【お試しツェルト泊】雲取山【でんでいろ】


- GPS
- 10:03
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 2,854m
- 下り
- 2,844m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 4:25
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:32
天候 | 初日 (9/23) 晴れ 二日目(9/24) 曇り(山頂)〜晴れ(麓) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR奥多摩駅 8時すぎ着 西東京バス 丹波行8:35発(臨時増便で8:29頃発) 親川バス停9:10頃着 復路 西東京バス 鴨沢発奥多摩駅行き12:20発(臨時増便あり) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■天平(でんでいろ)尾根・サオラ峠〜三条の湯;ほとんどすれ違う人も上がっていく人もいない静かな道ですが、すごく綺麗に整備されています。天平尾根はなだらかで下草がほとんどない場所があるので、途中踏み跡がわかりづらい部分がありますがピンクテープを目印に歩けば問題ありません。ただし下りはロストしやすいかも。親川の登山口は向かいのバス停の目の前の坂を上がり民家の前を通ったらすぐ鋭角に折り返して民家の裏手をまっすぐいくとあります。 バスの本数が少ないのでここを下ってくる場合はバスの時間を確認して調整するか、多少本数が増える鴨沢西までの歩きを含めて考えるか、どちらかが必要。 ■三条の湯〜雲取山:途中に迂回路ができており、尾根を標高50m程度登り返して下り戻すので多少コースタイムよりは時間増をみておいたほうが良いです。 ■雲取山〜鴨沢:倒木が多少多いかなという感じですが特に危険箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 鴨沢バス停横に食堂 木洩れ日、すぐ隣なのでバスの時間ギリギリまで時間つぶせます。かき氷300円他。 |
写真
今回は親川(お祭りのさらに先)下車なので鴨沢西行きをやり過ごして8:30のバスに乗ったものの、同じようにやり過ごしてた人も含めだいたいが鴨沢で下車。〇〇行きに乗らないといけないって下調べして、それ以外のには乗らなかったってことなんでしょうか。
前回のお試しテン泊よりテントをツェルトに替えて、シュラフがコンパクトになって、カレーメシ3個がない分だいぶ余裕があります。が、ハイドレーションに2L水入れたので体感の重さはほとんど変わらない感じ。
それはそうとバルトロ65だと思ってましたが55でした。
下りだとどっち方向に下ればいいのかちょっと迷いそうな感じ。
しかしアルストで燃料ケチって沸いて麺入れたところで火が落ちた感じだったので、モニョモニョの食感でちょっと残念。しっかり煮込まないとダメですね。塩を持って来忘れたのも痛恨。
スープ自体は味噌ラーメン食べてるみたいでよかったです。
下が柔らかくてガイラインのペグが抜けたりありましたが、初めてにしてはそこそこ綺麗に張れたんでは。
弱そうなペグの上に石を置いて補強して完成。
ちょっとポールが高すぎたのとベンチレーターの紐は上の黄色い紐に輪を通すのが正解な気がした。
やっぱカレーが安定するんだよなぁ。お湯で卵とじを戻す作業が必要ってのもひと手間増えて面倒。重くてもレトルトで炊飯中上に重石代わりにのっけておけばあったまってあとはかけるだけ、てのが楽でいいです。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() |
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個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
調理用食材
ハイドレーション
アルコールストープ
メスティン
マグ
ライター
笛
ヘッドランプ
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
手ぬぐい
ツェルト
ストック
|
備考 | ザックにつける温度計は欲しい(今回ツェルト泊でそんなに寒さを感じなかったが、夜や朝の外気温が分からないので、そもそも気温があったかかったからなのか、テントもツェルトも違いはないのかよく分からなかった。) |
感想
前週、レンタルテントで涸沢・徳沢に行ってきまして、テント買ってもいいなあとは思ったもののいまいちどんなテントを選ぶか迷ってまして、ごくごくオーソドックスに自立式ダブルウォールを選べば失敗はないんでしょうけど、なんだかつまらない感じもあり、ワンポールシェルターとか佇まいめちゃカッコいいけど、フロアレスどうなんだろうとか結露ひどいのかなとか、色々分からないことだらけでして。
そこで、前回はレンタルでダブルウォールを張ったので、今度は対極で非自立式、シングルウォール、フロアはあるけどないも同然…な感じのツェルトを試しに張ってみることにしました。
ツェルトは山登り始めた頃から持っていて、いつもザックには入っていたんですが、張ったことがなくて、いざ使うとしても被るしかないよなと思っていたので、ビバーク練習も兼ねて。(と言ってもテント泊装備で山行するようになったらツェルト持ち歩かないような気もしますが。)
ツェルト泊だとどのくらい寒いなるか想像つかないのと、山の上はもう秋なのでいきなり稜線上で張るのはどうもなあ、張り方悪くて風で倒れたりしても恥ずかしいし…ということで、標高低くて風なくておまけにお風呂入れるから冷えにも万全な三条の湯に行ってみることに。事前に色々検索してみましたが、三条の湯はテン泊初心者にもやさしいテント場のようですね。
三条の湯は10年ほど前雲取山に登った時に通ったことがあって、薪の香りがする沢沿いの清潔な小屋という印象で、小屋自体にも一度泊まってみたいなと思っていたところでしたが、お祭りからの後山林道のアプローチがいかんせん非常に退屈でなんとなく足が向いていませんでした。
今回も初日に林道歩きだけだとちょっとつまんないなと思い、お祭りよりさらに先の親川というバス停から天平(でんでいろ)尾根を通って行くことにしてみました。鴨沢から初日に雲取登って三条の湯に下りてくるのも考えましたが、連休で混みそうだったのでパス。
さて、ツェルト泊にあたり前回から少しモノを買い足しました。
まずはシュラフ。前回はレンタルでしたが、テントほど迷う要素もないし買ったほうがいいなということで、ファイントラックのポリンゴンネストの4✖︎3を購入。ダウンの方が軽いですが、前回使ってて結構毛が抜け出てきたのと湿って寒く感じたのがどうも気になり、化繊系でコンパクトなファイントラックに。ポリゴンネストのゴワゴワが嫌という口コミもありますが、個人的には全然大丈夫でした。
ツェルトのフロアは紐で結ぶ感じで一部地面がむき出しになるので、スリーピングマットの汚れ&破損防止でタイベックのシートも調達。
あとは張り綱とペグ。ツェルトだけ持ってても張り綱がなかったのでそもそも張りようがなかったですね…
わりといつも車で出かけるので、電車&バスの山行はなかなか新鮮。まあでも連休の奥多摩って車で行くと渋滞で死にそうですしね。何度か乗り換え8時に奥多摩駅着。人が多いですねえ。8:35の丹波行きを待ちますが、増発が出て8:30前に出発。その前にさらに鴨沢西行きが出ましたがこちらもぎゅうぎゅう詰めの満車。この時点まで初日鴨沢から上がることも少し考えてましたが、この感じだと静かな山歩きは望めそうもないので、親川を目指すことにしました。
丹波行きに乗った人も概ね鴨沢で下りて、あとは団体さんがどうやら終点まで乗って行く模様。親川で下りたのは自分一人でした。向かいのバス停から坂を上がるとすぐ民家で、この敷地通っていいんかなと思ってると人が出てきたので、天平の登山口であってるか確認して登山スタート。
でんでいろ(天平)尾根、予想通り人のいない静かなトレイルでした。あとでヤマレコみると道が崩れてるところがあって危険でおすすめできないという情報もありましたが、道の荒れ具合でいえば小袖からブナ平までの方が倒木やらで通りづらいところはいっぱいあって、天平は尾根に上がるまでトラバースの道が細くなって谷に傾いているところがいくつかあったり、尾根が広くて方向をロストしやすい(特に下り)雰囲気はありましたが、トレランで走り下るような感じでもなくゆっくり歩く分には全く問題がなく、むしろ踏まれすぎてなくていい道だと思います。
途中3人組の1グループとすれ違っただけでサオラ峠に到着。あとは水平に三条の湯まで横移動して行くだけなので、ここでお昼休憩に。お昼はスープパスタにしようと思ってましたが、そういえばハイドレーション以外に水を汲んできていないことに気づきました。仕方ないので、ザックの奥からハイドレーションを引きずり出してそこから給水。スープパスタもちょっともたついてる間に茹で時間が足りなくなって失敗気味。アルストで調理ってやっぱり難しいですね。時間もかかるし、お昼は素直にお湯沸かすだけのものの方が良さそう。
ストックを持ってきたのに、電車移動でザックにくくりつけてそのままになってたなと思い、午後からはストック出して歩きました。荷が重いと後ろに引っ張られますがストックあると前傾保ててやっぱり楽ですね。
快調に歩いて13時半過ぎに三条の湯に到着。幕営料600円と入浴料300円で900円。この日は人が多いので男女それぞれのお風呂で、時間入れ替えなし。300円で何度でもいつでも入れるっていいですね。
何張りがすでに張ってあったものの割と選び放題で、どこにするか迷いましたがなるべく尖った石のないところを選びました。が、後から思うとテーブルの前がよかったなあ。
さて、前回ダブルウォールテントは初めての設営で色々手間取りおそらく30分くらい?かかってましたが、今回はザクザクっとフロア4隅をペグで固定して、トレッキングポールでガイラインを張ればおしまい。10分ちょいでしょうか。ちょっと地面がゆるくてペグが抜けそうになって打ち直したり岩で補強したりありましたが、すごく簡単でした。ペグが打てない岩場でどうするのかとか、もうちょいぴっしり張りたいとか、課題はありますが、なんとなく非自立式でも慣れれば問題ないよなと。
中に入ってみます。入り口前にポールがあるのとそもそも最小限のサイズなので、まずツェルト内に入るのが一苦労ですね。寝転がってみれば人一人寝るには十分なスペースではあります。ザックを脇に置くと幕が引っ張られて張り綱が抜けたので、入り口に横向きに置いて枕がわりにすることに。しかしさらに出入りがしんどくなりました。
ひとまず落ち着いたので、小屋に登り返してお風呂へ。ちょっと白っぽい透明のお湯で、アルカリ性なのかすごくツルツルします。柔らかくて適温で、すごくいいお湯だったので、晩めし後にももう一度入りました。
テント場に戻って、お湯を沸かしてお汁粉を一服したら少しお昼寝。テント場から小屋までつづら折れの坂道をそこそこ登るので、一度戻ってしまうとなかなか気軽に小屋に遊びに行く気分になれません。テン泊の人も食堂で自炊していいよと言ってもらったんですが、結局他の人もみんなテント前でした。テント場にはいくつか丸太で作ったいい感じのテーブルと椅子があって、テーブル前に張っとくんだったとちょっと後悔。自分は近くの岩に腰掛けて地べたで自炊でした。まあそれで充分なんですが。
夜は寒くならないか、結露で中がベチャベチャにならないか心配でしたが、むしろ暑いくらいで、入り口全開にしたり戻したり、結露も川に面した方の内幕は濡れてましたが、反対側はさらっと乾いてて入り口や足元は全く問題なし。前回の涸沢・徳沢の濡れっぷりはなんだったのか。雨で連泊でいろんなものが濡れた状態だと、晴れた日のシングルウォールよりダメだということなのか、レンタルテントだと透湿性能が落ちまくってるということなのか、よく分かりませんが状況次第なんだろうなと。
つまり、連日雨で縦走して張り直すという状況なら、どんなテント張ってもザックもレインウェアも濡れてて内部から湿気でまくりで快適ではないだろうし、晴れてればシングルウォールだろうがフロアレスだろうが大丈夫ということなのかなと。
ちょっと暑かったり、満月付近でやけに明るかったりで23時ごろまで寝付けずにいましたが、夜少し冷え込んで快適になって熟睡し、ふと目が覚めてみると5時前。
あらかじめ鴨沢のバスの時間を調べてて、乗れそうなのは12:20発、それを逃すと13:46発で結構時間があいてしまう。三条の湯から雲取山登って鴨沢下山のコースタイムは6:30くらい、迂回路ができて+20分という情報もあるのでだいたい7時間は見ておいた方が良さそうで5:30には出れるといいなと思ってましたが、ちょっと寝坊気味。
朝あんまりバタバタしたくなかったので、夜のうちに戻しておいたアルファ米のワカメご飯を食べましたが、やっぱり冷えたものだけだと寂しいですね。そういう意味ではカレーメシ最高なんですが、かさばるんだよな。
おトイレタイムで一旦小屋まで登って戻ってきたりして、なんだかんだ出発は6時過ぎに。ただまあコースタイムよりは早いだろうし、バスの時間には間に合いそう。ツェルトの撤収は楽チンでした。
三条の湯からは微妙な上り坂が続いて、早く歩こうと思えば歩けるけどここで飛ばすと三条だるみからの急登でバテるので自重。三条だるみまでは晴れてましたが、そこから先はガスって肌寒くなってきました。
登る途中ですれ違う人に上りはつらいですよねと声かけられましたが、ただまあ今日はあとここ20分ほど登るだけだしもうひと頑張りと踏ん張ります。そうこうしてると上の樹林の切れ目が見えてきて避難小屋に到着。裏手に回り込んで山頂に行きますが、ガスガスで視界なし。
風もあって冷えるのでレインウェアを羽織って早々に下山。小雲取のあたりまでおりたらガスも抜けたのでまた脱いで、あとはひたすら下るだけ。昨日あれだけいた鴨沢から登った人たちは日帰りだったんでしょうか、あんまり人に会うこともなく小袖乗越に到着。ここでやりきった感出して寝転んでる人がいましたが車停めてる人なんですかね、自分は鴨沢までまだ下りないといけないのでもうちょっと頑張りますが、緊張感も薄れて下界の暑さにやられます。
なんとかだるい足を引きずってバス停についたのは12時前。バスには余裕があるもののカフェでまったりするほどでもないので、隣の食堂でかき氷食べてクールダウンして、コーラを飲んでひと息ついたところでバス到着。
奥多摩駅についたら、青梅行きが待っていたので飛び乗って山行終了。
結論としては、ツェルトでも全然いける。軽くしたいならこれもあり。ただ、すごく狭いのでツェルトを常用するよりは、もうちょい広いシェルターが良さそう。夏〜初秋限定で、連日雨で衣類乾かしたい時や雨風強い日は小屋に泊まる前提なら、ダブルウォールにこだわる必然性もそんなになさそう。
そんなわけで、ダブルウォールならカミナドームいいよなと思ってましたが、もうちょい選択肢を広げて考えても良さそう。ローカスギアのクフとか非自立式のシェルターもいいなと思いつつ、もうちょい迷うことにします。
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