御嶽山（大展望と信仰の山。最後に嬉しいサプライズ！）
MonsieurKudo
体力度について
- GPS
- 10:24
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,533m
- 下り
- 1,530m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:22
| 天候 | これ以上ないくらいの快晴！ ただし稜線上では風強し。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
おそらく50台以上は停められると思います。無料です。 トイレがありますが、冬季期間だからなのか使えないようでした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
＜黒沢口六合目登山口〜七合目行場山荘＞ 危険個所はありません。 木の階段を延々と登ります。 残雪はほとんどありません。 行場山荘のトイレは使用できます。 ＜七合目行場山荘〜女人堂＞ 相変わらず木の階段が続きますが、標高を上げるにしたがって残雪が増えていき、女人堂の400mほど手前で雪の斜面に変わります。 ただ、傾斜は緩いのでノーアイゼンで問題ありません。 ＜女人堂〜三ノ池避難小屋＞ 急斜面の雪渓トラバースを何度も渡る必要がありますが、ザラメ雪で滑りやすく危険です。 12本爪アイゼン、できればピッケルもあった方がいいです。 道標やピンクテープはありません。 ＜三ノ池避難小屋〜継子岳＞ 登山道上に残雪はありません。 継子岳2峰へは岩場を登る必要がありますが、見た目ほど険しくはありません。 継子岳頂上直下はガレていますが、浮石に注意すれば問題ありません。 ＜継子岳〜飛騨頂上〜摩利支天乗越＞ 歩きやすい登山道で、特に危険はありません。 ＜摩利支天乗越〜摩利支天山＞ 痩せ尾根を歩きます。大部分は脇に細い道があるのですが、数箇所岩場を越える必要があります。摩利支天山の頂上はとても狭いので、風が強い場合は注意した方がいいです。 ＜摩利支天乗越〜二ノ池本館＞ サイノ河原からは緩やかな斜面を二ノ池方面に向かって登ります。 二ノ池の周りはまだ火山灰が多く残っています。 固そうな見た目でも、踏むと結構沈み込みます。 剣ヶ峰方面は立入禁止です。 ＜二ノ池本館〜石室山荘＞ しばらくザレた登山道を進み、覚明堂へは雪の斜面を下ります。 覚明堂の脇から石室山荘へも雪の斜面を下りますが、程よく柔らかい雪で歩きやすいです。アイゼンは付けなくても大丈夫でした。 ＜石室山荘〜女人堂＞ 石室山荘直下は雪の斜面になっていて、100mほどを下ります。 ここも歩きやすい雪質だったので、ノーアイゼンで問題ありませんでした。 ＜女人堂〜黒沢口六合目登山口＞ 木の階段をひたすら下りますが、段差も幅もバラバラで、中にはだいぶ痛んでいるものもあるので、足を滑らせないように気を付けて下ったほうがいいです。 |
| その他周辺情報 | ＜御嶽明神温泉やまゆり荘＞ 中の湯駐車場から少し距離があります。 内湯と露天風呂がひとつずつの小さな温泉ですが、御嶽山の眺めが良いです。 内湯からは湯に浸かっても見えますが、露天風呂に浸かってしまうと見えません。 入浴時間：午前10時〜午後7時 定休日：毎週火曜日（但し祝祭日は営業） 入浴料：大人450円 子供200円 茶褐色に濁った湯で、少し鉄分の匂いがしました。 お湯の温度は熱めで自分好みでした。 URL http://www.yamayuriso.jp/onsen.html |
写真
手前の木がなければ、もっと素晴らしい光景になると思うのですが・・・。
登山ポストもここに設置されています。
御嶽山の現在の噴火警戒レベルは1です。ですが、噴火の可能性はゼロではありません。（2014年の噴火時、噴火警戒レベルは1でした。）
そのことを承知したうえで登ります。
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ですが、噴火の可能性はゼロではありません。（2014年の噴火時、噴火警戒レベルは1でした。）
そのことを承知したうえで登ります。
同じ木の階段でも、丹沢のように等間隔な木板の階段なら登りやすいのですが、このとおり、板状のものもあれば切った丸木を使っているものもあり、間隔もバラバラです。そしてかなり痛んでいます。
そしてかなり痛んでいます。
この鳥居も、かつては赤く塗られていたのかな？
叩いたら、思いのほか大きな音が出てビビる自分（笑）。
ちょっと歩くとロープウェイ山頂駅舎（飯森高原駅）への分岐があります。（御岳ロープウェイの営業は5/25から11月初めまでです。GW中も営業していたみたいですね。）少し先には七合目行場山荘が見えます。
少し先には七合目行場山荘が見えます。
ここから上は、このように雪上を歩くことが多くなります。
風で波打っている最中に凍ったのかな？
今日は冬にように空気が澄んでいます。
そして、八合目の女人堂が見えてきました。
ここまで来ると周りに木がなくなるため、風が強くなります。
建物の影を風よけにして、少し休憩しました。
女人堂からの展望��正面に乗鞍岳。
乗鞍岳の左側に笠ヶ岳
乗鞍岳の右側に槍ヶ岳、穂高連峰。
前穂高岳より右側の小高いピークは常念岳。
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正面に乗鞍岳。
乗鞍岳の左側に笠ヶ岳
乗鞍岳の右側に槍ヶ岳、穂高連峰。
前穂高岳より右側の小高いピークは常念岳。
槍ヶ岳、中岳、南岳、西穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳。
一番右は東大天井岳かな？
乗鞍岳をアップで。
こちらから見ると、あまり雪がありませんね。
PLフィルターで強調されてはいますが、肉眼でもこれに近い青空に見えました。正面やや左上の斜面に見える建物が覚明堂、その下に石室山荘が見えます。
稜線の一番左に見えるのは、王滝頂上山荘です。
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正面やや左上の斜面に見える建物が覚明堂、その下に石室山荘が見えます。
稜線の一番左に見えるのは、王滝頂上山荘です。
そして、継子岳→飛騨頂上→摩利支天山と進み、二ノ池を通ってまたここに戻ってくる予定です。
このような雪渓のトラバースが連続します。
12本爪アイゼンを装着してGo！
頑張れば、あのずっと先まで上がれるのかな？
・・・なんてね。
この雪渓トラバースが一番緊張しました。見てくださいよ、この傾斜角度！
しかも雪質はザラメで滑りやすいです。
（これは渡り終えてから撮りました。）
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見てくださいよ、この傾斜角度！
しかも雪質はザラメで滑りやすいです。
（これは渡り終えてから撮りました。）
陽が当たって解けてきているのか、時折ガラガラと崩れる音が聞こえました。
（この写真はちょっとPLフィルターを効かせ過ぎですね。）
ふぃ〜、やっと木道に着きました。慎重に登ったら、かなり時間がかかっちゃいました。
雪渓を登ったり、トラバースしたりするのって、結構足の力を使うんですよね・・・。
慎重に登ったら、かなり時間がかかっちゃいました。
雪渓を登ったり、トラバースしたりするのって、結構足の力を使うんですよね・・・。
首の後ろが逆立っているように見えますが、強風のせいなだけかも・・・。
周りの氷は解けています。
流氷のように、水面に氷が浮いている状態ないのかな？
正面のピークが継子岳2峰、その左奥のなだらかなピークが継子岳です。それにしても、こんな素晴らしい景色を見ながら歩けるなんて幸せです。
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それにしても、こんな素晴らしい景色を見ながら歩けるなんて幸せです。
四ノ池は一見すると水がないように見えるけれど・・・。後ろに見える継子岳2峰の頂上を横断する、隆起したような岩場がなかなかの迫力です。
後ろに見える継子岳2峰の頂上を横断する、隆起したような岩場がなかなかの迫力です。
営業開始が近づいた山小屋や山荘に荷揚げしているのかな？
正面下に見えるコルには、コマクサの大群落が広がります。
花はまだ咲いていませんでしたが。
まるで、美ヶ原 王ヶ鼻の鉄平石でできた板状節理のようです。
頂上はこの後ろに少し進んだ先にあります。
誰もいなくて、貸し切り状態でした。
セルフでの撮影にも慣れてきました。
女人堂で撮ったカットと重なるものもありますが、しばしお付き合いください。
北アルプス方面。
左に少し雲がありますが、ハッキリと見えています。
乗越岳。
剣ヶ峰のすぐ右に槍ヶ岳も見えます。
黒部五郎岳、薬師岳、笠ヶ岳。
笠ヶ岳の右奥は、劒岳と立山かな？
前穂高岳、大天井岳、東天井岳、常念岳。
白山。
先週はあちら側からこちら側を眺めていたのだと思うと、何だか感慨深いですね。
この眺めも素晴らしいです。
手前のこんもりしたピークは、継子岳2峰です。
尖った岩が屹立していて、確かに針のようですね。
岩で出来た空洞があり、上には石碑が二つ立てられています。
石碑の右には、遠く白山が見えます。
写真中央やや左から続く岩場を歩いてきました。
ここからだと、摩利支天山のピークは見えないですね。
近くから見たら、たぶん見上げるような高さがあるのでしょうね。
五の池小屋。御嶽山の稜線で最も長く営業する山小屋です。
薪ストーブで焼いた手作りのシフォンケーキや、ピザが有名です。
営業期間は6／1〜10月第2週までなので、この日はまだ営業していませんでした。
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御嶽山の稜線で最も長く営業する山小屋です。
薪ストーブで焼いた手作りのシフォンケーキや、ピザが有名です。
営業期間は6／1〜10月第2週までなので、この日はまだ営業していませんでした。
これは他の霊神碑と比べても、ダントツに大きいです。
強風に抗いながら進みます。
ここで下りてくる男性登山者に会いました。
素晴らしすぎて溜息が出ちゃいます。
五の池小屋から左下に伸びる登山道は、濁河温泉へと続いています。
上から見ると、ブルーのリングが際立ちます。
ここにザックをデポして向かうことにしました。
まずは展望台に行ってみようっと。
あの奥に見える2つ目のピークが摩利支天山の頂上です。
尾根伝いに歩いていきます。
居合わせた方（男性2名）に撮っていただきました。摩利支天山、標高2,959.2mです。
剣ヶ峰まで行くことができない現時点では、ここが御嶽山の最高点になるのかな？
逆光なので自分の姿は影になっていますが、ここでのメインは山頂標とバックの剣ヶ峰なので、このほうが良いですね。
（あ、山頂標のみで撮るのを忘れた・・・けど、別にいいか。）
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摩利支天山、標高2,959.2mです。
剣ヶ峰まで行くことができない現時点では、ここが御嶽山の最高点になるのかな？
逆光なので自分の姿は影になっていますが、ここでのメインは山頂標とバックの剣ヶ峰なので、このほうが良いですね。
（あ、山頂標のみで撮るのを忘れた・・・けど、別にいいか。）
吐く息が白くなるので確認したら、軽く氷点下。
寒いわけです。
先週に引き続き、ファミマの唐揚げマヨ巻。風避けできるように、岩の背後に場所を見つけて腰を下ろしたのですが、完全には風を防ぐことが出来ず、ちょっと寒いです。
風避けできるように、岩の背後に場所を見つけて腰を下ろしたのですが、完全には風を防ぐことが出来ず、ちょっと寒いです。
向こうからやってきた女性登山者2名と会いました。
背後に中央アルプスを望みます。
火山灰で白く濁った水が、どこかに流れ出しています。
剣ヶ峰の隣のピークと、乳白色の二ノ池。調べてもピークの名前はわかりませんでした。
噴火前の、綺麗なブルーの二ノ池に戻ることを願わずにはいられません。
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調べてもピークの名前はわかりませんでした。
噴火前の、綺麗なブルーの二ノ池に戻ることを願わずにはいられません。
いつの日か、あそこに立ってみたいな・・・。
午前中、継子岳2峰に登っている最中に見たヘリは、ここにも荷揚げをしていたのかな？
剣ヶ峰への立入規制が解除されたら、きっとまた登りに来ます。
山荘スタッフの方々が雪かきなどをして、忙しそうに作業していました。
こうしてみると、結構急な斜面に建っているのですねー。今日は通れませんでしたが、山荘の中を登山道が通っている面白い構造になっています。
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今日は通れませんでしたが、山荘の中を登山道が通っている面白い構造になっています。
近づいてみてわかったのですが、石ではなく、青銅（？）でできていました。
このあと登山道は雪道となったのですが、
あのハイマツの影に雷鳥さんが！
怖がらないで出てきておくれ〜。
この子は、恥ずかしがり屋さんなのかな？
それとも、今まさに建立中？
空いていて、ほぼ貸し切り状態でした。
装備
| 個人装備 |
ソフトシェル
長袖Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
帽子
サングラス
靴
ゲイター
12本爪アイゼン
チェーンスパイク
ザック
トレッキングポール
飲料
水筒（保温性）
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
カメラ
|
|---|
感想
先週登った白山と同じく、今まで登った数々の山から見ることができた御嶽山。
2014年に突如噴火し、戦後最悪となる58名の死者と5名の行方不明者を出したことで有名や山です。
当時、自分はまだ山に目覚めていなかったのですが、迫りくる噴煙から逃げる様子を撮影した動画を見て戦慄したのを覚えています。
現在の御嶽山の噴火警戒レベルは「1：活火山であることに留意」で、安定した状態といわれています。
（実は白山も活火山であり、同様に噴火警戒レベル1に設定されています。）
火口約1キロ圏内は立入禁止のため、最高峰である剣ヶ峰には登ることできません。
管轄する木曽町は、避難シェルター建設など安全対策を講じたうえで、今年9月末を目途に規制解除する方針だそうです。
御嶽山の、あの堂々とした山容には何か強く惹きつけられるものを感じていました。
白山に登頂できたことで、「今（の足の状態）なら、御嶽山にも登れるのではないか」と思い立ち、今回の山行を計画しました。
心配なのは天気でした。
自分が利用している「tenki.jp登山天気」というアプリで今週末の御嶽山の天気を調べてみると、5/19は曇りのち雪、5/20は晴れのち曇り。
ターゲットを5/20としましたが、5/16の時点でD判定（A〜E中）・・・。
「てんくら」でもC判定と思わしくない状態でした。
「5/19までに予報が好転しなかった場合は、別の山にしよう。」と決め、状況を見守りました。
すると、週末が近づくにつれてD→C→Bと判定が良くなっていきました。
B判定なのは若干風が強いことに起因するようでしたが、決行することにしました。
御嶽山の登山ルートは複数存在しますが、今回は黒沢口から登るコースを選択しました。
5/19の21時には就寝、翌1時に起床。
シャワーを浴び、軽く食事をとって（なんかお腹が空いていたもので・・・。）から出発。
名古屋から、登山口のある中の湯六合目駐車場までは、約150km、3時間弱の道のりでした。
予想外だったのは、中央道 中津川ICを下りて、約50kmくらい下道を走る必要があったことです。
（まあ、長野の山奥なので高速は通っていないですよね・・・。）
4時15分くらいに駐車場に到着、上には上がいるもので、既に2台の車が停められていました。
いつものようにコンパスで登山届を提出し、4時半に出発しました。
登山口から七合目の行場山荘までは延々と木の階段を登ります。
行場山荘から上は徐々に残雪が多くなっていき、女人堂の手前400mくらいで広大な雪の斜面に出ました。
正面には御嶽山を構成する山々が見えてきました。
右には乗鞍岳とその後ろに笠ヶ岳や槍ヶ岳、穂高連峰。
振り返ると中央アルプスの山々がはっきりと見えました。
女人堂に着くと、たくさんの石像や石碑がありました。
白山と同じように、御嶽山も信仰の山なんだと実感させられました。
女人堂からの眺めは絶景で、風は強かったですが、空はこれ以上ないくらいの快晴でした。
女人堂から三ノ池避難小屋までは、急斜面の雪渓を何度もトラバースする必要があり、（先週の白山のこともあり）気を引き締めて進みました。
今回は12本爪アイゼンも装着して、特に気を付けました。
何せ先週の白山と違い、幅の広い雪渓ばかりだったので、滑落したらどこまで落ちるかわかりません。
そして、ここが今回の核心でした。
何とか無事すべての雪渓を渡り切り、三ノ池避難小屋に着くとホッと一息。
三ノ池は凍結していましたが、周りの氷は解けて青い水面が見えていました。
上から見た三ノ池は、解けている水面がまるで蒼いリングのように見え、息を飲む美しさでした。
地図に「開田頂上」と記載されている稜線上からの景色は素晴らしく、左は眼下に三ノ池、視線を上げると見事な雪の斜面が見え、右には中央アルプスの山々が望めました。
こんなところを歩くことができて、本当に幸せでした。
いったん四ノ池まで下り、そこから継子ニ峰へ登り返します。
ガレた岩場を登っていると、荷揚げの物資を吊るしたヘリが何度も往復しているのが見えました。（おそらく、改修中の二ノ池本館に荷揚げをしていたのだと思います。）
岩場を登ることしばし、継子ニ峰の頂上に到着しました。
特に山頂標があるわけではありませんでしたが、祠がありました。
継子ニ峰と継子岳の間のコルは、コマクサの大群落が広がりますが、まだ時期が早すぎるのか、花は見ることができませんでした。いつかこの目で見たいものです。
継子岳の頂上付近は、平らな石が折り重なっていて、浮き石に気を付けて登りました。（この光景、以前に美ヶ原の王ヶ鼻で見た岩場に似ていると思いました。）
継子岳頂上からの景色は、周りに遮るものが何もない360度の大パノラマ！
乗鞍岳、穂高連峰、笠ヶ岳をはじめとする北アルプスの山々、木曽駒、空木岳、南駒ヶ岳をはじめとする中央アルプスの山々、先週登った白山などが見渡せました。
※4K/30fpsで撮ってみましたが、やっぱりちょっとカクついてしまいますね。4K/60fpsで撮れるカメラが欲しいな・・・。
継子岳から五の池小屋までは、緩やかな斜面を下りました。
とにかく風が強くて、ソフトシェルのフードを被って歩きました。
五の池小屋の営業は6月から。
薪ストーブで焼いた手作りのシフォンケーキやピザが有名なんだそうです。
いつか食べてみたいな。
ガレ場を登ることしばし、摩利支天乗越へ到着しました。
ここから摩利支天山へは、往復で40分とのこと。
どうせ戻ってくることになるので、ザックはデポし、カメラだけ持って摩利支天山の頂上に向かいました。
頂上には2名の男性登山者が先着していました。
スマホで自撮りしようとされていたので、自分がカメラマンを申し出ました。
お返しに撮っていただきました。
頂上は狭く、摩利支天山から先に登山道はないので、すぐに引き返しました。
摩利支天乗越に戻ってきたところで、ちょうどお昼になったので、昼食にしました。
岩の影で風避けしたつもりでしたが、気温は0℃あるかないかくらいだったので、動かないでいると寒かったです。
その後は、間近に迫った剣ヶ峰を見ながら斜面を下ってサイノ河原を通り、ガレ場を登ると火山灰で白く濁った二ノ池に着きました。
登山道にもまだ火山灰が多く残っていました。
かつては綺麗なブルーだったであろう二ノ池と、目の前に見えるのに登ることができない剣ヶ峰を眺めて、複雑な気持ちになりました。
そして、今自分が立っているのは沈静化しているはいえ、紛れもなく活火山なのだということを改めて認識したのでした。
建て替え中の二ノ池本館は、まだ土台の部分があるだけ、あちこちに資材が置かれている状態でした。
午前中に継子岳2峰を登っているときに見た、資材を吊り下げて何度も往復しているヘリは、ここにも資材を運んでいたのかもしれませんね。
二ノ池から石室山荘への間には雪の斜面を下る場面がありましたが、陽が当たって程よく雪が緩んだせいか、午前中の雪渓とは違って歩きやすかったです。
この時点で今回の山行には十分満足していましたが、最後にサプライズが。
雪の登山道を下っていると、なんと雪道の真ん中に雄の雷鳥さんが！
思わず「雷鳥さん！（はーと）」と声を発してしまいました。
その所為かどうかはわかりませんが、雷鳥さんは自分に気が付き、トテトテトテ〜っと雪道を下り、ハイマツの陰に隠れてしまいました。
「雷鳥さん、逃げないで〜」と心の奥で祈りながら、大体20mくらいの距離まで近づき、雷鳥さんが出てきてくれるのを待ちました。
もちろん、シャッターチャンスを逃さないようにカメラを構えながら・・・。
数分後、雷鳥さんがハイマツの陰から出てきてくれました。が、すぐにまたトテトテトテ〜っと走り去ってしまいました。
咄嗟に撮った写真は、雷鳥さんの後ろ姿しか捉えることができませんでしたが、まさか会えるなんて思っていなかったので、本当に嬉しかったです。
雷鳥さんに会えたのは、昨年の6月に登った甲斐駒以来になります。
雪斜面のトラバースを越えて女人堂に着くと、そこからは往路と同じ道を下りました。
延々と続く木の階段を下るのは、さすがにウンザリしましたけど・・・。
色々と思うところはありましたが、素晴らしい体験ができました。
火口周囲1kmの立入規制が解除され、剣ヶ峰に登れるようになったら、また来たいと思います。
最後に、2014年の噴火で亡くなった方々の冥福を心からお祈り申し上げます。
こっそり拍手
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timothy さん
MonsieurKudoさん、こんばんは。
御嶽山は、写真で何回も見たことがあります。かっこいい山ですよね！
私は、御嶽山に登れないまでも、御嶽山の素晴らしい山容を一度は眺めてみたいと思っています。
Kudoさんの山行記録は完璧すぎて、はっきり言ってコメントし難いのです。でも、これは気にしないで下さいね。
いつかKudoさんに、山歩きを教えてもらいたいと常々思っています。それではまた😊
fgacktyさん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。😃
この日は素晴らしい山歩きができました。最後に雷鳥さんにも会えて、ほんと出来過ぎなくらいでした。
唯一心残りと言えるのは、山バッジを買えなかったことくらいですが、まだ御嶽山を登頂できたわけではないので、いつの日か剣ヶ峰に登れるようになったときの楽しみにとっておくのもいいかもしれませんね。
＞いつかKudoさんに、山歩きを教えてもらいたいと常々思っています。
う〜ん、教えられることがあるかどうか・・・。
まだまだ自己流なところがありますし、もっと勉強しないといけないと思っています。
教えられることはないかもしれませんが、自分もいつかfgacktyさんと一緒に山歩きができたらいいなと思います。（あ、そのときはYippeiさんともご一緒できたらいいですね。）
P.S.
今は千葉の自宅でこれを書いています。
今週末は山はお休みしようと思ったのですが、天気も良さそうだし、今日の午後に名古屋に帰って、日曜日は荒島岳を登りに行っちゃおうと企んでいます。（最近、百名山ハンターと化してるな・・・。）
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