ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1613092
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

紅葉の涸沢 奥又白池から5・6のコル

2018年10月07日(日) 〜 2018年10月08日(月)
 - 拍手
rockwell その他3人
GPS
32:00
距離
25.7km
登り
1,664m
下り
1,655m
天候 1日目:くもり
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
沢渡まで自家用車
沢渡からタクシー
コース状況/
危険箇所等
徳沢のすぐ手前で崩落箇所を補修中。迂回ルートあり。
前泊は風穴の里。夜中に雨が降ってきて危うくザックやシュラフも濡れるところだった。沢渡に着いたときも怪しい天気。
2018年10月07日 05:52撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 5:52
前泊は風穴の里。夜中に雨が降ってきて危うくザックやシュラフも濡れるところだった。沢渡に着いたときも怪しい天気。
上高地から明神に向かう。ザックカバーをつけている人も多かったが、これ以降は雨は降らなかった。
2018年10月07日 06:28撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 6:28
上高地から明神に向かう。ザックカバーをつけている人も多かったが、これ以降は雨は降らなかった。
西側には雲が残る。
2018年10月07日 07:12撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 7:12
西側には雲が残る。
徳澤を目前にして迂回。
2018年10月07日 07:42撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 7:42
徳澤を目前にして迂回。
賑わう徳澤。
2018年10月07日 08:03撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:03
賑わう徳澤。
この辺りは黄色い葉が多い。
2018年10月07日 08:03撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:03
この辺りは黄色い葉が多い。
新村橋へは徳澤からそれほど遠くない。
2018年10月07日 08:15撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:15
新村橋へは徳澤からそれほど遠くない。
橋から北を望む。
2018年10月07日 08:16撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:16
橋から北を望む。
途中まではパノラマコースにつながる道。
2018年10月07日 08:28撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:28
途中まではパノラマコースにつながる道。
清らかな道。北アルプスに来たことを実感する。
2018年10月07日 08:40撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/7 8:40
清らかな道。北アルプスに来たことを実感する。
高度を上げていくと、だんだんと岩山が目の前に近づいてくる。
2018年10月07日 08:56撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 8:56
高度を上げていくと、だんだんと岩山が目の前に近づいてくる。
2200m前後が紅葉のピークか。
2018年10月07日 09:11撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 9:11
2200m前後が紅葉のピークか。
振り返るとどっしりと構えた常念も見える。
2018年10月07日 11:12撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 11:12
振り返るとどっしりと構えた常念も見える。
紅葉の間を縫うようにして白池を目指す。
2018年10月07日 11:30撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 11:30
紅葉の間を縫うようにして白池を目指す。
パノラマコースとの分岐を左に進むとあっという間に奥又白池。
2018年10月07日 11:50撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/7 11:50
パノラマコースとの分岐を左に進むとあっという間に奥又白池。
水は思ったより澄んでいた。
2018年10月07日 11:50撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 11:50
水は思ったより澄んでいた。
しばし休憩。
2018年10月07日 12:25撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 12:25
しばし休憩。
長居しすぎたが、5・6のコルを目指す。
2018年10月07日 12:45撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 12:45
長居しすぎたが、5・6のコルを目指す。
ガレ場を横切り、足場の悪い下りを抜けていく。
2018年10月07日 13:24撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 13:24
ガレ場を横切り、足場の悪い下りを抜けていく。
コルまであと少しというところでガレた沢を詰める。途中尾根に抜けられそうなところがあり、本当はそっちが正解だった様子。
2018年10月07日 14:16撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/7 14:16
コルまであと少しというところでガレた沢を詰める。途中尾根に抜けられそうなところがあり、本当はそっちが正解だった様子。
振り返ると奥又白池が見えるように。
2018年10月07日 14:16撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 14:16
振り返ると奥又白池が見えるように。
さっきよりテントも増えている。
2018年10月07日 14:19撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 14:19
さっきよりテントも増えている。
沢を詰め終わった箇所。尾根に踏み後が。
2018年10月07日 14:26撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 14:26
沢を詰め終わった箇所。尾根に踏み後が。
狭くて右に角度の急な斜面がある。ここが通過には一番の難所になるんだろうか。
2018年10月07日 15:03撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/7 15:03
狭くて右に角度の急な斜面がある。ここが通過には一番の難所になるんだろうか。
5・6のコルに到着。左に盛り上がっている5峰を辿っていくと前穂。
2018年10月07日 15:15撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 15:15
5・6のコルに到着。左に盛り上がっている5峰を辿っていくと前穂。
奥穂は雲に覆われている。
2018年10月07日 15:15撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 15:15
奥穂は雲に覆われている。
今日はコルをそのまま抜けて涸沢へ。
2018年10月07日 15:24撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 15:24
今日はコルをそのまま抜けて涸沢へ。
わりと早い段階で涸沢とテン場が視界に。
2018年10月07日 15:49撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 15:49
わりと早い段階で涸沢とテン場が視界に。
涸沢は紅葉に囲まれている様子。
2018年10月07日 15:52撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 15:52
涸沢は紅葉に囲まれている様子。
わずかに残る雪渓。
2018年10月07日 16:01撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 16:01
わずかに残る雪渓。
こんな時間に大きめの4テンが張れる場所が残っているのか…幕営地を求めて彷徨う。
2018年10月07日 16:25撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/7 16:25
こんな時間に大きめの4テンが張れる場所が残っているのか…幕営地を求めて彷徨う。
夕陽に照らされる前穂。
2018年10月07日 16:45撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 16:45
夕陽に照らされる前穂。
夕飯のチゲ。具がたくさん。
2018年10月07日 18:09撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 18:09
夕飯のチゲ。具がたくさん。
テントにはまだ明かりが灯る。
2018年10月07日 21:27撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/7 21:27
テントにはまだ明かりが灯る。
雲もない訳ではなかったが、抜けているときは満天の空。
2018年10月07日 22:10撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 22:10
雲もない訳ではなかったが、抜けているときは満天の空。
涸沢小屋と北穂と星空。
2018年10月07日 22:13撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 22:13
涸沢小屋と北穂と星空。
星空の北穂。
2018年10月07日 22:14撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/7 22:14
星空の北穂。
オリオンはさすがに目立つ。こちらは3時。
2018年10月08日 03:12撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 3:12
オリオンはさすがに目立つ。こちらは3時。
まだ皆起きて来ないうちに、朝の珈琲タイム。
2018年10月08日 04:00撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 4:00
まだ皆起きて来ないうちに、朝の珈琲タイム。
朝食。サラダチキンマフィン。美味しいけど口の中の水分は持っていかれる。
2018年10月08日 05:15撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 5:15
朝食。サラダチキンマフィン。美味しいけど口の中の水分は持っていかれる。
写真を撮る人たちが画になる。通りがかりにシャッター切っただけだからボケちゃったけど。
2018年10月08日 05:33撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
10/8 5:33
写真を撮る人たちが画になる。通りがかりにシャッター切っただけだからボケちゃったけど。
穂高のモルゲンロート。
2018年10月08日 05:56撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
10/8 5:56
穂高のモルゲンロート。
しだいに明るく。
2018年10月08日 06:25撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 6:25
しだいに明るく。
テン場を去る時間。
2018年10月08日 07:29撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 7:29
テン場を去る時間。
予定を変更してパノラマコースへ。
2018年10月08日 07:33撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 7:33
予定を変更してパノラマコースへ。
午前の明かりに照らされる紅葉も鮮やか。
2018年10月08日 07:49撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 7:49
午前の明かりに照らされる紅葉も鮮やか。
紅葉の時季の涸沢カールは本当に綺麗。
2018年10月08日 07:53撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 7:53
紅葉の時季の涸沢カールは本当に綺麗。
屏風の頭方面。
2018年10月08日 07:54撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 7:54
屏風の頭方面。
(多分)屏風の影。
2018年10月08日 08:06撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 8:06
(多分)屏風の影。
槍が存在感を顕しだす。この前の写真にもちょこっと出てるけど。
2018年10月08日 08:15撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 8:15
槍が存在感を顕しだす。この前の写真にもちょこっと出てるけど。
紅葉と岩と青空。
2018年10月08日 08:22撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 8:22
紅葉と岩と青空。
南側に雲海。
2018年10月08日 08:37撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 8:37
南側に雲海。
真っ赤なナナカマド。
2018年10月08日 08:41撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 8:41
真っ赤なナナカマド。
分岐で荷物をデポして屏風の耳〜頭に向かう。前穂・奥穂・北穂が収まりきらない。さすがはパノラマコース。
2018年10月08日 09:02撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
10/8 9:02
分岐で荷物をデポして屏風の耳〜頭に向かう。前穂・奥穂・北穂が収まりきらない。さすがはパノラマコース。
聳える前穂。前にここに来たときには前穂だけ雲に覆われて見えなかった。
2018年10月08日 09:04撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 9:04
聳える前穂。前にここに来たときには前穂だけ雲に覆われて見えなかった。
キレットと北穂と鑓。こうやって見ると大して距離がないようにも見える。
2018年10月08日 09:05撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 9:05
キレットと北穂と鑓。こうやって見ると大して距離がないようにも見える。
屏風の頭。初めは他に誰もおらず、独り占め。
2018年10月08日 09:33撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
10/8 9:33
屏風の頭。初めは他に誰もおらず、独り占め。
屏風の耳。
2018年10月08日 09:35撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 9:35
屏風の耳。
槍方面。
2018年10月08日 09:37撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 9:37
槍方面。
名残惜しいけど、そろそろ下りるか。
2018年10月08日 09:45撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 9:45
名残惜しいけど、そろそろ下りるか。
パノラマコースは屏風の分岐を越えてからが紅葉のピーク。
2018年10月08日 10:52撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 10:52
パノラマコースは屏風の分岐を越えてからが紅葉のピーク。
沢の水は冷たく澄んでいて気持ちが良い。
2018年10月08日 12:25撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 12:25
沢の水は冷たく澄んでいて気持ちが良い。
紅葉のトンネル。
2018年10月08日 12:53撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 12:53
紅葉のトンネル。
ガザゴソと音がすると思ったら鳥。アカハラだと思われる。
2018年10月08日 12:59撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 12:59
ガザゴソと音がすると思ったら鳥。アカハラだと思われる。
新村橋の辺りまで来ると、もう下りきったような気分。
2018年10月08日 13:09撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 13:09
新村橋の辺りまで来ると、もう下りきったような気分。
徳澤でソフトクリームを食す。写真はコーヒーソフト。だったっけ。
2018年10月08日 13:49撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
10/8 13:49
徳澤でソフトクリームを食す。写真はコーヒーソフト。だったっけ。
さらば北アルプス。さらば3連休。
2018年10月08日 15:34撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
10/8 15:34
さらば北アルプス。さらば3連休。
次は前穂北尾根行っちゃうか。

おしまい。
2018年10月08日 06:40撮影 by  PENTAX K-S2 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
10/8 6:40
次は前穂北尾根行っちゃうか。

おしまい。

感想

頂 山の会の裏剱行きメンバーに混ぜてもらったが、台風の影響もあってサブプランに。八ツ峰や阿曾原も行きたかったが、やむを得ない。でも、今回は大好物の穂高山域で、こちらも紅葉真っ盛り。当初狙っていたのと方向性は違ったが、これはこれで非常に満足な山行になった。

10月6日19時の明大前。ジャスミン先輩(以下、ジャス先輩)とKさんと集合し、ジャス先輩の車に向かう。ジャス先輩は50代のベテランで、Kさんは20代女性で両親とも山に登っていたというサラブレッド。10万で購入したというジャス先輩の三菱車はその価格だけで驚きだが、トランクを開けてさらに驚いた。デカいタイヤが4つも収まっている。…荷物入るのか、これは。後から聞いたら、集合前に買ったスタッドレスらしい。今日じゃなくても良かった気がするが、細かいことは気にしてはいけない。

メットを取りに戻って遅れるという連絡のあったIさんは山歴1年ほどだが、この日も波に乗ってきたサーファーでもある。食担のIさんは、試食して消費してしまったプデチゲのスープを買う為に韓国料理の食材を売っている店を梯子して結局1時間近く遅刻。遅れてきたIさんが、タイヤの山を目にして無表情になった瞬間が今も忘れられない。ちなみに2店とももう潰れていたらしく、普通のスーパーでスープの素を買ったらしい。

前置きが長くなったので話を一気に上高地まで進めると、沢渡の辺りまで降っていた雨も上高地に着いてからはちょうど止み、ほど良い風もあいまって気持ちよく歩を進めることができた。順調に徳澤に到着し、新村橋を越えて、登りに差し掛かる。ジャス先輩に「先に進んでて良いよ。」と言われたので、少し先行して適当なところで後続を待つことを繰り返し、まずは奥又白池へ。途中の道は紅葉していて、なかなか気持ち良いところだった。破線とは言え、ロープもあったりして特に迷うところもない。

奥又白池は、想像していた以上に広く、水も綺麗だった。水場は池の奥に進んで少し下ったところにあるし、テントを張るのに十分なスペースもあって、とても快適そうだった。張って良い悪いという話は別として。ちょっと失敗したなぁと思ったのは、ここでの休憩が長すぎたこと。1時間近くいた。まぁ、珈琲飲みたかったし、しょうがない。Iさんは岩の上に寝っ転がっていた。

奥又白池を後にして5・6のコルに向かうと、ガレ場を越えたところでルートが判然としなくなった。幸いKさんがピンクテープを発見して下ることが判明。さらに進んでいくと、その先もルートがいまひとつわかりにくいところが所々にある。まぁ、バリエーションルートなんだから当然だけど。ペンキの印が見当たらないので、自分が先行して長いガレた沢を詰めていったが、やっぱり途中から尾根に乗り換えるのが正解だったっぽい。沢のルートは登れないことはないが、足元が崩れて落石が起こることがあった。傾斜がそれほど急ではないので、長い距離は転がらないが、一帯の岩が崩れるような感じの場所もあった。

下から見た時にはそこが5・6のコルなんじゃないかという淡い期待を抱いていたが、そこを越えると、本当の5・6のコルらしいところが見えるようになり、ちょっとした危険箇所を越えたらすぐに到達することができた。おそらく明日前穂北尾根を攻めるであろうパーティーのテントがすでに2張あり、軽く挨拶をして、反対側に下り始めた。

コルからの下りは延々と続くガレ場で、岩場の下りを苦手とするIさんは苦戦していた。これが波の上だったら立場が逆転していただろう。わりと早い段階で涸沢小屋や涸沢ヒュッテのテン場が見えてきたが、後続メンバーは時間がかかりそうだったので、先に下りることにした。時間は15:30を過ぎており、我々のテントはThe North Faceのアメリカンな4テンという幕営地に窮する事態に陥っていることは、既にだいぶ前から懸念材料だった。岩場は多少浮いているところがあるものの、ルートでもないわりには安定しているところが多い印象だった。どこを通っても大体下りれるんじゃないだろうか。

テン場に到着してからは、ヒュッテ側を回って下部まで張れる場所を探したが、ちょうど良い場所はなく、登り返したところで続いて下りてきたKさんと合流した。さらに涸沢小屋の方を探すと、まずまずの場所を発見することができたので、確保して後続を待った。絶望的な状況の中で、これだけちゃんとしたスペースが確保できたのはラッキーだった。ちなみに自分のdocomoは電波が入らず。Kさんのauはばっちりアンテナが立っていたらしい。

下りてきたジャス先輩とテントを張り、その後はすぐに夕飯に。Iさんの購入してきたスープは液体タイプで水を加える必要もないものだった。先に言ってくれれば鍋キューブのピリ辛キムチ味が家にあったのに。頂風チゲは野菜にウィンナーにポークビッツにチーズに豆腐、さらに辛ラーメンという具だくさんぶりだった。辛さが足りないということで、持っていた七味を提供したが、やっぱりここは豆板醤があればもっと良かった。テキーラクイーンの異名をもつKさんは、チゲに合わせてマッコリを持ってきており、アルコールの苦手なジャス先輩を除いて3人で1本空けた。でもやっぱり自分はウィスキーの方が好きだな。

夜はみんなよく寝ているので、ジャス先輩の寝息を聞きながらテントを出、ヒュッテの方へ星を見に行く。三脚は持ってくるのをサボってしまったが、思った以上に星空が綺麗で、なんとか写真を撮ろうと試みることにした。しかし、うまくいったと思うと右前の人がライトをこっちに向けたりして苦戦が続く。人が多いところはこういうのが難しい。ただ、手すりの上に石を乗っけてカメラを固定することができたので、写真は意外と撮りやすかった。帰り際に電波が入っていることに気付き、小屋の近くの岩の上に乗って色々連絡しておいた。

翌朝はちょうど3時頃に目が覚めたので、目覚ましを先に止めて外へ。混む前にWCを済まし、テン場に戻ってきてお湯を沸かしてテルモスに入れ、珈琲もドリップして飲みながら星を見る。昨日の夜にもまして天気が良さそうだ。これから出発する為に準備をしている人や静かに星を見ている人たちのいる空間というのはなかなか良いもので、贅沢な時間を過ごすことができた。

全員が起床。1日目が予想より大幅に遅れてしまったこともあり、同じくらいの行動時間がかかる2日目のルートは変更を検討せざるを得ない状況だった。変更を決定付けたのは朝食。焼きに時間がかかって、出発しようとしていた時間を1時間近く過ぎていた。ザイテンを通って奥穂へ、吊り尾根・重太郎新道を通って岳沢、前穂高岳登山道を通って下山のルートを諦め、パノラマコースを選択。出発を急ぐ必要がなくなった。

パノラマコースは木の根を掴むようなアップダウンのある破線ルートだが、それほど厳しい箇所はない。しかも、ここのルートにフィックスしてあるのは、トラロープではなく、ほとんどがクライミング用のシングルロープやダブルロープ(しかもかなりきれいなやつ)。贅沢な。途中ジャス先輩に「ナナカマドの実って食べられるんですかね?」って言ったら、迷いなく口に入れてた。
https://kurashi-no.jp/I0013149
なんか、一応毒あるみたいですよ?Kさんも別の実を食べたらしい。アブない人たちだ。

分岐では迷いなく屏風の耳へ登る。ここは前も来たことがあるが、その時は屏風の耳のもう1つのピークを頭かと思って地図もよく見ずに下りてしまった。家に帰ってから踏み跡らしきところを辿ると屏風の頭に着くことに気付いて勿体ない思いをした。今回は、耳から頭までのルートを無事に越えて、屏風の頭を堪能することができた。最初は運良く独り占め。耳よりもさらに展望が良く、北側が特に遠くまで見渡せて素晴らしい。途中の藪漕ぎは気持ちの良いものではないが、それほど危険そうな場所もなく達することができる。

屏風の頭から下ったところで、ハイライトはおしまい。そこからの下りの紅葉も綺麗だったけど、徳澤でアイスを食べて終わってからは早く上高地に達しないとバス(タクシー)待ちが大変だろうということに意識が支配されていた。案の定、バスには「2時間はみてください。」と言われ、タクシーには「最後尾は2時間の見込みです。」と言われる始末。4人パーティーで、列の進みも見えていることもあり、タクシー待ちをすると、結果的にはちょうど1時間ほどでタクシーに乗ることができた。

後になってみれば裏剱の方も行けたんじゃないかという思いもあるが、それでもこのルートも本当に良いところで、2日間を有意義に過ごすことができた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1856人

コメント

穂高の瞳
rockwellさん
はじめまして。
奥又白池は穂高の瞳なんて呼ばれていて、是非訪ねてみたいところです。
5.6のコルまでは憧れの範疇です
ステキな写真がいっぱいでレコ楽しませていただきました!
私は同じ週末、奥穂高からパノラマコースを下りましたが、分岐では奥又白池への入り口はどこだろう?と思いながら歩きました。
何となく入り口はわかったのですが(それほどはっきりしていない草の多めの入り口?!)、そこから先は池まで何とかわかるものなのでしょうか?
徳澤園では、いつものソフトクリームをいただきましたが、コーヒー好きなので次回はコーヒーソフトにしよっ!と思いました。
2018/10/15 10:41
Re: 穂高の瞳
コメントありがとうございます。
穂高の瞳の異名、そういえばありましたね。他の人の記録で見たことがありました。
パノラマコースからだと中畠新道の分岐を登ると行けます。確か、大きめの岩にペンキで矢印が書いてあった気がします。下から登ってきて左側に沿って歩いているとわかりやすいんですけどね。
休憩するだけでも気持ちの良いところなので、是非訪ねてみてください。
2018/10/15 23:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら