白峰三山縦走 広河原〜奈良田
- GPS
- 20:05
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 2,821m
- 下り
- 3,495m
コースタイム
- 山行
- 3:04
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:06
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 3:54
天候 | 15日 曇りのち雨 16日 稜線上は暴風雨 17日 晴れ 9時頃まで風強め |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田から広河原までバス移動 協力金合わせ1,130円 5:30のバスを逃すと次は9:00 タクシーはほぼいない もしいた場合大型タクシー 料金15,000円程度らしい 事前に地元のタクシー会社2社に電話するが素っ気なく断られたのでタクシー移動は考えない方が無難か |
その他周辺情報 | 奈良田の温泉 神社前P 550円 お湯ヌルヌル 〜19:00 |
写真
感想
1日目 3時に自宅をでて奈良田の駐車場に着いたのは7時過ぎ。途中地元のタクシー会社に電話するが対応悪く断られる。次のバスまで時間がだいぶあるので車内で仮眠。バスは椅子が全部埋まる程度の人数。渓流釣り目的の人が多くいた。広河原に着いて水の補給をし登山開始は予定よりだいぶ遅れた10:00。
歩き始めてしばらくすると雨が降り出す。気持ちが上がらない。初日は北岳山荘までは登るつもりだったが、白駒御池でテン泊に予定変更。
小雨の中テントを張る。南アのテン場はそんなに混み合ってないだろうと思い、今回は久しぶりにオニドームを持ってきた。ポールを袋から出してみるとだるんだるん。ショックコードがダメになっていた。コードをナイフで切り短くして何とか幕営。事前の装備確認は必ずやらないと。
まだ14時前。とりあえずの昼寝。夕方起きて飯を食べる。てんくらによると明日の北岳はオールC。台風並の低気圧が近づいていた。稜線上の風は終日20m近いらしい。登っても楽しくなさそうだ。今夜はスマホでカープの速報を見つつ早目に就寝。
2日目 5:00に起きると強めの雨。妻は、このまま下山して天候が回復するであろう土日に日帰りでどこかに登り直すのはどうかという提案をした。色々考えた結果、今回は荒天トレーニングとし登山続行。今日の目的地は農鳥小屋。ここまで行ければ翌日の行程が楽になる。雨の中テントを撤収し北岳へむかう。
小太郎尾根分岐を過ぎるとやはり風が強い。ガスで視界は数メートル。雨も強弱はあるが降り続いている。山頂に近くなるにつれ風が強くなり、時折吹く突風には岩にしがみついていないと転倒しそうだ。
2度目の北岳山頂はまたもやガスの中で、とにかく先を急いだ。
風雨でヘトヘトになりながら北岳山荘に到着。中で温かいお茶をもらいホッとひと息。手がかじかんでいたのを小屋の人に心配される。外は相変わらずの暴風雨。今日はここまでだな。さすがにこの天気でテントを張る馬鹿はいない。一泊二食で8,700円。塔ノ岳の小屋に泊まった以来、何年ぶりかの小屋泊だ。
こんな天気だから宿泊客はわずかだった。広めの部屋に案内された。そこは貼り綱がたくさんあり、濡れたものを干すのにスペースを使って良いよとのこと。昨夜雨の中テン泊したのを考慮して頂いた。本当にありがたい。時間はまだ12時前。食堂の本棚を物色しつつのんびり過した。天気はさらに荒れた。
ふと妻が手が痒いという。みるとどうやら手首をブヨに噛まれた様子(この時点では毛虫と思っていた)。ポイズンリムーバーで毒素を出すが気づくのが少し遅かったようだ。だんだん腫れが広がっている。
17:00から夕食。サバの味噌煮が美味しかった。ご飯味噌汁はおかわり自由。お腹いっぱい食べた。小屋スタッフの話では明日は天気が回復傾向らしい。
向かいに座った人と雑談をする中で、虫刺されの良い塗り薬があるからと使わせてもらった。助かります。ありがとう。
8時消灯。朝ごはんは4:30から。
3日目 食堂の窓からは朝焼けと富士山。昨日までの天気が嘘見たいだ。
手早く出発の準備をし、6:00小屋をたつ。
風はまだ少し強いが視界良好。これから登る間ノ岳、奥に塩見岳、赤石岳。この山行で初めて南アルプスの山々を見た。
今日は大門沢小屋までの予定であったが、虫に刺された妻の手がぱんぱんに腫れているので出来れば今日中に下山するのを目標にした。奈良田までのctは11時間ほど。何とかなるか。
間ノ岳、農鳥岳。気持ちの良い稜線歩きを堪能する。本当に来て良かった。
農鳥小屋でトイレを借りる。おおう…垂れ流し。久しぶりにみた。オヤジに見つからないうちにさっさと出発。ここで失敗。グローブをザックを下ろした拍子に落としたみたいで後で気付く。気に入っていたのに。
農鳥岳の山頂でトレランのお兄さんと談笑。奈良田から4時間弱で登って来たらしい。鬼だな。
ここから奈良田までは約2,200mの降り。くだりが苦手な私達からすると嫌になる数字だ。13:00 下降点から大門沢まで2.30の所を2.00で到着。頑張った。小屋で今年ラスイチのフルーツゼリーを食べる。ペースも悪くないのでやはり今日中に奈良田まで降りることにする。水の補給をし、先を急ぐ。
沢沿いを延々と歩き、途中尾根を登ったり下ったり。
だいぶ足にきている。苔むした森を歩く。丸太の橋を何度か渡る。大好きなキノコもたくさん生えているが、それを楽しむ余裕さえなくなっている。スマホアプリで標高が減っていくのを確認しながら気力を振り絞る。長い長いくだりだ。
やがて土木工事の現場に差し掛かり、そこからロードが4kmあまり。いつも思うが山行の最後のアスファルトのロードは足の裏の負担が大きい。
17:00 やっと駐車場が見えた。ホッとする。
第2駐車場は3割程度埋まっていた。
車を第2と第1の間にある神社前に止めて、そこから歩きで温泉に向かった。少し登らないといけない。これがまた太ももにきつい。
温泉は550円。食事もできれば良かったが、16:00までだった。温泉はとろりとした泉質でとても気持ち良かった。
当初山行計画を立てた段階で天気が良くないのはわかっていた。計画自体をやめるかどうか迷っていたが、色々な経験が出来た良い山行だったと思う。
暴風雨の中の山行。小屋泊の有用性。今後に生かしたい。
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