記録ID: 1282137
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
奥穂高岳(横尾〜涸沢〜穂高岳山荘〜岳沢)
2017年10月07日(土) 〜
2017年10月08日(日)



体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 34:35
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 1,954m
- 下り
- 1,950m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:08
距離 18.0km
登り 1,620m
下り 153m
14:38
宿泊地
2日目
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:58
距離 8.6km
登り 335m
下り 1,813m
7:08
46分
宿泊地
16:06
ゴール地点
05:30 スタート(0.00km) 05:30 - その他(3.24km) 06:14 - 休憩(6.36km) 07:03 - その他(6.47km) 07:22 - その他(10.04km) 08:18 - 休憩(12.86km) 09:14 - その他(12.87km) 09:30 - 食事(15.25km) 11:10 - その他(15.37km) 12:11 - 休憩(16.58km) 13:21 - その他(16.59km) 13:27 - その他(17.17km) 14:38 - 山頂(17.72km) 08:17 - 休憩(19.25km) 09:46 - 休憩(19.84km) 10:48 - その他(19.84km) 10:57 - その他(20.56km) 12:25 - 食事(21.10km) 12:38 - その他(21.13km) 13:22 - その他(24.07km) 14:51 - 休憩(24.85km) 15:15 - ゴール(25.76km) 16:06
天候 | 10/7 雨 10/8 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡大橋、沢渡バスターミナルは満車だったので、沢渡足湯公園駐車場を利用しました。 バス停まで歩くのが面倒なので、上高地に行く他のグループとタクシーの相乗りで釜トンネルが開く前にトンネル入り口で並び、開門と同時に上高地へ…。 5:05に上高地に到着しました。 【帰り】 天気に恵まれた3連休中日、夕方の上高地は観光客で溢れていました。 沢渡行きシャトルバスが長蛇の列…河童橋付近まで最後尾が伸び、推定待ち時間は2時間半以上とのこと。 タクシー待ちも長蛇の列、こちらは1時間〜1時間半とのことで、相乗りの相手も見つかり、タクシーを待つこと1時間、無事に上高地を脱出できました。 幸いにも、往復のバスチケットを持っていない我々は、バスかタクシーかを選ぶことができました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【概算グレーディング】 D-6 相当 ・最高難易度 D / 重太郎新道 ・ルート係数 コースタイム(時間)×1.8+ルート全長(km)×0.3+累積登り標高差(km)×10+累積下り標高差(km)×0.6 上記の式に、 コースタイム/15時間23分(15.383時間) ルート全長/24.2km 標高差 上高地バスターミナル 1,504m 奥穂高岳 3,190m 最低コル 2,902m 紀美子平 2,910m 吊り尾根の登り返し+α 累積標高差 3,190-1,504=1,686m 奥穂高岳グレーディング表より、標高差/上高地〜涸沢〜奥穂高岳→2.08kmとして、吊り尾根の登り返しを30mと仮定したものを加えて2.11km 15.383×1.8+24.2×0.3+2.11×10+2.11×0.6 =57.32 グレーディング表より、体力度6相当 【道迷い】 北アルプスの登山道は整備されており、至るところに◯、×、→が書いてあるので、道に迷うことは少ないと思います。 【落石注意】 ザイテングラート、重太郎新道、釣り尾根は、浮石が多いので小さな石が転がり、大きな石を飛ばすことに繋がりかねません。一度勢いがついた石は止まりません。 もしも、自分が落としてしまった時には、大声で「らく!」と下にいる登山者に聞こえるように叫ぶのがルールです。 【ヘルメット】 長野県条例で推奨されている北アルプス南部の山域は、 穂高連峰のうち、 北穂高岳から涸沢岳 屏風岩 前穂高岳(北尾根から釣り尾根)一帯 西穂高岳から奥穂高岳 北穂高岳から南岳(大キレット) 槍ヶ岳北鎌尾根・東鎌尾根の区域 と、なっています。 つまり、ザイテングラート(涸沢から穂高岳山荘)、岳沢ルート(重太郎新道)、涸沢から北穂高岳へのルート、天狗沢方面は条例の上では推奨地域外となっていますが、いずれも森林限界を超える地域であり、他の登山者による落石や転倒のリスクがある地域なので、「ヘルメットを持っているならば、森林限界より上を目安にかぶった方が良い」と思います。 【重大事故】 ザイテングラートの重大事故の大半は、ハシゴやクサリがない場所で下りに多く発生していると聞きます。 危険箇所を通過するには気が張り詰めているため、事故は起こりにくいのですが、通過後に「なんでここで?」と思えるような場所で、浮き石を踏んで転倒しルートから滑落するケースや、落とした石を下にいる登山者が受けて受傷するケースが多いとのことです。 岳沢小屋のブログによると、岳沢方面でも事故が多く発生しています。 山頂に登頂した後の15分も事故が発生しやすい確率変動タイムのようです。 登山は無事に下山してこそ価値があります。登頂したところで体力ゼロ、集中が切れたでは下山できません。 難所通過後に集中を切らさないこと、気を引き締めるポイント、安全な場所での集中を切っての一息など、ONとOFFをしっかりと管理することが求められます。 |
その他周辺情報 | 【温泉施設】 沢渡大橋バスターミナルのとなりに、梓湖畔の湯(720円) 【宿泊施設】 沢渡足湯公園駐車場前に「ともしび」素泊り3,000円の看板が出ています。 |
写真
しばらくすると、バスが到着し、人が増えてきました。
インフォメーションセンターに、岳沢〜奥穂高方面の情報を聞きに行きます。
天気が良くないので、岳沢往復から、行きは横尾、涸沢、ザイテングラート経由で穂高岳山荘まで上がることしました。
インフォメーションセンターに、岳沢〜奥穂高方面の情報を聞きに行きます。
天気が良くないので、岳沢往復から、行きは横尾、涸沢、ザイテングラート経由で穂高岳山荘まで上がることしました。
やっぱり、20分ではつきませんでした。
30分かかりましたが、それでも山と高原地図の標準ルートタイム(2時間50分)よりも早く、涸沢から穂高岳山荘まで約2時間30分ほどで上がれました。
相方は、私を置いてサクッと登り、小屋の中でストーブの前にて40分待ったとか。
30分かかりましたが、それでも山と高原地図の標準ルートタイム(2時間50分)よりも早く、涸沢から穂高岳山荘まで約2時間30分ほどで上がれました。
相方は、私を置いてサクッと登り、小屋の中でストーブの前にて40分待ったとか。
紀美子平着
休憩します。
前穂高岳に行く人の荷物がたくさん。
さて、どうする?
奥穂高岳の山頂で天気良かったし、体力温存のために前穂高岳はパスしよう…。
この選択と時間の流れが、思わねことに繋がるとは…。
休憩します。
前穂高岳に行く人の荷物がたくさん。
さて、どうする?
奥穂高岳の山頂で天気良かったし、体力温存のために前穂高岳はパスしよう…。
この選択と時間の流れが、思わねことに繋がるとは…。
岳沢小屋の方が背負ってきた荷物は救助用ハーネスでした。ハーネスを着てヘリを待ちます。
負傷者を引き上げています。
この負傷者の方、ヘルメットかぶっていませんでした。しかも、無保険。右目が開かないくらいに腫れており、頭部からの出血があるのに、自分はそんなにひどいケガをしているのか?と聞いてきたり、警察のヘリならいいけど、民間のヘリはお金が無いから呼ぶなとか…。
小屋の方いわく、数日前にここで死亡事故あったんだよね、足引っ張られたかな?とか。
まあ、だいぶ転がったわりには、軽傷?とのこと。
負傷者を引き上げています。
この負傷者の方、ヘルメットかぶっていませんでした。しかも、無保険。右目が開かないくらいに腫れており、頭部からの出血があるのに、自分はそんなにひどいケガをしているのか?と聞いてきたり、警察のヘリならいいけど、民間のヘリはお金が無いから呼ぶなとか…。
小屋の方いわく、数日前にここで死亡事故あったんだよね、足引っ張られたかな?とか。
まあ、だいぶ転がったわりには、軽傷?とのこと。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ツェルト
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
|
感想
岳沢小屋の手前20分程の場所で、滑落事故(斜面を30m以上滑落した様子)があり、頭部裂傷2ヶ所の中年男性がいました。すでに救助ヘリの要請済み、岳沢小屋への連絡済みでしたが、初期の止血はしておらずの状態で血まみれの様子、幸いにも血が止まりかけており意識はありました。
周囲の方々に協力していただき、きれいな水を分けていただき、患部の洗浄と圧迫止血による応急処置を行いました。圧迫止血用には、無印良品の圧縮タオルを開封し、きれいなタオルで行いました。血液に直に触れるわけにもいかず、ファストエイドキットに入れておいたビニール手袋を使用しています。
ファストエイドキットからカットバンやシップ以外のものを使用したのは初めてでした。
ヘリ搬送を見送ってから小屋に向かい昼食休憩を取りました。
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.えっ、あの時、包帯を手渡しした方ですか?びっくりです。滑落された方のお連れ様と思ってしまいました。鎮痛剤も申し出た事を覚えています。自分は登山ビギナーですので、余計な事とは思いましたが、見過ごせず、でもそれ以上の事が出来ず後悔しています。yTakanoさんの行動に敬意を表します。実は自分はサーファーで、リーフで怪我をした経験から、ファーストエイドキットを持ち歩く習慣んがあったので、山でも必ず持ち歩いていました。役に立てて良かったです。
ebizou様とはつゆ知らず、顔が特定できる写真ではなかったので、勝手に使わせていただきました。すみません。
手を伸ばしていただきました包帯を覚えています。包帯は圧迫止血したタオルを固定するのに使わせていただきました。
ナイフで切って少し残したところ、止血したところとは別の場所からの出血がにじんだため、残った包帯を巻いた包帯の下に入れて、再度傷口を圧迫するのに使わせていただきました。
今回の経験から、圧縮タオルは持っていたものの、包帯や三角巾などの衛生資材もある程度準備しておく必要性を感じました。
ありがとうございました。
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