棒ノ嶺(軍畑-高水山-棒ノ嶺-日向沢ノ峰-清東橋)
- GPS
- 09:35
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,740m
- 下り
- 1,588m
コースタイム
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高源寺の分岐までは車道を歩くので、分岐の表示だけ見逃さなければ問題ない。棒ノ折山までははっきりした稜線の道で問題ない。棒ノ折山から先は落ち葉で道が隠れているので不安になるが、稜線を外しさえしなければ大丈夫である。 日向沢峰の先の十字路(川苔山、川苔橋、川井分岐)から大丹波林道までは判然としない道であるが、赤のテープが貼り付けられていてわかりやすかった。 林道の最深部で崖崩れのため通行止めになっておるところがあり、約1km下流で林道に合流する。 |
写真
感想
先月半ばに七面山に行ってからバタバタしていて山に行けずにいたので、今週は登るぞと決めていたのであるが、気負いすぎで初期の目的を達成できなかった。
選択したコースは、この冬の目標としている奥多摩から尾根を辿って長沢背稜から雲取山、石尾根から奥多摩へと1周する手始めに、軍畑から高水山を経由して三つドッケに至るルートである。
朝一番の電車で軍畑へ。昨晩の雨が夜明けまでに上がり、雲はどんどん無くなり、駅に到着した7時前には青空が広がっていた。駅を出て市街地を通り抜け、高源寺の脇を通って登山道へ。登山道は砂防ダムを登る階段から始まる。薄暗い林の中を少し進むと伐採跡の急坂となる。そこを登りきると東側に東京の展望が開けた。その時は良い展望と思って撮影したが、帰って改めて見てみると、どうも蜃気楼が見えていたようである。通常の景色の上にそれより大きいサイズの影が見えており、左の方はどうやらスカイツリーのようである。
そこから林の中の緩やかな道をしばらく進むと常福院に出、その裏の最初のピークが高水山である。しかし高水山は展望に乏しく、先を急ぎ岩茸石山に到着。山頂付近からはこれから行く黒山、棒ノ折山の稜線がくっきりと続いているが、結構遠く見える。
岩茸石山からは急な坂を下り、小さなアップダウンが続く。猪の掘り返した跡や根っこから倒れてまだ葉の青い杉の木を超えながら進んで行くと、今日初めて西側が開けているところに出た。大岳山と御前山がきれいに見える。そこから30分ほど行くと黒山に到着。展望は良くないが、三角点のある立派なピークである。振り返ると樹林の向こうに今来た稜線のピークが見えていた。
さらに進むこと30分でゴンジリ峠に着く。右側の埼玉側から登ってくる人があり、その先も数組の人たちとすれ違う。丸太が設置された階段状の道を登って行くと10分ほどで棒ノ折山に到着。山頂には20人ほどの人たちが憩っておられた。この日一番多くの人を見たが、さすがに東側の展望は絶景である。
さて、その先の道に入ると急に人もいなくなり、道も少し明瞭さを欠くようになる。特にこの時期は落ち葉が道の上に溜まって判然としなくなっているところがある。時々目印のテープがあるので、間違っていないことが確認できる。
槙ノ尾山は巻道があるのだが、ちょうど下ってくる人があり、山頂への道に入ることができた。50mほど登って少し平坦地を行くと槙ノ尾山の標識があった。
この先も時々不明瞭になる道でテープを頼りに進む、と、急に近くでエンジン音が。遠くに聞こえていたときはてっきり山仕事の音と思っていたが、実はバイクの走る音であった。この辺りでは、林道が稜線のすぐ下に通っており、そこをバイクが走っていたのである。その先の急坂を登ると長尾ノ丸に着く。
この辺りはずっと杉林と広葉樹林の境目に登山道が続いているが、突然真っ赤に染まったカエデの木に出会う。それがその一帯にだけ何本も固まっていて、しかもその先では木の種類はわからないが、黄色に色づいた木が空の青に映えていた。
またしばらく進むと送電線の鉄塔に着く。東京電力の設備で秩父線となっている。浦山のダムで発電した電気を送っているのであろうか。1200mほどの標高であった。
目指す日向沢の峰は1350mなのであと150mである。
しかし、ここからの登りが半端ではなかった。滑りそうな土の斜面を直登するルートで、途中で2回も息を整える。
日向沢の峰に着くと、同年輩の単独の方がお一人。お話を聞きながらどうも話が合わないと思ったら、その御仁がお持ちの地図には、今自分が通って来た道が書かれていないのであった。その時は、一部のルートしか入っていない地図もあるのだなと軽く考えていたのであるが、帰宅してからヤマケイのデータブックを見てびっくり。棒ノ折山から日向沢の峰を結ぶルートはデータブックでは難路になっていたのだ。(因みに、私は昭文社の地図を使用している。)
日向沢の峰に着く前からその先をどうするか考えていたのであるが、2時を回ってしまったし、三つドッケまで足を延ばすにはちょっと遅いかなと考えて、下山方向へ進む。踊平で3つの方向があったが一番安易そうな川井への道を取る。林道に出てしまえば少々暗くなっても歩くことができそうなので。
しかし、これが正解だったかどうか。下り始めてすぐに広葉樹林の斜面になるが、道がほとんど獣道に戻っている。赤色のテープがしっかり付けてあるので、迷わずに獅子口小屋跡に着けたが、ガスが濃かったりすると道を外す恐れがある。ここから沢べりの道が延々と続く。途中で林道に入れるはずであったが、台風時かどうか、林道が通行止めの表示、もうしばらくの沢道を強制される。ようやく林道に出るとすでに15時過ぎ。樹林帯などではヘッドランプも必要になりそうな薄暗さになって来たが、さすがに林道に出るとまだ明るい。時々ユキムシが飛んでいる。カメラをマクロにセットして写そうとするがなかなかうまく行かない。何とか撮影できた映像を見ていただきたい。
本当に夕暮れになったころに清東橋のバス停に到着。なかなかハードであったが、次回は日向沢の峰から繋げなくてはいけなくなり、アプローチが大変になってしまった。
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