ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1824748
全員に公開
山滑走
白山

虹の百四丈滝 別当出合から

2019年05月02日(木) 〜 2019年05月03日(金)
情報量の目安: S
都道府県 石川県 岐阜県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
15:46
距離
30.1km
登り
3,156m
下り
3,142m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:49
休憩
0:36
合計
9:25
距離 15.3km 登り 2,144m 下り 1,294m
6:11
30
6:41
6:45
34
7:19
7:20
32
8:07
35
8:42
95
10:54
26
11:20
20
11:40
11:48
16
12:04
12:16
36
12:52
12:53
83
14:16
14:26
64
15:30
宿泊地
2日目
山行
6:04
休憩
0:13
合計
6:17
距離 14.8km 登り 1,017m 下り 1,855m
5:46
19
宿泊地
6:05
32
6:37
106
8:23
13
8:36
8:37
32
9:22
5
9:27
9:34
2
10:33
10:34
12
10:56
10:57
4
11:06
11:07
23
11:30
11:32
26
11:58
5
天候 1日目 曇りのち晴れ 午前中一時霰 2日目 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
別当出合 天気すぐれなかったので空いてました
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は随所にあります。硬い雪や凍った急斜面で滑落、緩んだ雪の急斜面で雪ごと滑り落ちる、クラック、股までゴボる、ロングコースによる疲労困憊、大汝峰から先は携帯電波不通でかつほぼ誰も来ないルートなので何かあった時にピンチになります。
先日の降雪は下部の層と完全に分離しており、凍っても結合していませんでした。数cmの表層雪崩がまだ起こりやすく、百四丈滝の滝壺への下降はそれなりのリスクがあります。
※国立公園内は指定地以外での幕営は許可されていません。今回は雪上幕営、固形排泄物の持ち帰り(実際には出してなかったのですが)により植生を荒らしたり汚染していないという条件のもとご容赦いただきたく思います。
雨上がりの別当出合からスタート
2019年05月02日 06:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:10
雨上がりの別当出合からスタート
今年初の吊り橋
2019年05月02日 06:11撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:11
今年初の吊り橋
石段の残雪は少しだけ
2019年05月02日 06:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:18
石段の残雪は少しだけ
ここからスキーで・・・と思ったらもうあちこちで切れてそうなので登山道を歩きます
2019年05月02日 06:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:26
ここからスキーで・・・と思ったらもうあちこちで切れてそうなので登山道を歩きます
前方にシートラ隊
2019年05月02日 06:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:44
前方にシートラ隊
中飯場を過ぎてこの辺りからシール歩行に切り替えます
2019年05月02日 06:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 6:58
中飯場を過ぎてこの辺りからシール歩行に切り替えます
甚之助はまだ2階から?
2019年05月02日 07:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 7:49
甚之助はまだ2階から?
登られる方々
2019年05月02日 07:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 7:57
登られる方々
ここは雪が切れていたので下に回りました
2019年05月02日 08:25撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 8:25
ここは雪が切れていたので下に回りました
ここもクトー効かせて登ります
2019年05月02日 08:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 8:28
ここもクトー効かせて登ります
弥陀ヶ原に来ました
2019年05月02日 08:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 8:42
弥陀ヶ原に来ました
室堂や御前峰はスルーします
2019年05月02日 09:01撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 9:01
室堂や御前峰はスルーします
やっと青空が〜
2019年05月02日 09:24撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 9:24
やっと青空が〜
大汝峰も巻きます
2019年05月02日 09:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 9:41
大汝峰も巻きます
七倉山や四塚山が視界に入ってきます
2019年05月02日 09:41撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 9:41
七倉山や四塚山が視界に入ってきます
雪は微妙に切れてそう
2019年05月02日 09:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 9:59
雪は微妙に切れてそう
巻いた後は登山道で七倉山へ
2019年05月02日 10:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
3
5/2 10:30
巻いた後は登山道で七倉山へ
下りに入るところからは左の斜面を滑りました
2019年05月02日 10:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 10:57
下りに入るところからは左の斜面を滑りました
道標ないけど七倉山
2019年05月02日 11:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
6
5/2 11:26
道標ないけど七倉山
次は四塚山へ
2019年05月02日 11:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 11:30
次は四塚山へ
この前来た見返坂方面
2019年05月02日 11:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 11:30
この前来た見返坂方面
あの先のピークが四塚山
2019年05月02日 11:30撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 11:30
あの先のピークが四塚山
記念撮影が白黒になってしまった。こっちの方が写りがいいって?(笑)
そもそも強風で雪の上にカメラ置いたので斜め。
2019年05月02日 11:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
6
5/2 11:44
記念撮影が白黒になってしまった。こっちの方が写りがいいって?(笑)
そもそも強風で雪の上にカメラ置いたので斜め。
さーてここから長坂を滑ります
2019年05月02日 11:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 11:50
さーてここから長坂を滑ります
清浄ヶ原
2019年05月02日 11:55撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 11:55
清浄ヶ原
長ーい長坂を滑ってきました。
2019年05月02日 11:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 11:58
長ーい長坂を滑ってきました。
この先に百四丈滝が
2019年05月02日 11:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 11:58
この先に百四丈滝が
滑り放題!って斜面。お好きならどうぞ(笑)
2019年05月02日 12:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 12:34
滑り放題!って斜面。お好きならどうぞ(笑)
見た目嫌らしいですがそれほど急ではなくクトーで登れました
2019年05月02日 12:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 12:38
見た目嫌らしいですがそれほど急ではなくクトーで登れました
雪庇群
2019年05月02日 12:49撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 12:49
雪庇群
ようやく百四丈滝が視界に!
2019年05月02日 12:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 12:56
ようやく百四丈滝が視界に!
まずはズームで
2019年05月02日 12:57撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4
5/2 12:57
まずはズームで
下降地点まで来ました
2019年05月02日 13:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 13:00
下降地点まで来ました
淡い虹が!
2019年05月02日 13:00撮影 by  DSC-HX90V, SONY
6
5/2 13:00
淡い虹が!
やはり滝壺まで行きましょう〜
2019年05月02日 14:06撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 14:06
やはり滝壺まで行きましょう〜
虹がバッチリ!
2019年05月02日 14:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
9
5/2 14:13
虹がバッチリ!
薄いですが二重の虹
2019年05月02日 14:10撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5
5/2 14:10
薄いですが二重の虹
こっちから見ればまだ綺麗なのですが角度的に虹が出ない・・・
2019年05月02日 14:06撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
6
5/2 14:06
こっちから見ればまだ綺麗なのですが角度的に虹が出ない・・・
隣の小さい滝からも虹
2019年05月02日 14:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 14:14
隣の小さい滝からも虹
水量は豊富です
2019年05月02日 14:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 14:15
水量は豊富です
さて戻りましょう
2019年05月02日 14:22撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/2 14:22
さて戻りましょう
ここまで戻るともう虹は見えません
2019年05月02日 14:28撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
5/2 14:28
ここまで戻るともう虹は見えません
300mの登り返しはハード。暑くはなかったですが。
2019年05月02日 15:04撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 15:04
300mの登り返しはハード。暑くはなかったですが。
登り返し中。半分くらいシールで直登。
2019年05月02日 15:15撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/2 15:15
登り返し中。半分くらいシールで直登。
アーベントロート
2019年05月02日 18:18撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
5/2 18:18
アーベントロート
そろそろ夕暮れ
2019年05月02日 18:18撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/2 18:18
そろそろ夕暮れ
今日も雪面を赤くして夕日が沈みます
2019年05月02日 18:38撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/2 18:38
今日も雪面を赤くして夕日が沈みます
また明日〜
2019年05月02日 18:44撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/2 18:44
また明日〜
夕暮れ後の百四丈滝
2019年05月02日 18:43撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
4
5/2 18:43
夕暮れ後の百四丈滝
夕闇後の星空と四塚山
2019年05月02日 19:21撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
5/2 19:21
夕闇後の星空と四塚山
少し時間が経つと紫に
2019年05月02日 19:35撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
2
5/2 19:35
少し時間が経つと紫に
星空に一筋の流れ星も
2019年05月02日 19:38撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
1
5/2 19:38
星空に一筋の流れ星も
白山市?の明かりと星空
2019年05月02日 19:42撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/2 19:42
白山市?の明かりと星空
早朝の百四丈滝
2019年05月03日 04:50撮影 by  GR DIGITAL 3 , RICOH
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5/3 4:50
早朝の百四丈滝
ご来光は雲に隠れていまひとつ。風強かったので壁が高い。
2019年05月03日 05:17撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5
5/3 5:17
ご来光は雲に隠れていまひとつ。風強かったので壁が高い。
さてまずは四塚山を目指しましょう
2019年05月03日 05:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 5:31
さてまずは四塚山を目指しましょう
振り返ると笈ヶ岳も。雪の壁のオブジェが小さい。
2019年05月03日 05:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 5:56
振り返ると笈ヶ岳も。雪の壁のオブジェが小さい。
いよいよ長坂に来ました
2019年05月03日 06:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 6:14
いよいよ長坂に来ました
朝の清浄ヶ原。私と違ってまさに純真無垢。
2019年05月03日 06:20撮影 by  DSC-HX90V, SONY
3
5/3 6:20
朝の清浄ヶ原。私と違ってまさに純真無垢。
逆光で何の鳥か分からない・・・よくみたらこっち見てる?
2019年05月03日 06:53撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 6:53
逆光で何の鳥か分からない・・・よくみたらこっち見てる?
振り返るとここで2.5kmほど歩いてきてます
2019年05月03日 07:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 7:21
振り返るとここで2.5kmほど歩いてきてます
テカってる長坂
2019年05月03日 07:21撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 7:21
テカってる長坂
左に長坂の道標
2019年05月03日 07:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 7:47
左に長坂の道標
ここは急でスリリングでした
2019年05月03日 07:47撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 7:47
ここは急でスリリングでした
四塚山は巻いて七倉山に向かいます
2019年05月03日 08:08撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 8:08
四塚山は巻いて七倉山に向かいます
三角形の七倉山
2019年05月03日 08:12撮影 by  DSC-HX90V, SONY
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5/3 8:12
三角形の七倉山
七倉山も巻いて・・・雪のトラバースが続くので要注意
2019年05月03日 08:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 8:13
七倉山も巻いて・・・雪のトラバースが続くので要注意
御手水鉢にて。七倉山を巻いたらこの斜面を登ります
2019年05月03日 08:34撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 8:34
御手水鉢にて。七倉山を巻いたらこの斜面を登ります
火の御子峰と地獄尾根
2019年05月03日 08:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 8:36
火の御子峰と地獄尾根
ズームすると木が生えているのが見えます
2019年05月03日 08:36撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 8:36
ズームすると木が生えているのが見えます
そして大汝峰。これはちゃんと登ります。
2019年05月03日 09:01撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 9:01
そして大汝峰。これはちゃんと登ります。
強風で石の上にカメラ置いたので斜めです
2019年05月03日 09:26撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5
5/3 9:26
強風で石の上にカメラ置いたので斜めです
定番の剣ヶ峰と御前峰
2019年05月03日 09:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
2
5/3 9:28
定番の剣ヶ峰と御前峰
中宮道。この時期ここからゴマ平避難小屋に行こうとは思わない・・・
2019年05月03日 09:28撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 9:28
中宮道。この時期ここからゴマ平避難小屋に行こうとは思わない・・・
大汝峰はシール剥がして滑りました。ザラメ最高!
2019年05月03日 09:42撮影 by  DSC-HX90V, SONY
1
5/3 9:42
大汝峰はシール剥がして滑りました。ザラメ最高!
そして空身で御前峰に
2019年05月03日 10:13撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:13
そして空身で御前峰に
ここは人がいるので撮ってもらいました
2019年05月03日 10:14撮影 by  DSC-HX90V, SONY
4
5/3 10:14
ここは人がいるので撮ってもらいました
デポしてある〜
2019年05月03日 10:18撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:18
デポしてある〜
さてツルツルザラメを満喫〜
2019年05月03日 10:29撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:29
さてツルツルザラメを満喫〜
重いザック背負ってても最高でした(笑)
2019年05月03日 10:31撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:31
重いザック背負ってても最高でした(笑)
室堂で飲み物補充。400円。
2019年05月03日 10:33撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:33
室堂で飲み物補充。400円。
帰りはエコーラインから
2019年05月03日 10:45撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:45
帰りはエコーラインから
トレースに沿って滑ります
2019年05月03日 10:52撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:52
トレースに沿って滑ります
甚之助のところの斜面には人がたくさん
2019年05月03日 10:56撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:56
甚之助のところの斜面には人がたくさん
この辺りはまだ快調
2019年05月03日 10:58撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 10:58
この辺りはまだ快調
だんだん雪がボコボコに
2019年05月03日 11:10撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 11:10
だんだん雪がボコボコに
ここまで粘って終わり
2019年05月03日 11:19撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 11:19
ここまで粘って終わり
足元ドロドロの登山道を歩いて
2019年05月03日 11:50撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 11:50
足元ドロドロの登山道を歩いて
駐車場は意外と少ないと思ったら実は路駐だらけでした
2019年05月03日 11:59撮影 by  DSC-HX90V, SONY
5/3 11:59
駐車場は意外と少ないと思ったら実は路駐だらけでした

感想

2日は午後から晴れるという予報だったので、虹のかかった百四丈滝を再度拝みに行ってきました。といっても加賀禅定道からではなく、先日開通した別当出合からです。別当出合から百四丈滝は15kmほどあり、また加賀禅定道も顔負けのアップダウンがあり日帰りで虹狙いはヘッデン下山&ヘトヘトになるので、百四丈滝で幕営することにします。上で泊まるか下で泊まるかは行った時の状況で決めることにします。
さて予報どおりですが別当出合では小雨が止んだところ、微妙に霧雨が降っているような天気です。そのせいか別当出合の駐車場は空いてました。
ザックの重さが実測15.5kg、スキーとブーツとシールが6.2kg、シートラなら担いで21.7kgになります。スキー履いたらアプローチシューズになって16kgってところです。これで百四丈滝を目指します。
重い荷物でも順調で、黒ボコまで2時間半です。そこからは目標とする大汝峰の北斜面までひたすら雪のあるところをシール歩行して目指します。この時点でもう人の気配を感じることはなくなりました。
どこか風の弱まるところで休憩しようと思っていたら一向に風が収まらなくて、結局大汝峰の北の巻道分岐点まで来ました。ここで初めてゆっくり休憩します。
御手水鉢のコルに下るところで雪が切れたので、諦めてシートラ装備にして少し歩くと、地獄谷の斜面に雪がつながっていました。痛恨の無駄シートラ、またシール歩行装備に戻すのに計10分のロスです。
気を取り直して、この斜面は結構急で落ちたら地獄なので、ちゃんとシール剥がして滑ります。雪は緩んでいて特に難しくありませんでしたが、雪が割れているところがあるので落ちないように気をつけます。
御手水鉢からは七倉山の山頂に向かう尾根筋をシールで登ります。七倉山と四塚山は行きに寄ることにしてますので。ここからはアップダウンはあるものの、基本は下りが中心になります。長坂以外はシールを装着したまま滑りました。誰も歩いてないようで2人分の歩きのトレースがありました。室堂から加賀禅定道に抜けるルートでしょうか。なかなかの濃厚な山行でしょうね。
清浄ヶ原の先に百四丈滝が小さく見えてくれば、百四丈滝の下降点はもうすぐです。氷ツボは結構汚れていたので下で泊まるのは止めて上で泊まることにします。滝の見える雪の斜面を削り出し、削った雪を壁にして設営します。作業中に加賀禅定道から来られた方々が滝を眺めておられました。ここに変態がいると知ってか知らずか・・・知らない方が幸せです。まずは不要な荷物を置いて、滝までスキーで滑ります。もちろんシール剥がして(笑)
雪はすっかり緩んで快適なザラメ滑降が際限なく続きます。滝が近づきと斜度が強まり、スキーの刺激で先日の積雪分数cmが表層雪崩のように流されることが目撃されました。不要な荷物は置いたと言ってもアイゼンに食料、ツェルトもザックに入れてます。それと貴重品も。DAIWA TAXI呼ぶのに必要ですし(笑)
高度を下げると虹がどんどん明瞭に出てきます。上にいれば虹は高く、下にいれば虹は低く、上すぎたり下すぎたりすると虹は出てきません。場所によっては虹が2段出てきます。これで氷ツボが3月のように純白なら・・・というのは贅沢でしょうか。
いろんな場所から滝を眺め、カメラ2台で撮影し、満喫したところで標高差300mの登り返しです。スキーで下れば10分、今回は登り返しに54分で済みました。雪は滑りやすく、シール登行でも雪をしっかり踏んで潰さないと表面だけ滑ってスキーごと流されます。最近は腕を多用して直登好きになってますので、少しは早く登り返せたと思います。別に四つ足で歩いているわけではないですよ(笑)
無事に登り返せたらテントに入って休憩します。さすがに疲れました。でもテントが強風で揺れます。仕方がないので雪の壁をさらに高く積みます。
夕焼けタイムまで時間があるので先に夕飯にします。いつもの定番、お餅を焼いてお雑煮です。夕飯も朝食も同じメニュー、夕飯は「ゆうげ」ベース、朝食は「あさげ」ベースなのが違いです。
夕焼けタイムは滝の反対側なので少し歩いて撮影します。今日も夕焼けはバッチリです。風が強いので着込むだけ着込んでます。夜になっても強風なので薄暗い中また雪を切り出して壁を高くします。これでようやく揺れは少なくなりました。

前回は薄手のシュラフとEscape Viviの組み合わせで寒かったので、今回はまたシュラフ2枚重ねとツェルトを吊るします。足元が寒かったのでカイロを一つ。これで十分暖かく、氷点下のテント内でもすやすやとよく眠れました。就寝は20時過ぎ、目が覚めたのが3時半、起床は4時です。
朝起きるとさすがに昨日の疲れは取れたような感じです。昨日あのまま下山していたら超ヘロヘロになっていたことでしょう。朝のお雑煮を食べ、テントを撤収しパッキングして出発します。幸いトイレの大のほうは出なさそうだったので体内に溜めたままにします。携帯トイレに出しても体内に溜めても運ぶ重さは同じです(笑)
遠くに見える四塚山が遠いです。そしてその前に聳える長坂。まずは長坂に着くまでも結構アップダウンがあって長いです。というか登り基調なんです。
実際に重いザックを背負って歩き出すと、やはり昨日の疲れがまだ残っているのを感じます。そして喉が渇く渇く。昨晩、水を1.5L作ってアミノバイタル飲料3本用意しましたが、あっと言う間に1本なくなりました。これは室堂で補充が必要そうです。
そういやザラメ雪を溶かして水を作ると、雪虫の幼虫がよく混ざっています。一応マメに出しておくのですが、幼虫がいるということは雪虫の卵もあるはず。いいや、鶏の卵は食べるくせに雪虫の卵を飲むことを毛嫌いしなくても。あ、でも煮沸してないなぁ(汗)
百四丈滝の下降点がだいぶ遠くに見える頃にようやく長坂の始まりです。名前の通り長いんです。油池のところを起点とすると標高差400m以上、美女坂や百四丈滝の登りよりも高いです。そして朝一は硬い斜面で、特に急斜面では緊張が走ります。実際にはヒヤッとするシーンはありませんが、「もし滑り落ちたらただでは済まない」という場面というのはあまり経験したいものではありません。
長い長い長坂を登り終えたら、御手水鉢まで四塚山も七倉山も巻いていきます。七倉山の巻きルートは残雪があるとその斜度が結構あるので、難易度の高いルートになります。アイゼン装着でも滑落する可能性があり、ロープで確保するかピッケルを2本使って行った方がいいくらいです。なのでトラバースが得意なスキーでもこの巻きルートはかなり緊張するシーンでした。
2回ほど登山道の雪が切れているのでスキーを手に持って兼用靴で歩きます。御手水鉢に来ればまた地獄谷寄りの斜面を登ります。昨年まではジグ切って登ってましたが、今回はシールで直登できました。雪はザラメが半分凍ったようなザクザクした雪でした。登り切ったら少しだけスキーを手に持って歩いて、また登山道をスキーで歩いて大汝峰の北斜面を登ります。
もはやこの斜面は緩斜面のような感じで、余裕で直登で進めます。ここも滑ると気持ちよさそうですが、そんな体力の余裕はないですね・・・。
大汝峰から中宮道分岐への斜面は後半結構斜度があります。なのでちゃんとシール剥がして滑りました。背中には15kgほどのザックでこんな急斜面滑っていたら体幹鍛えられるだろうなと体感しました(笑)
行けるところまでスキーで滑り、またシールを貼って水屋尻雪渓を目指します。ここまで来れば登山者、山スキーヤーを見かけることができます。できるだけ高いところまでシールで登れば、一応今年初めての御前峰に珍しく空身で登ります。ここもシートラで〜なんて余裕はないんです(笑)
ささっとピークで証拠写真だけ撮って、デポ地に戻ればあとはもうシールもクトーも不要。そしてスベスベザラメの水屋尻雪渓を滑ります。ザックは重いですが雪が良くてとても快適でした。これを滑るだけでも来る価値があるでしょう。いずれここも縦溝地獄になるんでしょうね。
室堂で予定通りペットボトルを一本購入し、帰りはエコーラインから滑っていきます。微妙に滑り切れないので少しだけ歩かないといけませんが、別山を見ながらの滑走はなかなかです。ただトレースで凹凸が多いので私のように短い板(149cm)ですと安定感に欠けます。
スキーって楽そうに見えますが実は滑走中は無酸素運動なので、すぐに呼吸が荒れ、足もパンパンです。休み休み滑り、中飯場が近づいたところで雪切れで万事休す。もう少しだけ滑れるのですが諦めてシートラ装備に切り替えます。
あとはぬかるみ登山道を歩き、足元ドロドロになっての下山です。別当出合の湧き水で洗ってコーラを飲もうと思ったらまだどちらもオープンしてませんでした。

帰宅途中でパーキングエリアに寄ろうとするも満車、結局行動食のパンがお昼ご飯になり、帰宅して体重を計ったら3kgも減ってました。といってもほとんど水分なのかも知れません。腰回りは確かに細くなりましたが、ぶよぶよ感は変わってませんでしたので(笑)
さて私のお休みも明日1日で終わりです。軽い装備で白山で山スキーというのも魅力的ですが、もうお腹いっぱいのような感じです。また変態らしい変態山行をするのが一番私らしいかなと考えているところです。

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コメント

お〜っ!、今回はそー来たか
momochannさん、おはようございます。
お邪魔させていただきます。

あなたの山行グラフが変態よ。
あなたの大好きなあの形、そすていい形をしているじゃない。(プププ)

それよりもだな、今回はようやく今年初の、そすて令和初の別当TRYとなったのね。
それも泊まった場所が百四丈滝とは…。
じゃ〜、お次は北面で存分に遊んでお泊りは禁断の変態の巣のゴマか大倉山小屋なんかもあなたならアリエ〜ルんじゃないの。
次回のプランにでも盛り込んでごらんなさいな。

「たった数分遅れ」。
御前峰山頂ではほんの数分遅れの差でお会いできなかったようね。
これは日ごろの私の癖のレコアップの遅さからきたものか?、はたまた日頃のあなたのせっかちなプレーからくるものか?
どちらにせよザンネンだったわ。
まぁあなたを捕まえてたらその後の強制就労はさせていたと思うけどね

感想の大汝峰の字が「大何時」になっているわよ。
2019/5/4 5:24
Re: お〜っ!、今回はそー来たか
ミラーさんこんばんは!
また山行グラフに食いつきましたか(笑)
でも今回のは護摩堂山2回のそれとは違って、あちこちにイボができてますよ。
そういうのもお好きですか?
ゴマ平はそろそろ行きたいところですが、どう考えてもハードすぎるんですよね。間名古の頭のあたりが厄介そうで。

むむっ!数分違いでニアミス??
私の変態臭も届きませんでしたか・・・残念!
おー何時!ご指摘ありがとうございます。修正しておきます!
2019/5/4 22:12
百四丈
いつも百四丈滝のレコ参考にしています
いつぞや冬の加賀禅定道ですれ違いしたoyakataと申します
我々が美女平に戻ってきたときにふと四塚山方面みたら赤いウェアの人がいたので縦走しているひとがいるんだぁ〜っと、、、momochannさんだったとは。。。お会いしたかったです😢
今回は同行者がいたためスキーは持ってきませんでしたがまた機会あったら滑降してみたいなと、、、ってそれまでに修行しないとなんですが😥

お疲れ様でした
2019/5/5 5:56
Re: 百四丈
okatayaさんコメントありがとうございます!
私の姿目撃されてたんですね〜っていうか滝見に来られてたとは!
もしスキーでしたら滝壺まで下るとより濃い山行になったと思います。濃すぎ?
何やらニアミスすることが多いのでまたお会いしましたらよろしくお願いします^ ^
2019/5/5 7:50
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 北陸 [2日]
砂防新道〜トンビ岩コース〜お池めぐり
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
5/5

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