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Yamareco

記録ID: 1127331
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳・扇沢:春の雪崩

2017年05月03日(水) 〜 2017年05月04日(木)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
19:48
距離
28.2km
登り
2,378m
下り
2,353m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:09
休憩
0:21
合計
8:30
6:19
6:19
6
6:55
6:55
4
6:59
6:59
45
7:44
7:44
11
8:37
8:38
29
9:07
9:07
58
10:05
10:06
84
11:30
11:39
17
11:56
12:05
24
12:29
12:30
3
12:33
12:33
25
12:58
12:58
86
14:24
14:24
21
14:45
14:45
0
2日目
山行
7:01
休憩
1:39
合計
8:40
5:25
0
5:24
5:25
8
5:33
5:34
26
6:00
6:00
71
7:11
7:15
102
8:57
10:18
43
11:01
11:01
8
11:09
11:17
124
13:21
13:24
21
13:55
13:55
2
13:57
13:57
6
14:04
ゴール地点
天候 2日とも晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
・昇温後は全方位湿雪雪崩注意
・登りの直登ルンゼはリスクあり
・下りの扇沢は雪崩が一箇所に集中するおそれあり
モルゲン!帰り道を確認
2017年05月03日 06:16撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/3 6:16
モルゲン!帰り道を確認
長いアプローチ
2017年05月03日 06:25撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 6:25
長いアプローチ
一人増えた
2017年05月03日 07:17撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 7:17
一人増えた
横尾
2017年05月03日 08:36撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 8:36
横尾
橋を渡ると間もなく雪
2017年05月03日 08:59撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 8:59
橋を渡ると間もなく雪
徒渉
2017年05月03日 09:15撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 9:15
徒渉
ピンボケだが青い
2017年05月03日 09:21撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/3 9:21
ピンボケだが青い
右岸を行く
2017年05月03日 09:24撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 9:24
右岸を行く
屏風がドーン
2017年05月03日 09:35撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 9:35
屏風がドーン
ここは怖いので
2017年05月03日 09:52撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 9:52
ここは怖いので
足早に間隔をあけて
2017年05月03日 09:54撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 9:54
足早に間隔をあけて
もう少し
2017年05月03日 10:10撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 10:10
もう少し
お目当てのルンゼは氷瀑
2017年05月03日 10:58撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/3 10:58
お目当てのルンゼは氷瀑
初の涸沢泊
2017年05月03日 11:32撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
7
5/3 11:32
初の涸沢泊
レジェンドたちのシュプール
2017年05月03日 12:06撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 12:06
レジェンドたちのシュプール
滑りに出かける
2017年05月03日 12:29撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 12:29
滑りに出かける
テント村が広がる
2017年05月03日 12:49撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
7
5/3 12:49
テント村が広がる
モーゼが遥か彼方に
2017年05月03日 13:11撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/3 13:11
モーゼが遥か彼方に
滑ります
2017年05月03日 14:19撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/3 14:19
滑ります
2ピッチで天場まで
2017年05月03日 14:31撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/3 14:31
2ピッチで天場まで
涸沢小屋いいな〜
2017年05月03日 17:32撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/3 17:32
涸沢小屋いいな〜
翌朝
2017年05月04日 05:21撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 5:21
翌朝
行くしかない
2017年05月04日 06:28撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 6:28
行くしかない
小豆沢は行列
2017年05月04日 07:06撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 7:06
小豆沢は行列
前穂
2017年05月04日 07:16撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 7:16
前穂
直登ルンゼを詰める
2017年05月04日 07:49撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/4 7:49
直登ルンゼを詰める
AKさん
2017年05月04日 08:23撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
5/4 8:23
AKさん
モーゼ
2017年05月04日 08:39撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/4 8:39
モーゼ
もう少し
2017年05月04日 08:56撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 8:56
もう少し
ガンバ〜
2017年05月04日 09:09撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/4 9:09
ガンバ〜
着きました
2017年05月04日 09:10撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
10
5/4 9:10
着きました
上高地
2017年05月04日 09:22撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 9:22
上高地
ジャンダルムと白山
2017年05月04日 09:29撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
9
5/4 9:29
ジャンダルムと白山
前穂ふたたび
2017年05月04日 09:33撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 9:33
前穂ふたたび
北東稜から来たプロたち
2017年05月04日 09:40撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/4 9:40
北東稜から来たプロたち
槍が見える
2017年05月04日 10:12撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 10:12
槍が見える
扇沢に突入
2017年05月04日 10:19撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 10:19
扇沢に突入
コブ尾根?
2017年05月04日 10:19撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/4 10:19
コブ尾根?
核心部
2017年05月04日 10:20撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/4 10:20
核心部
結構怖い
2017年05月04日 10:24撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/4 10:24
結構怖い
安全地帯で待つ
2017年05月04日 10:25撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 10:25
安全地帯で待つ
下ります
2017年05月04日 10:29撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 10:29
下ります
一休み
2017年05月04日 10:34撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 10:34
一休み
モーゼの後ろを…
2017年05月04日 10:37撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 10:37
モーゼの後ろを…
快速雪崩が!
2017年05月04日 10:37撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
6
5/4 10:37
快速雪崩が!
全員無事だった
2017年05月04日 10:42撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/4 10:42
全員無事だった
生還
2017年05月04日 10:49撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
1
5/4 10:49
生還
デブリがすごい
2017年05月04日 10:59撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
3
5/4 10:59
デブリがすごい
岳沢到着
2017年05月04日 11:25撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 11:25
岳沢到着
セックン
2017年05月04日 11:28撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 11:28
セックン
パーティラン
2017年05月04日 12:33撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 12:33
パーティラン
新緑がまぶしい
2017年05月04日 13:07撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 13:07
新緑がまぶしい
清水
2017年05月04日 13:34撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 13:34
清水
あのど真ん中から来た
2017年05月04日 13:46撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
2
5/4 13:46
あのど真ん中から来た
そしてまた文明へ
2017年05月04日 13:52撮影 by  PENTAX K-5 , PENTAX
4
5/4 13:52
そしてまた文明へ

感想

5/3

天気の良いGWはどこか遠くへ出かけたかったが、家庭の事情で2日しか取れなかったため、穂高へ。深夜に東京を出るもGW初日の渋滞にハマり、沢渡から出るバスの始発には間に合わず。今回はいつものモーゼ+久しぶりのAKさんで3人パーティ。少し遅れて05:20のバスに乗り、上高地に入る。バスターミナルでRSSAご一行と去年まで所属していた山岳会のメンバーに会った。お互い「安全に」と声を掛け合う。

人の多い上高地を板とブーツ担いでトレランシューズでアプローチ。明神館でSHOさんを発見。その後、涸沢まで世間話しながら一緒に行動する。横尾で渡りしばらくすると雪が出てくるので、シールで歩く。途中他の登山者から離れ、徒渉し、沢筋や屏風岩の際をスキーで進んでいく。雪はかなり落ちているが、巨大なデブリが怖い。互いに距離をあけて歩き、適当な場所で横尾谷へ下り、涸沢へ。ヒュッテから穂高を見上げると、狙っていたルンゼは既に滝が出ていた。

涸沢にテントを張ってトイレに行くと、御大と相方のSDさんに会う。今日は色々偵察した後、やむなく直登ルンゼを滑ったそう。後ほど落ち合う約束をしてSHOさんと4人でオダマキのコルを目指す。体力の余っているモーゼがひたすら先行。一人ルンゼの出口に着いて待っているが、しばらくするとデロリデロリと湿雪雪崩が。これ以上は危険と判断し、適当な場所から涸沢を滑走し、その日の行動は終了。レジェンドたちと飲んで適当に寝た。夜は意外に寒くなく、久しぶりのテン泊は快適だった。

5/4

朝4時半頃起き、テントを畳んで適当に出発。アイスバーンが緩まないと滑れないので、あまり急がない。私とAKさんはシールで、モーゼはシートラで歩き始める。相変わらずモーゼ先行で進むが、一度合流し進路を確認する。穂高岳山荘経由は人が多いこと、まだ朝早く雪崩のリスクが低いことから、直登ルンゼを詰めることにした。ルンゼを先行していたガイドチームは北東稜に取り付いていた。モーゼを先頭にひたすらルンゼを詰めて山頂へ。

AKさんが着く前に気になるルンゼ2つの偵察をする。扇沢も歩いてみた。アイスバーンもあるが基本的には緩んでいるため、急斜面を迂回せずに滑走できそうだ。AKさん合流後に準備し、私が先頭で滑り始める。扇沢は出だしがノール状で、途中岩肌が出ている箇所があるため少し緊張していたが、ワンピッチで核心を抜け、安全地帯に下りることができた。そこにはなぜか人糞があった。ここで緊張から解放され括約筋が緩んだのだろうか。

次のピッチで扇の要にある安全地帯に集合する。そこからはロート状になっていて、すべての雪崩が集中する。ジャンダルム方面からかすかな雪の流れがあり、ルンゼの真ん中に「川」を形成していた。タイミングを見てルンゼに飛び込み、安全な場所まで滑ってから後続を待つ。しばらくするとルンゼの入口にモーゼが現れた。同時に女性の掛け声が2、3度聞こえた気がした。直後に川の流れが強まったかと思うとルンゼの入口に濁流となった雪崩が押し寄せた。「避けろー!」と叫ぶとほぼ同時にモーゼもそれに気づき、ルンゼの横へ避けた。雪崩は強弱をつけながら何度かに分けてルンゼを駆け抜けていった。

しばらくしてAKさんも下りてきて合流し、全員の安全を確認。コブ尾根のクライマーかと思っていた女性の掛け声はAKさんのもので、最初にジャンダルム方面からの雪崩に気付いて大声を上げたが、我々には伝わらなかったようだ。その後は難なく涸沢へ出て、適当な場所でセックン(スノーアンカーと1/3引き上げシステムの確認)して帰途についた。涸沢から上高地に出るまでの間は雪が少なく林間アドベンチャースキー。最後は担いで歩いた。

東京へ帰る途中の道の駅で悲報を聞く。この日は気温が高く、我々が滑った10時半頃でも雪崩が頻発していた。雪崩の発生した斜面の向きは我々が見たものと同じと推察される。以前「明日は我が身かもしれない」とブログに書いていた故人、長きにわたり山スキーに情熱を注いだ数少ない方だった。本当に山スキーはリスクが高い。私も気を引き締めて事に当たりたいと思う。ご冥福をお祈りいたします。

扇沢での雪崩はこちらに記録しました(03:20あたり):




FISCHER TRANSALP80:5★
ATOMIC CHARTER 100:10
FISCHER BIGSTIX 122:8
-----------------------------
合計:23

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訪問者数:2051人

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