記録ID: 1258647
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ハイキング
八ヶ岳・蓼科
赤岳(八ヶ岳)を清里から周回 登り:県界尾根 下り:真教寺尾根
2017年09月10日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,297m
- 下り
- 1,297m
コースタイム
登山口5:55→真教寺尾根方面分岐6:05→小天狗7:05→大天狗8:00→9:30赤岳山頂9:50→真教寺尾根分岐10:05→扇山11:40→牛首山11:50→賽ノ河原12:30→真教寺尾根方面分岐12:45→登山口12:55
【歩行時間:6時間40分】
【歩行時間:6時間40分】
天候 | ☀晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※須玉ICを下りて国道141号線(清里ライン)で清里方面に向かい、清里交差点まではコンビニが複数あります。交差点で左折し、清里駅前を過ぎて小海線の踏切を渡ると、後は直進。長い登り坂を経てサンメドウズ清里スキー場前を通過し、県道の終点に登山口があります。 ※登山口の脇にはゲートがあり、そこから先はスキー場の敷地になっているようで、敷地内には舗装された広大な駐車スペースがありますが、入口付近に「一般の利用は控えるように」との看板が出ています。登山地図には「下の駐車場が満車時のみ開放」と書かれていますが、そのような案内看板はありません。下の駐車場とは、1kmほど下った地点にある駐車場のことかと思いますが、距離があるため、登山口付近の路肩に車を停めました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南八ヶ岳の赤岳には、長野県側の美濃戸から入るルートがよく使われますが、今回のルートは、山梨県側の清里ハイランドパーク付近の登山口から、上りは県界尾根、下りは真教寺尾根を使う周回コースで歩きました。 【登山口→大天狗】 登山口からは、大門沢に沿って一部舗装されたなだらかな道を歩きます。堰堤の先に分岐(標識あり)があり、左に進むと真教寺尾根の賽ノ河原に向かうことができます。県界尾根へは直進。徐々に長大な真教寺尾根が明瞭に見えてくるようになり、小天狗に向けて道が大きく右にカーブする付近では、奥に赤岳の雄姿が見えます。 カーブ地点からは針葉樹林帯に入り、斜面を急登して尾根に向かいます。尾根上にある小天狗では、野辺山からの登山道と合流します。ここのすぐ先には視界が開けた展望地があり、赤岳から権現岳へ至る主稜線を望むことができるので、休憩には丁度良いです。 ここから暫くは起伏の少ない緩やかな稜線歩きになり、時折、前方に赤岳を望みながら歩くことができます。その後じわじわと傾斜を増し、展望の無いツガ林を急登すると大天狗に到着します。大天狗に眺望はありません。 【大天狗→赤岳】 大天狗から少し下り、登り返してダケカンバの林を越えたあたりから、赤岳直下の岩稜の急斜面に取り付きます。最初に現れる鎖場は、右に巻きながら登りますが、適当な足掛かりが少なく、傾斜もきついので少々難儀な箇所です。その先に垂直に近い梯子が架かっています。 次の鎖場は約30mの急傾斜のスラブ状の壁。その先も断続的に鎖と梯子が現れ、急激に高度をあげていきます。鎖場には適度な足場が無い箇所もあり、慎重に進みたいです。振り返ると、これまで歩いて来た県界尾根と清里高原が一望でき、登るにしたがって横岳や赤岳天望荘が近くに見えるようになり、眺望は雄大です。 地図上では、天望荘方面に分かれるトラバース道が書かれていますが、分岐や道は不明瞭でした。いよいよ赤岳山頂直下に差し掛かると、道は左へカーブし、赤岳頂上山荘の建物を正面、右手の至近には主稜線の登山道を見ながら、最後の急登となります。登り切った箇所が頂上山荘で、山荘は赤岳北峰山頂にあります。 山頂側の県界尾根入口には、「県界尾根コースは雪解けが遅く、残雪期の核心部は大変危険な場所なので、立ち入らないように。」との注意喚起の看板がたてられていました。 【赤岳→牛首山】 まずは、権現岳方面へと岩稜帯を降下していきます。竜頭峰分岐では、多くの登山者が文三郎尾根へと斜面を下っていきますが、真教寺尾根はここから左方向に尾根を伝って進みます。小ピークの先を降下すると次の分岐(標識あり)があり、ここで真教寺尾根と権現岳・キレット方面に道が分かれます。ここは平坦地で休憩に良い場所です。 さて、ここからは真教寺尾根の難所。片側が切れ落ちた痩せ尾根を経て、所々鎖が取り付けられた岩場を降下します。ここは、傾斜が最大で70度もあり、足場が乏しく、段差も大きい箇所があり、上り下りともに難しい箇所です。また、浮石が多数あって落石しやすいため、特に注意が必要な場所です。 鞍部付近まで一気に下ると、樹林帯となり、起伏の少ない土道の緩やかな登山道を扇山を経て、牛首山まで登り返していきます。 【牛首山→賽ノ河原→登山口】 牛首山からは、権現岳の雄姿を望むことができます。ここから先は、時折、右手に視界が開け、奥に清里高原を見ながら、尾根道を下っていきます。 徐々に足元に笹が目立つようになり、左手に緩やかに巻いて下ると、賽ノ河原に 到着します。直進すると「美し森山」に向かいますが、今回は左折(標識あり)して大門沢へと下っていきます。笹原を刈ってできた土道を下っていくと、道は沢と合わせ、渡渉した先に堰堤が見えてきますので、そのすぐ先が県界尾根との分岐。ここを右折すれば登山口は間もなくです。 【全体的に】 美濃戸から主稜線の下までは、谷筋(北沢、南沢)を歩くのに対して、清里からの尾根歩きは趣が異なり、面白いと思います。標高差は約1200mと登りごたえもありながら、日帰りも可能。東京からのアクセス時間も、南諏訪経由と比べて短縮できます。 県界尾根、真教寺尾根ともに、山頂までの急登は、鎖場・梯子場が続き、足場がおぼつかない箇所があるのが難でしょうか。この日、真教寺尾根を下っている最中に、別尾根ではありますが、キレット方面から「大丈夫かー」との声が届き、ヘリが飛んできました。滑落事故でしょう。上部は険しい岩稜帯ですので、躓き、踏み外し、スリップと、ちょっとしたことが大事故になりますので、慎重に歩きたいです。 トイレは赤岳頂上山荘(有料)にあります。水場はありませんので、小屋で購入します。私のau携帯は、真教寺尾根の鞍部付近で電波が入りにくかったようですが、全体的には良好でした。 |
その他周辺情報 | ●天女の湯(アクアリゾート清里) 源泉かけ流しの温泉施設で、大人780円。火曜定休とのこと。 山梨県北杜市高根町清里3545−5 http://www.kiyosato-okanokouen.com/blank-12 ●仙人小屋 地元産の山菜、川魚、キノコなどのほか、鹿、イノシシ、熊、ウサギなどの肉料理を食べることができます。 山梨県北杜市大泉町西井出6924−2 http://senningoya.com/ |
写真
装備
個人装備 |
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
今回登山は9月10日(日)だったのですが、仕事が忙しく、レコアップが9月23日(土)になってしまいました。とほほ… 今月もブラックな勤務を続けておりますです。
夏山シーズン。北アルプスや南アルプスを、1週間ほどかけてのんびり縦走したいところです。ま、それはともかく、グループ登山以来、2年振りに赤岳に行ってまいりました。今年になって登山回数がめっきり減ってしまい、体力も落ちていますので、少々キツく感じましたが、この日は天気も良く、気分の良いハイキングを楽しむことができました。
コース状況欄に書きましたが、キレット付近で滑落事故があったようで、その後、無事だったのか情報がなく、気がかりです。得るものも大きい分、リスクもありますよねぇ…。
さて、次はいつ山に入れるかな。また、頑張りたいと思っています。
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コメント
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菩薩様 お疲れ様でした。
行ってみたいコースだったので、ドキドキ💓拝見。
山頂小屋泊ゆっくりならいけるかもしれない。ワクワク💕
でも時間が取れない。トホ。でも諦めず、いつかきっとです。
菩薩様も大忙しのご様子ご自愛下さいませね。
(ฅΦωΦ)ฅ obanyan さん、こんにちは。
清々しい陽気になり、寒さも感じるようになりました。
お体を冷やして体調崩されませんよう、obanyan さんもどうぞご自愛ください。
(灬╹ω╹灬)
このレコにコメントをありがとうございます。
岩稜のあるコース、obanyan さんは好きだよなって思ってました。
清里からのルートはハイカーが少なくて、赤岳直下の稜線の混雑を見ると、急かされず・待たされず、自分のペースで歩けるこのルートの良さを改めて感じました。⁽⁽◝( •௰• )◜⁾⁾
obanyan さんは、群馬にお出かけだったようですね。
私が知らない北関東の山々を紹介していただき、楽しく拝見しております。
次回は、私も群馬・栃木あたりで紅葉狩りでもしたいなぁ。
そのうち、またレコをあげます。
obanyan さんの次回は、丹沢あたりかな、なんて勝手に考えていますが…果たして。。
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