黒部五郎・三俣蓮華・双六


- GPS
- 71:55
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 2,638m
- 下り
- 2,888m
コースタイム
折立9:50-1871m三角点11:05/11:15-五光岩12:20/12:30-太郎平小屋13:05
24日
太郎平小屋5:15-北ノ俣岳6:50/7:15-中俣乗越8:30-黒部五郎岳10:15/11:55-黒部五郎小舎13:45
25日
黒部五郎小舎5:30-三俣蓮華岳7:20/8:00-双六岳9:05/9:55-双六小屋10:40/11:25-鏡平山荘13:15
26日
鏡平山荘6:00-シシウドガ原6:30/6:35-秩父沢7:15-林道7:50-わさび平小屋8:10/8:40-新穂高温泉9:45
天候 | 23日 曇一時晴、24日 快晴、25日 晴のち曇、26日 曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
・急行能登の到着が約1時間55分遅れたため、富山駅6:10発の折立行バスに間に合わず。数日前の台風のため波が高く、海岸沿いを走る北陸線/信越線内で減速せざるを得なかったようだ。どうせなら2時間以上遅れてくれれば急行料金が返金されたのに…。 ・聞いた話では、夜行バスも少し遅れたが、折立行きのバスと同じ会社ということで待ってくれたとの噂(夜行バスにはこういう利点もあるのか…)。 ・富山地鉄の立山行電車(8:00発、990円)で有峰口まで行き(8:53着)、そこからタクシーで約30分。タクシーは1台11100円。同じように急行能登で来て折立まで行くという登山者とシェアすることで出費をおさえることができた。 ・有峰口にはタクシーはとまっていないため、事前に電話で呼んでおいたほうが良い(今回はシェアした方がタクシーを事前に呼んで下さっていました)。 ・有峰口には飲み物の自動販売機があるだけ、食料は富山駅で揃えなければならない。有峰口から折立の間にも食料を買えるところはない。 ・新穂高からはバスで平湯温泉に行き(11:55発12:28着、870円)、松本行きバスに乗り換え(13:05発14:30着、2300円)。松本からは特急スーパーあずさを利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・特に歩きづらいところは無かったように思う。急坂もある(折立付近、黒部五郎岳の前後など)が、そんなに長時間続くわけではなく、前回私が登った羊蹄山に比べればだいぶ楽だった。特に、太郎平の周辺あたりは道が平らだったり、坂があっても緩やか、快適な山道歩きが楽しめた。 ・三俣蓮華岳の手前あたり、道の片側がきれているとこあり、足を滑らせないよう注意が必要。 ・太郎平小屋や黒部五郎小舎はそこそこ登山者はいたが、隣の人と肩をあてて寝るほどではなかった(最大6人ぐらい寝られるスペースに3人)。鏡平小屋は最大6人ぐらい寝られるスペースに1人。 ・どの小屋にも水、ラーメン、日本酒やビール(生も)は揃っている。カレーやおでんも小屋によってはあった。下から食料品や水を大量に担ぎ上げる必要はなさそう(金さえ出せば!)。 ・太郎平小屋で弁当を頼むとチラシ寿司。朝食を弁当にしてさらに昼の弁当を頼むと、チラシ寿司+ちまき。十六茶250mlも付いている。 ・下山後は新穂高の「中崎山荘奥飛騨の湯」へ。朝8:00から20:00営業。26日は風呂の日ということで、通常の入浴料800円が500円になった。 ・新穂高温泉のバスターミナル付近にはあまり店はない。ロープウェー乗り場のほうに軽食を取れるお店があったのでバスに乗る前に軽く腹ごしらえ(飛騨牛串焼き等)。 ・新穂高温泉から松本方面行く際にバス乗り換え地点となる平湯温泉バスターミナルの建物内にも日帰り温泉があった。下山時間とバスの出発時間によっては平湯で温泉に入るという手もあると思った(新穂高-平湯のバス約40分我慢できれば…)。 ・平湯温泉バスターミナルには、お土産屋や、飛騨牛まん・飛騨牛コロッケ・けいちゃんからあげなどの軽食を取れるお店、ちょっとしたレストランもある。 |
写真
感想
23日、夜行電車の遅れのため幸先の悪い?スタート。タクシーに乗っているときには少し雨もぱらついていた。折立で準備体操して登山開始。いつ雨が降ってきてもおかしくないような雰囲気だったので急いで登る。そのためか、1時間ぐらい歩いたところで足がつりそうになった。運動不足なのにがんばりすぎたか。でもその後しばらくして三角点に到着、三角点以降は傾斜が緩かったので無事に太郎平小屋に到着。所要時間は3年前に薬師岳に上ったときと同じ。体はまだまだ衰えてないぞ?
三角点以降は多少晴れ間も見えてきて、雨の心配は無くなったと思っていたが、太郎平小屋前でのんびりしているときにまた曇ってきた。風もあって、寒い。小屋内で本を読んだりして過ごしていた(後日談ではみぞれも降っていたとか)。
夕食の後暗くなってから外に出てみると雲は無くなり星も見えていた。明日の天気は期待できそうだ。
24日は朝5時すぎに出発。日の出はまだだが少しだけ明るくなりかけの時間帯。登山道に霜が降りていたり池塘に薄氷がはっていたりするほど寒い。けれど天気は良い。登山道の勾配も緩やかで非常に歩きやすくかなり気持ちの良い早朝散歩という感じ。日の出は歩行途中に迎える。日も出てくると少しずつ暖かくなってきた。日の光が当たってきて、景色が素敵に変わっていく。最高!特に北ノ俣岳から行ったところの少し先、黒部五郎岳とその先の登山道が見渡せるところでは足を止めずに居られなかった。中俣乗越を過ぎ、急坂へ。しんどかったけどなんとかこなし、黒部五郎岳に到着。10時過ぎであったが天気は快晴のまま。いつもの感覚だと、10時までに登らないと少し雲が出てくることが多いという印象があるのだが、今日はそんなことは無くいつまでも晴れていた。うーん、こんなことならもう少しゆっくり登っても良かったか、とも思う。でも早く登った分、山頂で1時間半以上贅沢な景色と時間を楽しんだ。山頂で景色を楽しんでいると、太郎平小屋で一緒だった方たちが追いついてくる。その方たちと景色をしばし共有。黒部五郎岳から黒部五郎小舎へ。カールや巨岩をながめながら下っていく。途中の沢で顔を洗う。冷たい!しばらく歩くと樹林帯の中へ。黒部五郎小舎は山頂からは見えていたのだが、なかなか着かない…。今まで雄大な景色があっただけに樹林帯で先が見通せないのがもどかしい。贅沢な悩みだが。それなりの時間で小舎に到着。未だ天気は良い。ビールを飲みながら景色を楽しんだ。太郎平小屋や山頂で会った大阪の人は、三俣山荘まで行くのにも関わらず、私のビールに刺激され、飲んでしまっていた。
この日は一日すばらしい天気。こんな日は今年はほとんどなかったようである。
25日、5時半ごろ出発。小舎を出ていきなり急坂。じっくり登っていく。今日も天気が良い。黒部五郎岳が朝焼けに映える。しばらく歩くと少し傾斜が緩やかになる。三俣蓮華岳の手前で少し登山道がきれているところもあり気をつけながら山頂へ。そして到着。ここが3県の県境。もちろん地図で書いてある線は見えないけれども、北アルプスの奥地まで来たな、という感慨にふけるのに十分な眺めであった。ここから見えない北アルプスの山はないんじゃなかろうか、といった感じ。しばしその景色を楽しみ、双六岳へ。ここも雰囲気がなかなか良い。ただ、三俣蓮華〜双六間は地図上では傾斜がほとんどないように感じていたが意外に上り下りがあった(きついわけではないけれど)。小さな降り登りをこなして双六岳へ。ここで景色を楽しんでいると雲が少し出てきた。10時前には黒部五郎岳や三俣蓮華岳方面が見えなくなってしまった。やっぱり山頂には10時前には着かなきゃだめなんだなぁ(昨日はたまたま良かっただけ)とあらめて感じる。双六岳を去り、槍ヶ岳を眺めながら双六小屋へ降りていく。双六岳前後、かなり気持ちの良いルートである。双六小屋に着き、ラーメンとビールでしばし休憩。時間帯的にガンガンいけば今日中に新穂高まで着けそうな感じであったが、新穂高に着いてもその先のバスがある時間に着くことは難しそうだったため、今日は鏡平まで行くことにした。笠が岳まで行ったらどうなるだろう、のような邪念も少々湧き出ていたが・・・。天気も曇ってしまっていたし、別の機会に楽しみを取っておくこととする。双六小屋からはずっと曇り。鏡平に着いたときも曇で、鏡池に映る景色は楽しめず。明日に期待。
26日、5時前に起床。鏡池へ。空はどんよりしていたが雲は低くなかった。また、風も無かったためきれいに鏡に映る槍ヶ岳や穂高を見ることができた。明るくなるまで1時間ほど鏡池を眺めた後、下山開始。今日は下りだけということもあり、楽に降りられた。傾斜もそれほどきつくはなく、足元が良かったため、小走り気味でも降りられそうな感じ。2時間弱で林道になる。ここからは惰性で歩いて新穂高へ到着。
核心の部分で天気に恵まれ、大満足の登山となった。山中に3泊するのは今回が初めてだったが無事下山でき一安心。私の場合、下山のときに足/ひざにきて翌日階段の上り下りができないほどの筋肉痛に襲われる、といったケースが多いのだが、今回は下山の道がそれほど急ではなかったことやスケジュールにも余裕があったため、大して筋肉痛にならなくて済んだ。
また今回の山行では、同じ行程の方たちとの山小屋や山中での会話などがたくさんあり、単独登山だったものの1人だと感じさせることが少なかったように思う。この点を含めて、楽しく思い出に残る登山であった。
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