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Yamareco

記録ID: 185912
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

塩水橋から丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸縦走

2012年04月29日(日) 〜 2012年04月30日(月)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
29:00
距離
20.5km
登り
2,319m
下り
2,186m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

◆4/29
7:45 秦野駅⇒8:35 塩水橋(タクシー)
8:53 塩水橋→9:55-10:03 ワサビ沢分岐→10:25-10:35 塩水林道終点→11:07-11:17 堂平沢→11:50-12:03 天王寺尾根分岐→12:50-14:00 丹沢山→14:55-15:25 不動ノ峰休憩所→16:25 蛭ヶ岳
◆4/30
5:45 蛭ヶ岳→6:37-6:42 ミカゲ沢ノ頭→7:08-7:30 臼ヶ岳→7:49 神ノ川乗越→8:00-8:05 小休止→8:28 金山谷乗越→8:39-8:50 小休止→9:25-10:05 檜洞丸→11:18-11:45 展望園地→12:30-13:10 ゴーラ沢出合→13:50 西丹沢自然教室
天候 4/29 晴れ
4/30 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
◆4/29 秦野駅→塩水橋(タクシー: 7550円/車)
◆4/30 西丹沢自然教室→中川(富士急湘南バス: 280円)、ぶなの湯入湯料 700円、中川→山北駅(富士急湘南バス: 770円)
コース状況/
危険箇所等
◆注意箇所
・ワサビ沢からの分岐点は非常に解りにくい。道標板の落ちた杭が目印。その左手に広場があり、奥から登路が付いている。
・丹沢山東面の崩壊地の脇の鎖場は石が落ちやすいので注意を要する。
・蛭ヶ岳からの下りにはザレ場が多く、何箇所かでは歩行により石が落ちやすい所がありパーティの通過と後のパーティの接近に気を使う所があった。鎖場ではその傾向が強い。
・金山谷乗越近辺の尾根の崩壊地は適切にルートが設定されているのでルート通りに歩けばそれほど問題はない。一箇所間違って尾根通しに行く間違い踏み跡があった。
・ゴーラ沢出合には道迷い注意と地図にあるが、支尾根を忠実に降りれば問題ない。むしろ地図の迂回ルートが良く解らなかった。

◆水場
・不動ノ峰休憩所から北斜面に降りる水場は水が流れている。踏み跡も多く解りづらいが50m程降りて水音を頼りにすれば辿り着ける。
・神ノ川乗越の水場の状況は不明。

◆温泉
・中川温泉は西丹沢自然教室からバスで13分(280円)。坂を降りた所の「ぶなの湯」は入湯料700円。
渓を埋めるサクラ。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
渓を埋めるサクラ。
標高1000m位では未だ蕾みだった。少しずつ上に春が来ている。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
標高1000m位では未だ蕾みだった。少しずつ上に春が来ている。
ワサビ沢に沿う古い林道の脇を登って行く。道標が無い杭が目印。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
ワサビ沢に沿う古い林道の脇を登って行く。道標が無い杭が目印。
堂平雨量局の手前で見たヤマザクラ。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
堂平雨量局の手前で見たヤマザクラ。
塩水林道終点にある挑戦的なコースタイム。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
塩水林道終点にある挑戦的なコースタイム。
丹沢山東面の崩壊地を行く。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
丹沢山東面の崩壊地を行く。
崩壊地を越えてもダラダラ続く木道の登り道がまたツライ。漸く稜線が見えてきた。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
崩壊地を越えてもダラダラ続く木道の登り道がまたツライ。漸く稜線が見えてきた。
みやま山荘の小屋番さんがヘリで荷揚げされた荷物のチェック。DRYの箱にロックオン!
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
みやま山荘の小屋番さんがヘリで荷揚げされた荷物のチェック。DRYの箱にロックオン!
熊木沢の渓も桜で彩られている。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
熊木沢の渓も桜で彩られている。
キクザキイチゲ(薄青バージョン)。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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キクザキイチゲ(薄青バージョン)。
キクザキイチゲ(白バージョン)。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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キクザキイチゲ(白バージョン)。
気持ちの良い笹原が続く。正面は不動ノ峰。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
気持ちの良い笹原が続く。正面は不動ノ峰。
不動ノ峰の水場に行く。こんなところを降りて行く。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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不動ノ峰の水場に行く。こんなところを降りて行く。
ここが水場。下には雪渓があった。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
ここが水場。下には雪渓があった。
竜ヶ馬場越しに大山。大山は不思議とどこから見ても高く見える。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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竜ヶ馬場越しに大山。大山は不思議とどこから見ても高く見える。
この辺りの木々はみな北側にしなってる。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
この辺りの木々はみな北側にしなってる。
不動ノ峰を越えた辺りから蛭ヶ岳。好天ならば富士山も正面に望めるのだが。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
不動ノ峰を越えた辺りから蛭ヶ岳。好天ならば富士山も正面に望めるのだが。
笹原がまるでビロードのように見える。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
笹原がまるでビロードのように見える。
鬼ヶ岩の手前にある捩じれた枯れ木。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
鬼ヶ岩の手前にある捩じれた枯れ木。
鬼ヶ岩を振り返る。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
鬼ヶ岩を振り返る。
このイバラがそこここにあって結構痛い思いをした。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
このイバラがそこここにあって結構痛い思いをした。
蛭ヶ岳に到着!
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
蛭ヶ岳に到着!
CLが担いできたプリムスの大鍋(新品)にペンネを一杯作ってもてなしてくれた。サンキューベリーマッチ!
2012年04月29日 18:03撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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4/29 18:03
CLが担いできたプリムスの大鍋(新品)にペンネを一杯作ってもてなしてくれた。サンキューベリーマッチ!
これは女子の朝食。デニッシュをローストしてる。
2012年04月30日 04:32撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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4/30 4:32
これは女子の朝食。デニッシュをローストしてる。
夜明け前。雲海に首都は沈んでる。
2012年04月30日 04:40撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 4:40
夜明け前。雲海に首都は沈んでる。
薄らと見えたご来光。4:53。
2012年04月30日 04:53撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 4:53
薄らと見えたご来光。4:53。
曇っているが不思議と富士山がくっきりと浮かび上がっていた。
2012年04月30日 05:38撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 5:38
曇っているが不思議と富士山がくっきりと浮かび上がっていた。
コイワザクラ。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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4/30 19:58
コイワザクラ。
蛭ヶ岳から白く見えた臼ヶ岳の東面崩壊地。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
蛭ヶ岳から白く見えた臼ヶ岳の東面崩壊地。
神ノ川乗越手前の崩壊地。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
神ノ川乗越手前の崩壊地。
これは神ノ川乗越から登りに掛かる所の崩壊地。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
これは神ノ川乗越から登りに掛かる所の崩壊地。
金山谷乗越の鉄製の橋。既に谷側を支える土台が無いので1人ずつ左側に寄って渡った。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
金山谷乗越の鉄製の橋。既に谷側を支える土台が無いので1人ずつ左側に寄って渡った。
金山谷乗越からは神ノ川広河原に通じる尾根道があるが源蔵尾根と呼ぶらしい。ただ踏み後は薄かった。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
金山谷乗越からは神ノ川広河原に通じる尾根道があるが源蔵尾根と呼ぶらしい。ただ踏み後は薄かった。
芽吹いてきている。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
芽吹いてきている。
青ヶ岳山荘。辺り一面コバイケイソウの群落。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
青ヶ岳山荘。辺り一面コバイケイソウの群落。
檜洞丸山頂に到着。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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檜洞丸山頂に到着。
檜洞丸山頂から富士山を望む。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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檜洞丸山頂から富士山を望む。
ここもコバイケイソウの群生地。花咲く頃に来てみたい。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
ここもコバイケイソウの群生地。花咲く頃に来てみたい。
展望園地のミツバツツジとサクラの競演。ともに満開。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
展望園地のミツバツツジとサクラの競演。ともに満開。
ツツジの額縁付きで富士山を見られるポイント。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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ツツジの額縁付きで富士山を見られるポイント。
ゴーラ沢出合に到着。辺り一面花崗岩。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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ゴーラ沢出合に到着。辺り一面花崗岩。
畦ヶ丸が高く見える。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
畦ヶ丸が高く見える。
ミツマタの花。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
ミツマタの花。
倒木に宿る新しい生命。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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倒木に宿る新しい生命。
スミレも再び。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
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スミレも再び。
車道に出て西丹沢自然教室まで数100m。畦ヶ丸が結構急峻な様子を見せている。山旅の終り。
2012年04月30日 19:58撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
4/30 19:58
車道に出て西丹沢自然教室まで数100m。畦ヶ丸が結構急峻な様子を見せている。山旅の終り。
撮影機器:

感想

会社の山仲間と昨年から計画していた丹沢縦走である。ゴールデンウィークの前半の2日間で好天にも恵まれ無事に達成することが出来た。

CLは2年前のゴールデンウィークにヤビツ峠発で塔ノ岳を経由し丹沢山みやま山荘泊り、翌日蛭ヶ岳、檜洞丸を経てツツジ新道を西丹沢自然教室に降りる縦走を経験しており、その時のルートの長さを考えて今回は塩水橋までタクシーで入り丹沢山までのルートを短くした分、初日に蛭ヶ岳まで足を伸ばし2日目のマージンを確保しようと言う計画。
個人的には昨秋11/10/29に塩水橋から蛭ヶ岳を往復し、蛭ヶ岳までは下見をしておいた。

◆4/29
朝は秦野駅に7:30集合としたが、バスに乗って駅のロータリーに到着してヤビツ峠行きバスを待つ登山客の大行列に驚嘆した。バス停は駅の階段を降りたところにあるのだがそこからロータリーの端っこまで続いて更に折り返すような列になっている。そこだけで数100人は数えられる。臨時便が出ているようだが一向に捌けそうもない。流石にゴールデンウィークだ。

その行列を脇目にして我々はロータリーの中央のタクシー乗り場に集合。流石にあの行列に並ぶのは、と言う登山客もチラホラとタクシーに乗ってヤビツ峠を目指していった。
7:45に2台のタクシーに分乗して塩水橋を目指して出発。ヤビツ峠を8:10、札掛を8:20に通過して塩水橋には8:34に到着した。塩水林道のゲートから数100m手前から路側帯に駐車が見られたが、ゲート周辺は左右ともビッタリと車が駐車しており、寸分の余地も無い。タクシーもゲートへの分岐を使いながらも苦労してUターンしていった。

各自支度を整えて8:53に出発。既に20℃を超えていて熱い日になりそうだ。最初は上着を着て歩き出したものの10分程でたまらずに上着を脱いだ。やがて渓のあちらこちらにサクラが見られるようになる。塩水川の対岸もサクラが美しい。林道を1時間歩いてワサビ沢の分岐に辿り着き小休止。既に温度計は23℃を指している。道標板の落ちた杭が目印の所を登っていく。急登だが舗装されている林道よりも歩きやすい。スミレとサクラが目を楽しませてくれる。20分程登ると塩水林道終点の堂平雨量局の隣に飛び出す。

小休止を挟んでやや傾斜の落ち着いた堂平のブナ林を行き30分程歩き堂平沢に出たところで再び10分休憩を取り、天王寺尾根への急登に英気を蓄える。天王寺尾根へは30分程だが尾根の手前からコバイケイソウの群落が現れる。この時点で気温は25℃に達しており、短めの休憩毎に水分補給が必要。天王寺尾根に出たところで再度小休止を取り、もう指呼の間に見える丹沢山へと進む。ガレ場の鎖場で石を落とさないように注意して登って急登部を超えたと思ったらここからが長い。延々とダラダラ木道を登っていくのが辛い。丹沢山到着は12:50。コースタイムに基づく計画よりも30分遅いがこの暑さなのでいたし方無い。山頂では温度計は27℃を指した。みやま山荘前にはちょうど荷揚げされたばかりという装いでいろいろな資材がネットに包まれて置かれていたが"DRY"の文字にロックオンしてしまった。しかし、未だ早い。

みやま山荘前で各自昼食を摂っていたら、神奈川県警の救難ヘリが来るから場所を空けて欲しいとのこと。山荘でビールでなくコーラを買って救助の様子を見守っていたが、一段落したら14:00になっていた。
丹沢山からの下りは結構な勾配だが、新しく木道が整備されおかげで大分歩きやすくなった。不動ノ峰の休憩所に14:55に着いた。随分と水分を消費してるので水場で補給することにした。北側の斜面を3分程下ると水場と札が立っている。踏み跡も解りにくいが下って行くとやがて沢筋から水音がするので、そちらにトラバースして行くと水場があった。下流にはまだ雪渓が残っていた。登り返して不動ノ峰に向けて出発したのが15:25。ここからはもう休憩も取らずに蛭ヶ岳に向かった。気温も急に下がってきたし、アップダウンも緩やかになった。笹原の稜線で淡い青や白のキクザキイチゲの可憐な花が和ませてくれるが、路傍のイバラには散々引っ掻かれた。蛭ヶ岳には16:25に到着。気温は18℃まで下がってきた。

小屋は既に満員の気配が漂っていた。今夜の客は80人とのこと。つまり布団1枚に2人と言う案配だ。自炊は16-17人とか。自炊室はちゃんとした部屋があるが、それだけの人数がみんな座れるスペースは無い。外のタンクに雨水が溜められておりそれを洗顔等に使って良いとのことだった。もちろんここまで我慢したビールはご馳走になった。

◆4/30
4:00起床。自炊室でそれぞれに朝食を摂りご来光を待つが、雲が厚い。夕べ夜景が見えた首都も雲海に沈んでいた。4:50過ぎに幽かにご来光が見えた。皆、早起きできたので予定より早く5:45に蛭ヶ岳を出発。こんな曇天なのに何故か富士山が白い空を背景にくっきりと浮かび上がっていた。

蛭ヶ岳からの下りは急でしかもザレている所が多く石を落とさないように気を使う。パーティは時には固まり、時には間隔を取り、安全を確保した。更には後続パーティとの間隔もケアしなければならない。ミカゲ沢ノ頭で小休止。臼ヶ岳では鹿がのどかに草を食んでいた。臼ヶ岳を越えると沢の源頭部が軒並みに痩せ尾根になっている。特に北斜面が大きく崩壊している。痩せ尾根を避けて路が付けられている所でも尾根通しに間違い踏み跡が付けられている所もあるので要注意だ。神ノ川乗越には水場があると言うが確認はしなかった。コノハズクが鳴く声がどこからかしていた。
金山谷乗越到着が8:28だが、檜洞丸への登りの直下まで行き小休止とした。ここまでの尾根の崩壊地は適切にルートが付けられているのでルート通りに歩けばさほど問題は無かった。

檜洞丸までは一気の登りだが徐々に傾斜は落ちてきて30分程で青い青ヶ岳山荘がコバイケイソウの密生の中に見えてくる。山頂からは淡く富士が望むことが出来た。大室山もどっしりと大きな体躯を見せている。のんびりと10時過ぎまで休憩して下山に掛かる。ここからはもう登ることは無い。が、石棚山への分岐を分けて右の尾根筋に行くと一気の下りが疲労した膝にはキツい。展望園地まで遠い道のりだった。展望園地の手前からミツバツツジが目につくようになる。最初は蕾みだったのが展望園地まで降りると満開になり、更にはサクラと競演している。再びのんびりと休憩をとり、辛い下りもゴーラ沢までとゴーラ沢出合を目指した。犬越路が最初は下に見えたのが徐々に高く見えるようになり、やがて林道と肩を並べるようになるともうゴーラ沢出合だ。支尾根を末端まで行って階段を降りるとゴーラ沢出合。徒渉して右岸に渡り、そこで昼ご飯とした。沢にはサクラの花びらが一杯。

ゴーラ沢出合からはのどかな林間コース。植生も大分と変わり、新緑が眩しい。スミレも多く見られるようになったが、変なシワシワした花が群れ咲くのに出逢ったが枝が3つに分かれている所を見るとミツマタのようだ。後でCLが西丹沢自然教室の指導員に聞いた話ではミツマタは和紙の原料として人手で植えられたものとのことだ。

西丹沢自然教室には13:50に到着。14:00のバスに間に合った、と思ったら4/1の改正で14:40ですと。これに乗って中川で下車し「ぶなの湯」で汗を流し、幸せな気分で帰宅への道に着いた。

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コメント

おつかれさまでした!
今回は予想外に暑くて、水が足りませんでしたね
水場に汲みに行って頂いて、ありがとうございます
私は休憩しててごめんなさい

蛭ヶ岳山荘も2人で1枚のお布団を使うほどの賑わいでしたが、小屋はそれなりに綺麗で、自炊でのんびり食べられたし、特に問題ありませんでした

次はぜひご来光を拝みたいですね
2012/5/4 17:46
プロフィール画像
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
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