平成最後の涸沢カール 上高地,涸沢,北穂高岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 1,695m
- 下り
- 1,686m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:35
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 4:35
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 5:25
一年目:上高地→涸沢経由穂高岳山荘→涸沢(泊)→北穂東稜→涸沢(泊)→上高地
二年目:上高地→涸沢→横尾(泊)→蝶ヶ岳→横尾(泊)→ババ平→上高地
三年目:上高地→ババ平(泊)→槍沢(天狗の分岐)→横尾(泊)→上高地
四年目:上高地→涸沢(泊)→奥穂高岳、涸沢岳→涸沢(泊)→上高地
今年もとりあえず上高地に入り、あとの計画は現地に着いてから考える。
天候 | 初日 雪(夜は強風)、二日目 晴れのち曇り、三日目 晴れのち曇りのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
夕方逗子駅前で待ち合わせ、友人の車に同乗して上高地へ向かう。
高速料金の夜間割引時間調整のため、諏訪湖SAでは少し長めに休憩をとった。
午前1時過ぎに沢渡駐車場に到着、仮眠の後3本目のシャトルバスで上高地へ移動。
上高地ではちらほら雪が舞っていて、焼岳や上高地周りの山も例年より白く見えた。
出発前日に寝違えた首が地味に痛く、登山モチベーションがあまり高まらないまま。
徳沢泊にして蝶ヶ岳でもいいか?と思ったが、登山届には涸沢泊の北穂と記入。
期せずして登山届に記した通りに事は運んだ。
初日
河童橋、小梨平、明神、徳沢、横尾と順調に過ぎ、いよいよ涸沢へ向かう。
本谷橋はまだ架かっておらず、ここでアイゼンを着けて沢を覆う雪上を歩む。
涸沢に到着し早速テントを張る、今回はあえてスコップを持ってこなかった。
テントの受付で借りれることは知っていたが、あいにく全部出払っていた。
返却されるスコップを待つ気にはならず、足で軽く整地してテントを張った。
その後宴会の予定だったが、雪がどんどん降り出したのでそれぞれテントに篭る。
テントの中でご飯を作って、持参した缶ビールを一本だけ飲んで横になった。
日没後、予報通り風がどんどん強まってきてテントが煽られ始めた。
ペグアンカーの補強のため外に出るも、風雪に阻まれテント内に逃げ帰る。
自分のは湾曲したワンポール型のテントなので、いささか風に対し不安がある。
横着しないでスコップを借りて、きちんと雪壁を作ればよかったと後悔した。
風に煽られている側に重しとしてザックを立てかけ、テントの無事を祈った。
二日目
いつの間にか眠っていたらしく、目を覚ますと朝の4時だった。
とりあえずテントの倒壊は免れ、テントポールも損傷ないようだった。
モルゲンロートを拝みながら、カールの雪壁に張り付く登山者の動向を眺める。
この時期白出沢コルへの正規ルートは小豆沢だが、ザイテン右側を攻める人ばかり。
一人だけ小豆沢を攻める登山者がいたが、ラッセルに苦労し途中断念した模様。
続く登山者達もザイテン右側のトレースを辿り、例年とは違う様相となった。
自分は、前日の積雪と気温上昇の予報から雪崩を危惧し一旦は登山をあきらめた。
それもほんの束の間、やはり北穂くらいは行っておこう、と急いで準備し出発する。
ヘルメットを忘れ一度戻り、アイゼンを忘れてもう一度戻り、結局7時を回った。
さらさらの新雪の上に先行者たちが踏み開いてくれた一本道を辿っていく。
新雪は軽く薄く(踝上程度)、根雪に刻まれたステップをありがたく使わせてもらう。
二時間ほどで頂上に到着、山荘テラスでビールを考えていたがまだ営業前だった。
持参したウィスキーを嘗めながら、大キレットから続く槍ヶ岳東西の稜線を眺めた。
空を見ると、虹が太陽を円く取り囲み、下方には別の水平な虹が架かっていた。
GWの山小屋荷揚げラッシュ日らしく、カール内をヘリが右往左往していた。
北穂高岳山荘にも荷揚げのヘリが飛んできて、目線で見る荷降ろしに少し興奮した。
山頂で1時間半ほど過ごしたが、お昼前に戻ると友人に告げていたので下山を開始。
まだ登ってくる人がいるので、登りステップを崩さぬよう東側に外して下山した。
中腹あたりで随分広範囲に踏み跡があるな、と思ったら表層雪崩のデブリだった。
雪崩れ箇所はしばらく雪崩れないだろう的理論で、あえて雪崩れ跡を下りていく。
デブリの下端からは、登りルートに寄りできるだけノントレース部分を下りた。
予定通りお昼前には涸沢テント村に到着、友人と合流して早速宴会を始める。
今回は荷物の軽量化のため、アルコールドリンクの量をいつもより減らしてみた。
※缶ビール4本、日本酒ワンカップ、赤ワイン1本、ウィスキー小瓶…のみ。
案外ちょうどよい量で、ヒュッテに追加のビールを買いに行く事もなかった。
小豆沢やザイテンの右側にも雪崩跡があり、何人か巻き込まれたという噂を聞いた。
夕方県警ヘリがヘリポートを何度か離着陸していたが、怪我人がいたのだろうか?
日が暮れて寒くなってきたのでテントに篭り、いつの間にか眠ってしまった。
三日目
前日にかなり早く眠りについたので2時に目を覚まし、それからは眠れなくなる。
4時をすぎて外に出ると、既に雪壁を登り始めている登山者の姿が大勢見えた。
前穂の北尾根に向かうグループもいたので、しばらく観察してたが見失った。
モルゲンロートは前日よりも綺麗に焼けて、日が出ると一気に気温が上がる。
朝食の準備をして、前日飲み損なった最後の缶ビールと共にいただいた。
素晴らしい好天で、もう一日延泊しようか考えたが、予報では夕方から雨。
そそくさとテントを畳み荷物をまとめ、平成最後となる涸沢に別れを告げ出発。
既に雪が腐り始め、下山する分にはいいが登ってくる人はさぞかし大変だろう。
あんなに天気が良かったのに、本谷橋に着く頃には曇り始めて肌寒くなり、
横尾で少し休んで出発する頃には、ポツリポツリと小雨まで降り始めた。
幸い小雨のまま降ったりやんだりで、レインウェアを着るほどには至らず。
今回は猿に会えないかな、と思っていたが小梨平手前で無事見ることができた。
河童橋に到着、例年より外国人観光客が少ない気がしたが気のせいだろうか?
バスターミナルは長蛇の列、だがピストン輸送していたので20分程待ち乗れた。
沢渡駐車場に戻り、昨年行った露天風呂がある温泉に寄るつもりが駐車場が一杯。
素通りして松本ICから高速に乗り、諏訪湖SAに併設された浴場で汗を流した。
monkichikunさん
こんにちはtakadiveです。
この度は俺っちの涸沢レコに拍手ありがとうございます。
分割してしまったレコは無事一つにまとめる事が出来ましたが
皆様の拍手が消えてしまいます。
申し訳ありません。
今後とも宜しくお願い致します。
涸沢にいらしたのですね〜
27を雪壁なしで過ごされたのですね〜凄いです。
俺っちは奥穂高岳いってきました。
takadiveさま、はじめまして
というか、おそらく涸沢ですれ違ってますね。
27日の夜は、風で軋むテントにハラハラしました。
奥穂には昨年行きましたが、梯子の上の雪壁は緊張しますよね。
今年は北穂を登りましたが、トレースが階段状で随分楽でした。
自分も昔ダイビングやってて、ダイブ本数は500本程度です。
ここ最近は年に数回素潜りするかしないか、という体たらくです。
お酒もお好きみたいで、どこかでお会いしたら飲み交わしましょう!(^^)!。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する