幌尻岳(チロロ林道二岐沢出合から)
- GPS
- 35:51
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,496m
- 下り
- 2,489m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:21
- 山行
- 11:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:30
天候 | 1日目:快晴のち夕暮れから曇り強風 2日目:快晴のち曇り+涼しい風 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場には仮設トイレ(様式)がありますが紙はありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場のゲートから3キロの林道歩き(アップダウン有)の後取水施設前の登山道入口から先は渡渉もあり泥濘もややあります。沢の水は少ない方でしょうか。飛び石で渡れる場所もありますが見た目と違って滑る石もあるので注意深く渡った方が良いでしょう。私も転びはしませんでしたが何度か滑って冷や汗かきました。 沢を離れてからは登山道は概ね乾燥しており泥濘はほとんど無かったです。 もし雨があれば泥濘になって滑りそう場所や滑りそうな一枚岩がいくつかありました。 稜線上は笹や灌木の藪漕ぎだったり岩場の踏み後をたどったりお花畑のそばの快適な道だったり・・・を繰り返します。 |
その他周辺情報 | 前日は日高の道の駅で車中泊しました。日高国際スキー場そばのひだか高原荘で日帰り入浴できるようです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
調理器具
ライター
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
水2ℓ
グリーンダカラ600ml×3本
ポカリスエット500ml×1本
浄水器
カップ
熊鈴
カウンターアソールト
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感想
3年前の9月に幌尻岳縦走の下見を兼ねて初めてこのルートで北戸蔦別まで行きました。霧雨から雨に変わり眺望も何もない山行だったので次は天気の良い日を狙って縦走装備で幌尻岳登頂をと考えていました。その翌年2年前の台風被害で国道すらも寸断されてしまい計画は断念。自分の頭の中からもすっかり影をひそめていましたが今年の5月に林道開通の嬉しいお知らせがありまたムクムクと幌尻岳への夢が湧いてきました。
今回同行して頂いた山友の秋田のTさん(山友と言ってもかなり先輩です)は毎年この時期10日間程単独で北海道の山を登りに訪れている方です。(去年も旭岳裾合平ハイキングと白雲岳をご一緒させていただきました)
Tさんもチロロ林道からの幌尻岳登頂は初めてなのでぜひ行ってみたいとの事で同行して頂ける事になりました。
前日日高の道の駅で車中泊をして1日目は早朝4時に車1台で二岐沢ゲートへ向かいました。
到着すると駐車場にはすでに数台止まってました。
準備を済ませゲートからの林道歩きはまだ気温も高くなかったので順調な歩きだしでした。
取水施設から登山道に入り尾根に乗るまでの渡渉の繰り返しは重荷を背負ってなので滑って転ばないように緊張の連続でした。
尾根に乗った後も急登続きで休み休みじゃないと登れませんでした。
樹林帯の中は木陰で涼しさを感じられましたがやがて標高が上がり疎林になってくると今度はもろに直射日光にさらされて暑さにやられました。加えて灌木等の藪漕ぎに更に体力を奪われます。
かなり過酷であろう事はわかっていましたがこれで本当に幌尻岳までたどり着けるのかだんだん自信がなくなってきました(苦笑)
気温は昼前にはTさん持参の温度計で30度を超えそうでした。風も無く日陰もない中重荷を背負って歩くのは正に地獄でした(苦笑)
自分が来たくて来たのに苦行以外の何ものでもないと・・・
途中何度かめまいもしてきて「顔色が悪いよ」とTさんからも指摘されやはり熱中症になっていたようです。
息も絶え絶えフラフラになりながらなんとか北戸蔦別岳直下のテン場に着いた頃にはさすがのTさんも暑さにやられて熱中症気味に。(普段から50キロ以上の山菜を背負って山を縦横無尽に歩く人です)
そんな事で1日目は無理をせず北戸蔦別直下でテントを張る事にしました。
私たちが到着した後もテン泊装備の方達が数組登ってこられ、ソロで翌朝は1967峰を目指しているという男性のテントが3張目となりました。
早々とテントを張ったはいいもののテントの中はサウナ状態でとても休める状態ではありません。標高が高いので涼しさを期待していましたがあては外れました。
Tさん持参の雪渓で冷やしたビールをいただきました。苦労して登ってきた山の上でキンキンに冷えたビールの味は格別です!ありがたかったです。(500mlを2本持ってきたつもりが間違って500ml×3本、350ml×1本を背負ってきたそうです。道理で重いと思ったと。恐るべしTさん)
夕暮れが近づく程気温も穏やかにになりそれぞれのテントでそれぞれ夕食をとりました。(お湯は沸かさず水でアルファ化米のわかめご飯を作りました)
日没とともに早めの就寝でした。日が落ちると風も強くなりテントが飛ばされないか少し心配しました。
さすがに夜も更けると気温も下がり昼間は必要ないと思われたダウン上下とシュラフの出番となりました。
後で知った事ですがこの日は満月でしかも月食だったとか。夜は風も強かったので何度か目を覚ましたけれどテントの外は確認しませんでした。残念。
2日目も早朝3時の目覚ましで起床して4時過ぎには幌尻岳へ向けて出発しました。
この日も朝から良く晴れており気温の上昇を予感させるような空気を感じました。
前日の疲れも取り切れてない中遥か遠くに見える幌尻岳へ無事着けるのか出発早々不安になりましたが荷物が軽いのと涼しい風が吹いている事に元気が出てきました。
それでも戸蔦別岳や幌尻岳肩の急登は休み休みじゃないと歩けませんでした。
良く晴れて景色は抜群です。一つのピークを越えるごとに幌尻岳が近づいてきます(喜)。景色が良く見渡せるのは時に気力を奪うものでもありますが励みにもなりますね。
ようやく8時少し前に念願だった幌尻岳に到着できました。感激です!山頂でも涼しい風が吹いていて疲れを癒してくれました。
山頂での少しの休憩の間山荘コースから登ってきた日帰りの人達が続々到着してきました。
20分程休憩した後来た道を戻ります。登頂できた感動に浸る余韻もないまま今来た道を戻るのかと思うとげんなりしてしまいます。とにかく時間までに(自分の中ではテン場まで12時までに戻りたいと思っていたので)テントまで戻る事だけを考えて進みます。
戻る途中テン泊した方や日帰りやこれからテン泊で今朝上がってきたという方々と行き会います。幌尻目指すも時間切れで戸蔦別で帰るという方も。
思っていた通り11時半過ぎには着いてテントを片付けてパッキングを済ませ再び出発できたのは12時半頃。17時ぐらいまでには駐車場に着きたいと思っていましたが下山時程慎重に歩かなくてはと緊張しっぱなしの下山道でした。
すでに脚の筋肉が限界で何度も足首を捻ったり、急斜面の土や岩で滑って転んだりしましたが鈍足でも脚だけは丈夫なようで捻挫等の負傷はありませんで助かりました。
帰りの沢の渡渉も飛び石なんかせず浅瀬をザブザブ歩きました(笑)
一方のTさんは「今日も暑さにやられた」と言いながらもサクサク前を歩きます。さすがです。私のあまりの疲労ぶりにTさんから何度か荷物を少し持ってあげるとの申し出がありましたが「最後まで自分の事は自分で!」との思いがありましたので固辞し続けました。
どうにか取水施設までたどり着き駐車場までの3キロの道のりは行きより長く感じられました。その間沢沿いなこともあり大量のアブに襲われ露出していた手や服の上からも沢山刺されました(涙)
本当に最後まで踏んだり蹴ったりの自分としては精神的にも肉体的にも超過酷な旅でしたが大きな怪我もなく無事に戻れた事がなによりでした。
同行して頂いて随所で助けていただいたTさんには心から感謝しております。
山で行き会った方々との出会いも楽しかったです。
終わってみてこうしてレコを書いていると地獄のような苦しみも全て楽しい思い出となってます。最中は「もういいわ!」と思っていましたが今はまた挑戦してみたいなと言う気持ちに変わっている事が不思議です(笑)
コメント
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kamekonさん、夢の幌尻岳登頂おめでとうございます
写真からお天気に恵まれて、眺望も得られて最高だったのかと思いましたが、暑さにやられてしまったのですね。
せめて風でも吹いてくれていればですよね
もう身体は大丈夫ですか?
足はなんともなくって良かったです^ ^
しっかりと身体を休めてくださいねー
日高、とっても大変ですが、中毒性がありますよね
ありがとうございます!
忘れかけてた幌尻岳への夢が実現してとても嬉しいです!
日高の山はとても好きだけど私にとってはかなり手強いなあと思っていました。今回挑戦成功して嬉しさ半分ほっとするのが半分て感じです。でも達成感は今現在メチャメチャありますね(*´∀`)
もっとHP(体力値)EXP(経験値)をアップさせて今度は日帰りできるぐらいの余裕を持って楽しみたいものです(^o^)
4泊5日縦走したmikuriさんの凄さがますます実感できましたよ!
たった1泊なのにものすごい疲労感で帰宅した私の姿見てhiroojiも4泊したmikuriさんて凄い人だねと絶賛してましたよ(^o^)/
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