また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 197448
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山

残雪の立山、奥大日岳、おまけに山スキー

1990年04月28日(土) 〜 1990年05月01日(火)
 - 拍手
ベルクハイル その他2人
GPS
16:30
距離
15.9km
登り
1,297m
下り
1,759m

コースタイム

【4/30 奥大日岳】8:10室堂−9:10新室堂乗越−11:20-12:50奥大日岳−13:30室堂乗越−14:50室堂
【5/1 立山】7:50室堂−8:50一の越−9:50-10:10立山(雄山)−10:40一の越−11:20室堂
天候 4/28 晴れのち雪
4/29 雪のち晴れ
4/30 晴れ
5/1 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新居浜−(JR)−富山ー(電車、ケーブル、バス)ー室堂
コース状況/
危険箇所等
・奥大日岳;室堂乗越から稜線伝いに行くが、北側は雪庇が発達しているので要注意。トレースは途中までだった。アイゼン、ピッケル使用。
・立山;一の越までは問題なし。一の越から稜線を登る。岩交じりの急斜面なので、アイゼンをひっかけないように要注意。
・宿泊した「みくりが池温泉」は、熱い温泉に入れて、拠点として最適。
4/28 この日は山スキーを楽しんだ。安物のゲレンデスキーセットでも十分楽しめた。
2012年06月03日 19:55撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:55
4/28 この日は山スキーを楽しんだ。安物のゲレンデスキーセットでも十分楽しめた。
4/29 室堂にて、昼間降っていた雪も止み、夕方になって視界が出てきた
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
4/29 室堂にて、昼間降っていた雪も止み、夕方になって視界が出てきた
室堂にて、夕暮れの雪面、奥には大日連山が見える
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
室堂にて、夕暮れの雪面、奥には大日連山が見える
室堂にて、薄くピンク色に染まった立山を望む。自分の影が細く伸びた
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
1
6/3 19:53
室堂にて、薄くピンク色に染まった立山を望む。自分の影が細く伸びた
夕暮れの奥大日岳のアップ
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
夕暮れの奥大日岳のアップ
室堂にて、地獄谷の緩やかな雪面の模様が面白い
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
1
6/3 19:53
室堂にて、地獄谷の緩やかな雪面の模様が面白い
室堂より別山乗越方面を望む、稜線には雪煙が上がっていた
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
室堂より別山乗越方面を望む、稜線には雪煙が上がっていた
大日岳の肩に沈む丸い夕日をズームで撮る
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
大日岳の肩に沈む丸い夕日をズームで撮る
(同じく)大日岳の肩に沈まんとする夕日
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
(同じく)大日岳の肩に沈まんとする夕日
4/30 朝の立山の眺め、新雪をかぶり真っ白い姿を見せてくれている
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
4/30 朝の立山の眺め、新雪をかぶり真っ白い姿を見せてくれている
立山の稜線をズームで見る。稜線は風が強いようで雪煙が上がっているのが見える。
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
立山の稜線をズームで見る。稜線は風が強いようで雪煙が上がっているのが見える。
室堂から見る奥大日岳の白い姿
2012年06月03日 19:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:53
室堂から見る奥大日岳の白い姿
室堂から望む剣岳の姿、こちらも新雪をまとって神々しい
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
室堂から望む剣岳の姿、こちらも新雪をまとって神々しい
室堂から望む、浄土山。こちらも雪煙が上がって、ヒマラヤの山かと思うような堂々とした姿
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
室堂から望む、浄土山。こちらも雪煙が上がって、ヒマラヤの山かと思うような堂々とした姿
奥大日岳へと出発。まずは新室堂乗越のコルへと、斜面を登ってゆく。新雪の上に薄くトレースあり
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳へと出発。まずは新室堂乗越のコルへと、斜面を登ってゆく。新雪の上に薄くトレースあり
稜線に出た。北側に向かって雪庇が鋭く突き出ている中、雪庇に注意しながら進むメンバー
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
稜線に出た。北側に向かって雪庇が鋭く突き出ている中、雪庇に注意しながら進むメンバー
奥大日岳直下より、奥大日岳山頂部を望む。大きな雪の壁となっている。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳直下より、奥大日岳山頂部を望む。大きな雪の壁となっている。
奥大日岳山頂より、剣岳を望む。西風にたなびく雲で頂上付近は良く見えなかった
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳山頂より、剣岳を望む。西風にたなびく雲で頂上付近は良く見えなかった
奥大日岳山頂より、室堂平と立山を望む。綿雲が浮かび、こちらは穏やかな春山の風景が広がっている
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳山頂より、室堂平と立山を望む。綿雲が浮かび、こちらは穏やかな春山の風景が広がっている
奥大日岳山頂付近にて、大きな雪庇の脇でポーズをとるメンバー
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳山頂付近にて、大きな雪庇の脇でポーズをとるメンバー
奥大日岳山頂付近より、剣岳方面。雪と岩の造形美。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳山頂付近より、剣岳方面。雪と岩の造形美。
奥大日岳山頂付近にて、雪庇群が織りなす幾何学的な風景
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
奥大日岳山頂付近にて、雪庇群が織りなす幾何学的な風景
室堂まで降りてきた。地獄谷を見物する。黄色い硫黄でできたチムニーが、雪面からにょっきりと顔を出している
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
室堂まで降りてきた。地獄谷を見物する。黄色い硫黄でできたチムニーが、雪面からにょっきりと顔を出している
5/1 朝、室堂より一の越へと向かう
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
5/1 朝、室堂より一の越へと向かう
一の越の手前より望む雄山、今日も雪煙が上がっており、険しい表情だ
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越の手前より望む雄山、今日も雪煙が上がっており、険しい表情だ
一の越の手前より望む、浄土山
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
1
6/3 19:54
一の越の手前より望む、浄土山
一の越へと向かっていると、立山の下の斜面をななめに横切るようにして、一の越へと向かうパーティの姿が小さく見えた。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越へと向かっていると、立山の下の斜面をななめに横切るようにして、一の越へと向かうパーティの姿が小さく見えた。
一の越の手前より。まわりの雪の斜面は相変わらず雪煙を上げている
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越の手前より。まわりの雪の斜面は相変わらず雪煙を上げている
一の越の手前より、立山の斜面を写す。雪の上の光と影が微妙な模様を描いている。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越の手前より、立山の斜面を写す。雪の上の光と影が微妙な模様を描いている。
同じく、立山の斜面。微妙な光の加減で、柔らかい雪面の表情が美しい
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
同じく、立山の斜面。微妙な光の加減で、柔らかい雪面の表情が美しい
一の越に到着。見上げる雄山への稜線。風が強いせいで、岩屑が露出している
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越に到着。見上げる雄山への稜線。風が強いせいで、岩屑が露出している
一の越からズームで見上げる雄山への雪稜
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
一の越からズームで見上げる雄山への雪稜
立山(雄山)に到着。360度の展望が広がっていた。まずは南の方角、右から、薬師岳、黒部五郎岳、中央奥に笠が岳、その右に水晶岳など、北アルプス中央部の山々が見える。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
立山(雄山)に到着。360度の展望が広がっていた。まずは南の方角、右から、薬師岳、黒部五郎岳、中央奥に笠が岳、その右に水晶岳など、北アルプス中央部の山々が見える。
雄山からの展望(2)。南東方向を望む。中央奥に槍ヶ岳、左奥には常念岳あたりが見える
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(2)。南東方向を望む。中央奥に槍ヶ岳、左奥には常念岳あたりが見える
雄山からの展望(3)。槍・穂高のズームアップ
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(3)。槍・穂高のズームアップ
雄山からの展望(4)。東の方角。黒部渓谷を隔ててそびえるのは、針の木岳、蓮華岳など。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(4)。東の方角。黒部渓谷を隔ててそびえるのは、針の木岳、蓮華岳など。
雄山からの展望(5)。北東の方向。後立山連峰はかなり雲に覆われていたが、五竜岳がひときわ大きく、顔を出していた。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(5)。北東の方向。後立山連峰はかなり雲に覆われていたが、五竜岳がひときわ大きく、顔を出していた。
雄山からの展望(6)。五竜岳のズームアップ。雲間から白い頭だけを出している。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(6)。五竜岳のズームアップ。雲間から白い頭だけを出している。
雄山からの展望(7)。北西の方向。昨日登った奥大日岳から大日岳への白い稜線が眼下に望めた。
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(7)。北西の方向。昨日登った奥大日岳から大日岳への白い稜線が眼下に望めた。
雄山からの展望(8)。北の方角を望む。大汝山と、左奥に剣岳の八つ峰あたりが見えている
2012年06月03日 19:55撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:55
雄山からの展望(8)。北の方角を望む。大汝山と、左奥に剣岳の八つ峰あたりが見えている
雄山からの展望(9)。大汝山の白い姿のズームアップ
2012年06月03日 19:54撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:54
雄山からの展望(9)。大汝山の白い姿のズームアップ
雄山からの展望(10)。北北西の方向。ひときわ大きく、剣岳がそびえている。
2012年06月03日 19:55撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:55
雄山からの展望(10)。北北西の方向。ひときわ大きく、剣岳がそびえている。
一の越から室堂へと下る。下界に広がる雲海が、室堂を半分覆い隠している
2012年06月03日 19:55撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:55
一の越から室堂へと下る。下界に広がる雲海が、室堂を半分覆い隠している
室堂に戻ってきた。立山をバックに記念撮影
2012年06月03日 19:55撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
6/3 19:55
室堂に戻ってきた。立山をバックに記念撮影

感想

【山行No 142】

※ ゴールデンウイークなので、恒例の春の雪山に向かうことにする。
 今回は山仲間のI氏が幹事役となり、立山登山に加え、室堂付近で春スキー、という計画。

4月28日(土)
 ・前夜に四国(新居浜)からJRで移動し、大阪で夜行急行「キタグニ」に乗ってゆく。
 ・富山駅には朝早く、5時には到着したが、富山地鉄駅に行くと、早朝というのに人が多い。
  ケーブル、バスを乗り継いで室堂へと向かう。どこの乗り口も大行列となっていた。

8:50 室堂着
 ・まずは、今日の宿、みくりが池山荘へと荷物を預けに行く。
  今回は登山装備に加え、スキー道具も持ってきているので、ちょっと歩くだけでゼイゼイいうほど荷物が重い。
 
 ・今日は山スキーを予定している。自分はゲレンデスキーの装備だが、Y氏は山スキーだ。
 ・室堂からまずは雪の斜面を100mほど登る。
  そこから西に向かって雪の斜面を下ってゆくが、予想よりは傾斜が緩くて、
  滑るというよりトラバース気味に斜面をズルズル進む感じ。あまり爽快とは言えない。
  雪質はちょっと重いが、4月なのでしょうがないか。
  弥陀ヶ原まで、約6kmほどを滑り、帰りはバスを使って室堂に戻る。

 ・昼食後は、室堂の眼前にある室堂山へとスキーを担いで登ってみた。
  急な斜面だが、午前中よりは体調も良くなってきて約1時間で山頂。
  そこからスキーをはいて一気に滑り降りるが、15分ほどで室堂まで滑り終わり、ちょっとあっけない感じだった。

 ・15時ころからガスが出始めたのを期に、スキーは終わりとして、みくりが池温泉の宿に戻る。
  ビールを飲んでのんびりしていると、空からは雷鳴が鳴り響き、ちょっとびっくりした。ヒョウも降ってきたゾ。
  そうこうしているうちに、遅れて出発してきたI氏が到着。
 ・部屋はベッド2個+4畳程度の狭い部屋。今日は6名なのでそれほど窮屈ではない。

4月29日(日)
 ・昨夜の天気予報からダメだろうな、とは思っていたが、予報通り朝から
  パラパラと雪が降る、あいにくの天気。
  昨日は夜行で来ていて疲れもあるので、今日は休養日ということにして、
  終日、持ってきた本を読んだりして、のんびりと過ごした。

 ・夕方になってようやく雪も止み、青空が見えだしたので外に出てみる。
  立山や大日岳が新雪をかぶって、ちょうど夕日もさしてほんのりとピンク色になり、
  なかなかいい感じ。写真をパチパチとだいぶ写す。
  雪の斜面で、日が当たるところと日影の部分が微妙な模様を写しだしており、
  絵のように美しいが、写真にしてみると思ったような写りにはならず、なかなか写真は難しい。

 ・夕方になって、部屋に新しく2人が入ってきた。合計8名となり満員状態。
  なんだかタコ部屋のような雰囲気になってきた。

4月30日(月)
 ・朝起きると、朝日が眩しくさしこんでおり、うれしくなるような上天気となっている。
  天気が良いだけに、泊っている人も出足が早く、もたもたしているうちに、
  朝食は2巡目になってしまった。

8:10 室堂発
 ・今日は3人で奥大日岳を目指す。
  出発して、室堂乗越の稜線まで、雪の斜面を斜めに上がっていくが、
  どうも体調が完璧ではないようで、同行の2人にだいぶ遅れをとってしまう。
  道は、昨日の新雪が30cmほど積もっているが、先行しているパーティのトレースがあるので、
  ちゃっかりとトレースを利用させてもらう。
9:10-20 新室堂乗越(気温=マイナス5℃)
 ・稜線に出たら、いきなり強風に迎えられた。雪面は地吹雪状となって雪が舞い、凍えそうに寒いゾ。
  さっそくゴアの上着上下を着る。
 ・ここから奥大日岳への稜線も風が強いようで、雪煙が上がっている。
  先行していたパーティは、あきらめて下山してきた。
 ・稜線を少し行くと、室堂乗越に到着。北の立山川の谷筋に下るらしい、山スキーの20名ほどのパーティに出会う。
  さすがに、この急な雪の斜面をスキーで下る実力は自分にはないなぁ..
 ・室堂乗越を過ぎて稜線をたどってゆくと、以外と風が収まってきた。
  稜線の北側には、アルプスやヒマラヤを思わせるような巨大な雪庇が出ていて、
  稜線も結構切り立っており、鋭い雪稜はなかなか登りがいのある良い稜線だ。
  急な登りではあるが、一歩一歩、アイゼンで踏みしめながら登高する。

11:20-12:50 奥大日岳(気温=プラス4℃)
 ・思っていたよりは早くに、目的の奥大日岳に到着。
  風もだいぶ弱まり、上空は青空で日差しもあたたかく、いい感じだ。
  昼食をとった後は、写真を撮ったり、雪の上にごろりと寝転んだりして、
  ずいぶんとのんびりした雪山の時間を過ごせた。
 ・ぼんやりと室堂方面を見ていると、ヘリが下界からやってきた。
  荷揚げでもないだろう。どうやら昨日の悪天の際に遭難事故があったようだ。

 ・名残惜しいが下りにかかる。急な雪稜部分は慎重に下るが、
  稜線が緩やかになったあたりでは、シリセードも交え、一気に下った。
  Y氏は山スキーを持ってきているので、一足先にスイスイとスキーを滑らせて行く。
13:30 室堂乗越
 ・時間もあるので、直接室堂には向かわず、地獄谷のほうに下ってみた。
  踏み跡がなく、結構ラッセルをさせられる。
 ・地獄谷は、雪の中から、黄色い硫黄のチムニーが顔を出していたり、
  雪の中から坊主地獄のようにお湯が噴き出したりして、なかなか面白い場所だった。

14:50 室堂(みくりが池温泉)着
 ・午後も早いので、疲れた体にムチを打つがごとく、スキーの格好に衣替えして、
  ライチョウ沢側の斜面をスキーで滑ってみた。
  しかしだいぶ体が疲れているので、3回滑るのがやっとだった。
 ・夜になってから、明日以降の行動を考えてみる。
  まだゴールデンウイークは前半が終わったあたりなので、
  アルペンルートを使って長野側にでて、長野県の雪山に行くことも考えたが、
  天気予報を見ると、GW後半は天気が悪そう。仕方ないので、明日には下山することにした。

5月1日

7:50 室堂発(気温=プラス1℃)
 ・今日は、午前中に立山(雄山)を往復する計画。
  予定があって下山することになったI氏を見送り、Y氏と二人で出発する。
  今日も青空の広がる上天気になっているが、稜線は風が強いようで、雪煙が上がっているのが見える。
 ・Y氏は山スキーをはいて登高してゆく。自分はつぼ足でゆっくりと一の越を目指す。
  今日は昨日より体調が良く、快調に進むことができる。
8:50-9:00 一の越
 ・以外と早く一の越に着けた。予想通り風が強いので、小屋の影で風をよけつつ一休みする。
 ・ここから立山への急な尾根道が始まるので、アイゼンを着用。
  尾根道は風が強いせいで岩交じりの雪道となっており、
  雪もガチガチに凍っている。アイゼン、ピッケルが役立って良かった。

9:50-10:10 立山(雄山)山頂 (気温=0℃)
 ・風は強いが、四周は雄大な風景が広がっている。
  南の方は遠く、槍・穂高連峰まで見えた。北には剣岳、東は後立山連峰が
  かなり雲海に隠れながら見えている。
  北アルプスの雪山らしい良い風景が広がっていた。写真を撮ってのんびりする。

 ・下りは急斜面をスイスイと下る。
10:40-50 一の越
 ・室堂からスキーヤーが大勢登ってきており、にぎやかになっている。
 ・ここから室堂まで下るが、Y氏はスキーなのであっという間に下ってゆき、
  自分は置いてきぼり状態で、ポクポクと歩いて下って行った。
  Y氏は結局10分で室堂に到着した、とのこと。

11:20 室堂
 ・あっさりとした雪山登山で、昼前に下山できた。
  Y氏と2人、ビールで今回の山行の成功を祝う。

・帰りは、室堂からバス、ケーブルカー、電車を利用して富山駅まで、
 富山で遅い昼食をとり、JRで帰路に着くが、連休もまだ半ばなのに帰路につくので、
 なんとなく物足りない気分を引きずりながら、帰る。
 大阪からフェリーを使い、新居浜へは翌朝に到着。すでに新居浜は雨になっていた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2706人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
予定
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら