槍ヶ岳〜上高地から槍沢ルート往復〜感動の大展望と満天の星空
- GPS
- 15:39
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,632m
- 下り
- 2,662m
コースタイム
8:50 沢渡大橋(シャトルバス) → 9:30 上高地バスターミナル着
9:40〜10:05 河童橋周辺で休憩
10:40 明神 → 10:50 徳本峠分岐 → 11:20 常念岳望む河原
11:30 徳沢園 → 12:28 横尾山荘着
13:00 宿泊手続き 〜 17:35 夕食 〜 21:00 消灯
8/28(日)
5:15 朝食 〜 6:00 出発
6:35 槍見河原 → 6:45 一の俣 → 6:52 二の俣
7:20 槍沢ロッジ〜7:30
7:39 再び槍の穂先確認 → 8:00 ババ平 テント場
8:26 槍沢大曲り → 9:25 天狗原分岐 → 10:20 最後の水場
10:36 坊主岩下 → 10:42 幡隆窟 → 11:12 殺生ヒュッテ下
11:22 殺生分岐 → 12:10 槍ヶ岳分岐
12:15 槍ヶ岳山荘着 〜昼食休憩
13:10 山頂アタック開始
13:40 山頂着 〜14:05 記念撮影、休憩
14:30 肩の小屋帰着
15:30 登頂記念の乾杯! 〜 17:30 夕食
18:00以降消灯まで 日没と銀河の鑑賞 〜 21:00 就寝
8/29(月)
3:25 起床 →夜明けの星空観察 〜 4:20 トワイライト
5:15 ご来光 〜 5:55 朝食 〜 6:45 チェックアウト
7:40 下山開始
8:04 殺生分岐 → 9:02 天狗原分岐
9:30 槍沢の途中で休憩
9:43 槍沢大曲 → 10:06 ババ平 → 10:30槍沢ロッジ〜10:45
11:26 槍見河原 → 12:00 横尾:昼食休憩〜12:45
13:35 徳沢 → 14:20 明神 → 15:10 河童橋 → 15:20 上高地バスターミナル
天候 | 8/27 曇り 8/28 晴れのち午後ガス、夜快晴 8/29 朝ピーカン、午後から曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡駐車場からシャトルバスで上高地バスターミナルへ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般によく整備されていて歩きやすい。 頂上へのアタックは3点確保で慎重に。 沢渡大橋駐車場に日帰り温泉有り。熱めの湯と露天風呂から眺める景色は下山後の疲れをいやすにもってこい。(\700) 沢渡から8kmくらい下ったところに道の駅「風穴の里」、トイレの近くにおいしい地下水の出る水汲み場有り。 |
写真
感想
誕生日祝いを兼ねて槍ヶ岳初登頂を目指した。
上高地から横尾に泊まり、槍沢から頂上を往復するルートを選んだ。
夏休みの終わりということもあってか、道路、登山道ともにおおきな渋滞もなく、
マイペースでの山行を楽しめた。それにしても若い人たち、とくにカラフルな女性たちが多く、みんあ笑顔が輝いていたのが印象的だった。
やはり山はみんなを元気にするものだと、あらためて感じた山行だった。
天気も最高で一日がとっても長く感じられた。
☆第1日 沢渡〜上高地〜横尾山荘
土曜日は4時半に自宅を出発。八王子から中央高速で松本へ。
さすがに朝早いので小仏や上野原の渋滞はまったく無しで、料金もお得。
松本IC近くのコンビニでお握りとおやつを仕入れて沢渡に8時半着。
8:50のシャトルバスに乗りこむ。始発なので楽に座れる。
9時半過ぎに河童橋着。ここはいつも人が多い。
右岸から見上げる穂高の稜線がきれいだったがまもなくガスに隠れる。
天気が心配なのでのんびりもしていられず、10時出発。
今日は明神、徳沢経由の横尾まで3時間コースなので余裕だが..
徳沢の手前:梓川左岸の登りで「小熊がいるから注意!」と下って来た人からアドバイス。あたりを見渡したがそれらしき影は見えず、足早に通過した。
そういえば鈴を付けるの忘れてたっけ。
徳沢のテント場はゆったり広々して気持ちよさそう。一昨年はここの徳澤園まで散策したことをきのうのように思い出す。
ゆるやかな道を小一時間で横尾山荘に到着。小屋の前の広場は登山客でにぎわっていた。トイレ、水道、自動販売機もある。まずはベンチでカップラーメンとお握りのランチでくつろぐ。
13時からのチェックインは2番手だったので、新館の一番奥の部屋へ案内された。これなら相部屋でも十分だ、まだ木の香りがして山小屋とは思えない。mikolynも大満足の様子。
午後は小屋の内外でのんびり過ごした。16時から入浴、17時から夕食。
入浴は20時までだったが、夕食中とか夕食後の方がほぼ貸切状態になるので穴だ!
石鹸シャンプーは使えないが、浴槽内に3か所ジェットバスあり、足の裏にあてたりしてすっきりした。
夜は星空を期待したが、ガスがかかっていてあきらめた。
☆第2日 横尾〜槍沢〜槍ヶ岳山頂
5時すぎに朝食をとり、6時に出発
林間のゆるやかな道をたどると槍見河原に着いた。ここで初めて槍の穂先を拝む。道標がなかったら危うく見逃すところだった。堰堤が切れて下の道に降りるところがよく見えるポイントだ。
梓川沿いにしばらく進むと一の俣、二の俣の橋があり、ほどなく槍沢ロッジに着いた。ここにも水場、トイレあり。
ババ平キャンプ地はU字谷の小高い場所で、水場と簡易トイレがある。ここで標高11990mとは、まだあと1000m超もあるのか...まぁ昼には着けるだろう。
大曲で水俣乗越への道と別れ、いよいよ槍沢上流を詰める。お花畑と雪渓、青空、ときおり上方の岩峰をガスが隠してピークがどこかわからない。沢から次第に右にそれて登っていくと2つ沢を横切る。2番目の水量の多い沢(標高2560m付近)の水は冷たくて美味しかった。
最後の水場あたりからようやくごつごつした槍のピークが見え隠れする。見上げるとこちらに振りかぶるような威圧感。腕が有ったらゴジラのようだ!
殺生ヒュッテ近くの岩場で10mくらい先を横切るオコジヨを見かけた。カメラを構える前に岩場に潜り込んで見えなくなった。(残念;)
肩の小屋は見えてきても急傾斜になかなか体がついて行かない。
途中小屋の人が登山道の整備をされていた。ほんとにご苦労さまです。
槍ヶ岳山荘;肩の小屋に12時15分到着。
とにかく疲れたのでお湯沸かしてランチとする。小屋の前のテラス席は槍沢から涼しい風、遠くに雲海をながめながらフランスパンと紅茶がうまい!
なんとも贅沢な気分だ。
ときおりガスがかかるものの天気は大丈夫そう。雷が来ないうちにと山頂を目指す。荷物はウエストバッグにカメラと小型三脚のみ。始めのジグザグ道から北側に回り込むと小槍が目の前に。高度感あるが思っていたより登りやすく、クサリや鉄杭、鉄はしごと変化を楽しんでるうちに山頂に到着。
山頂は南北に細長く、15人ほどで一杯の広さだ。北のはずれに祠がある。みんなびくびくしながら場所を移動しつつ記念撮影におさまっていた。
(福岡のお兄さん、シャツタ〜ありがとう!)
そうこうしていると近くのおじさんが北鎌尾根からのパーティーを発見。みんなが見守る中、彼らは道無き反対側からひょっこり頂上に上がってきた!誰彼ともなく拍手が上がりおめでとう!と盛り上がった。
小屋に下山後は穂先を見ながら生ビールで乾杯。
夕食前のひとときをアマチュア無線で交信を楽しむ。
小型のVX-3という機械で送信出力1W(携帯電話の4倍)だが、茨城県下妻市や三重県津市と交信ができ、3000mというロケーションの良さを実感した。
5時からの夕食がすむと、日没ショーを楽しむためにカメラと三脚を持って外で待機。はじめガスが濃かったが、次第に晴れてきて見事な夕焼けと星空を満喫できた。小屋の前で唯一三脚立ててデジ一眼で星空を撮影していると、いつのまにかひとだかり。 EossKissのお姉さんにどうやったらそういう風にきれいに撮れるの?と聞きかれ、シャッターを解放して撮影する方法を伝授したり、カメラ好きのツアー客と話をしたりで、あっという間に8時半の消灯時間になってしまった。
2週間前の白馬岳でも星がきれいだったが、槍の方が町の灯りの影響が少なく、また新月のころだったのでより暗い星まではっきり見える感じだった。今回初めてISO1000に設定してみたところ、びっくりするくらい星がたくさん写っていて、天の川もくっくり。ただ夜露でレンズが真っ白に曇ってしまったときは、一瞬どうなってしまったのか頭が真っ白になってしまった。まぁ一つ学習できたので良しとする。
☆第3日 槍ヶ岳〜横尾〜上高地
早寝をすると早く目が覚める。部屋のガラス窓を開けると空は快晴だったので、撮影準備をしてこっそり部屋を抜けた。3時半で東の空にはオリオン座が輝いている。白馬でうまく取れなかった”すばる”に再度チャレンジしたみたが今一ピンボケで納得いかず。東が白んできたのでテント場に移動して、穂先と空のコントラストを狙った。
ご来光の方角はだいたい見当つけていた。そのころになるともう大勢起き出してにぎやかに。山頂にも10人くらい登っていたようだ。
白馬に続いて槍でも見事なご来光を拝め、なんと今年はラッキーだったのだろうと神様に感謝した。
ご来光のあとはみんな朝ごはんに戻っていったが、朝陽を受けて北アルプスの峰々が輝きだしたので、西側に移って山の名前をチェック。よくみるとこのまえ登った白馬岳も見えるではないか! 立山、剣、鹿島槍、針ノ木、薬師、黒部五郎、三俣蓮華、双六、笠、その奥は加賀の白山、南には西穂、焼岳、乗鞍、御嶽山、後には富士山、甲斐駒、鳳凰三山、南アルプス、中央アルプス、常念、大天井、蝶ケ岳....
こんなに風が弱くて視界が良いのは年に何回も無いとは、隣にいたツアーガイドの談。
富士山を眺めながらの朝食後、売店のおみやげやキッチン槍の焼きたてパンを仕入れてたりして予定より1時間遅い出発となった。 下りは道がしっかりしていることもあり、快調に下る。
約2時間で1000m下り、大曲の手前の槍沢カール(標高2170m付近)のケルンでショートブレイク。小屋で買った焼きたてパンをいただく。外側がカリッとして中はふんわり、沢で汲んできた水でのどを潤しながらおいしくいただいた。ここの場所だけニッコウキスゲが咲いていた。
槍沢ロッジのあと、槍身河原で槍の穂先に分かれを告げて横尾に到着。
足裏が疲れてきたので、梓川の清流に足を突っ込んでリフレッシュ。
水は冷たくてせいぜい10秒が限度だ!
槍ヶ岳山荘の名物弁当をいただいた。女性にはちょっと量あるかもしれないが、おいしい中華ちまきだった。
横尾から先は平たんな道を下っていく。
月曜日だというのにテン泊装備で結構登ってくる人もいる。
そろそろ来年あたりはテン泊にもチャレンジしたいなぁ。
最後の方は疲れと早起きしたせいで口数も減ってきたが、なんとか上高地にたどりついた。 シャトルバスのなかでももちろん船こいだ。
1日風呂抜いたこともあり、クルマに荷物を置いて駐車場横の日帰り温泉を利用。
温泉の駐車場利用なら割引があったもよう。さっぱりして帰宅の途に着いたのだった。
夕方中央道上りの渋滞情報が流れていたが、相模湖に着くころには解消していてラッキー! 夕食、給油をして22時に帰宅できた。
初めまして
北鎌尾根から上がってきた3人パーティーです。
あのとき頂上でご一緒したのですね。
写真も掲載いただき感謝です。
kawamasaさん、コメントありがとうございます。
そうでしたか、人が多かったので頂上ではごあいさつそびれてしまいました。
肩の小屋に降りたときに、再度お見かけして、さすが下山は速いなぁと二人で話してました。
翌朝4時すぎにテント場をうろついて写真を撮っていたので、ほんとにニアミスしてたんですね。
またどこかの山の上でお会いしたいですね
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