ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1860029
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

20010805-06赤石岳→聖岳→上河内岳→茶臼岳

2001年08月05日(日) 〜 2001年08月06日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
51.3km
登り
4,722m
下り
4,724m

コースタイム

1日目
山行
15:04
休憩
4:33
合計
19:37
23:31
23:41
0
椹島・赤石岳登山口
2:19
2:37
57
3:34
3:38
39
4:28
5:57
37
赤石岳・赤石岳避難小屋
6:34
6:37
21
6:58
7:13
48
8:01
8:08
22
8:30
8:33
31
9:04
9:05
28
9:33
9:43
69
10:52
11:12
22
11:34
11:37
33
12:10
12:32
115
14:27
14:38
39
15:17
0:00
19
横窪沢分岐
15:36
15:51
8
15:59
0:00
5
横窪沢分岐
16:04
16:27
43
17:10
17:21
34
17:55
17:59
33
18:32
0:00
14
18:46
18:50
27
天候
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沼平のゲート前の駐車場に駐車

感想

 下界では猛暑が続く8月最初の週末、暑さを避けるべく、昨年に続いて南アルプス南部でのカモシカ山行にチャレンジしました。今回は赤石岳から聖岳を越えて茶臼岳までの縦走コースです。天気はイマイチで、かなりヘロヘロになりましたが、22時間余かかって何とか予定の行程を踏破することができました\(^_^)/。以下、長文ですがUpいたします。

 土曜日の仕事を終え、深夜、大阪の自宅を出発、名神・東名を飛ばし、途中牧之原SAで仮眠、焼津ICで一般道に降り、畑薙第一ダムを目指す。赤石温泉白樺荘に立ち寄り、一風呂浴びてご飯を食べ閉店まで昼寝。曇っていて気温は高くなく、寝ていると寒いくらいだった。畑薙第一ダムを過ぎて沼平ゲートまで行って仮眠。
 午後8時過ぎに起き出し、少し腹ごしらえして9時過ぎに出発。荷物はランナーズのLSDザックに詰め込み、水1lを含めて約6.3kg。曇っていて星も月も見えず。椹島までの林道はヘッドランプを頼りにジョギングモード。新たに買ったLEDのヘッドランプは軽くて優れモノ!しかし、体が重く昨年よりも時間がかかった・・・椹島の登山口で行動食と水をとって赤石東尾根の急登に入る。
 暗闇の中ひたすらの急登、登るにつれ傾斜はやや緩む。しかし、足は重い(;_;)。途中古い林道を横切る所で休憩。登るにつれ樹間に雲を通して満月を見ることができた。ちょっとしたピークを越えると小屋が近い。まだみんな寝静まったままの赤石小屋で休憩。屋外のトイレの横で水を補給しようとしたが、夜間は水を止めているのか水は出ず(;。;)。
 森林限界を越えた富士見平はガスの中、風が冷たい。巻き道に入って順調に進むが気が抜けていたのか、途中左足を踏み外し転倒(;_;)。 擦り傷程度で事なきを得た。北沢源頭で水を補給。このあたり暗闇+ガスの中だと道がわかりにくい。ペンキのマークを見逃さないようにして急登40分、辺りが明るくなり始める頃、ようやく稜線に到着。しかし、強風に雨、半袖Tシャツにランパンだとアッという間に体が凍える。そこから10分程でどうにか最初のピークの赤石岳到着(^^)。
 寒くてとてもじっとしていられないので、頂上直下の避難小屋(避難小屋といっても夏の間は管理人が入る立派な小屋!)で休憩させてもらう。が、小屋番に気付かず黙って小屋に入ったことが小屋番の激怒を買ってしまった・・・これは私の不注意、反省m(__)m。しかし、南アルプスの小屋番はすぐキレる人が多くて恐い・・・
 隣の人に熱いコーヒーを御馳走してもらうと体が少し暖まった。辺りは強風にガスが渦巻き、うたた寝などして思わず小屋で長居。徐々にガスが薄くなり辺りが明るくなって展望が開けてきた!赤石岳や悪沢・荒川岳など3000m級のピークだけが雲海の上に頭を出している感じだ。予定外の大休止後、6時前に雲海上の強風吹きすさぶ赤石岳頂上を聖、茶臼を目指して出発。
 この赤石→茶臼の縦走路は学生時代以来16年振りだ。百間平を経て百間洞までは雲上のトレイル、今回のコースのハイライトとなるはずが下り始めるとすぐにガスの中(;_;)。 百間洞から登ってくるパーティと次々すれ違った。
 沢の流れるキャンプ指定地から百間洞山ノ家まで足を延ばし、休憩、じっとしていると雨具を着ていても寒い。ここから聖平までしっかりした水場はないので十分に水を補給。
 キャンプ指定地まで戻り、大沢岳への急登、早くもペースが落ち始める・・・・。大沢岳、中盛丸山、小兎岳、兎岳とガスの中、アップダウンを越えていくがしんどい。晴れていたら稜線漫歩の稜線なのだが・・・兎岳手前から百間洞に前日泊まったと思われる登山者に出合始める。
 兎岳でしばし休憩、三角点ピークは今回はパスして聖岳に向かう。200m下って400mの登り。鞍部付近ではガスが切れ夏の日差しが暑い、雨具を脱いだ。聖岳への大きな登り、ペースが落ちていたが、荷物が軽いので先行の登山者を次々抜いていく。この奥深い山域でTシャツ、ランパンだとかなり目立ってしまう・・・。コルから40数分で日本最南の3000mP聖岳到着\(^_^)/。
 ここも雲海の上に出ていて、赤石、荒川三山方面、それに富士山が素晴らしい!だが、風は強く雨具を着込む。十分に休んで給食給水、周囲の展望を堪能した。
 聖岳からの行程もまだまだ長い。奥聖岳は今回はパスして、聖平に向かいガラガラの斜面を駆け下る。700m以上の下りである。下るにつれ又ガスの中(;_;)。 標高が下がると暑くなり小聖岳で雨具を脱いだ。樹林帯に入って薊畑分岐を過ぎて聖平分岐到着。このあたりお花畑が素晴らしい。新しい木道を辿り聖平小屋到着。
 聖平も含めて南ア南部の小屋も新しくなっている所が多くこの小屋も綺麗だ!小屋の前には簡単な小屋掛けの乾燥室、中でストーブを点けてある。雨具を着て水を補給し行動食を食べて休憩。
 いよいよこれから上河内岳に向けて最後の大きな登り、標高差約530m、足が重いがゆっくり確実に登っていく。南岳手前から上河内岳にかけては花が多くて素晴らしい、心が和まされる(^^)。上河内岳の肩を経て更に急坂のジグザグを登りきると聖平から2時間近くかかってやっとこさ上河内岳頂上!残念ながらここでも見えるはガスのみ(;。;)。 でも、大きな登りはこの先無いと思うと気が楽になる。
 快調にかけ下って、茶臼小屋への分岐を過ぎると最後のピーク茶臼岳への登り返し。標高差100m程だが、疲れた体にはキツイ・・・何とか踏ん張ってどうにか頂上到着。少し休んでいると光岳方面から団体パーティがやってきた!やはり百名山人気か?
 ここからはほとんど下り、茶臼小屋まで一気に駆け下って最後の大休止。小屋で食事をとっている人を見ると私も泊まりたくなるが、車まであと一踏ん張りだ。ここからは樹林帯の下りなので、下も雨具を脱いでランパンになる。
 登りは足が動かないが下りはまだ大丈夫。横窪沢小屋、ウソッコ沢小屋で休憩しつつ、一気に駆け下る。途中の横窪峠、ヤレヤレ峠の登り返しは結構堪えた・・・。しかし、どうにか明るい内に畑薙大吊り橋に下ることができた。
 後はのんびりスロージョグで結局22時間15分かかって沼平のゲートに帰着\(^_^)/。疲れた〜(~.~)。えらく遅くに下山してきたので登山補導所の肩が出てきてくれたが、今日の行程を説明すると非常にビックリされてしまい、お疲れさんとポカリスエットをいただいてしまった(^^ゞ。
 20時間を目標にしていたのだが、大幅に遅くなってしまい温泉にも入れずじまい、でも翌日も休みをもらっていたので途中仮眠しながらのんびりと運転して翌朝帰阪した。

 最初十数kmの林道、そして標高差2000mの登り、何回も繰り返される大きなアップダウン、そして約1500mの下り、最後に又林道とコースタイム37h10m(2000年版エアリアマップで)はさすがに厳しかったですが、まぁどうにか予定通りの行程を踏破することができて大満足の一日でした(^_^)。 天気に恵まれず、展望は赤石と聖の頂上で少し楽しめたのみなのが残念でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:68人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら