槍ヶ岳〜双六岳〜笠ヶ岳 新穂高から3泊4日周回


- GPS
- 81:03
- 距離
- 49.1km
- 登り
- 4,354m
- 下り
- 4,336m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:26
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:43
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 3:01
- 合計
- 10:44
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:17
入山時 20℃
槍ヶ岳山荘 13℃
20時テント 14℃
累積消費カロリー 4052kcal
11日
朝テント内 10℃
累積消費カロリー 8927kcal
12日
朝テント内 13℃
5:30 11℃
笠ヶ岳山荘(到着時) 16℃
累積消費カロリー 14033kcal
13日
朝テント内 12℃
下山開始時 11℃
2000m地点 21℃
登山口 20℃
累積消費カロリー 18569kcal
※累積消費カロリーは16kgの荷物を担いでる想定のアプリの値。常にザックを担いでるわけでもないので3割引とかすると良いのかも。
天候 | 10日 晴れのち曇り 深夜 暴風雨 11日 曇り時々雨のち時々晴れ 深夜 一時雨 12日 曇り時々雨 夜 雷雨(死ぬかと思った) 深夜 強風後穏やかに 13日 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
なので鍋平登山者用駐車場に駐車。半分以上空いてた。 平日だからか。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通じ一番危険と感じたのは笠ヶ岳から新穂高に下りる笠新道。 とにかく急な坂道の岩の上をひたすら下る。雨で濡れていて滑りやすかったのもあり、最終日の疲れた身体でテントを担いでここはキツかった。 とは言え、60〜70代のツアーの方々も下りているので集中力を切らさなければ大丈夫。 槍ヶ岳は確保できるところがちゃんとあるので、三点確保が出来れば大丈夫。 |
その他周辺情報 | 下山後は鍋平駐車場からすぐの、ひがくの湯。 露天風呂しかないが掛け流し温泉で、ぬる目なので長く浸かってられる。 レストランも備えつけられていて、ゆっくりくつろげる。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
備考 | ザック16kg(水をフルで入れると17.5kg) 飲料水用に3.5L分のナルゲンボトルを所持。移動時は大体2L程度持っていた。 笠ヶ岳山荘はテン場と山荘(水場)を何度も行き来できない為、1.5Lボトル×2が役立った。 |
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感想
ES登山部ファーストシーズンの目標は奥穂高岳でしたが、それは去年達成しました。奥穂は登山を始めた時からの目標で、高尾山から少しずつ経験を積んでの達成です。
そしてセカンドシーズンの目標は槍ヶ岳に定めて、一年間トレーニングし今回無事達成となりました!
ES登山部の部長(山ガール)と槍まで同行した後は、自分は周回、部長は折立に抜けるルートと、それぞれ単独行になります。
先ずは槍!という事で、初日に一気に2000mをテントを担いで上がるという、いきなりの山場からのスタートでした。
エピソード1 「プチ遭難」
登山開始から約1500m上がったところでハプニング!部長が一歩踏み出すと足がつり、逆の足で踏ん張るとその足がつるという、遭難ドキュメントなどでみた症状が発症!最近山がブランクだった為じゃないかと思う。
事前に何度か足がつり、水分を取りストレッチなどしても改善せず、結局行動不能に。。。
まさに遭難か!?というシチュエーションで、俺の持っていたアミノバイタルPROを飲ませてみた。すると10分くらいで歩けるように回復した。
そこで、荷物を3kgくらい引き受けて、トレッキングポールを渡し山行を再開した。
すると、時間を追うごとに回復し何とか槍ヶ岳山荘に到着した。
エピソード2 「嵐の中のテン泊」
プチ遭難の危機を何とか乗り越え、槍ヶ岳山荘にたどり着いてテントを設営、夕飯を済ましたタイミングで雨が降り始めた。
それぞれのテントに戻りあとは寝るだけだったが、そこから風雨が強まり暴風雨と化した。
張り綱がちゃんと張れてるか、雨が漏ってこないかなど心配で眠れない。そしてテントが煽られてテント内に風があり寒い。
3時過ぎには雨は収まって外に出てみるも、風は相変わらず強く、まともに食らうと軽く押し返されるくらい。15〜20m/s前後と思う。本当は4時に槍ヶ岳にアタックの予定だったが先にテントを撤収して様子を見ることとした。
そして、この強風の中の撤収はかなりしんどかった、、、といっても、とにかく丸めて突っ込むだけなので案外早い。
エピソード3 「雷」
2日目、部長はアミノバイタルのおかげか足も復活し、風が収まったタイミングで無事槍ヶ岳も登頂。槍ヶ岳山荘を後にした。
しばらく歩いた後、行き先の違う部長と小雨の中別れて、自分はここからのんびりソロモード。
あの嵐を経験した後なら小雨の中でお湯を沸かしてラーメンを食べるのも心穏やかだw
3日目はガスの中、時折見える眺望を楽しみつつ無事、笠ヶ岳山荘へ到着。
一人ビールで乾杯した後はテン場でのんびりと過ごし、後は寝るだけと18:00にシェラフに潜り込んだ。その直後のことだった。
ものすごい土砂降りでテントがけたたましく鳴り響いたかと思うと数分後、雷が鳴り出した。
光ってから音が鳴るまで1〜2秒差で、目をつぶっていても目の前全体が白く光る。取り敢えず、身を小さくかがめて耳を塞いだ。
雷は15分くらいでやり過ごせると聞いていたので、ひたすら時間が経つのを待った。
40分くらいで光と音が20秒差くらいになり緊張がとけた。
1時間くらいで光と音の差が約30秒と、かなり遠のいたのが分かり、ようやく安堵した。
降り出してから約1時間15分、雨も止んだ。
外に出てみると、長野方面でガンガン雷が光っていた。時折、富山方面も光っていた。
雷は本当に恐怖しかないが、ツェルトで寝てる人はより恐怖だったと思う。なんせ、ポールを2本突っ立ててるんだから(ll゜Д゜)
エピソード4 「雨の中の撤収」
最終日、後は下山するだけとのんびり撤収作業をしていた。
テントやフライの水滴を、丁寧に手ぬぐいで拭き、後は解体してしまうだけのタイミングで雨が降り出した、、、
外に散らかしていた荷物を再度テントの中に放り込んで、止まないかしばらく様子を見ていたが、諦めて雨の中の撤収作業となった。
結局、丸めて突っ込むだけだが、撤収はスピードが命と心に刻んだ。
とにかく色々ありましたが、無事(?)3泊4日の山行を終えることができました。
4日間、北アルプスに居ながらもガスガスで槍も穂高も見えず終いで、朝日も拝めませんでした。でも、悪天候だからこその色々な体験ができました。
好き好んで悪天候に突っ込む事は無いですが、リスクに備える為の経験が積めて良かったです。
【テン場情報】
誰かの参考になればと少し書いておきます。
・槍ヶ岳山荘
16:30到着で最後の2張りをゲット。
水は500ml、100円で天水が買える。
3000mのテン場はモロ雨風を受けるので天候が悪い時は辛い。
・双六小屋
テン場は広い。
水はポンプアップで無料。
テント客も食事後しやすい。
・笠ヶ岳山荘
水は不足していて蛇口から勝手に貰えない。
受付でお願いすると無料でボトルに天水を分けてくれる。
キャンプ場は山荘からの標高差が約50m強。何往復もするのが辛い。
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