涸沢GW奥穂高・北穂高・涸沢岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 2,654m
- 下り
- 2,650m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:20
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 9:20
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この年は残雪が多く本谷橋が架かっていませんでした。 小規模な雪崩が多数ありあずき沢で流された方がヘリで救助されていました。 |
写真
装備
個人装備 |
一般的なテント装備
板ペグ
スノースコップ
ピッケル
アイゼン
ヘルメット
尻ソリ
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
毛帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
鯉のぼり
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感想
5月2日
帰宅後、風呂と食事を済ませ出発、新宿都庁BT発23時の毎日あるぺん号という夜行バスで上高地へと移動しました。
5月3日
上高地着5時15分、歩いて5分の河童橋へ、河童橋で奥穂高と前穂高をつなぐ吊り尾根を見ながら簡単な朝食を済ませ5時50分涸沢へと出発いたしました。
途中のポイントは、明神、徳澤、横尾、本谷橋、そして涸沢です。
前回2011年10月同様涸沢止まりのテント泊、時間に余裕が有る為ゆっくりのんびり行程、各ポイントで休憩です。
横尾からは左に日本3大岩壁の屏風岩を仰ぎ見ながら進み、この辺りから足元に雪がしっかり現れました。
本谷橋辺りからが本格的な登り道、本年は残雪が多く本谷橋は確認できません。
赤ワイン1本、ウィスキー400ml,カルビ450g、スノースコップ、他、が詰まったザックが重く体に応え、元々亀足がより一層スピードダウン。ザックを担いでいるからどちらかというとカタツムリ? とにかくゆっくりでも足を前に上に、前に上にと辛抱強く動かし辛いですが楽しみです。
いくつかのカーブを曲がると涸沢ヒュッテの屋根や鯉のぼりが見えて来ました。涸沢のテントサイトには14時丁度に到着です。
GWは雪上のテント泊になるのに毎年300張位のテント村が出来上がります。少しでも良い場所確保のため一生懸命場所の選定です。
夏場と違い雪の緩い斜面、風対策と水平なテント場所作りに1時間を掛けテント設営。その後、涸沢ヒュッテの臨時テント受付に2泊分のテント泊を申し込みに行きました。2泊で2,000円、前回来たときは一泊500円、値上がりしていました。この時期でも水が使いたい放題、トイレの便座は保温で無料、安くはないですがしょうがないです。
設営後ご近所さんと楽しい会話。私が持って行った鯉のぼりが良いきっかけに、撮影用に貸し出しいたしました。
早速、まずは初日を無事歩けた事に祝杯。ここ涸沢は昔々その昔、氷河が作りだした所、日が出ている内は暖かいのですが、周りを歩いて来た本谷の支沢以外ぐるりと高い山に囲まれています。その為、日が陰るのが早く、日が陰ると一気に気温が下がり寒くなります。その寒くなる前にテント場のご近所さん方と語らい、北穂、涸沢槍、奥穂、前穂北尾根などを見ながら幸せなひと時を過ごしました。日が陰ってからはテント内に入り夕食の準備、今回は贅沢にカルビ450gを持ち込み、ワインやお酒を飲みながら美味しく夕食を済ませ、いつものごとくまだ明るい内に寝てしまいました。
5月4日
4時15分起床、今日の目標は奥穂高岳と涸沢岳のピストン。朝食を済ませ5時15分あずき沢を白出乗越目指し歩き始めました。朝早い時間の為アイゼンが良く効き歩きよいのですがやはりキツイです。
7時40分、穂高岳山荘の有る白出乗越着。休憩と補給を済ませ今回の山行のメーンイベントの奥穂高岳を目指します。
歩き始めて直ぐ2本の梯子&クサリ場、それを過ぎると核心部の雪壁です。登りは大丈夫ですが帰りにはここを降るのかと思うと躊躇してしまう所です。しかし、登りは思いのほか楽に登りきることができ、その上のもう一つの雪壁を超えるとまもなく山頂でした。
5月の奥穂高は3回目、しかし、以前は中旬と下旬、年によって雪の量は違いますが今回がダントツに多かったです。
山頂でシャッターを押して頂いた方にはお礼にワインをご馳走いたしました。ほか数人の方からも鯉のぼりを記念撮影用に貸してほしいと大人気。酔って滑落をしない程度少し飲み景色を心に焼き付けて9時30分下山開始。
降りの雪壁ではザイルを使っているパーティーがいたり女性がなかなか動かなかったりで渋滞。私も一歩一歩慎重に降り10時25分、無事白出乗越に到着いたしました。
降りてきたコースを見上げ安堵しながら休憩と補給を行いその後涸沢岳へ、涸沢岳11時10分着、あとはテントに戻るだけ。今さっき登ってきた奥穂高を見ながら、ゆっくり、充分に景色を楽しみ、白出乗越へ戻りました。予定では、あずき沢をグリセードとシリセードを楽しみながら下る予定でしたが1時間前位にあずき沢で雪崩が発生し数人の方が流されたとのこと、ザイテングラート側を降りるよう岐阜県警山岳警備隊員からのお達し、実際私が降っている最中にも小規模の雪崩が数回ありました。
14時35分、テント着。アイゼン他を外し身軽になって涸沢ヒュッテのテラスへ。いたる所で笑い声や笑顔、どの方の顔も明るく楽しそう。私の近くにいた方たちは偶然ですが、涸沢へキャンプ自体を楽しみに来た方と北穂高に登った方達ばかり、奥穂高に登ってきた私はチョットだけ英雄? あの雪壁を登ったのですか、ダブルアックスですか、怖くなかったですか、など聞かれました。そこで私はツーぶって「雪壁はダガーポジションで登りました。」です。ダガーポジション自体解らない方ばかり、そこでいよいよ身振り手振りで説明、内容が解ると、なんだ、そんなことかなんですが・・・ま〜気を付けて一歩一歩登れば大丈夫ですよ、です。実際、山ガールや昔の山ガール?もいました。最後に無理はいけません。怖いと思ったらやめましょうと付け加えは忘れは致しませんでした。
5月5日
3時15分起床、下山日ですが、天候が良いので予定通り北穂高にも登ります。
上高地の最終バスは18時、逆算して5時テント場発予定を15分早くに行動開始。夏は南稜を登りますがこの時期は北穂沢を直登します。今日も朝はアイゼンが良く効き、歩きよいですがやはりキツイです。始めは良かった天候ですがですが、上部に近くなって来た時には陽が陰り山頂近くになった時にはガス&風、寒いです。7時30分、北穂高山頂着、とにかく寒く山頂同着の方は寒くて死んじゃう〜と写真を撮り直ぐに下山、私も同じように15分後下山に移りました。
下りだして1時間後には青空、まったく、も〜です。
途中私の直ぐ後ろ2m位を下っていた方が80m位滑落、幸い雪上だけでしたので無傷、気を引き締められました。
10時5分、テント場着。昼食とテント撤収を行い11時45分下山開始。雪が腐っているためノーアイゼンで下りましたが途中数回しりもちをつきながらも初日の逆コースで17時25分河童橋到着。バスターミナルへ、予定通り18時の新島々行きバスと電車で松本駅へ。20時00分の特急あずさで新宿。
自宅着は、日付の変わった0時半過ぎ。風呂、ビール、食事でおやすみなさいでした。
とにかく帰ってきてしまえば楽しかったことばかりです。
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