼を過ぎると易老岳
  まで展望のない樹林帯で、たまに夏道露出するも基本的に膝〜腰の積雪で気温上昇で踏み抜き地獄。
  テープ・マーキングほぼ無し。
・易老岳→易老渡
  易老岳山頂は特に目印なし。△2254手前の鋸歯ピークをへつるトレースは気温上昇で緩んで踏み抜き
  →足元崩落の危険大。残雪期は特に注意されたい。約2000mで積雪消える。1000m付近のザレ場は崩れやすい。
  ピンクテープ多い。


◇登山ポスト
易老渡登山口(橋の脇)、便ヶ島登山口にポスト有


◇冬季小屋
・聖平冬季小屋
  夏季営業小屋の左隣。土間の板間にシートとゴザが敷いてある。2F。
  水は営業小屋と正対して右手(小屋を出て左手)の沢から取れた。
  夏の水場は雪の下で使用不可。
  夏季トイレのうち2部屋が使用できるようになっていた。トレペ持参。
・茶臼小屋
  夏季営業小屋と同じ建屋だが左の鉄階段から入る。2F。定員は聖平冬季小屋の1/2位か。
  窓は全て雪囲いの板が張られ室内は真っ暗。手前の土間でへっ電準備。
  水は無し。夏季トイレのうち左端1部屋が使用できた。トレペ持参。


◇温泉・飲食店情報
遠山郷かぐらの湯 ¥600
 http://www.tohyamago.com/kankou/kagura/index.html
山肉料理 星野屋
 http://www.tohyamago.com/haku/hosinoya/index.html
1日目
易老岳登山口
登山ポスト
2011年05月03日 05:47撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 5:47
1日目
易老岳登山口
登山ポスト
登山口の奥に駐車場
2011年05月03日 05:47撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 5:47
登山口の奥に駐車場
20台位駐車できそう
渓流釣り師も多い
2011年05月03日 06:15撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/3 6:15
20台位駐車できそう
渓流釣り師も多い
便ヶ島森林公園
東屋・トイレ有
2011年05月03日 07:07撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 7:07
便ヶ島森林公園
東屋・トイレ有
便ヶ島登山口
登山ポスト
2011年05月03日 06:49撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 6:49
便ヶ島登山口
登山ポスト
トンネル
2011年05月03日 07:19撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 7:19
トンネル
登山道を塞ぐ土砂。トレース明瞭。
2011年05月03日 07:24撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 7:24
登山道を塞ぐ土砂。トレース明瞭。
2011年05月03日 07:46撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 7:46
便ヶ島〜薊畑は赤色チャート多い
2011年05月03日 07:57撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 7:57
便ヶ島〜薊畑は赤色チャート多い
西沢渡到着
独りで籠を動かせるだろうか?
2011年05月03日 08:01撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 8:01
西沢渡到着
独りで籠を動かせるだろうか?
新しそうな梯子が設置されていた!ありがとう!
2011年05月03日 08:03撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 8:03
新しそうな梯子が設置されていた!ありがとう!
作業小屋跡
2011年05月03日 08:25撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 8:25
作業小屋跡
尾根への取り付き。さあ、いよいよ。
2011年05月03日 09:22撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 9:22
尾根への取り付き。さあ、いよいよ。
民宿のおばあちゃんの弁当。卵焼き甘くて美味しい。
2011年05月03日 11:32撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 11:32
民宿のおばあちゃんの弁当。卵焼き甘くて美味しい。
雪がはじまる
2011年05月03日 12:29撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 12:29
雪がはじまる
すっかり雪道
2011年05月03日 15:13撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 15:13
すっかり雪道
やっと登りきった。下方に薊畑
2011年05月03日 15:57撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 15:57
やっと登りきった。下方に薊畑
薊畑の標識
2011年05月03日 16:02撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 16:02
薊畑の標識
冬季閉鎖中の聖平小屋
冬季小屋は左手
2011年05月03日 16:29撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/3 16:29
冬季閉鎖中の聖平小屋
冬季小屋は左手
2日目
快晴!
2011年05月04日 06:03撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 6:03
2日目
快晴!
シカ?ウサギ?
2011年05月04日 06:21撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 6:21
シカ?ウサギ?
これはシカじゃない四本足の獣っぽい…
2011年05月04日 06:24撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 6:24
これはシカじゃない四本足の獣っぽい…
今日目指す聖岳は遥か彼方
2011年05月04日 06:40撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/4 6:40
今日目指す聖岳は遥か彼方
明日行く南岳〜上河内岳の稜線
2011年05月04日 06:45撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/4 6:45
明日行く南岳〜上河内岳の稜線
小聖〜聖
2011年05月04日 07:18撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 7:18
小聖〜聖
うるさいヤブはどこを通ったら?
2011年05月04日 07:24撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 7:24
うるさいヤブはどこを通ったら?
小聖から聖岳を仰ぐ
2011年05月04日 08:41撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/4 8:41
小聖から聖岳を仰ぐ
冬山の雰囲気満点な緊張ナイフエッジ
2011年05月04日 09:39撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/4 9:39
冬山の雰囲気満点な緊張ナイフエッジ
聖岳山頂
四角柱のお馴染みの標識は完全に雪の下(3月上旬は出ていたそうです)
2011年05月04日 11:38撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/4 11:38
聖岳山頂
四角柱のお馴染みの標識は完全に雪の下(3月上旬は出ていたそうです)
赤石岳!
2011年05月04日 11:22撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/4 11:22
赤石岳!
兎!大沢岳!
2011年05月04日 11:22撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 11:22
兎!大沢岳!
奥聖!
2011年05月04日 11:37撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/4 11:37
奥聖!
<参考>
今回と前回(2010年夏)のトレース比較。
今回は山頂直下で直登している。
<参考>
今回と前回(2010年夏)のトレース比較。
今回は山頂直下で直登している。
登ってきた聖稜線と、明日登る上河内の稜線、鞍部に聖平
2011年05月04日 11:41撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/4 11:41
登ってきた聖稜線と、明日登る上河内の稜線、鞍部に聖平
3日目
聖平冬季小屋
お世話になりました!
2011年05月05日 05:47撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 5:47
3日目
聖平冬季小屋
お世話になりました!
南岳へ取り付く
2011年05月05日 06:21撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 6:21
南岳へ取り付く
ヤセ尾根のアップダウン
2011年05月05日 06:39撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 6:39
ヤセ尾根のアップダウン
写真ではよくわからんが2mくらいの垂直壁
2011年05月05日 06:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 6:43
写真ではよくわからんが2mくらいの垂直壁
後ろに振り返ると朝日を浴びる聖岳
2011年05月05日 07:20撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/5 7:20
後ろに振り返ると朝日を浴びる聖岳
昨日はあんなとこよく登り降りしたよな〜
2011年05月05日 07:20撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
2
5/5 7:20
昨日はあんなとこよく登り降りしたよな〜
南岳〜聖平〜聖岳の山並みを何度も振り返ってしまう
2011年05月05日 09:26撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 9:26
南岳〜聖平〜聖岳の山並みを何度も振り返ってしまう
南岳から眺める上河内岳
2011年05月05日 10:03撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 10:03
南岳から眺める上河内岳
上河内岳への二重山稜に雪庇
2011年05月05日 10:13撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 10:13
上河内岳への二重山稜に雪庇
雪庇に割れが入っている
2011年05月05日 10:46撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 10:46
雪庇に割れが入っている
上河内岳山頂
2011年05月05日 11:36撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 11:36
上河内岳山頂
聖〜兎
こうしてみると兎は意外とどっしりしている
2011年05月05日 11:38撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/5 11:38
聖〜兎
こうしてみると兎は意外とどっしりしている
これから行く御花畑〜茶臼
2011年05月05日 11:42撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 11:42
これから行く御花畑〜茶臼
御花畑には遠目にも池が見える。あんな高所に池だから亀甲状土なんだ!
2011年05月05日 11:42撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 11:42
御花畑には遠目にも池が見える。あんな高所に池だから亀甲状土なんだ!
竹内門
2011年05月05日 12:20撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 12:20
竹内門
御花畑へ行くトレース(=夏道)と、稜線を行くトレースがありました。楽をしようと夏道を選んだが…
2011年05月05日 12:55撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 12:55
御花畑へ行くトレース(=夏道)と、稜線を行くトレースがありました。楽をしようと夏道を選んだが…
御花畑を振り返り、右に上河内岳、左に聖岳
2011年05月05日 13:19撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 13:19
御花畑を振り返り、右に上河内岳、左に聖岳
<参考>
2010年夏はこんな感じ
2010年08月17日 07:42撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
8/17 7:42
<参考>
2010年夏はこんな感じ
こんなトラバース道が延々と続いて…緊張感の維持でヘトヘト
2011年05月05日 13:30撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 13:30
こんなトラバース道が延々と続いて…緊張感の維持でヘトヘト
<参考>
稜線沿いはアップダウンあるが、バランスのとれた歩行ができ結果的には安全か?
1
<参考>
稜線沿いはアップダウンあるが、バランスのとれた歩行ができ結果的には安全か?
ようやく茶臼の肩
2011年05月05日 14:23撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 14:23
ようやく茶臼の肩
茶臼小屋へと一気に下る
2011年05月05日 14:40撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/5 14:40
茶臼小屋へと一気に下る
4日目
茶臼小屋から茶臼岳への直登トレース
2011年05月06日 06:53撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 6:53
4日目
茶臼小屋から茶臼岳への直登トレース
雲海に浮かぶ富士山
2011年05月06日 06:54撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/6 6:54
雲海に浮かぶ富士山
茶臼岳山頂より振り返って上河内、聖、兎
2011年05月06日 07:11撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/6 7:11
茶臼岳山頂より振り返って上河内、聖、兎
これから行く易老岳から光に続く稜線
2011年05月06日 07:15撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 7:15
これから行く易老岳から光に続く稜線
遠方の山並みは…
2011年05月06日 07:19撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 7:19
遠方の山並みは…
必死の自分撮り
2011年05月06日 07:31撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
3
5/6 7:31
必死の自分撮り
遥か下方に畑薙湖
2011年05月06日 08:42撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 8:42
遥か下方に畑薙湖
仁田岳は樹林越しに拝んで終了
2011年05月06日 08:47撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 8:47
仁田岳は樹林越しに拝んで終了
<参考>
樹林帯でつい進みやすいほうへ降りてしまってミニ道迷い。GPSの感度があって助かった。
1
<参考>
樹林帯でつい進みやすいほうへ降りてしまってミニ道迷い。GPSの感度があって助かった。
踏み抜き地雷原
2011年05月06日 09:19撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 9:19
踏み抜き地雷原
やってしまった。右足が腿までガッチリ埋まりびくともしない。
2011年05月06日 10:00撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 10:00
やってしまった。右足が腿までガッチリ埋まりびくともしない。
25分後、右足発掘
2011年05月06日 10:24撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/6 10:24
25分後、右足発掘
夏道出たり消えたり
2011年05月06日 11:10撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 11:10
夏道出たり消えたり
全然先がみえません
2011年05月06日 12:00撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:00
全然先がみえません
易老岳山頂のようです。よ〜く見ると
2011年05月06日 12:16撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:16
易老岳山頂のようです。よ〜く見ると
木の幹にカラフルなテープがあるのできっとここが山頂
2011年05月06日 12:16撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:16
木の幹にカラフルなテープがあるのできっとここが山頂
さて、下山開始
2011年05月06日 12:21撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:21
さて、下山開始
鋸歯は迂回して
2011年05月06日 12:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:43
鋸歯は迂回して
左をへつる。
次の鋸歯は右をへつっていたがここで事件発生(余裕なく証拠写真無)
2011年05月06日 12:43撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 12:43
左をへつる。
次の鋸歯は右をへつっていたがここで事件発生(余裕なく証拠写真無)
やっと雪が消え緊張感も緩む
2011年05月06日 13:56撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 13:56
やっと雪が消え緊張感も緩む
面平
2011年05月06日 15:00撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 15:00
面平
まだまだ冬枯れな雰囲気ですが
2011年05月06日 14:57撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 14:57
まだまだ冬枯れな雰囲気ですが
植物はにょきにょきと!
2011年05月06日 14:58撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 14:58
植物はにょきにょきと!
ツツジ
2011年05月06日 15:36撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 15:36
ツツジ
2011年05月06日 16:00撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 16:00
易老渡の橋が見えた!
2011年05月06日 16:08撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 16:08
易老渡の橋が見えた!
易老渡登山口へ無事下山!
2011年05月06日 16:09撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 16:09
易老渡登山口へ無事下山!
林道も走れる四輪車が欲しいなぁ〜
2011年05月06日 16:25撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
5/6 16:25
林道も走れる四輪車が欲しいなぁ〜
以下おまけ
下栗の里をビューポイントから
2011年05月07日 09:07撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
1
5/7 9:07
以下おまけ
下栗の里をビューポイントから
星野屋の熊焼定食
by  W61CA, KDDI-CA
2
星野屋の熊焼定食
「鰹のタタキの血合い」の獣版、みたいな精力つきそうな味。
by  W61CA, KDDI-CA
1
「鰹のタタキの血合い」の獣版、みたいな精力つきそうな味。
日本シームレス地質図
(5/30/2011 追加)
日本シームレス地質図
(5/30/2011 追加)

感想

勢いで揃えたテントと大型ザック。
デビュー戦はどうする?→あんまり暑くない時期にしたい→じゃあGWどっか行くか
→折角冬山始めたし雪のあるところにしよう→何となく南ア思い浮かぶ
→この時期井川側はバスないし登山路も積雪深く厳しいみたい→はじめて飯田側から登ってみようか
→林道アプローチは自分の車じゃ無理だな→バイクで行くか、ついでに林道走行も楽しもう
のような思考の末、易老渡にバイクデポで聖〜茶臼、できれば光まで、の周回縦走を思い付く。
結果的にはテント設営はなく(冬季小屋利用)、光も行き着けず、であったが、
思い付きの挑戦に対し、得たものは非常に多く大きく重く、密度の濃い充実した山行となった。


以下、自分用備忘録(長文)。

◇行動記録

【計画と準備】
自宅から登山口まで約500kmの距離で、バイクで乗り付けて仮眠も取らずそのまま2400mまで登る、
のような体力はもうない。またピッケルやワカンやストックを剥き出しで取り付けた20kgのザックを
背負って高速道路をひた走るような体力もない。山行ついでに旅行気分で民宿や温泉を楽しむのは
大好きなので、登山口に近く宅配便営業エリア内である「下栗の里」の民宿に前後泊して主だった
荷物は宅配便で送ってしまうことにする。
山行ルートを時計周りにするか反時計回りにするか結構悩んだが、
・聖岳には登っておきたい
・光方面は歩いたことがないのでエスケープの可能性大
の理由から、時計周りにして時間的余裕があれば光まで行く、という計画にした。
道具類はほぼひととおり揃っていたが、雪上天泊の準備に結構悩んだ。結露対策には様々なコツが
あるらしく、110x200cmのフロアを覆う銀マットの寸法には最後まで頭を悩まされた。
シュラフは東日本大震災の影響で全国的に品不足とのことで、シーズンオフも重なり品切ればかり。
また、必要な耐寒性能は当日の気温と自身の体質(暑がり/寒がり)に依存するらしいが、気温は天気予報
で予測できても自身の耐寒性能は定量的には未知数である(定性的には暑がり)。
最終的には近所の店頭にあったものをエイヤで購入し重ね着対応できるよう衣類を多めに準備となり、
はじめての単独雪山縦走ではじめての20kgという無茶な計画となってしまった。


【5/3(1日目):易老渡→便ヶ島→薊畑→聖平小屋】
民宿4時起床。まだ暗い中玄関へ行くと民宿のおばあちゃんが朝食兼の弁当2食分とテルモス用の
湯を準備して待っていてくれた。
「気をつけて行ってきなさいね。無理しないで、下山が早くなってもいつでも大丈夫だからね。」
ありがとう。絶対に無事戻ってきます。
バイクを軽く暖気し出発。水3Lと弁当おにぎり類でザックは約21kg。シートの上で地蔵のように
身動きの取れないまま、静かな山間を登山口へ走る。
易老渡駐車場到着。車7台ほど駐車。手前の軽のオジサンは釣師で本日一番乗りを期待して来たのに
先を越された形跡があるとガッカリしながらバナナを食べていた。若者男女4人組は爽やかに準備を
終えて易老渡登山口の橋のほうへ歩いていった。易老渡登山口のポストに計画書を投げ込んで、
便ヶ島へ沢沿いをトボトボ歩く。途中で車2台に追い抜かれた。
便ヶ島へ到着。車道左手の広場には聖光小屋、右手の広場には東屋と綺麗なトイレ¥50。
森林公園として整備中らしい。
トイレと身支度整え便ヶ島登山口へ。自分の少し前に男性一人、自分の後に男性一人がここから入山。
ひと登りの後、さらに沢沿いを歩く。以前は車道だったろう道には何箇所も土砂崩れがあり、崩さない
よう慎重に越える。やがて西沢渡の渡し籠が見えてくる。この籠を独りで引っ張って渡るのは結構大変
とあちこちに書いてあったのを思い出し、独り呑気に歩いてきたことを少し後悔。が、渡し籠と平行に
新しそうな梯子が設置してあり、籠に乗ることなく渡渉できた。この後沢の水量が増すとこの梯子も
呆気なく流されてしまうのかもしれないが、それでも登山者のために継続的に整備してくださっている方に
心から感謝したい。本当にありがとうございます。
おにぎり1個ほおばっているうちに単独男性に抜かれる。再出発。少し行くと作業小屋跡。結構立派な
広い家屋で今でも使えそう。周囲には建物の土台も多く残り、最盛期には多くの人がここに集っていた
様子が想像される。
ようやく尾根取り付きに到着。いよいよ登高。ここまで歩いてきて初20kgザックにも身体が慣れてきたが
無理は禁物。ゆっくりマイペースで登る。このコースは赤色チャートが多く登山道が赤い。たまに急坂
トラロープが出現するが特に荒れた箇所もない。一定の斜度が延々と続くので緩急をつけ辛いのが
少々つらい。
空腹を感じてきたので再び民宿弁当。大きな梅干のおにぎりと、ピリ辛こんにゃく、甘い卵焼きの
素朴な味が山の中ではいちばんのごちそうだ。
再出発。暑さと無風でなかなかペースが上がらない。予定CTよりも遅れているが、焦るとロクなことが
ないので我慢の登高を続ける。男性二人とすれちがい、さらに登り続けると標高1900m付近から
雪があらわれはじめ、2000m頃から積雪路になりスパッツ装着。だんだん地面を覆う面積が増え、
踏み抜くことも。さすがにバテてきて小休止が増える。黙々と登り続けると本日2組目のすれちがい、
単独男性。アイゼンをはいている。結構キツくて遅れ気味ですと言うと、まぁ〜5時半までには
小屋に入れるでしょ!と励ましのような脅しのようなことを言われる(この時点では少なくとも
4時半までには入るつもりだった)。聖平小屋のちかくに新しい熊の足跡があったので気をつけて、と。
5時半…小屋に5時半…急に心配事が増え頭の片隅にこびりついて離れない。
ともかく登るしかない。もうすぐ薊畑のはずだが、先が見通せない。多少右へトラバースする感じの
トレースを追う。急に展望が開ける。やっと登りきった!眼前に聳える南岳〜上河内岳。薊畑は?
小雪が舞いはじめ、寒くなりカッパ上を着込む。右下へ降りていくと見慣れた薊畑の標識が目に入る。
ついに来た!とにかくはやく小屋に入りたい。トレースを追い続けると小屋の真裏に出た。まず正面に
まわり、雪に埋もれた聖平小屋を眺める。テント2張。左へまわり、冬季小屋へ。除雪されていて普通に入れる。
小屋の中には3名、すでに薄暗く皆さん夕食も終えお休みモード。うるさくしてスミマセンといいながら
自分の寝床を確保。水は沢から取れるとの情報を得て、水音のほうへ行く。夏季水場はまだ雪の下だが、
小屋右手の沢はゴウゴウと大量の水が流れ、ありがたく水を贅沢に汲む。
民宿弁当残りとホットウイスキーでひといきいれ、疲労と酔いでボンヤリしていると巨大ザックを
背負った二人組が小屋へ。茶臼小屋から来られたそうだ。
聖平から上河内岳ピストンの話や、巨大ザック組の方々の話を総合すると、聖平から上河内・茶臼方面は
「かなり大変」のようだ。この時点で、翌日の「聖岳ピストンののち茶臼小屋へ移動」の計画を
「聖岳ピストンのみ」へと変更する。
明日はいよいよ聖岳か…がんばろうzzzzz

出発時:長袖Tシャツ+半袖Tシャツ,CW-X+夏パンツ+カッパ下,夏用帽子,インナー手袋,ツボ足
2400m〜:出発時+カッパ上
小屋明け方気温:+2度C


【5/4(2日目):聖平小屋⇔聖岳】
聖平冬季小屋泊の単独4名+巨大ザック組は皆、朝一は聖岳登頂。それぞれに準備を追えバラバラに
出発していく。自分はα米五目ごはんとインスタント味噌汁の朝食をとり、テルモス500cc、行動食、
非常セット、カメラGPS、アイゼン&ピッケルをサブザックに詰め、ワカン&ストックで出発。
昨日降りたトレースを逆に辿り薊畑へ。抜けるような青空の下、遥か遠くに目指す聖が映える。
引き続き先行者のトレースを追う。最初は樹林の間をうまく通り抜けていたトレースも、だんだん
濃くなるヤブで何処を通っているのかよくわからなくなってくる。先行トレースがなければ
かなり苦労しそうな処だ。
何とかヤブを越え小聖手前で小休止。ライチョウの声するも姿見えず。小聖の先からヤセ尾根が
はじまるので、ワカンを脱ぎアイゼンに履き替える。ストックは木に縛りつけデポした。ヤセ尾根は
ナイフエッジ状だがクラストはしていないので、バランスを取りつつ一歩一歩確認しながら進む。
尾根を通過し聖岳取り付きに到着。2羽のライチョウがゲロロロ…と鳴きながら目の前を舞う。
縄張り争いか?全身ほとんど白く少し黒い。
聖山頂へ続く斜面に取り付く。下のほうは夏道が所々出ているが、トレースは直登している。徐々に
斜度はきつくなる。最初は前向きに踏みしめていた足元は段々逆ハの字がきつくなり、ついに二足で
立っていられなくなる。先行する巨大ザック組(今はサブザック)を見ると四つんばいで登高を続けている。
ナルホド、ああすればよいのか。アイゼンの出歯を斜面に蹴りこみ、右手は石突きを支点にピックを
斜面に食い込ませ、左手は直に斜面を押さえバランスを取る。三点確保三点確保と頭の中で唱えつつ、
一足、一手を確実に前に出し登高する。下のほうは固めのザラメのような雪面だが、頂上直下は
ザラメが凍結したようなコンディション。出歯を蹴りこんでも効いているのかどうか、感覚がいまいち
掴めない。四つんばいで斜面にへばりつきながら、ふと「ここでツルッといくとそのまま何百メートルも
滑落して聖沢をドザエモンになって流れていくことになるんだろうな」という思いに至り、
登山を楽しむようになって初めて、「死」がすぐ隣に在る現実に居ることに気付く。
登っても登っても山頂がみえてこない。斜度が緩んだ場所で小休止を入れつつ、もうやめようか…
ここまで来たんだからもう充分なんじゃ…と甘えた感情が湧いてくる。いや、いや!ここまできて
ヤマレコにまた「聖岳途中敗退」って書くのか?我に返り、何が何でも山頂に立つと決める。必死に
登りつづける。聖岳(前聖)山頂にたどり着く。雪の前聖についに来た。
風もなく穏やかな山頂に立ち、目の前に堂々と赤石岳。左に百間平、谷には百間洞があるだろう。
大沢岳、まさに白いピラミッドのような中盛丸山、小兎、兎。兎へ下る稜線はモッコリした積雪で見えない。
右へ視線を移す。真っ白でなだらかな稜線が奥聖へ続いている。後ろに振り返ると、ずっと見上げて
いたはずの上河内岳が僅か下方に。
聖岳山頂の四角柱の標識がどこにも見当たらない。左手に枯れ木2本が雪面から突き出していて、
恐らくこれも標識なんだろう(後に巨大ザック組の方から、枯れ木の右手10mの位置に四角柱標識
があって今年3月上旬は頭を出していた、と教えていただいた)
感動もそこそこに、必死に登ってきた斜面を降りる。上部の急斜面は四つんばいで、斜度が緩んだ
ところでカニ歩きに切り替える。谷底が常に視界に入るので一歩一歩がなおいっそう緊張する。ふと
「何でこんな急斜面をわざわざ直登するんだろうか、ジグザグにトラバースしながら登ればいいのに…」
との疑問が沸く。翌日、理由を体感することになる。
緊張のまま何とか小聖への稜線へたどり着く。気温高く往路よりも雪が緩み、踏み抜きが増える。
ヤセ尾根を過ぎストックデポ地まで戻ってきたので、アイゼンを脱ぎワカンに履き替える。朝食
食べ残しのα米五目ごはんを食べ、ようやく緊張感から開放される。これが良くなかった…
雪の緩んだ樹林帯で気を緩めて歩くとすぐに足を取られる。何度もバランスを崩して転倒する。
ここで発見。カッパで転倒すると物凄く滑る。山スキーのときは表面のガサガサしたハードシェル
を着用するが、今回は気温が高いと予想しカッパにした。雪の上での転倒は山スキーで変に慣れており、
「転倒しないように緊張し努力する」ことをすっかり放棄していた。カッパで転倒しツツーと滑り落ちる、
を何度も繰り返す。ベタ雪とはいえよく滑るし、スキー板を履いているわけでもないので停止する
手段がない。必死にワカンを地面に押し付け減速するも、何度か木の幹に腕を絡ませて停止せざるを
得ない場面もあった。気が緩んでいるとはいえ、自分の経験のなさと考えの甘さを思い知らされた。
精神的に凹みつつ小聖まで戻ってきた。引き続き降りつづける。だんだんヤブが濃くなってきた。
トレースを見失い、稜線を辿ろうとすると右側の切れ落ちた崖に行き着いてしまう。GPSを見ると
往路はもっと低いところをトラバースしていたようだ。トレースを探そうにもヤブが濃く傾斜もあって
行きたいほうへ行くことができない。下る方向へ何とか進むしかない。ヤブと戦い凸凹雪面を登り降りし
腰まで踏み抜き、格闘続けて何とかヤブを抜け先行トレース発見。もうヘロヘロのボロボロ。
正直なところ、茶臼への移動を取りやめて聖ピストンのみに計画変更したことに対し、舐めた気持ち
があったことは否めない。ところがフタをあけてみるとこの体たらく。
「サブザックでピストンするだけ楽勝と思っていた聖岳にこれだけてこずって、明日20kg背負って
本当に上河内岳へ登れるんだろうか。一旦稜線へ出たらエスケープのできないルートを辿って
茶臼へ縦走なんてできるんだろうか。明日はまた薊畑から便ヶ島へ降りたほうがいいんじゃないのか。」
との思いが膨らんでいく。
薊畑が遠目に見え、ようやく戻ってきた安堵感がわく。ワカンで駆け下り、聖平冬季小屋到着。
テント2張、小屋は単独4名と巨大ザック組、新たに2人組の計8名。
荷物を降ろし寝床をセットし汗を拭き、落ち着いたところでビールミニ缶をプシュッ!シェラカップ
に注いでグビリグビリ。あぁ〜幸せ。晩飯のメニューはカレーライス。α米の容器に温めたレトルト
カレーをチビチビ注ぎながら食べる。少々重いがカレーの味は疲労した身体に吸い込まれるようだ。
レトルトパウチカレー袋は食後のα米容器に入れてしまえばニオイもそこそこ密閉できる。
単独2名は昨夜と同じ方で、お二人とも聖ピストンの後、さらに上河内をピストンしてこられたそうだ。
聖の頂上直下はカリカリで四つんばいでしか登れなかったとか、ワカンはこの時期には不適当じゃないか
とか、色々な話で盛り上がりつつ、聖の帰り道で膨らんだ不安に結論を出さねばならないと自問していた。
他の方の情報もあわせ、悩み考えて出した結論は
「明日はとにかく上河内岳に向けて出発する。樹林帯を抜ける南岳手前までが踏み抜き地獄でいちばん
厳しいらしいので、南岳到着時の時刻とそのときの自分の体力消耗度をみて、この先稜線を歩いて
明るいうちに茶臼小屋に入るのは無理と判断したらまた聖平へ戻る」
ことにする。あとは覚悟を決めて充分に睡眠を取るのみ。

出発時:長袖Tシャツ+半袖Tシャツ+フリース+カッパ上,CW-X+夏パンツ+カッパ下,
    冬用帽子,インナー手袋+アウター手袋,ワカン+ストック
出発後:上記-フリース
下山時小聖以下:上記-カッパ上
小屋明け方気温:+1度C


【5/5(3日目):聖平小屋→上河内岳→茶臼小屋】
鼾に悩まされながらもそれなりに睡眠を取れた。α米赤飯とインスタント味噌汁の朝食。軽くコーヒー一杯。
荷物をザックにまとめ、二日ぶりに20kg担ぐ。やっぱり重いな〜。アイゼンをすぐ取り出せるよう
いちばん上に詰め、ツボ足ストックで出発。
二晩お世話になった聖平冬季小屋をあとにし、南へ向かうトレースを追う。昨日下ってきたトレース
がはっきり残っているが、朝方なので適度に締まっていて歩きやすい。今日はとにかく着実に前進
することを念頭に、意識的にかなりスローペースで歩を進める。
左から照らす太陽は雪面に木の陰をのばし、前方には樹林の隙間から南岳の稜線、振り返ると
青空に白い聖岳がそびえる。眼下には雲海がひろがる。
少し標高をあげたあたりにヤセ尾根があり、慎重にトレースを追う。GW後半は特に気温が高く、
日々雪道の状況は変化していると思われるが、変化に対応した先行者のトレースは本当にありがたい。
2mの雪壁はいい位置に手がかりとなる幹があってうまく降りることができた。アップダウンを経て、
南岳へ続く気持ちのよい樹林帯の尾根歩きが続く。2475m付近で樹林帯が切れたので小休止。
アイゼンを履きストックはザックに取り付けピッケルを取り出す。カッパ上を着込んで再出発。
ほどよくクラストした雪面にアイゼンがよく利く。樹林帯を抜けたので眺めもよく、聖平小屋の
赤い屋根から右上に小聖、聖、隣に兎、ひとかたまりとなって目に飛び込んできて、何度も何度も
足を止めて振り返ってしまう。徐々に斜度がきつくなってくる。稜線に沿うと斜度が緩むが、雪が
付いておらずハイマツと夏道が露出しており、雪道時々夏道ハイマツ、のトレースとなる。さらに
高度を上げると完全に雪に覆われ、傾斜のきついクラスト斜面となり、昨日の四つんばい経験を
いかしてのぼる。ザックは重いが幸い風があまり強くないので、安定して登高できる。
登りきったところが南岳。鞍部のすぐ向こうに上河内の二重山稜がそびえる。さて南岳まで来た
ところで、スローペースで息が上がらないように歩いたせいか体力的な辛さは一切なく、歩き続ける
ことができたので時間的にも想定内。進むか戻るかのジャッジは不安なく「進む」。
南岳と上河内の鞍部の夏道はたしかヤセ尾根だったはず。今はボッテリした雪庇がついている。
近づいてみると雪庇の根元にひび割れがあり、近いうちに落ちるんだろうなと思いつつ、夏道
ぎりぎりを辿るトレースを踏む。
上河内岳の二重山稜は雪山の時期はその形状がはっきり見てとれる。夏に花が溢れていた
線状凹地は完全に深い雪の下だ。あの花たちは今、雪の下で眠っているのだろうか。
上河内岳の分岐に来た。上空をヘリが飛ぶ。ザックを下ろして上河内岳への直登ルートをたどる。
上河内岳山頂も標識はほとんど雪の下。おそらく雪庇があるのでなるべく端に寄らないようにする。
うっすらガスっており雲の向こうに白い富士山、下方にのぞむ湖は畑薙か?井川か?南にはこれから行く
御花畑や茶臼岳、光岳、深南部の山並みが広がる。御花畑には真っ白な積雪の中央に水溜りのような
ものが見える。夏に通過したときは草原に微妙な亀甲状土だったが、こうしてみると御花畑は湿地だと
いうことがよくわかる。あんなに標高の高いところに湿地だから亀甲状土になるんだね!
上河内分岐まで戻ってザックを背負い再出発。竹内門を通過して御花畑へ至るなだらかな下りが続く。
高所の雪原はあまりにものどかで非現実的な平和に溢れ、再び此処に来ることができた幸福を
心の底から噛み締めた。この傍らに居るハイマツに、また会うことはできるだろうか…
徐々に高度を下げ振り返ると上河内岳を見上げるようになる。御花畑が近づく。よく見ると途中で
トレースは二手に分かれ、一方は御花畑へ、もう一方は稜線を登っている。夏道は御花畑を通って
いるので、稜線歩きは積雪期だけの特権だ。どちらを行くかかなり迷ったが、まあ今回は
アップダウンなく楽な御花畑コースにしよう、とそのまま直進する(この判断を後に大後悔する)。
遠目に見えていた御花畑の水溜りは近くで見るとかなり大きい。これだけの水に恵まれた此処は
どんなお花が咲き乱れるのだろうか。その頃にまた来よう。
御花畑を通過して振り返る。雪原のむこうに上河内岳と青空。こんなに美しい場所があって、来ることができた。
感無量で歩を進める。この先は標高を変えずトラバース気味に茶臼の肩に到達できるはず。あと少し。
ところが…この後地獄を見た。右下に奥燕沢・燕沢が深く切れ込む谷を見ながら延々と続くトラバース道は
正午をまわって緩み踏み抜き地獄と化していた。右にそれなりの傾斜があって微妙に左に重心を置き
ながら前進するものの、左に突いたピッケルがズボ!っと手元まで刺さり、抜こうと右方向に引き抜くと
重たいザックごと右に振られそうになりあわや滑落、の恐怖との戦いになる。踏み抜きからの復帰時も
右へ振られないよう細心の注意が必要だ。「人間は横方向からの力に弱い」のような事をあるガイド
の方のウェブサイトで見たことがあるが、まさにこの状態を味わっていると実感する。多少の登りの
しんどさはあっても、これなら稜線を行ったほうが遥かに安定して歩行できるだろう。昨日、聖岳の
下りで「何故トラバースせず直登するのか」と疑問に思ったが、これだったのか!!!
行けども行けどもトラバース道は終わらない。さっきまでの幸福感が嘘のように辛い。いや、だが
これも未熟な自分を鍛える貴重な経験、前進あるのみ。やっとのことでトラバースも終わり地面が
見えた。だだっ広い丘の中央に「ハイジの丘」の看板。ああ、ハイジの丘ってこういう場所だったのか…
茶臼岳と茶臼小屋への分岐まで進み、茶臼小屋へと下る。左手には稜線へ直登するトレースがある。
茶臼小屋から上河内岳へ行く人はこのトレースを辿ってそのまま稜線を行くんだろうなぁ…緩んで
グズグズになった斜面を茶臼小屋へ一気に下っていく。右にゆるくカーブした先に見慣れた茶色の
建物が目に飛び込む。茶臼小屋だ!積雪は小屋の土台の高さ程度で、小屋の脇のベンチに腰を下ろす。
はぁ〜疲れた。最後に一大イベントだもんなぁ。アイゼンとスパッツを外し、建物左手の冬季入口へ
まわりこむ。この外階段は昨年夏に来たとき職人さんたちが取り付け工事をしていたもので新しい。
階段をあがり二重の入口扉を開ける。広々とした土間には下駄箱と物干し竿、ハンガー。土間の奥の
扉を開け、真っ暗な室内に「こんにちは〜」誰もいない。とりあえず濡れ物をハンガーにかけ、室内へ。
窓は全て雪囲いの板張りになっており、光は入口扉からしか入らない。手前の土間は明るいので
ここでへっ電を出すとよいだろう。上下二段の2F構造で定員は聖平小屋の半分ほどか。右手前の場所に
ザックを下ろし寝床を確保、トイレ使用可を確認し、ビールミニ缶をシェラカップで。はぁ〜生きかえる。
ビールが終わりウィスキーを飲みながら誰も居ない暗い室内でぼんやりと今日一日を反芻する。色々
あったけど…楽しい一日だったな…山っていいなぁ…
ボーッとしていると階段をのぼってくる足音。昨日聖平小屋で一緒だった単独者で、聖往復後に
できれば茶臼と言っていた人だ。はやいな〜。
ウィスキーもすすみ、行動食に食べなかったα米赤飯の残りとコンソメスープを晩飯に食べ、お腹も膨れ
疲労とともに早々と睡眠に入った。明日はいよいよ下山。

出発時:長袖Tシャツ+半袖Tシャツ,CW-X+夏パンツ+カッパ下,
    夏用帽子,インナー手袋,ツボ足+ストック
南岳手前:上記+カッパ上+フェイスマスク,アイゼン+ピッケル
小屋明け方気温:+2度C


【5/6(4日目):茶臼小屋→茶臼岳→易老岳→易老渡】
入口扉からオレンジの光が差し込む。外へ出ると朝焼けに富士山のシルエット。山菜おこわと
インスタント味噌汁、コーヒー少々。水はテルモス500ccと1Lペットに8分目が残っており下山まで
充分もつだろう。手早く身支度して出発。
茶臼小屋から茶臼岳へ直登するトレースをたどる。気温高く朝日をまともに浴びる東斜面ははやくも
緩みはじめている。一気に茶臼岳頂上へ。頂上周囲は岩場露出しアイゼンでけつまづかないように
慎重に歩く。「茶」の欠落した「臼岳」の標識は去年のままだ。青空の下、360度の展望。雲海に浮かぶ
富士山、兎・聖・後方に赤石荒川・上河内の峰々、しらびそ方面、光・深南部。風もなく穏やかな
茶臼岳山頂を立ち去り難く、しばらく眺めていた。(この後の行程を舐めていた背景もある)
易老岳に向けて出発。茶臼岳から南は初めて歩く。地図上では微妙にアップダウンしつつダラダラと
樹林帯を歩くように読め、それなりに歩けばそれなりに前進するんだろう、くらいに考えていた。
喜望峰あたりまではそれなりに順調であったが、その後の鞍部までの樹林帯下りで本日第一の失敗。
樹林帯のトレースは融雪や落ち葉で判別しづらいが、まあ稜線を行くのだから外しても問題なし、
くらいの軽い気持ちで下っていると、妙に傾斜がきつくなってきた。ふとGPSを見ると稜線から大きく
外れていて沢へ向かっている。まずい!鞍部に向かって軌道修正するも、濃いヤブに阻まれ難儀。
「うぅ樹木さんごめんなさい」と身勝手に唱えつつ、枝をグイグイ曲げて突進。正しい道へ戻る。
比較的濃い樹林帯のわりにGPS感度がよく、正しく間違いを表示してくれたおかげで助かった。
が、コンパスで方向をきちんと確認することを再認識しこの後は慎重に進む。
このあたりまではまだ前向きな気力に溢れていたが、気温上昇で踏み抜き地獄が続き、本日二発目。
右脚付け根まで踏み抜いた。復帰しようと無意識に左足を埋まった右脚のすぐ脇に置き、右脚を抜くべく
左足を「右脚の方向に」ふんばってしまった。左足元の雪も崩れ、埋まった右脚をさらに上から
固めることとなる。もう右脚はびくともしない。
雪崩のデブリに埋まるとどんなに浅い位置でもコンクリートに閉じ込められたようになる、との話は
よく目にするが、これはまさしくその状態では?!
まずザックを下ろし、これ以上右足を埋没させないよう左足をガニ股に遠方へどかす。ピッケルで右脚の
周囲の雪を耕して隙間を作ろうと努力するが、どれだけ掘っても右脚はガッチリとホールドされている。
足首・つま先もびくともしないので、靴の深さまで完全に掘らないと抜け出せなさそうだ。ブレード側で
耕し、無理な体勢で雪を少しずつ掻き出し、発掘を続ける。時々、このまま抜けなかったらここで
ビバークの可能性、が頭をよぎる。必死に掘り続けること25分、やっとのことで右脚脱出成功。
踏み抜いたときは、もう片方の足はすぐ脇に置いてはいけないと肝に命じ、再出発。だがもう
踏み抜きがトラウマとなってしまい、地雷原のような雪道に恐る恐る足を出しつつ前進となる。
どこまでいっても易老岳は見えないし、時々夏道が出ていたり、10歩に1回は地雷を踏むし、肉体的にも
精神的にも疲労感が増幅していく。雪の小山を登り、広い林の中に天場整地跡がある。その先に若干
開けた場所と木の幹に赤・黄のテープ。GPSを見ても、ここがどうやら易老岳頂上らしい。あぁ何とか
たどり着いた。ここまで長かった。
やはり予定CTよりも遅れているので、引き続き下山。尾根道を下る。赤テープのマークがマメに
つけてあって道迷いの心配はない。
鋸歯のような小ピークがあらわれる。直進方向にはロープが張ってあり、左に赤マークがあるので
左に巻くようだ。巻いた先に再び小ピーク。今度は鞍部を通過して右側を巻く。崖のような斜面を
へつっているようなぎりぎりのトレースだ。20cmほどの雪道は横向きにカニ歩きするしかなさそうだが
どう見ても夏道上のトレースではなさそう。つかまるロープも見当たらないので、何だか腐ってそう
に見える枯れ木につかまりカニ歩き開始。足元大丈夫かなぁ…と次の瞬間、つかまっていた
枯れ木が抜け、右足踏み抜き、つまり足元崩落。たまたま尻のあたりに横たわっていた倒木に
寄りかかり、不安定な左足で身体を支えている状態に。何とか右足の足場を確保しようと動くと
左足元崩落!倒木に腰掛けて足ブラブラ、の状態に。幸い頑丈な倒木だったので全体重を預けても
大丈夫だったのは本当にラッキーだった。必死に崖に向かってつま先を蹴りこんで足場をつくる。
ただ凹ませただけでは再び崩落するので、ほどほどに踏み込んで雪を固める。倒木に必死に抱きつき
ながら足場に右足をそーっとのせ、身体をよじって左足にいれかえ、さらに右足を元のトレースに
もちあげる。なんとか復帰。振り返るとトレース中間部が完全に崩落消失した状態に。この後ここを
通過する人は大丈夫だろうか…残雪期の雪の状態変化による危険性にはじめて遭遇し、たまたま
頑丈な倒木が良い位置にあったから助かったものの、無かったらどうなっていたか。意外と冷静に
行動できた自分に驚きながらも、最大の課題となった三発目であった。
またさっきみたいな小ピークが出てきたらどうしよう…緊張と不安感最大のまま雪道を下りつづける。
徐々に雪は薄くなってきて、2000m付近でかなり消えたのでやっとひといき。ザックを下ろし小休止。
アイゼンとスパッツを脱いで再出発。下りは膝痛をおこしやすく苦手だ。ザックもいつもより重いし
のんびりしていられない。「小刻みに」「尻の筋肉を意識して」を念頭に下山を続ける。時々雑木林
みたいな広い場所に出るが、ずっとピンクテープがつけてあって迷うことはない。
それにしても夏道はなんて歩きやすいんだろう。苦手だった下りが楽しいとさえ感じる。やがて面平。
茶色の林に緑の葉っぱがにょきにょきと生え、これから春なんだね!少しずつツツジのピンク色を
目にするようになり、沢音も徐々に大きくなり下界が近づいてくる。最後のザレ場は大雨でも降れば
崩れそうに荒れていた。
ようやく易老渡の橋が見えた。山行が終わる。橋を渡る。終わった。
易老渡駐車場に停めたバイクへ向かう。チョークを引きセルを回すと一発始動。民宿へ向かう
林道は70L20kgザックも軽やかにスタンディングで走破し、意外と身体って慣れるもんだ。

出発時:長袖Tシャツ+半袖Tシャツ,CW-X+夏パンツ+カッパ下,
    夏用帽子,インナー手袋,アイゼン+ピッケル
2000m以下:スパッツとアイゼンを脱ぐ
易老岳山頂気温:+16度C


◇考察(編集中)
・アイゼンワークの重要性
  基本中の基本は冬山講習で習った内容と思う。が、今回の山行ではこれを超えた技術の体得の必要性を
  痛感した。現状、多分フラットフッティングのみしか使えていないような気がするが、フロント
  ポインティングの体得と使い分けを含む、より高度で実践的なアイゼンワークを身につけたい。
  次の冬には必ず講習会に参加し技術を磨こうと思う。
・雪道で転倒してはいけない
  今までは山スキーでズボッ!あははははぁ〜!な感じでコケるのは当たり前だったので、安全に転倒
  する技術だけは体得していると思う。だが雪山では「転倒してはいけない」。意識の入れ替えが必要。
・ワカンの効果的な使い方は?
  長塀尾根で実力を発揮したワカンであったが、狭い尾根歩きではあまり効果的でないかもしれない。
  しかしワカンの爪は結構頼りがいがあって、履き替えを面倒に思わなければ残雪期の踏み抜きに対しても
  効果的に使えるのではないかという気がする。
  様々な場所・コンディションで試してみたい。
・雪道のより安全なルート選択
  ×トラバース ○直登 であることを体感的に理解した。斜面トラバースは雪面を切るので雪崩誘発の
  可能性もあり、この点でもできれば避けたほうがよい。
  当たり前だがトラバースも雪質や斜度に応じて困難さも異なるはずで、どのような使い分けがあるのか
  経験を積んで理解を深めていきたい。
・踏み抜き対処
  片足を踏み抜いたら、もう片方の足は距離を離して置くこと。条件反射的にすぐ傍に足を置きがちなので、
  踏み抜きの多い場所では常に意識することが必要。
・小ピーク足元崩落に関し今後やるべきこと
  あのケースではどう行動するのが一番妥当であったのか、そのために必要な技術は何か、具体的な
  検証と行動が必要。倒木に助けられラッキーで終わってはいけない。やはりロープなのかな?
・冬道具のお手入れ
  ガビガビになってしまったアイゼンの爪はどうすればいい?


◇御礼
「(絶対に遭難しないと)約束して下さい」の言葉。山行中ずっと頭の片隅にありました。
生きて戻りました。素晴らしい山行でした。
実り多き充実した山行を終え、自分の山との付き合い方がなおいっそうひろがったような気がします。
赤の他人に心からの言葉を掛けて下さる貴方様の良心に出会えたことを感謝しています。
私の山人生を豊かにして下さった貴方様が今後も安全で充実した山行を楽しまれるよう、
心より願っております。

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コメント

こんにちは
ebi0813 様

はじめまして。
素晴らしい山行記録を拝見させていただきました。装備、食料の記載も大変ありがたく思います。
小生にとって、この地域は空白なため、この記録を参考に来年縦走を実施したいと思います。
また、積雪コースのルートが研究なされていて参考になります。

これからはの季節は夏山ですが、安全な山行を楽しみましょう。
ありがとうございました。
2011/5/15 8:03
ありがとうございます
JJ0JVL様

はじめまして。
駄文をお読みいただいたうえにコメントまで頂戴し、どうもありがとうございます。
まだ積雪登山をはじめたばかりでJJ0JVL様のご経験には遠く及びませんし、
あまりご参考にはならないかと思われますが 、それはともかく
南ア南部は本当によいところですね、ぜひ行ってください。

私事で恐縮ですが、オフロードバイクで林道走行もやっておりまして、
伊那谷は昨年まで毎年GWに通っていました(今年は登山にしてしまった)。
高烏谷山や陣馬形山あたりはバイクで散々走りまわった思い出深い場所です。
(プロフィール写真は陣馬形山の展望台から中央アルプス、の図です)
ゼロ磁場から先に入れなくなったのがとても残念です。
JJ0JVL様の伊那谷に関する山行記録や日記は、まるで第2の故郷の記事を
拝見しているようで、懐かしくも興味深く拝読しました。
これからも楽しみにしております
2011/5/15 22:40
素晴らしい。いつも精密なる報告ありがとうございます
ebi0813さん、こんにちわ
いつものことながら非常に精密なまたウイットに富んだレポートありがとうございます。
何が課題か冷静な自己分析というか反省が記されており確実にステップアップしている姿が目に浮かびまぶしくもあります。
今後の参考にさせていただくべくお気に入りに登録させていただきました。
質問
低級な質問でごめんなさいね。
ラジオラリア(webで調べて初めて知りました)が道端に転がっているのですか?好事家がもっていきそうなものですが?

2011/5/30 tak1155
2011/5/30 7:05
tak1155さん、いつもありがとうございます!
tak1155さんこんにちは。
いつも優しいコメントいただいて、どうもありがとうございます。
お褒めの言葉、素直に嬉しいです
今回の山行中色々な場面で、「ああ、これは冬山講習で習ったアレだな」ということが多くありました。
基本中の基本を教えていただいたんだなぁと、あらためて講習会のありがたみを感じました。
山行の幅を広げるべく、反省すべき点はよく考えて、ステップアップを目指したいです

ラジオラリアは放散虫(の化石)であり、山行記録では
「赤色チャート(ラジオラリア盤岩)」と記述すべきでした。
古代の貴重な化石が転がっていたら、そりゃ誰でも持っていってしまいますよね
誤記大変申し訳ありませんでした。またご指摘に感謝します。記録訂正します。

産総研地質調査総合センターの「日本シームレス地質図」によりますと、
便ヶ島から薊畑へのコース(正確には薊畑から西南西〜南西方向に、△2314.1付近を通り西沢渡へ
至る尾根)は、後期白亜紀(K2)の付加コンプレックス中のチャートブロックで構成されています。
写真の最後に画像追加しましたので、よろしければご参照ください。

日本シームレス地質図←面白いので結構お薦めです!
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/db084/index.html
中央構造線博物館
http://www.osk.janis.or.jp/~mtl-muse/
2011/5/30 13:30
とても参考になります
初めまして。
この時期のこの山域、レコ少ないのですが、これほど丹念に書かれたレコ、とても貴重な存在です。
GW前にこのルートを、しかも北又沢から一泊二日で歩こうと思っていたのですが、無理だとわかりました。
やはり入山者少ない山域ですから大変ですね。
去年はGWに聖、6月に易老渡から聖平周回しましたから、薊畑から小聖の大変さは身をもって知りましたが、残雪期未踏の聖平から南岳、易老岳周辺の大変さも思ったとおりでした。
トレースのある鳳凰山や甲斐駒しか歩いたことの無い私では、まだ場数が足りないですし、日程的にも無理がありますね。
山行計画、コンパクトに見直す必用がありそうです。

それにしても山に向き合う真摯な姿勢、ただただ頭が下がる思いです。
素晴らしいレコのUP、ありがとうございます。
2016/4/5 8:38
Re: とても参考になります
tomhigさん、はじめまして、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます

というか、こんな昔の、「できれば、そっとして触れないでいてほしい恥ずかしい過去」みたいな記録を読んでくださり、過分すぎるコメント頂戴しまして大変恐縮です

tomhigさんはGW、6月、残雪期の人の少ない時期に当該山域のたくさんのご経験を積まれていますし、なによりお若いですので、鈍足中高年の本記録はまったく参考にならないと思います。
野心的(かつ安全は担保した)な山行に、ぜひチャレンジしてください。

個人的に、本記録の山行は、短い登山人生ではありますが、色々な意味でいちばん記憶に残るものでした。山はもちろん、人との出会いも・・・・
ですので、tomhigさんにこれを発掘してお読みいただけたことは本当に嬉しく、心より感謝いたします
これからも、素晴らしい山行を続けてくださいね
2016/4/5 21:45
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未入力 塩見・赤石・聖 [4日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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