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Yamareco

記録ID: 1816316
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

平成最後の涸沢カール 上高地,涸沢,北穂高岳

2019年04月27日(土) 〜 2019年04月29日(月)
 - 拍手
monkichikun その他1人
GPS
--:--
距離
33.8km
登り
1,695m
下り
1,686m

コースタイム

1日目
山行
5:50
休憩
1:45
合計
7:35
6:25
6:30
5
7:15
7:30
5
7:35
7:35
45
8:20
8:30
10
9:30
10:05
15
10:20
10:20
55
11:15
11:55
120
13:55
2日目
山行
3:05
休憩
1:30
合計
4:35
7:05
5
7:10
7:10
110
9:00
9:05
5
9:10
10:35
5
10:40
10:40
55
11:35
11:35
5
11:40
3日目
山行
3:55
休憩
1:30
合計
5:25
8:10
55
9:05
9:15
25
9:40
9:50
15
10:05
10:20
50
11:10
11:50
40
12:30
12:30
5
12:35
12:45
40
13:25
13:30
5
13:35
上高地バスターミナル
5年前初めてこの時期に訪れて、恒例となっている上高地からの残雪期登山。
 一年目:上高地→涸沢経由穂高岳山荘→涸沢(泊)→北穂東稜→涸沢(泊)→上高地
 二年目:上高地→涸沢→横尾(泊)→蝶ヶ岳→横尾(泊)→ババ平→上高地
 三年目:上高地→ババ平(泊)→槍沢(天狗の分岐)→横尾(泊)→上高地
 四年目:上高地→涸沢(泊)→奥穂高岳、涸沢岳→涸沢(泊)→上高地
今年もとりあえず上高地に入り、あとの計画は現地に着いてから考える。
天候 初日 雪(夜は強風)、二日目 晴れのち曇り、三日目 晴れのち曇りのち小雨
過去天気図(気象庁) 2019年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
往復:沢渡駐車場(沢渡バスターミナル)、アルピコ交通バス 上高地バスターミナル
天気予報(穂高2500m)
2019年04月30日 07:33撮影
4/30 7:33
天気予報(穂高2500m)
約半年ぶりの上高地
2019年04月27日 06:18撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/27 6:18
約半年ぶりの上高地
登山届を出したら貰えた
2019年04月27日 06:21撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 6:21
登山届を出したら貰えた
準備を終えて早速出発
2019年04月27日 06:26撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 6:26
準備を終えて早速出発
河童橋から穂高連峰を望む
2019年04月27日 06:30撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/27 6:30
河童橋から穂高連峰を望む
木漏れ日が気持ち良い
2019年04月27日 06:49撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 6:49
木漏れ日が気持ち良い
明神岳は曇って見えず
2019年04月27日 07:17撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 7:17
明神岳は曇って見えず
徳澤のキャンプ場
2019年04月27日 08:19撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 8:19
徳澤のキャンプ場
道端のフキノトウ
2019年04月27日 09:04撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/27 9:04
道端のフキノトウ
懐かしの横尾に到着
2019年04月27日 09:33撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 9:33
懐かしの横尾に到着
この日の行動食
2019年04月27日 09:45撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/27 9:45
この日の行動食
横尾大橋を渡る
2019年04月27日 10:07撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 10:07
横尾大橋を渡る
降雪に煙る屏風岩
2019年04月27日 10:58撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 10:58
降雪に煙る屏風岩
雪嵩が増えてきた
2019年04月27日 11:13撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 11:13
雪嵩が増えてきた
本谷橋でしばし休憩
2019年04月27日 11:16撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 11:16
本谷橋でしばし休憩
ここでアイゼンを装着
2019年04月27日 11:55撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/27 11:55
ここでアイゼンを装着
谷筋を登って行く
2019年04月27日 12:25撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/27 12:25
谷筋を登って行く
蟻の行列に加わり
2019年04月27日 13:24撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/27 13:24
蟻の行列に加わり
ようやく涸沢に到着
2019年04月27日 13:27撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/27 13:27
ようやく涸沢に到着
早速テントを設営
2019年04月27日 15:19撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/27 15:19
早速テントを設営
雪壁を作るのを怠った
2019年04月27日 15:25撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/27 15:25
雪壁を作るのを怠った
涸沢ヒュッテの売店
2019年04月27日 15:27撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/27 15:27
涸沢ヒュッテの売店
テントに篭り夕食をとる
2019年04月27日 16:34撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4
4/27 16:34
テントに篭り夕食をとる
このあと吹雪に震える
2019年04月27日 17:16撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4
4/27 17:16
このあと吹雪に震える
そして二日目の朝
2019年04月28日 04:31撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 4:31
そして二日目の朝
新雪が被った涸沢カール
2019年04月28日 04:31撮影 by  DSC-HX50V, SONY
6
4/28 4:31
新雪が被った涸沢カール
穂高モルゲンロート
2019年04月28日 04:59撮影 by  DSC-HX50V, SONY
12
4/28 4:59
穂高モルゲンロート
登山者が増えてきた
2019年04月28日 05:28撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 5:28
登山者が増えてきた
小豆沢には唯一人
2019年04月28日 05:14撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 5:14
小豆沢には唯一人
多くはザイテンの右へ
2019年04月28日 05:17撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 5:17
多くはザイテンの右へ
陽が山を越えて
2019年04月28日 05:49撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 5:49
陽が山を越えて
テント村が暖かくなる
2019年04月28日 05:50撮影 by  DSC-HX50V, SONY
5
4/28 5:50
テント村が暖かくなる
この日の奥穂ルート
2019年04月28日 06:08撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 6:08
この日の奥穂ルート
停滞気分だったが
2019年04月28日 06:08撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 6:08
停滞気分だったが
急遽北穂高岳へ向かう
2019年04月28日 07:01撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4
4/28 7:01
急遽北穂高岳へ向かう
涸沢小屋の横を通る
2019年04月28日 07:05撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 7:05
涸沢小屋の横を通る
新雪に刻まれたトレース
2019年04月28日 07:09撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 7:09
新雪に刻まれたトレース
南陵と東稜との分岐
2019年04月28日 07:41撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/28 7:41
南陵と東稜との分岐
上から涸沢カール
2019年04月28日 07:46撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4
4/28 7:46
上から涸沢カール
北穂高岳東稜
2019年04月28日 08:24撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 8:24
北穂高岳東稜
ゴジラの背あたり
2019年04月28日 08:17撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 8:17
ゴジラの背あたり
南陵の右側を辿る
2019年04月28日 08:28撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 8:28
南陵の右側を辿る
ここで少し休憩した
2019年04月28日 08:45撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 8:45
ここで少し休憩した
なんとかコルに到着
2019年04月28日 09:06撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 9:06
なんとかコルに到着
岩の切れ目から白山
2019年04月28日 09:06撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 9:06
岩の切れ目から白山
北穂高岳3106m
2019年04月28日 09:12撮影 by  DSC-HX50V, SONY
8
4/28 9:12
北穂高岳3106m
笠ヶ岳と裏手が白山
2019年04月28日 09:12撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 9:12
笠ヶ岳と裏手が白山
屏風岩と左が常念岳
2019年04月28日 09:22撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 9:22
屏風岩と左が常念岳
山荘の前で槍に乾杯
2019年04月28日 09:24撮影 by  DSC-HX50V, SONY
6
4/28 9:24
山荘の前で槍に乾杯
残雪期の大キレット
2019年04月28日 09:36撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/28 9:36
残雪期の大キレット
北穂南峰にも足跡あり
2019年04月28日 10:15撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 10:15
北穂南峰にも足跡あり
望遠で奥穂山頂を盗撮
2019年04月28日 10:15撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 10:15
望遠で奥穂山頂を盗撮
変わった虹が出来ていた
2019年04月28日 10:24撮影 by  DSC-HX50V, SONY
5
4/28 10:24
変わった虹が出来ていた
荷揚げヘリがやってきた
2019年04月28日 10:33撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 10:33
荷揚げヘリがやってきた
山頂で1時間半過ごし下山
2019年04月28日 10:45撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 10:45
山頂で1時間半過ごし下山
テント村はまだ小さ目
2019年04月28日 11:36撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 11:36
テント村はまだ小さ目
環水平アークと呼ぶとか
2019年04月28日 11:37撮影 by  DSC-HX50V, SONY
7
4/28 11:37
環水平アークと呼ぶとか
そんなでテント村に帰着
2019年04月28日 11:42撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/28 11:42
そんなでテント村に帰着
早速宴会を始める
2019年04月28日 12:17撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 12:17
早速宴会を始める
至福の時間が流れる
2019年04月28日 12:52撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 12:52
至福の時間が流れる
県警ヘリがやってきた
2019年04月28日 15:00撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 15:00
県警ヘリがやってきた
穂高の影に陽が沈む
2019年04月28日 16:07撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 16:07
穂高の影に陽が沈む
ヒュッテ前の宴会デッキ
2019年04月28日 16:57撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/28 16:57
ヒュッテ前の宴会デッキ
鱗雲が流れていた
2019年04月28日 18:10撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/28 18:10
鱗雲が流れていた
約7時間眠った明け方
2019年04月29日 02:37撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/29 2:37
約7時間眠った明け方
そろそろ這い出る
2019年04月29日 04:55撮影 by  DSC-HX50V, SONY
4/29 4:55
そろそろ這い出る
三日目のモルゲンロート
2019年04月29日 05:03撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/29 5:03
三日目のモルゲンロート
皆さんスタートが早い
2019年04月29日 05:03撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/29 5:03
皆さんスタートが早い
北穂へ向かう人は少な目
2019年04月29日 05:42撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 5:42
北穂へ向かう人は少な目
前穂へ向かう登山者もいた
2019年04月29日 05:42撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 5:42
前穂へ向かう登山者もいた
カール内で雲が発生
2019年04月29日 05:50撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/29 5:50
カール内で雲が発生
ご飯を一合炊いたが
2019年04月29日 05:55撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/29 5:55
ご飯を一合炊いたが
物足りなくカップ麺追加
2019年04月29日 06:33撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/29 6:33
物足りなくカップ麺追加
平成最後の涸沢にお別れし
2019年04月29日 08:09撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/29 8:09
平成最後の涸沢にお別れし
上高地へ向け下山を開始
2019年04月29日 08:16撮影 by  DSC-HX50V, SONY
2
4/29 8:16
上高地へ向け下山を開始
本谷橋はまだ架からず
2019年04月29日 09:07撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/29 9:07
本谷橋はまだ架からず
平成最後の横尾よさらば
2019年04月29日 10:20撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/29 10:20
平成最後の横尾よさらば
何じゃこりゃ?
2019年04月29日 10:53撮影 by  DSC-HX50V, SONY
3
4/29 10:53
何じゃこりゃ?
平成最後の徳沢よさらば
2019年04月29日 11:46撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/29 11:46
平成最後の徳沢よさらば
平成最後の明神もさらば
2019年04月29日 12:33撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 12:33
平成最後の明神もさらば
令和になってもよろしくね
2019年04月29日 12:54撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/29 12:54
令和になってもよろしくね
ニリンソウはまだ咲かず
2019年04月29日 13:16撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 13:16
ニリンソウはまだ咲かず
河童橋に帰ってきた
2019年04月29日 13:23撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 13:23
河童橋に帰ってきた
河童橋の鯉のぼり
2019年04月29日 13:26撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 13:26
河童橋の鯉のぼり
上高地BTは長蛇の列
2019年04月29日 13:33撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 13:33
上高地BTは長蛇の列
帰りに桜はまだ咲いていた
2019年04月29日 15:14撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 15:14
帰りに桜はまだ咲いていた
諏訪湖のハイウェイ温泉へ
2019年04月29日 16:30撮影 by  DSC-HX50V, SONY
1
4/29 16:30
諏訪湖のハイウェイ温泉へ
ついでに遅めの昼ご飯
2019年04月29日 17:31撮影 by  DSC-HX50V, SONY
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4/29 17:31
ついでに遅めの昼ご飯

感想

夕方逗子駅前で待ち合わせ、友人の車に同乗して上高地へ向かう。
高速料金の夜間割引時間調整のため、諏訪湖SAでは少し長めに休憩をとった。
午前1時過ぎに沢渡駐車場に到着、仮眠の後3本目のシャトルバスで上高地へ移動。
上高地ではちらほら雪が舞っていて、焼岳や上高地周りの山も例年より白く見えた。
出発前日に寝違えた首が地味に痛く、登山モチベーションがあまり高まらないまま。
徳沢泊にして蝶ヶ岳でもいいか?と思ったが、登山届には涸沢泊の北穂と記入。
期せずして登山届に記した通りに事は運んだ。

初日
河童橋、小梨平、明神、徳沢、横尾と順調に過ぎ、いよいよ涸沢へ向かう。
本谷橋はまだ架かっておらず、ここでアイゼンを着けて沢を覆う雪上を歩む。
涸沢に到着し早速テントを張る、今回はあえてスコップを持ってこなかった。
テントの受付で借りれることは知っていたが、あいにく全部出払っていた。
返却されるスコップを待つ気にはならず、足で軽く整地してテントを張った。
その後宴会の予定だったが、雪がどんどん降り出したのでそれぞれテントに篭る。
テントの中でご飯を作って、持参した缶ビールを一本だけ飲んで横になった。
日没後、予報通り風がどんどん強まってきてテントが煽られ始めた。
ペグアンカーの補強のため外に出るも、風雪に阻まれテント内に逃げ帰る。
自分のは湾曲したワンポール型のテントなので、いささか風に対し不安がある。
横着しないでスコップを借りて、きちんと雪壁を作ればよかったと後悔した。
風に煽られている側に重しとしてザックを立てかけ、テントの無事を祈った。

二日目
いつの間にか眠っていたらしく、目を覚ますと朝の4時だった。
とりあえずテントの倒壊は免れ、テントポールも損傷ないようだった。
モルゲンロートを拝みながら、カールの雪壁に張り付く登山者の動向を眺める。
この時期白出沢コルへの正規ルートは小豆沢だが、ザイテン右側を攻める人ばかり。
一人だけ小豆沢を攻める登山者がいたが、ラッセルに苦労し途中断念した模様。
続く登山者達もザイテン右側のトレースを辿り、例年とは違う様相となった。
自分は、前日の積雪と気温上昇の予報から雪崩を危惧し一旦は登山をあきらめた。
それもほんの束の間、やはり北穂くらいは行っておこう、と急いで準備し出発する。
ヘルメットを忘れ一度戻り、アイゼンを忘れてもう一度戻り、結局7時を回った。
さらさらの新雪の上に先行者たちが踏み開いてくれた一本道を辿っていく。
新雪は軽く薄く(踝上程度)、根雪に刻まれたステップをありがたく使わせてもらう。
二時間ほどで頂上に到着、山荘テラスでビールを考えていたがまだ営業前だった。
持参したウィスキーを嘗めながら、大キレットから続く槍ヶ岳東西の稜線を眺めた。
空を見ると、虹が太陽を円く取り囲み、下方には別の水平な虹が架かっていた。
GWの山小屋荷揚げラッシュ日らしく、カール内をヘリが右往左往していた。
北穂高岳山荘にも荷揚げのヘリが飛んできて、目線で見る荷降ろしに少し興奮した。
山頂で1時間半ほど過ごしたが、お昼前に戻ると友人に告げていたので下山を開始。
まだ登ってくる人がいるので、登りステップを崩さぬよう東側に外して下山した。
中腹あたりで随分広範囲に踏み跡があるな、と思ったら表層雪崩のデブリだった。
雪崩れ箇所はしばらく雪崩れないだろう的理論で、あえて雪崩れ跡を下りていく。
デブリの下端からは、登りルートに寄りできるだけノントレース部分を下りた。
予定通りお昼前には涸沢テント村に到着、友人と合流して早速宴会を始める。
今回は荷物の軽量化のため、アルコールドリンクの量をいつもより減らしてみた。
※缶ビール4本、日本酒ワンカップ、赤ワイン1本、ウィスキー小瓶…のみ。
案外ちょうどよい量で、ヒュッテに追加のビールを買いに行く事もなかった。
小豆沢やザイテンの右側にも雪崩跡があり、何人か巻き込まれたという噂を聞いた。
夕方県警ヘリがヘリポートを何度か離着陸していたが、怪我人がいたのだろうか?
日が暮れて寒くなってきたのでテントに篭り、いつの間にか眠ってしまった。

三日目
前日にかなり早く眠りについたので2時に目を覚まし、それからは眠れなくなる。
4時をすぎて外に出ると、既に雪壁を登り始めている登山者の姿が大勢見えた。
前穂の北尾根に向かうグループもいたので、しばらく観察してたが見失った。
モルゲンロートは前日よりも綺麗に焼けて、日が出ると一気に気温が上がる。
朝食の準備をして、前日飲み損なった最後の缶ビールと共にいただいた。
素晴らしい好天で、もう一日延泊しようか考えたが、予報では夕方から雨。
そそくさとテントを畳み荷物をまとめ、平成最後となる涸沢に別れを告げ出発。
既に雪が腐り始め、下山する分にはいいが登ってくる人はさぞかし大変だろう。
あんなに天気が良かったのに、本谷橋に着く頃には曇り始めて肌寒くなり、
横尾で少し休んで出発する頃には、ポツリポツリと小雨まで降り始めた。
幸い小雨のまま降ったりやんだりで、レインウェアを着るほどには至らず。
今回は猿に会えないかな、と思っていたが小梨平手前で無事見ることができた。
河童橋に到着、例年より外国人観光客が少ない気がしたが気のせいだろうか?
バスターミナルは長蛇の列、だがピストン輸送していたので20分程待ち乗れた。
沢渡駐車場に戻り、昨年行った露天風呂がある温泉に寄るつもりが駐車場が一杯。
素通りして松本ICから高速に乗り、諏訪湖SAに併設された浴場で汗を流した。

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コメント

ありがとうございます🎵
monkichikunさん
こんにちはtakadiveです。
この度は俺っちの涸沢レコに拍手ありがとうございます。
分割してしまったレコは無事一つにまとめる事が出来ましたが
皆様の拍手が消えてしまいます。
申し訳ありません。
今後とも宜しくお願い致します。
涸沢にいらしたのですね〜
27を雪壁なしで過ごされたのですね〜凄いです。
俺っちは奥穂高岳いってきました。
2019/5/3 12:51
Re: ありがとうございます🎵
takadiveさま、はじめまして
というか、おそらく涸沢ですれ違ってますね。
27日の夜は、風で軋むテントにハラハラしました。
奥穂には昨年行きましたが、梯子の上の雪壁は緊張しますよね。
今年は北穂を登りましたが、トレースが階段状で随分楽でした。

自分も昔ダイビングやってて、ダイブ本数は500本程度です。
ここ最近は年に数回素潜りするかしないか、という体たらくです。
お酒もお好きみたいで、どこかでお会いしたら飲み交わしましょう!(^^)!。
2019/5/3 16:26
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