また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 1546043
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

塩見岳、間ノ岳縦走 (鳥倉〜広河原)

2018年08月03日(金) 〜 2018年08月05日(日)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
21:41
距離
33.4km
登り
3,012m
下り
3,244m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:00
休憩
0:17
合計
2:17
14:11
42
14:53
14:59
35
15:34
15:36
28
2日目
山行
7:53
休憩
0:56
合計
8:49
5:22
13
5:35
5:35
44
6:19
6:26
85
7:51
8:00
64
9:04
9:08
4
9:12
9:36
27
10:03
10:03
79
11:34
11:37
57
12:34
12:36
27
13:03
13:03
37
13:40
13:47
24
3日目
山行
8:04
休憩
1:41
合計
9:45
5:27
30
宿泊地
5:57
6:00
59
6:59
7:08
43
7:51
8:05
49
8:54
8:54
24
9:18
9:47
27
10:14
10:15
17
10:58
11:05
98
12:43
12:53
102
14:35
14:35
16
14:51
15:12
0
15:12
ゴール地点
天候 8/3 晴れのち曇り、小屋到着後雷雨
8/4 曇りのち晴れ、小屋到着後雨
8/5 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
東京都内から松川インターまで高速バス
松川インターから鳥倉登山口まで伊那バス 鳥倉林道線 12:00発 14:00着
運賃は1750円ですが登山用リュックを持っていると2630円になります。
松川インターで路線バスに乗り換える
2018年08月03日 11:54撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/3 11:54
松川インターで路線バスに乗り換える
鳥倉登山口
2018年08月03日 14:01撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/3 14:01
鳥倉登山口
登り始めます
2018年08月03日 14:11撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/3 14:11
登り始めます
マルバダケブキ
2018年08月03日 14:15撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 14:15
マルバダケブキ
2018年08月03日 14:17撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 14:17
標識があってわかりやすい
2018年08月03日 14:22撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 14:22
標識があってわかりやすい
2018年08月03日 14:46撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 14:46
オダマキ
2018年08月03日 14:46撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 14:46
オダマキ
木の階段
2018年08月03日 15:20撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 15:20
木の階段
オトギリソウ
2018年08月03日 16:21撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/3 16:21
オトギリソウ
三伏峠小屋到着
2018年08月03日 16:27撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/3 16:27
三伏峠小屋到着
夕食。野菜が多いのが助かる。
2018年08月03日 16:58撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/3 16:58
夕食。野菜が多いのが助かる。
翌日、小屋を出発
2018年08月04日 05:21撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 5:21
翌日、小屋を出発
社有林なのだそうです
2018年08月04日 05:25撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 5:25
社有林なのだそうです
ガスっているが期待が持てる青空
2018年08月04日 05:33撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 5:33
ガスっているが期待が持てる青空
三伏山
2018年08月04日 05:34撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 5:34
三伏山
マツムシソウ
2018年08月04日 05:59撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 5:59
マツムシソウ
本谷山
2018年08月04日 06:21撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 6:21
本谷山
立ち枯れ地点
2018年08月04日 06:31撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 6:31
立ち枯れ地点
ガスの向こうにだんだんと
2018年08月04日 06:40撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 6:40
ガスの向こうにだんだんと
鋼鉄の鉄兜、塩見岳が姿を現わす
2018年08月04日 06:51撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 6:51
鋼鉄の鉄兜、塩見岳が姿を現わす
美しい苔
2018年08月04日 06:59撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 6:59
美しい苔
塩見小屋が近づいて
2018年08月04日 07:18撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 7:18
塩見小屋が近づいて
行くての塩見岳がはっきり見えてくる
2018年08月04日 07:50撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 7:50
行くての塩見岳がはっきり見えてくる
塩見小屋
2018年08月04日 07:51撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 7:51
塩見小屋
トウヤクリンドウ
2018年08月04日 08:22撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 8:22
トウヤクリンドウ
2018年08月04日 08:34撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 8:34
天狗岩を巻いていよいよ最後の岩場登りに取り付く
2018年08月04日 08:39撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 8:39
天狗岩を巻いていよいよ最後の岩場登りに取り付く
岩登り
2018年08月04日 08:47撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 8:47
岩登り
この後歩く熊の平方向の稜線
2018年08月04日 08:58撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 8:58
この後歩く熊の平方向の稜線
2018年08月04日 08:59撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 8:59
塩見岳西峰到着
2018年08月04日 09:06撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 9:06
塩見岳西峰到着
東峰はすぐそこ
2018年08月04日 09:10撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 9:10
東峰はすぐそこ
東峰到着
2018年08月04日 09:15撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
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8/4 9:15
東峰到着
2018年08月04日 09:15撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 9:15
わかりずらいですが、富士山もぼんやり見えています
2018年08月04日 09:18撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 9:18
わかりずらいですが、富士山もぼんやり見えています
2018年08月04日 09:19撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 9:19
蝙蝠岳
2018年08月04日 09:36撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 9:36
蝙蝠岳
クマのたいら小屋を目指す
2018年08月04日 09:38撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 9:38
クマのたいら小屋を目指す
良い天気になりました
2018年08月04日 09:44撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 9:44
良い天気になりました
2018年08月04日 10:56撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 10:56
マルバダケブキの大群生
2018年08月04日 11:10撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 11:10
マルバダケブキの大群生
タカネナデシコ
2018年08月04日 11:12撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 11:12
タカネナデシコ
2018年08月04日 11:18撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 11:18
北荒川岳から塩見岳
2018年08月04日 11:32撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 11:32
北荒川岳から塩見岳
塩見岳からここまで遠かった
2018年08月04日 11:36撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 11:36
塩見岳からここまで遠かった
竜尾見晴は岩綾露出地点でした。
2018年08月04日 13:02撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/4 13:02
竜尾見晴は岩綾露出地点でした。
まだ1時間20分もあるのか。。。
2018年08月04日 13:02撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 13:02
まだ1時間20分もあるのか。。。
雲行きがあやしい
2018年08月04日 13:53撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 13:53
雲行きがあやしい
熊の平小屋到着
2018年08月04日 14:11撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/4 14:11
熊の平小屋到着
豊富な水場
2018年08月04日 14:35撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 14:35
豊富な水場
美味しい夕食
2018年08月04日 17:07撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/4 17:07
美味しい夕食
3日目の朝
2018年08月05日 05:22撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/5 5:22
3日目の朝
良い天気です
2018年08月05日 05:30撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 5:30
良い天気です
2018年08月05日 05:30撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 5:30
朝日が眩しい
2018年08月05日 05:53撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 5:53
朝日が眩しい
三国平の農鳥岳との分岐
2018年08月05日 05:58撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 5:58
三国平の農鳥岳との分岐
農鳥岳
2018年08月05日 05:58撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 5:58
農鳥岳
塩見
2018年08月05日 06:03撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 6:03
塩見
熊の平小屋が小さく見える
2018年08月05日 06:06撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 6:06
熊の平小屋が小さく見える
仙丈ケ岳
2018年08月05日 06:07撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 6:07
仙丈ケ岳
そして富士山!
2018年08月05日 06:20撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 6:20
そして富士山!
次は雷鳥の群れ!
2018年08月05日 06:20撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 6:20
次は雷鳥の群れ!
雷鳥親子
2018年08月05日 06:22撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 6:22
雷鳥親子
岩と雷鳥と山
2018年08月05日 06:23撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 6:23
岩と雷鳥と山
山と光と人間
2018年08月05日 06:33撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/5 6:33
山と光と人間
チングルマ
2018年08月05日 06:47撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 6:47
チングルマ
三峰岳。絶景ポイント
2018年08月05日 07:00撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 7:00
三峰岳。絶景ポイント
間ノ岳に至る稜線
2018年08月05日 07:00撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:00
間ノ岳に至る稜線
仙丈ケ岳
2018年08月05日 07:01撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:01
仙丈ケ岳
甲斐駒
2018年08月05日 07:01撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:01
甲斐駒
北岳
2018年08月05日 07:01撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:01
北岳
日本一
2018年08月05日 07:01撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 7:01
日本一
中央アルプス
2018年08月05日 07:02撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:02
中央アルプス
来てよかった
2018年08月05日 07:05撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/5 7:05
来てよかった
「ジャンダルム」三峰岳を降りる。
2018年08月05日 07:09撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 7:09
「ジャンダルム」三峰岳を降りる。
北岳、甲斐駒
2018年08月05日 07:24撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:24
北岳、甲斐駒
塩見の向こうに荒川岳
2018年08月05日 07:35撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:35
塩見の向こうに荒川岳
間ノ岳到着
2018年08月05日 07:51撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 7:51
間ノ岳到着
雲海に浮かぶ富士
2018年08月05日 07:52撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/5 7:52
雲海に浮かぶ富士
2018年08月05日 07:56撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 7:56
北岳と甲斐駒
2018年08月05日 08:00撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 8:00
北岳と甲斐駒
下りますか。
2018年08月05日 08:07撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 8:07
下りますか。
北岳山荘に向かう
2018年08月05日 08:08撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 8:08
北岳山荘に向かう
がれ場
2018年08月05日 08:29撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 8:29
がれ場
2018年08月05日 08:52撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 8:52
北岳は間近
2018年08月05日 09:08撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 9:08
北岳は間近
北岳山荘でしばし休憩
2018年08月05日 09:16撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 9:16
北岳山荘でしばし休憩
北岳山頂は諦めることに決定
2018年08月05日 09:48撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 9:48
北岳山頂は諦めることに決定
また雷鳥と遭遇
2018年08月05日 10:03撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 10:03
また雷鳥と遭遇
砂浴び。かわゆい。
2018年08月05日 10:05撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
2
8/5 10:05
砂浴び。かわゆい。
2018年08月05日 10:08撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:08
ナデシコ
2018年08月05日 10:09撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:09
ナデシコ
2018年08月05日 10:11撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:11
トウヤクリンドウ
2018年08月05日 10:11撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:11
トウヤクリンドウ
ヒナザクラ?
2018年08月05日 10:11撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 10:11
ヒナザクラ?
2018年08月05日 10:16撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:16
鳳凰三山が見えてくる
2018年08月05日 10:38撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:38
鳳凰三山が見えてくる
タカネビランジ(?)
2018年08月05日 10:51撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 10:51
タカネビランジ(?)
ザ・バットレス
2018年08月05日 11:04撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 11:04
ザ・バットレス
木のはしご地獄
2018年08月05日 11:16撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
1
8/5 11:16
木のはしご地獄
ザレ場下り地獄
2018年08月05日 11:50撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 11:50
ザレ場下り地獄
2018年08月05日 12:21撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 12:21
沢で休憩
2018年08月05日 13:45撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 13:45
沢で休憩
やっと広河原に戻りました
2018年08月05日 14:51撮影 by  DMC-LF1, Panasonic
8/5 14:51
やっと広河原に戻りました

感想

昨年から始めた職場の仲間3人での登山。
昨年は赤岳一泊でしたが、お互いに技量もわかったところで、今年は少しロングなコースを二泊でということで、塩見岳から間ノ岳に向かうルートを行ってみました。

鳥倉登山口までの公共交通機関は松川ICを12時発のバス。都内からでも朝早くの高速バスに乗れば間に合います。

ゆっくり走るバスは14時に登山口に到着し、やっと登山開始。朝早く起きたのに午後2時に歩き始めるというのもなかなかない経験です。

とはいえ宿泊地の三伏峠小屋まではコースタイムで3時間の行程。マルバダケブキの群生の中を歩き始め、1/10ごとに設置してある標識を探しながら歩いていきます。

小屋には16:30くらいには到着しましたが、小屋に着いたとたんに夕立の雷雨が降り始めました。濡れずに済んで本当にラッキーで、今回の山旅はなかなかついている、と思いました。

三伏峠小屋では3人で個室を予約していました。個室は新しく建てられた別棟にあり、その棟に宿泊したのは我々3人だけでしたので、まるでホテルに泊まっているかのように快適でした。

翌朝はいよいよ塩見岳に向かって出発です。ガスがかかって塩見岳の姿は見えませんでしたが、南アルプスらしい深い森の中を徐々に歩みを進めていきます。本谷山を超えたあたりから陽が差し込み始めガスの切れ目から谷の向こうに「漆黒の鉄兜」、塩見岳の山容が見えてきました。

沢を北側に巻いて塩見小屋に到着。少し休憩して、いよいよ塩見岳の岩稜に取り付きます。

昨年はak10kさんからyoshiyanの課題と指摘されていた岩登りですが、この1年の間にはモンベルの岩登り講習も受け、岩登りに適した靴も買い、クライミングの本なども読み学習してきましたから今年は万全です。楽しんで岩登りをこなし、塩見岳の山頂に到着です。

山頂からはこれから行く熊ノ平への尾根が見え、稜線歩きに期待が高まります。遠くは雲がかかっていたので富士山は見えないかと思っていましたら、その場にいらした登山者に見えますよと教えてもらいました。よく見ると確かに山頂部分がうっすらと見えていました。

塩見岳の山頂でこの日の行程の約半分で、熊ノ平まではまだ5時間近く歩かねばなりません。下界は相当な猛暑なのでしょう。天候が回復したおかげで気温もあがり、2500m以上の稜線を歩いているはずなのに涼しさを感じることはまったくありませんでした。

樹林帯と開けた稜線を交互に通過していくのですが、北荒川岳までがとても遠く感じました。暑さと疲労で固形物がのどを通らなくなり、小屋で買った弁当のおにぎりもほとんど食べられずゼリー飲料でなんとかごまかしていましたが徐々に私がペースダウン。見かねたak10kさんがアミノ酸5000mgのスペシャルゼリーを手渡してくれました。

するとどうでしょう。この「ドーピング」でyoshiyanは完全復活。竜尾見晴の岩場を越え、小屋に近づくとまた天候が悪化し、小雨が降りだしましたが、その時点では先陣を切って走り出すほどに回復していました。

この日も小屋到着後に時折激しい雨が降ったりやんだり。猛暑のため夕方には決まって夕立になるというパターンのようです。

熊ノ平小屋は静岡市営の小屋ということらしく、こんな奥まったところまで静岡市なのには驚きますが、何より水が豊富であることが快適で、夕食・朝食も手を抜かず、若いスタッフがきびきび働いているのが好印象でした。

小屋到着後は時間がありましたのでまったりと過ごしましたが、夜になっても雨は止まず、早々に就寝しました。

三日目。朝食前に早立ちしていく登山者の「星がきれいに見えている」というささやきで希望が湧いてきます。

小屋のある熊ノ平から思った以上の坂を上り、三国平へ登っていくと、右手に大きな富士山のシルエットが見えてきて、思わず歓声を上げます。そしてその次の瞬間にはなんと雷鳥の群れが! これだけたくさんいると公園の鳩みたいでありがみがないねえなどど冗談は言うものの、見たかった雷鳥に出会えて3人ともテンションMAX。山にいることの幸福感を味わいます。

次は三峰岳の岩稜へ。ここも予想以上の岩稜で、まるで北岳〜間ノ岳のポピュラールートと塩見岳に至る渋いルートを分け隔てる守衛すなわちジャンダルムのようないで立ちです。ここからの眺めは素晴らしく、仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳ももちろん素晴らしいのですが、こちらから見る間ノ岳は本当にどっしりとして風格があります。間ノ岳という名前でなにか北岳のおまけのように扱われることが多いように思いますが、真に百名山に値する山だと思いました。

そして間ノ岳山頂へ。ここまで来るとカラフルないで立ちの若者が増え、登山者の雰囲気が全く変わります。

ここから先は登山者も多いメインルート。ただそれが油断になって北岳山荘までの間に3回もコースロストしそうになったのは反省点です。

北岳山荘に到着したのは9時半前であり、目の前に見える北岳山頂を目指さないのはもったいない気もしましたが、私としては塩見岳と間ノ岳で景色も満喫しましたし、この先コースタイム5時間の下山を考えて山頂は取らずにまき道から八本場のコル経由で下山することにしました。

北岳山荘からのまき道はまさにお花畑。タカネナデシコ、トウヤクリンドウ、タカネビランジ(?)など私は花の写真を撮りまくっていたのですが、他の男子ふたりはあまり関心がないようでした。

八本歯のコルからは木のはしご地獄。それが終わって左俣コースは急なザレ場下り地獄。これに灼熱地獄が加わってペースがあがりません。大樺沢に入って沢の水で頭を頻繁に冷やしながらひーこら下山しました。

3時のバスには間に合わなかったのですが、うまい具合にちょうど3人分空きのあるタクシーに乗り合いをすることができたため、早めに甲府に戻ることができました。甲府で焼肉とビールで旅の打ち上げ、最高に美味でした。

天候もよく、南アルプス深部の奥深さに触れ、雷鳥や花々も見ることができ、万事良好の山行でした。

さて、来年はどこに行こうかな

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