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Yamareco

記録ID: 1949448
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

穂高連峰 前穂高岳北尾根

2019年07月30日(火) 〜 2019年08月01日(木)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
36.3km
登り
2,106m
下り
2,096m

コースタイム

1日目
山行
5:18
休憩
0:42
合計
6:00
8:39
8:39
46
9:25
9:25
51
10:16
10:45
55
11:40
11:53
117
2日目
山行
10:32
休憩
0:43
合計
11:15
4:03
111
6:31
6:31
52
V峰
7:23
7:23
168
IV峰
10:11
10:11
32
III峰
10:43
11:08
0
11:08
11:08
116
13:04
13:22
54
14:16
14:16
53
15:09
15:09
9
3日目
山行
4:18
休憩
0:35
合計
4:53
5:56
67
7:03
7:03
51
7:54
8:14
0
8:14
8:14
96
9:50
10:05
39
明神館
10:44
10:44
5
10:49
上高地バスターミナル
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
アルピコ交通バス
https://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/
コース状況/
危険箇所等
【前穂高岳北尾根】
・5・6コルまでは右岸に踏み跡あり
・Ⅴ峰は浮石多い
・Ⅳ峰はガスがかかるとルートファインディングが難しい。大岩を奥又白側に巻いて少し進んだら右上するバンドを登り、再び涸沢側に巻くとピークに出る。浮石も多い。
・Ⅲ峰はⅣ峰と比べると岩はしっかりしているが、全体的に浮石が多い。傾斜はⅣ峰よりも強い。また、終了点となる残置アンカーは少なかったり、古かったりするものが多いので、カムがあると便利。

【登山道】
・涸沢の手前は残雪あり
上高地をスタートする
2019年07月30日 07:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/30 7:54
上高地をスタートする
2019年07月30日 08:08撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 8:08
明神
2019年07月30日 08:38撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 8:38
明神
2019年07月30日 08:39撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 8:39
徳沢
2019年07月30日 09:25撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 9:25
徳沢
猿がいた
2019年07月30日 09:43撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 9:43
猿がいた
横尾
2019年07月30日 10:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 10:16
横尾
北穂高岳と屏風岩
2019年07月30日 11:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 11:32
北穂高岳と屏風岩
屏風岩

これからの目標でもある
2019年07月30日 11:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/30 11:34
屏風岩

これからの目標でもある
本谷橋
2019年07月30日 11:51撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 11:51
本谷橋
穂高連峰が見えはじめる
2019年07月30日 13:16撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/30 13:16
穂高連峰が見えはじめる
涸沢ヒュッテでC1
2019年07月30日 13:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/30 13:50
涸沢ヒュッテでC1
2019年07月30日 15:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/30 15:32
熊がでたという
2019年07月30日 16:02撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/30 16:02
熊がでたという
翌日
夜が明けはじめる
2019年07月31日 04:41撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 4:41
翌日
夜が明けはじめる
モルゲンロートに染まる
2019年07月31日 05:05撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 5:05
モルゲンロートに染まる
5・6のコルに上がる
2019年07月31日 05:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 5:54
5・6のコルに上がる
2019年07月31日 05:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 5:54
Ⅳ峰が姿を現す。見るからに峻険である
2019年07月31日 06:31撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 6:31
Ⅳ峰が姿を現す。見るからに峻険である
2019年07月31日 06:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 6:55
ここを奥又白側に巻く
2019年07月31日 06:55撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 6:55
ここを奥又白側に巻く
ガスが取れてきた
2019年07月31日 07:01撮影 by  iPhone 6s, Apple
3
7/31 7:01
ガスが取れてきた
2019年07月31日 07:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 7:14
Ⅲ峰

本ルートの核心である
2019年07月31日 07:23撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 7:23
Ⅲ峰

本ルートの核心である
3・4のコルからⅢ峰上部を見る
2019年07月31日 07:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 7:34
3・4のコルからⅢ峰上部を見る
2p目のチムニーを俯瞰する
2019年07月31日 08:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 8:54
2p目のチムニーを俯瞰する
2019年07月31日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 9:14
2019年07月31日 09:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 9:14
2019年07月31日 09:19撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 9:19
3p目終了点から
2019年07月31日 09:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 9:38
3p目終了点から
槍ヶ岳が見える
2019年07月31日 09:38撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7/31 9:38
槍ヶ岳が見える
Ⅱ峰からの懸垂下降

そんなに高くない
2019年07月31日 10:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 10:35
Ⅱ峰からの懸垂下降

そんなに高くない
前穂高岳山頂
2019年07月31日 10:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 10:48
前穂高岳山頂
2019年07月31日 10:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
7/31 10:52
吊尾根から北尾根を見る
2019年07月31日 12:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 12:00
吊尾根から北尾根を見る
2019年07月31日 13:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 13:04
奥穂高岳
2019年07月31日 13:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 13:12
奥穂高岳
2019年07月31日 13:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
7/31 13:22
ヘリが荷揚げをしている
2019年07月31日 13:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
7/31 13:58
ヘリが荷揚げをしている
ザイテングラートから北尾根をみる
2019年07月31日 14:26撮影 by  iPhone 6s, Apple
1
7/31 14:26
ザイテングラートから北尾根をみる
3日目

きれいに晴れる
2019年08月01日 05:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 5:52
3日目

きれいに晴れる
穂高よさらば
2019年08月01日 06:22撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 6:22
穂高よさらば
2019年08月01日 06:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/1 6:25
2019年08月01日 07:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/1 7:12
2019年08月01日 07:14撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 7:14
光がさす
2019年08月01日 07:45撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/1 7:45
光がさす
2019年08月01日 07:54撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 7:54
2019年08月01日 08:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/1 8:10
2019年08月01日 10:44撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 10:44
上高地バスターミナルに到着。

山行を終了する。
2019年08月01日 10:49撮影 by  iPhone 6s, Apple
8/1 10:49
上高地バスターミナルに到着。

山行を終了する。

装備

備考 カムをもっと持っていけば、より安全に登れた。キャメロットの♯0.75〜♯3.0くらいあると良いかもしれない。

感想

昨年の八ツ峰上半&VI峰フェース以来となる北アルプスバリエーションルート登攀に行ってきた。 今回の計画である前穂高岳北尾根はかねてから温めていた計画でもあった。3年前に北穂高岳東稜を登攀した時に、北尾根を見て感動したことがきっかけである。

7/30
自宅を4時頃に出発する。沢渡駐車場に車を駐車して、居合わせた別パーティーとタクシーに相乗りし、上高地に到着した。タクシーを相乗りした場合、バスよりも安くなる場合があるので、今後とも活用していきたい。上高地から登山道を歩き始める。怠惰な横尾までの道を黙々と歩いた。途中で多くの高校山岳部とすれ違う。彼ら彼女らを見ていると、私が高校山岳部に所属していた頃のことを思い出して、感慨深い気持ちになる。3時間もかからずに横尾に到着した。横尾で今回登る前穂高岳を見上げるが、ガスに覆われていてその姿を望むことはできない。再び登山道を涸沢へ向けて歩く。途中、左手に見える屏風岩の大きさに毎度のことながら感動する。1時半頃に涸沢に到着した。この日は涸沢ヒュッテにC1する。テラスで休んでいたら周りがざわつき始めた。どうやら涸沢カール内に野生のツキノワグマが現れたようである。テント場周辺をうろついていた。人間を恐れていないのが不思議であった。

7/31
朝の3時に起きて4時に出発する。出発時にヒュッテのテラスで大館鳳鳴高校山岳部を見かける。弘前大学山岳部OBの私にとって馴染みの深い高校山岳部である。ヒュッテからは雪渓とガレ場のコンタクトラインを登り、5・6コルを目指した。踏み跡は登山道と変わらぬほど顕著である。アイゼンとピッケルを装備しているパーティーもいたが、ルートをよく選び、今回の雪渓の状態であれば必要ないと個人的に感じた。5・6コルから北尾根を南下し始める。V峰は難しくはないが、浮石が多く、神経を使った。ほぼ稜線通しに登る。V峰の次はIV峰の登りにとりかかる。IV峰は浮石が多く、踏み跡が判然としないため難しく感じた。最初は涸沢側を巻き気味に登り、大岩を奥又白側をトラバース。そこから右上するバンドを登り、再び涸沢側を少し巻いてから稜線に出るとIV峰のピークに着いた。下りはそんなに難しくない。III峰はマルチピッチクライミングである。先行パーティーが登り終えるのを待ってから登攀を開始した。1P目は奥又白側へ少し巻くように登った。そんなに難しくはないが、少し外れると詰む可能性がある。先行パーティーが終了点となる残置を使用していたので、その横でカムを使ってアンカーを構築した。2P目は下段のチムニーの上部まで登った。ほとんど歩きである。ピナクルにスリングを巻きつけてアンカーとした。3Pはチョックストーンの左側のクラックを登った。傾斜は強いが、岩はしっかりしている。アンカーはカム3つで構築した。3P目を登り終え、ガレた稜線を歩き、III峰のピーク直下がハング気味で悪かったのでロープを出し、そこを抜けるとIII峰のピークに立った。III峰のピークはピークというよりは、稜線の一部という表現の方が似合っていると思う。そこから少し登るとII峰である。II峰のピークからは懸垂下降をした。5m程である。そこから程なく前穂高岳山頂となる。ガスに覆われて山頂からは何も見えなかった。前穂高岳からは吊尾根の登山道を歩き、奥穂高岳とザイテングラートを経由して涸沢に下山した。北尾根で心身共に疲労したため、吊尾根の奥穂高岳への登りは辛く感じた。また、ザイテングラートは事故が後を絶たないという情報を得ていたため、気を抜かずに慎重に下った。涸沢ヒュッテでC2した。

8/1
この日は上高地まで下山した。北穂高岳東稜の登攀も考えたが、疲労を考慮して断念した。11時過ぎに上高地に下山をした。

今回は約1年ぶりのアルプスバリエーションルート登攀でとても楽しめた。これでアルプス三大バリエーションルートである、槍ヶ岳北鎌尾根、剱岳八ツ峰主稜、前穂高岳北尾根の全てを登攀したことになる。これからもアルプスでのクライミングを行なっていきたい。

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利用交通機関:
技術レベル
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体力レベル
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