火打山、妙高山
- GPS
- 34:45
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,579m
コースタイム
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:04
天候 | 6/11曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・6/11「雨飾山」-15:30笹ヶ峰登山口-妙高高原IC-〈北陸・上信越〉-糸魚川IC-17:30雨飾高原キャンプ場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「火打山」 笹ヶ峰登山口から十二曲りまでは危険な所はない。 十二曲りからは残雪が次第に深くなるがアイゼンはいらない。 高谷池ヒュッテからアイゼンを着ける。高谷池、天狗の庭までは残雪で道が不明瞭、池も氷雪に埋もれているので慎重に。山頂直下は雪の急坂で滑り易く、20m以上の強風とガスにのため山頂を踏むことができなかった。 「妙高山」 朝は残雪が凍っているのでアイゼンを装着。高谷池ヒュッテから黒沢池ヒュッテまでは踏み跡もないが順調に進む。黒沢池ヒュッテから大倉乗越への急坂も同様だ。 大倉乗越から長助池分岐への標高差100mの雪の急斜面は10~12本爪のアイゼンとピッケルなしでは滑落の危険性があり。滑落者が続出したので妙高山への登頂を断念し黒沢池ヒュッテに戻る。 黒沢池ヒュッテから富士見平への帰路は広大な黒沢池の湿地帯を左岸から右岸に横切り黒沢岳に取り付く。このルートは黒沢池ヒュッテがオープンされる7月以降は大湿地帯を進むことはできない。 右岸から黒沢岳の斜面をトラバースし、富士見平へ続くルートは変化のない樹林帯、残雪地帯なので苦労する。それ以降は上って来た登山道に合流 し踏み跡もしっかり残っているので、笹ヶ峰登山口までは危険な所はない。 ・ |
その他周辺情報 | ・雨飾温泉雨飾荘-入湯料700円、近くに無料の露天風呂有。 |
写真
感想
今回は頸城山塊の主要な火打山、妙高山そして西側に連なる雨飾山の山行が目的です。山は春山ですが想像以上に残雪が深く様々なアクシデントに遭遇し、結果的には三山の山頂を踏むことできず心残りと反省の山行となりました。
この山塊は妙高戸隠連山国立公園で、一帯は高山植物に恵まれている。妙高山には外輪山があり、その焼山は活火山で今も噴煙が上っている。このため周辺には、多くの温泉があり有数の豪雪地帯でもある。
6/10山行1日目(曇り後雨)
火打山、妙高山の登山口である笹ヶ峰登山口から出発する。
沢沿いの登山道は木道が伸び、周辺にはミズバショウの花が咲いている。
この一帯はブナ帯(1,000mから1,650m)で色鮮やかな新緑のブナ、ミズナラ、カエデ、シラネアオイ、イワカガミ、ツツジなどが見られる。
標高が上がると亜高山帯(1,650mから2,200m)は深い残雪の登山道になり、ナナカマド、ダケカンバ、モミノキの樹林帯が拡がる。
火打山の高谷池や天狗の庭には池塘があり、ハクサンコザクラ、イワイチョウなどの高山植物の群生地であるが雪に覆われて融雪まで待たなければ見ることができない。
今夜の宿である高谷池ヒュッテで食事と休息を取り、火打山山頂を目指す。
高谷池、天狗の庭といわれる湿地帯を慎重に進む。この先はミネザクラとハイマツの岩稜尾根が続き、見晴らしの良いライチョウ平に到着する。
火打山の頂上付近のハイマツ帯はライチョウの生息地で、今回も二人の若い研究者がライチョウの観察に来ていました。
ライチョウ平で天候が悪化、風速は20m近くあり火打山山頂はガスで覆われてきた。
もう少しハイマツの登山道を進み、そこで山頂を目指すか判断することにした。
山頂直下、風は猛烈な勢いで南から北に流れ目前までガスに覆われて何も見えない。
残念だが山頂への登頂は断念し高谷池ヒュッテに戻る。
6/11山行2日目(快晴)
雨は深夜まで降り続き、気温は低く寒い。
早朝目覚めると周辺の山々は朝陽を浴びて、燃えるような真っ赤に染められている。
刻々と変化する火打山、後立山連峰の美しさに圧倒される。
周辺はバリバリに凍っているので、アイゼンンを装着して茶臼山から黒沼ヒュッテを目指す。
更に大倉山と黒沢ヒュッテとの鞍部である大倉乗越を目指す。
ここまでは順調に進むことができた。
大倉乗越に立つと目の前に急峻の妙高山が迫る。
ここから標高差100mの急坂の雪渓を長助池分岐まで下ることになる。雪渓をトラバースし笹藪に沿いながら慎重に下る。その途中で数人が滑落するが運良く笹藪で止まり大事故にならなかった。
ストック等を回収し、妙高山の山頂を即決で断念、慎重に雪渓を登り引き返す。
想像以上の残雪、判断の甘さ、10〜12本爪のアイゼンとピッケルは必携。そうした装備不足が事故に繋がったと痛切に反省する。
気持ちを切り替えて大倉乗越から再び、黒沼ヒュッテの分岐から広大な雪原のような黒沼を左岸から右岸に向けて水場を避けながら進む。青空と白い雪、素晴らしい壮大な景観の中を歩く夢のような時間帯だ。
黒沢に近づくと眼前に黒姫山が拡がる。黒沢丸太橋付近から黒沢岳2050m標高帯をトラバースしながら富士見平に向かう。この間は残雪に覆われ踏跡もないので地図と磁石に頼りながら進むが、樹林帯なのでコース取はかなり難しい。
富士見平周辺に近づくと、方向を西から南に変えていく。間もなくしっかりした踏み跡の火打山登山道に合流する。
今回は様々な要因で火打山と妙高山の山頂を踏むことができなかった。
様々な山行があるが、今回は初めての貴重な経験を積むことになった。
6/12山行3日目(曇り)
笹ヶ峰登山口から雨飾山登山口に向かい天幕を張る。
新たな同行者2名が合流し、予定通り雨飾山登山口を出発する。
但し、昨日の事故で痛み感じる仲間が一人いたので、僕は大町の病院に向かう。
慎重に検査していただき、骨の一部に軽微な損傷があり安静を指示される。結果が早急に判明し、少しホッとする。
病院から登山口に戻ると、雨飾山一行は下山し荷物の整理をしている。
雨飾温泉で汗を流し無事、PM22:00頃自宅に帰る。
少々疲れた山行になりました。
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