焼岳-西穂独標縦走


- GPS
- 27:00
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,030m
- 下り
- 2,041m
コースタイム
5:56 帝国ホテル前
6:05 登山届ポスト前
6:21 焼岳登山道入口
8:00 三段梯子
8:30 焼岳小屋到着
8:45 展望台
9:43 中の湯分岐
9:49 焼岳山頂(北峰)
10:44 焼岳小屋到着
10:59 焼岳小屋出発
13:48 きぬがさの池
14:12 西穂-上高地分岐
14:30 西穂高山荘到着
【9月10日】
6:00 西穂高山荘出発
6:11 丸山
6:55 西穂高独標
7:47 西穂山荘到着
8:34 下山開始
9:24 宝水
10:30 西穂-焼岳分岐
10:34 ウェストン碑
10:54 河童橋
11:15 バスターミナル
12:32 梓湖畔の湯
天候 | 9日:小雨、本降り、曇り 10日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰りは、上高地バスターミナルからバスで沢渡へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
焼岳山頂までは危険個所なし。 西穂山荘までの縦走はぬかるみ多し。 西穂独標はトップ手前の登りに注意。 |
写真
小屋にある白い箱は登山(下山)届入れ箱。
自分以外だれも投函しなかったなあ・・・・。
登山者用の臨時駐車場にもなっているので、駐車場の方に「お風呂に入りたい」と告げること。
感想
上高地-焼岳-西穂高独標-上高地
金曜日に休みが取れたため3連休を使い焼岳に行くことに決定。
沢渡にAM5:30頃タクシー乗り場に向かったところ偶然にも焼岳に向かう方5名になったため一人あたり800円で乗り合わせて焼岳登山道そばの帝国ホテル前で下車。
乗り合わせた方の内、1名は焼岳から西穂高山荘を目的地に、3名の内2名は昨日奥穂高から岳沢経由でおりてきたところだそうだ。この3名は日帰りで焼岳山頂経由で中の湯へ日帰りで降りるとのことであった。
小雨なため止みそうであるが、タクシーの窓からは焼岳は厚い雲に隠れている。予報では一日曇り。
帝国ホテルを梓川に向かうと小さな橋を2つ渡る。その先がT字になっていて、東屋というか門になっている。これを抜けると西穂高山荘へ昇る登山道となる。左へ曲がり、浄水施設?を過ぎしばらく進むと焼岳登山道入り口の看板が表れ登山道が始まる。
登山届け箱は、この門の前にあるが、焼岳登山道には無いため、ここで持ってきた登山届けを入れ、服装を整える。この門に一人登山者がいた。この方は、西穂高山荘へ向かい、明日西穂高山頂を目指すそうだ。
登山届けを出す間にタクシーで一緒だった方は先に向かわれてしまい、焼岳小屋で再会することとなった。
登山道に入ると小雨は止むどころか、激しくなってきたため雨具、ザックカバーで防御。
登山道はそれほど急勾配ではなく、順調に進む。小屋までの道中では、1人に抜かされ、2人を抜かすことになったが上高地の有名な山の割には少ない人と思った。
登山道からは崩れている谷を時々望むことになる。焼岳を遠くからみると3筋ほどの大きな谷が崩れている箇所が見て取れるが、その谷の北側を歩いているようだ。
この崩れが大正池を作って、さらに埋めているんだなあと実感。
小屋が近くなると有名な長い梯子(3段)が現れる。更にしばらく進むと「焼小屋まで121歩」の看板がある。実測したら135歩だった。私は足が短いのだろうか?。
焼小屋では小屋番の方が4名居た。タクシーでご一緒だった日帰りの3名も居た。焼岳バッジを買い、小屋の方に天気を聞くが「曇りの予報だったけど今日はずっとこんな調子だろうねえ」とのこと。小屋の前には西穂高へ続く道がある。中の湯へ降りる場合にはいったん焼岳山頂を経由することになる。
自分は西穂高へ進むため、ストック一本と水を持ち、ザックなどは小屋の外にデポして山頂へ進む。上るとすぐに展望台に着くが、一面まっ白で展望なし。視界30m程度。さらに進むと上りがきつくなるが、活火山らしく硫黄の臭いと共に小さな噴気孔が現れる。
時折道が不鮮明になったり、ロープが切れて本来の道を塞いでいる場所もあるが、ペンキと足跡を探しながら進む。展望が無いためどっちが山頂か判別できなく困っていると数十m先の雲の中から人影が現れ登山道を再確認できた。中の湯からあがってきた人のようだ。
更に進むと中の湯への分岐が現れる。焼岳は最高峰が南峰であるが、ガスのため登山禁止区域になっている。そのため北峰が行けるピークとなる。中の湯分岐から少し降りるときに南峰が覗けるらしい。分岐から少し上がるとガスを吹き出す立派な噴気孔が現れる。黄色の口が毒々しい。北峰山頂は数m上。
山頂はガスで展望も無いためすぐに小屋まで下山。途中でタクシーで同乗した方とすれ違い、互いの検討を讃え安全の言葉を交わし別れる。途中上半身だけカッパの女性と傘をさした男性とすれ違う。不思議。
焼小屋でジュースを買い小屋の方に話を聞く。「西穂高山荘まで行くのですが、そこへの稜線って雷落ちやすいですか?」「樹林帯ですから大丈夫ですよ!」とのこと。早速ザックを背に歩き出す。早々に結構なのぼりが続く(15分程度)。
40分程度で西穂高から来た方とすれ違う。1時間半程度かかったとのこと。なんだ結構短いじゃないと思ったがよく考えたら焼岳の方が低いのでこちらからはもっとかかるはず。
上り下りを繰り返し2時間半程度したら右手に静かな湖が現れた。地図ではこの先すぐのはず。しばらく進むと西穂高山荘の蛍光色の看板が木の高い位置に現れる。さらに進むと上高地・西穂高分岐が現れる。西穂高側へ進むと最後の結構な坂が現れる。人の声が聞こえだすと西穂高山荘に着いた。
西穂高山荘では、テン場が小屋前にあり、もう一段上にはヘリポートがある。小屋ではテントの受付(1人一泊\500)をしてバッジ購入。また、有名な西穂小屋ラーメンを注文。山を見立てた海苔が乗っている。雨でずぶぬれの体にはちょうどいい。小屋の食堂で周りを見渡すと疲れていなさそうな方々が・・・ロープーウェイ経由の方かなあ?。
小屋の方の説明では、翌朝10時までにテントは撤収、トイレは小屋の裏で紙は無いので注意。また、熊が出るかもしれないので食物は外に放置しないで!とのことでした。天水も1L\200で売っています。
山荘内には飲み物の自動販売機があります。500mlミネラルウォーターは\300,ペットボトルお茶・ポカリは\350,350mlのコーラ缶はいくらだったかな・・・?山荘で買った飲み物の容器は回収してくれます。
テン場に下りると雨が止んでいた。平らな場所を物色していると周りのおじさんが「そっちはさっきまで雨がたまっていたよ。別の場所にしな」と助言をいただいた。ありがたいことだ。
テントを張りながらテント場にいる3人の単独者に聞くと全員ロープーウェイ経由とのことだたった。「西穂高山頂をアタックしたいが、この天気が明日つづいたらだめだなあ」とも言っていた。
自分も明日この天気ならそのまま降りるか、ロープウェイで降りてなんとか沢渡まで行こうかと考える。
山荘前のテント場では、Softbankはだめ、DocomoはOK。
インターネットで2chを見ると前日に大キレットで誰か落ちたとのこと。
http://www.pref.nagano.jp/police/kouhou/news24/news24_110908.htm
(顔面負傷だけで助かったらしい)
西穂にもし登れたら気をつけねば!と考える。
全身ずぶぬれであったが、靴下以外に着替えも無いため、着乾しのためにそのままシュラフに潜り込む。夜中の強風で何度も目を覚ますのと、2時、3時くらいから隣のテントで何回おジッパを動かす音がうっとおしい。3時に夜空をみると薄雲の中に星が数個瞬いている。朝どうなるか楽しみ。
4時くらいからさらに隣のテントがガシャガシャ、バリバリ五月蝿さを増す。5時には天気が完全回復したため、計画どうり西穂高山頂へ行こうと考える。
自分は5時半に活動開始し6時出発(テントをおいて)を目指す。テントの連泊を申請し500円を追加で支払う。隣の五月蝿いテント?は5:45頃出発。静かになる。スープを作ったが足で引っ掛けて全部こぼす。本日のケチのつけ始め。スープを再度作り、ご飯を食べ出発。
西穂高山荘から西穂高山頂へは建物脇から登っていく。しばらく登ると展望台のような丸山に到着。なんか首が苦しいなと思ったらTシャツの前後ろが逆だった。ケチ2つ目。
西穂高独標への直前での危険個所は直前のコルで岩を巻く場所と最後ののぼりで注意する程度。
独標に登るとピラミッドピーク、西穂高山頂に居る人数まで数えられるほど近い。ふと山頂の写真をとっていると遭対協(警察?)の方がいた。話をしていると「今朝1名ヘリで収容した(死亡)した帰りです。気をつけていってください。」とのこと。
下を見ると急な下りと登りが見えるが、7月の大キレットを思い出せば楽そう。だが、朝から変な事が続くのと、今回の話を聞いて西穂高山頂へ行くことを止めた。靴づれも痛いなど自分を納得させ、次回はロープーウェイでも使ってきても良いしと考え山荘まで戻る。
[長野]北アルプス西穂高で男性滑落死
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/yama/CK2011091102000146.html
テントを片づけ上高地へ降りる。登ってくる6パーティ程度とすれ違い登山届け受付のある東屋へ到着。有名なウェストンのレリーフを初めて見て河童橋へ。隠れたコーラ自販機のところでコーラを入手。飲みながらバスターミナルへ。時折望める焼岳から西穂高までの稜線を眺めながら悦に入る。
バスターミナルでも初めて食堂へ入った。イワナ定食を食べてから沢渡へのバスに飛び乗る(1200円)。11:40発車。
釜トンの沢渡側の土砂崩れ後はすっかり土砂ダムのコンクリート壁が作られていた。
沢渡からはいつもの「梓湖畔の湯」につかり(JAF割引500円)名古屋へ向かった。
一日予定が早まったため、日曜日は、ぬれたテントや雨具、靴の掃除を行えた。
足には3cm程度の靴擦れが4カ所・・・・・。
西穂高山頂にはたっていないが満足した。次回には山頂に行くという目標も作れた!
hnagashiさん
お久しぶりです。youichiです。
私は9/10に日帰りで焼岳に登ってました(コメントありがとうございます)。今年2月の三河の山以来のニアミスですね♪
9/10は朝からとても良い天気だったのですが、私の名古屋出発が遅く、焼岳山頂に着いたのは12時過ぎでした。ぎりぎり山頂は晴れていたのですが、穂高には雲がかかっていることが多く、全容は見ることができませんでした・・・。写真を拝見させていただくと午前中はかなり天候が良かったみたいで残念でした。。。
youichiさん
ヤマレコの「あったかもしれない人」一覧を見て、以前見た名前があってびっくりしましたよ。こういう事ってあるもんでねえ。
7、8日は快晴であったそうで、9日だけが天気悪かったようです。焼岳はまったく展望がきかずyouichiさんの10日の写真をみて本とうらやましかったです。
またどこかでお会いしたらよろしくです!!
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