燕岳 〜テント泊第二弾〜
- GPS
- 29:30
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,588m
- 下り
- 1,648m
コースタイム
中房登山口6:25-7:15第一ベンチ7:30-8:00第二ベンチ8:13-8:50第三ベンチ9:00-9:50富士見ベンチ10:00-10:40合戦小屋11:00-12:45燕山荘(テント設営・ティータイム)14:40-15:20燕岳15:28-15:40北燕岳15:50-16:35燕山荘(テン場)
10日
燕山荘(テン場)8:10-8:50合戦小屋9:10-9:25富士見ベンチ9:25-10:00第三ベンチ10:08-10:22第二ベンチ10:22-10:40第一ベンチ(水場へ)10:55-11:18中房登山口
天候 | 9日 晴れ 10日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
豊科ICから中房登山口無料駐車場へ 夜中2時過ぎに到着し、第一駐車場は8割くらいうまってました。 5時には、満車でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はありません 燕岳のテン場は、燕山荘で受付(500円)30張 一部は土の上に張れますが、この時期はまだ雪の上への設営になる可能性が高いです 下山後、中房温泉で日帰り入浴(700円)とかき氷(450円) |
写真
感想
今回の山行、帰宅後もかなり疲れが残り、なかなかこのレコもアップできませんでしたが、ようやく書けました。
今回は、ソロテントを背負っての女二人山行。
テント泊超初心者の二人での登山です。
初心者でも二人で考えれば何とかなるだろうということで、計画しました。
相方は、今年の燕山荘春山登山教室で知り合った東京の友人。
ということで、お互い何度か足を運んでおり、コースとしてはなんとかわかっている燕岳を目的地に選び、スタートは中房登山口で集合することに。
私は、仕事終わりで夜車を走らせ、駐車場へ。
2時過ぎに到着したのですが、この時間でも駐車してある車は思いのほか多く、空いているスペースに何とか駐車し、仮眠にはいります。
東京からのバスは、登山口に5時半くらいに到着ということなので、仮眠は5時まで。
つかの間の眠りです。
そして、5時に起床し、準備をすませ登山口へ。
2か月半ぶりの再会です。
登山口でトイレを済ませ、いろいろ準備を再度整え、いざ出発!
今回、荷物は20kgちょっと。
前回の徳沢とは違い、がっつり登る必要があるため、なるべく荷物は減らすように努力はしたのですが、今後のテント泊のためにいろいろ試してみたいことがあったり、この荷物を持ってあがれなければ、縦走は到底無理かなとかいろいろ考え、今後の目安にもなると思い減らしすぎることのない荷物で試したい思いがありこの重量。
食料も完全な乾き物だけでなく、保冷バックに卵やハム類なども持ち、フルーツを持ったり、ハーフボトルの量のワインや200mlの焼酎など嗜好品の部分も少しは充実させました。
おかげで、駐車場から登山口までで結構疲れてました。
歩き始めから、滝のように汗が流れ、一歩一歩の足取りが荷物のおかげで重く、一歩一歩荷物を持ち上げていると感じる歩みとなりました。
というものの、前半は何とかほぼコースタイムで進むことができ、休憩は少々多めにとって少しでも回復をはかるという繰り返しで着実に進んでいきました。
この尾根は、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋と約30分ごとに目安となる休憩ポイントがあるので、重い荷物を担いでいてもなんとかそれを励みに頑張ることができました。
しかし、第三ベンチを過ぎたあたりから、シャリバテなのかふらふらする感じになり、頑張りがきかなくなってきました。
少し進んでは一息つきながら合戦小屋のスイカを目指して進み何とか到着。
すぐに1カットのスイカを購入し口に運びました。
冷たく甘いスイカにあっという間に完食。
乾いた体に甘いスイカと振りかけた塩がしみわたる感覚です。
少しゆっくりめに休憩し少し体力回復。
もう少し続く燕山荘までの道のりを進むため、出発です。
歩き始めてしばらくすると、スイカ効果が出てきたのか、足取りは重いのですが体がずいぶん楽になってきました。
今回この尾根を歩いて、荷物は今までで一番重かったですが、その分歩みが遅いだけに周りに目を向けることができ、緑がすごく濃く感じ、青い空に白い雲、そして緑がとても美しく見え、そして足元にはいろいろな花々が咲いており、またいつもと違う山を感じられました。
ゆっくりゆっくりではありますが、着実に歩を進め、高度を稼ぎ稜線の景色や花々が良く見えるようになったきました。
そして、燕山荘直下に到着。
ここには残雪がありますが、通り道は雪が切られており、雪の壁の間を通ります。
ようやく稜線に立ちのんびり景色を楽しみたいところでしたが、テン場にはすでに数張りのテントが張られており、雪の上での設営を覚悟してきたのですが、やはり少しはある地面の上の方がいいかなという気持ちもあり、さっそく燕山荘で受付を済ませ、ひとまず今晩の宿を設営するための場所探し開始。
雪の上はまだスペースも空いていますが、凹凸もあり地面を整地?するのも大変そう。
すでに張っている人に「トイレの前あたりなら空いてるよ」との情報にひとまずそこへ。
地面的にはいい感じのスペースがあいていました。
ただ、トイレのすぐ近く。
いろいろ考えましたが、におってくることもなさそうなのでそこへの設営を決定。
慣れない作業でお互い時間がかかりながらも、なんとか完成。
ここで、かなりの疲れが一気に出てきて、山頂は後にして、とりあえず楽しみにしていた燕山荘のケーキセットを食べることに。
おいしそうなケーキにいろいろ悩みましたが注文。
しかし、これを待っている間に、あまりの喉の渇きに我慢しきれず、生ビールを注文してしまい、一気に飲み干してしまいました。
のどが少し落ち着いたところで、甘いケーキ。
こんな山の上でのおいしいケーキに、本当に贅沢感を感じ、大満足。
しばし、まったりした時を過ごしました。
ずっとまったりしてしまいたい感覚でしたが、天気が良く景色も最高。
荷物はほぼカメラだけという状態で、燕岳へ向けて出発しました。
前に近づく燕岳を眺め、足元の花に目をやり、そして振り返って燕山荘、表銀座、大天井岳、槍ヶ岳を眺めを繰り返し、山頂に到着。
この山頂は人も多いので記念撮影だけ済ませ、時間もあるので北燕岳へと向かいました。
ここからは、あまり人もおらずようやく咲き始めたコマクサに目をとめながらゆっくりゆっくりお散歩気分です。
山頂直下の岩場を登れば山頂。
わりと広く、人もいないので、ティータイムグッズを持ってこなかったことを少々後悔しましたが、燕岳とは違い山の中にいるという感覚を強く感じることができました。
いくらでもまったりと過ごしていたいところでしたが、きりがないので引き返します。
コマクサを撮影したり、槍ヶ岳を撮影したり。
めがね岩によじ登ったり、のんびりと楽しみながらテン場に戻りました。
テントは設営しただけで、ほとんど片づけもしていなかったので片付け、寝れる支度をし、再び燕山荘前に行き、机をかりて夕ご飯タイム。
二人の山行ですが、お互いが特に相談することなく、それぞれの食材を持ち、調理するという本当にソロテントの二人旅ということなので、お互いが調理します。
そして、結果として、お互いに食べっこするというある意味、女子ならではの行動でしょうか?
私は、初挑戦のチーズフォンデュ(具はパンとハム、ソーセージ、結果ちょっと失敗感がありましたが…)と友達は本格的カレー(こちらは本当においしかった。)を調理し、あとは、生ハムやチーズなどをつまみに持ってあがったワインやリキュールで贅沢なひと時を過ごしました。
楽しい時はあっという間に過ぎ、気づけば21時近く。
撤収しテントに入り、前日の寝不足と今日の疲れからかあっという間に眠りにつきました。
翌日も、下山するだけなのでそれほど早く起きる必要はありませんが、慣れない撤収作業にも時間がかかることや、稜線での贅沢、日の出を見たいということがあったので、4時には起床というところでしたが、3時半くらいには起きてしまいました。
外を眺めると、寝る前には見えなかった星が輝いており得した気分になりました。
4時になると朝食の準備一式を持ち、日の出を待つために燕山荘のわきへ。
雲海の向こうには南アルプスから富士山、八ヶ岳などなどたくさんの山が姿を見せています。
裏銀座の山々も槍ヶ岳もくっきり見えています。
この様子では日の出が本当に楽しみです。
この時点ではまだそれほどの人はいませんでしたが、日の出の4時半近くになると、たくさんの人々が日の出を待っていました。
4時半前には、今にも太陽が昇ってきそうな明るさになってきましたが、以外に太陽自体はなかなか姿を現さず、しばらくしてようやく雲の上に昇ってきました。
御来光は何度見ても本当に最高です。
だんだんまぶしくなる日の光を浴びながら、体も目覚めていくのを感じました。
そしてようやく朝食です。
昨日の残りのソーセージを焼き、持ってきた卵でオムレツを作り、デザートにフルーツのワイン漬け、友人の作った雑炊もいただきながら、最後モーニングコーヒーと少しでも荷物を減らそうとガッツリな朝食を食べてしまいました。
テントを撤収し、後ろ髪をひかれる思いで、最後の写真撮影を済ませ、いよいよ下山開始。
帰りも重い荷物が足腰にこたえましたが、稜線を歩いているうちは、立ち止まって写真を撮ったりと、ゆっくり歩いていたので何とかクリア。
合戦小屋についたころには、くだりとは思えない汗をかいていました。
そして、スイカの誘惑に負けてしまいハーフカットだけ。
おいしくいただき少しは元気回復。
ここからはひたすら下っていきました。
しかし、いつものようなスピードでは降りることができず、ふと油断すると足を滑らせそうになりそれが命取りにもなりかねない重さの荷物に細心の注意を払いながら、第三ベンチ、第一ベンチを休憩ポイントとしなんとか下山。
今回初めて、第一ベンチで水場におり、冷たく流れる水を口にしました。
そして、中房温泉に到着。
まず駐車場に戻り、日帰り入浴のために車を中房温泉まで。
さっそく温泉で汗を流し、熱くなった体をかき氷で冷やし、大満足。
ここで、いきなり大粒の雨が降ってきて車までの間にずぶぬれに。
まぁ、夏のこの暑さだから許せる感じでしたが…。
最後に、有明荘に立ち寄り、贅沢な昼食を食べ、消費したカロリー以上に摂取し、今回の山行の終了でした。
今回、登りは重い荷物に押しつぶされそうで苦行でしたが、20kgの荷物を背負って登れたということは今後の自信にもなった一方で、テント縦走するにはもっと何かをカットしないと厳しいかなと実感しました。
でも、本当に天気に恵まれ、青い空、白い雲、みどりの山、足元の小さな花々と燕岳のいろいろな面を楽しめた山行になりました。
20kgを背負っての燕岳、お疲れ様でした。
登山口までが遠くて大変ですが
四季の燕岳に登ってみてください。
最近の装備だと2泊の冬でも15kg以下で
済ましていました。
20kgを背負上げるなんて20年以上していないので
どんな調子で登れるかわかりません。
次の機会にやって見ようかと思いました。
燕岳は、2年前に初めて登り、それから春、夏、秋と冬以外、登り本当に大好きな山です。
あの稜線に出た時の景色が本当に感激です。
稜線でまったり過ごす、朝晩の雰囲気もまた大好きです。
本当は冬にも行きたいのですが、日程的にも厳しい面もあり…。
そんな山に気軽に日帰りでというshigeさんがうらやましいです。
今の自宅以外でどこへ住みたいかといわれると、間違いなく安曇野と思っています。
shigeさんのレコを拝見しましたが、歩くスピードも半端じゃなく早くて尊敬です。
私はどこへ行くにしても荷物が多いので、こんな重い荷物ですが、本当ならもっと省けるんでしょうね。
でも、カメラもこだわりたいし、と思うとなかなか。
来月も、表銀座の稜線を歩く予定をしているので、また楽しみです。
また、shigeさんのレコも楽しみにしています。
お疲れ様でした〜
天気も良くてよかったですね。
それにしても
20kgの荷物背負って
北アルプス3大急登を登るなんて・・・・・
自分は合戦小屋まででも無理かもです。
足腰は良いんですが
肩が悲鳴あげそうです・・・・
リサガスにお友達が出来てよかったですね〜
●keroyon さん
こんばんわ。
20kg、自分でもよく背負いとおしたって感じがします。
あっ、でも合戦小屋まで背負えれば、何とかなるって感じがあります。
第三ベンチあたりから合戦小屋までが一番厳しかったです
肩は悲鳴をあげそうですが、ベンチごと30分毎に荷物を下ろしていたので壊れずに済みました
どちらかというと、足腰の方が疲れやすくなんとかならないかなといつも思っているのですが。
keroyonさんの日帰りレコなどを見ていると、その足腰がうらやましいです。
何をすればそんなに強くなるのでしょうか
今回のリサガスのお友達は、一緒に同行した友人が連れてきたので記念に一緒に撮影しちゃいました
足腰は、弱いですよ〜
背骨が綺麗なS字じゃないので
腰の下部にすぐに疲れが来ますよ。
私の場合は、とにかく日帰り軽装で遠くへ
ってな感じですよ。
靴も、ローカットのトレラン用の靴ですし。
それからCWXと短パン。行動食はスナック菓子。
それから、敗退となる時は
暑さによる頭痛なので、今年は暑さ対策を
万全にしたら、行動が快適になりました。
それから、行動の距離を延ばす時は
行きは体力、帰りは根性ですかね〜
●keroyon さん
そうなんですか〜。
それだけとは思えない足をしている気はしますが。
必要なのは、体力に根性ですね。
逆に重い荷物の時は、スタートからそうかも。
でも、荷物や靴の重さで確かに足取りは全然違いますよね。
私も、あのメレルが寿命なので次のものを探しているのですが、メレルのカメレオン3にしようか、それとも思い切ってトレラン用にしようか検討中です。
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