鳳凰三山:タカネビランジ満開
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,020m
- 下り
- 1,861m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原へ下りるルートで,登山口手前(標高差にして200~300mの距離)が急坂で滑りやすいです.脚もだいぶ疲れているとき&もうすぐゴールというところで気が抜けやすいと思うので要注意 ゴーロは思ったほど危険を感じなかった(でも雨の後は滑りやすいと思うので注意) |
写真
感想
台風が来て天気が崩れてしまう前に,約2年越しの想いを叶えに鳳凰三山(百名山30座目)へ.何とか仕事の折り合いがついて,バスも夏季運行になったことで,甲府市内に前泊すれば日帰りできそう.前日の朝まで悩みに悩んで決行!
●甲府駅バス停
4:35発の始発バス.出発15分前頃についたら既に登山客の列.私は20人目で,計23名が乗り込みました(バス2台).
●夜叉神バス停〜夜叉神峠
23人も乗り込んだのに,夜叉神で降りたのは数名.皆さん北岳狙い?バスを降りて少し準備運動したら出発!先週の焼岳で干からびた(水不足)経験から,少し多めに水を持って行ったせいで荷物が激重い(前回は1.5L,今回は2.5L).1Lの差がこんなに堪えるものか…
夜叉神峠では白根三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)の絶景が見られるはずが,生憎の雲.山頂に着くころには晴れてくれるといいなと期待して先を急ぐ.
●夜叉神峠〜杖立峠〜苺平〜南御室小屋
暫く林道歩き.杖立峠で少し眺望が得られ,ふと見てみると白根三山がバッチリ拝める!ヤッター!正直,眺望はあまり期待できない日かもしれないと思っていたので嬉しい予想外れ.トレランらしき下山者とすれ違った際も「今日は北アルプスや富士山もバッチリですよ」と嬉しい情報をいただきました.
しかし再び暫く林道歩きで眺望がない.山頂に着くまで眺望はお預け.直火焼きにならず,少しひんやりした風を感じられて有難かったかもしれない.
苺平に着くとまさかの下り.「えーー今まで登った分が…」と落胆.あんまり下らないでと祈りつつ先へ進むも,それなりに下りました(涙).南御室小屋でちょっとエネルギー補充.流石に標高2500mぐらいになると,パンの袋がパツンパツン.
●南御室小屋〜砂払岳〜薬師岳
残り2.0kmという道標に励まされラストスパート.ちょっと登りが急でした.砂払岳に着くとタカネビランジがあちこちに咲き誇っていました.今が見頃のようです.そして目の前にデーンと北岳が.一気にテンションアップ!
はやる心を抑えられず,そのまま薬師岳へ直行.絶景とはこのことを言うのですね… 達成感と絶景に完全に飲まれました(後で気づいたのですが,この後は始終南アルプスの絶景に見惚れてしまい,トレランの方の情報「北アルプス・富士山も見えますよ」を完全に忘れていました…)
●薬師岳〜観音岳〜地蔵ヶ岳
白い砂浜と巨大な岩の世界.今までに見たことがない山頂の風景です.圧倒されつつ観音岳へ.ここでも暫し休憩.観音岳から見える地蔵ヶ岳のオベリスクが魅力的すぎる.「ここまで来たんだからやっぱり地蔵ヶ岳も行かなきゃ.鳳凰三山だし!」と,既にバテバテでしたが自分に鞭打って地蔵ヶ岳へ.
しかし身体は正直.赤抜沢ノ頭になかなかたどり着けない.赤抜沢ノ頭に着いたら地蔵ヶ岳まであとちょっと.登ったのにまた下る悲しさ…
地蔵ヶ岳手前では重い荷物はデポして,アタックザックで地蔵ヶ岳へ.登りはそれなりに登れてしまうのですが,途中でふと怖くなって,オベリスク手前まででやめました.下りは慎重に.
●地蔵ヶ岳〜赤抜沢ノ頭〜高嶺〜白鳳峠
赤抜沢ノ頭に戻ったら下山開始.「下山=下る」気持ちでいたのに,高嶺までは意外に登りが続き,さらに体力をそがれる.
その後,白鳳峠までは一気に下り.ちょっと足元注意な道が続きます.白鳳峠まであとちょっとというところで一旦ルートが分からなくなる.ガレ場が目を引くので,そっちに進んでしまいました…
●白鳳峠〜ゴーロ〜白鳳峠登山口〜広河原
ヤマレコ情報で,「ゴーロはコースタイムより時間がかかる」という情報を得ていたのですが,たぶん私はゴーロのようなガレ場の下りは得意なタイプ.サクサクと下りられました.むしろその後の林道に入ってから苦労しました.
ゴーロは得意と言いつつも,やはり既に膝の疲れがかなりきていたので,膝が笑いまくりで,立ち止まるとガクガクきている状況.その状態でザレた急坂を下るのは結構危険です.バスの時間も気にして早く下ろうとするから余計に… 数回尻もちをつき,脚に数か所あざができました(その程度で済んで良かった).梯子がたくさんありましたが,梯子は危険なし.
沢の音が聞こえてから道路に出るまでが意外に長かった.道路に出たらあとちょっと.野呂川の水の青さ・透明感が心地よかった.時間があったら河原に行きたかったなぁ.
少し慌ただしい山行になってしまったけど,大絶景を堪能でき,素晴らしい1日でした.平日にもかかわらず,(多分)68人の方とすれ違いました.晴れた土日に行かれる場合は,特に高嶺〜白鳳峠で渋滞する可能性があるので,時間に余裕をもって!
いいねした人