小同心クラック〜稲子岳南壁左カンテ


- GPS
- 34:04
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,191m
- 下り
- 2,091m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 3:56
- 合計
- 11:37
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 7:56
天候 | 20日☀️⛄ 21日☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:小海路線バス八峰の湯⇒小海駅⇒佐久平(北陸新幹線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
北側は泥濘ポイント多し… |
その他周辺情報 | しらびそ小屋1泊2食8,500円 八峰の湯300円(お宿の割引で) 八方の湯から小海駅 バス300円 盛柳軒 http://www.koumi-kankou.jp/?p=225 |
写真
感想
3月に天狗岳東壁へ行った時、振返って見た稲子岳がとても格好良く『良いなぁ』と思っていて、何かの折に言った「行きたい」をharuさんに拾って頂きました。
三つ峠の帰り「いつ行けるのー?」突然話が進展。
今年は日程合わせ難しいかな…と思っていましたが、奇跡的に(?)日程決定。
決まったら移動手段をどうしようか…。。
「横岳からしらびそ小屋まで歩ける距離?」
「歩けるんじゃないですか(え?歩くの?)」
「土日なら小同心も行けないかなぁ?横岳⇒しらびそ小屋どぉ?」
美濃戸口から稲子湯の縦断。考えてなかったけど…(冬の硫黄で稲子湯から歩いているので、全体的にはまぁ分かる)
小屋泊で登攀装備のみ…10時間行動行きますかー!
20日(土)
小同心クラック
美濃戸まで毎日アルペン号⇒赤岳鉱泉
北沢ルートはこの前の台風でルート補修されて変わっています。整備に感謝です。
アイスキャンデーの足場が組まれてました。冬はもう間近ですね…。
赤岳鉱泉で一休みして、
大同心基部までぜーぜー登り(苦しかった…苦笑)、恐々トラバースして小同心取付きへ。
どの位待つだろうと思っていたけれど…誰も居ない。
まさかこの時間(10時近い)で一番乗り?!
出発直前に堰堤広場でお会いしたガイドさんパーティー到着。お見送り頂く。
「登りたいルート考えておいてー」と言われ、『どうしよう』考えていたら「オールリードしたらー」そんな無茶な…
1P目 わたし
2P目 haruさん
3P目(数m) わたし
コンテで歩き
4P目 わたし
1P目 左上してロープ屈曲しないで済みそうな1つ終了点越えた2つ目で切る。スタート地点が見える。
さっきまでの快晴はどこへ…位にあっという間にガス。
2P目 このルート核心ココでしょと言う所でザックが引っ掛かり登りにくい。
身体が外に出る感じになるので装備重たいとイヤな部分。ガチャ類も岩に引っ掛かりイラ…。笑
「ロープが重たくて…」小同心の頭まであと数mでした。
3P目 小同心の頭までちょい登って引き上げ。
4P目 山頂直下の最後のピッチ。ガスでさっぱり分からない。。
振り向いて頭…とか一切見えなくて残念…。雪がチラつき始める。
進めるルートを選んで登っていたらハーケンが見えてきた。更に登り進んで見上げたら人が居て「こんにちは」。山頂が近くて驚きました。
直後がガイドさんで「ゆっくりで良いよー」お声掛けまで頂きプレッシャーは薄かったですが…
どこにランナー取るかなパッと判断出来ずに手間取る。
ピナクルで取ったのは結局効いて無かったのでは…。
岩が冷たく手がかじかむ。フォローの引き上げで思う様に指が動かず時間が掛かる。
予報では「午後にわか雪かも」。SCWでも13−17時きそうだった。お山ならもっと早くから降るかも…と話していたけどやはり山は早い。
ホボ無風。待ちナシ。極寒では無い。とても幸運な登攀でした。
途中通過の硫黄岳では40年ぶりにPHしたと言う方にシャッターを押して頂き、
先の本沢温泉では稲子湯(私たちの進むべきルート)から来たソロの方に様子を教えて頂き、
バスの到着が考えていたより30分遅かったのでスタート遅れ30分をそのまま延長した16時半にしらびそ小屋到着。
小屋は暖かくて幸せ…(´▽`)
晩ごはん後にストーブ前に舞い戻りまた一杯。そしておつまみまでご馳走に。
美味しかった。楽しかった。ありがとうございましたー!その後爆睡。
5時に一度起きたけど二度寝してしまい…。朝食直前haruさんに起こして貰う。
21日(日)
稲子岳南壁左カンテ
雪はどうなっているだろう…早いと残っているかも…?陽が当たればきっと…と、予定より遅らせ7時出発に変更。
0度位?歩き始めると足跡が凍っているのが目に入る。池の端が凍ってる。傍の植物が霜で真っ白!
もう冬が近づいてる…実感しつつ稲子岳へ向かって歩き始める。
中山峠目前にある看板の所から踏み跡を辿り、順調に赤いハーケン発見。
前日よりぽかぽか暖かく感じるし、風も無い。登りやすそう!
食糧・水分補給しつつ準備。
1P目 わたし
2P目 haruさん
3P目 わたし
4P目 haruさん
おまけ5P目 わたし
1P目 ロープ屈曲する事もなさそうなのでトポにある1-2Pを繋げる。
終了点直下パッと見て右から行ける…かな…。
視野が狭いのを自覚するのでよく見るようにずっと心掛けてはいて…左側から終了点へ。
2P目 1ポイント身体が外に出る。そして、ザックがここでも邪魔をする。
荷物はコンパクトなのが良いですね。苦笑
岩が堆積していて落石させそうなのが怖い(この時点で後ろに1パーティー到着していました)。
3P目 左側のクラックをから行こうかなと触ってみて、コツン…軽い音が気持ち悪くて右側の簡単なルートを登る。出発前yhiroさんから「落石に気を付けて」アドバイス頂いていた意味を実感。
次のピッチ核心近くまでロープを伸ばそうとしばらく歩く。
4P目 haruさんここを登りにきました。「怖い」「どうしよう」「やめようかな」と言いながらも登るのはお約束。
haruさんとわたしの『イヤだな』と思う部分が違い、お互いに「ここが核心」と言う部分が違って面白い。笑
5P目 “おまけ”ピッチ。乗越すと終了点がそこに。
無事に2日間の登攀が終了。
小屋の方々が今日鹿柵を撤収&倒木の整理に来ていたはずで、山頂でお会いできるかしらと上がってみましたが、もう鹿柵無い。お手伝出来ずでした…。
食糧補給してから稲子岳山頂を経由してにゅうへ。コンパスで方角を合わせ出発。
踏み跡とテープがあったり、外して(?)倒木をバキバキ踏み割りつつ進んだり…でにゅうの稜線一段下に辿り着く。
良かった良かった…迷わず順調♪ガサガサ上がって休憩していた方を驚かせてしまった(すみません…)。
出発時間を遅くした分、下山を急ぐ必要が出てきたので、白樺尾根からバス停へ向かう事にして、ひたすら下る。
白樺尾根の最後の方はとても長閑な素敵ルートでした♪季節にはツツジ群生地は満開で綺麗なのでしょう。。
バス停に下山して片付けをして、まだ1時間あるから少し進む?話していたところに車が一台。
小屋でご一緒した方が鹿柵撤収作業を終えて通りかかり奇跡的な再会!
本当ならこちらは通らないそうですが、八岳の滝が台風影響でどうなっているのか見る為に寄った帰り道だと。。先にある八峰の湯まで乗せて頂きました。お蔭様で汗を流して帰る事が出来ました。ありがとうございました!
稲子岳南壁、行きたいなーと思ってはいたけれど行く機会は無いんだろうなとも思っていたので嬉しかった…。haruさんお付き合い頂いて本当にありがとうございました。
今夏(もう晩秋だけど)行きたいお山へ一切行けていなかったわたしには一番の山行になりました!(≧▽≦)
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