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記録ID: 2130067
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越

【深南部】池口岳北峰(2392m)池口岳南峰(2376m)鶏冠山北峰(2204m)

2019年11月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:50
距離
19.9km
登り
2,128m
下り
2,116m

コースタイム

日帰り
山行
12:49
休憩
1:03
合計
13:52
5:36
169
池口橋
10:54
11:02
19
11:21
11:28
23
鶏冠山南峰前衛峰
11:51
11:58
19
鶏冠山北峰
12:17
12:17
76
13:33
13:35
5
13:40
13:46
4
13:50
13:50
33
14:23
14:47
19
15:06
15:07
81
16:28
16:28
21
16:49
16:49
31
17:20
17:20
95
18:55
18:57
31
19:28
池口橋
◆この山行を時計回りでまとめるか、それとも反対方向でまとめるかは、慎重に考える必要があります。長考一番、反時計方向に歩くことに。アップダウンに苦しめられるロング・ルートだけに下山は遅くなります。犬切尾根(西尾根)を下山に使うのは難しい、との判断です。
◆念のためにアイゼンとテント装備をかつぎます。しかし、その重荷が足を引っ張ります。
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス
ピリッと緊張しながら歩きはじめると・・・
ピリッと緊張しながら歩きはじめると・・・
ありゃりゃ
道が完全に洗い流されてる!
こんなのシナリオになかったな〜
1
ありゃりゃ
道が完全に洗い流されてる!
こんなのシナリオになかったな〜
堰堤の左岸側が厳しければ右岸側って手もあったが・・・
堰堤の左岸側が厳しければ右岸側って手もあったが・・・
第三の案を選ぶも自滅の道へまっしぐら。
そんな中、一縷の望みを託してバンド状を這い上がり・・・
第三の案を選ぶも自滅の道へまっしぐら。
そんな中、一縷の望みを託してバンド状を這い上がり・・・
おーー!
赤テープ発見せり
1
おーー!
赤テープ発見せり
シャクナゲ沢で魂を洗い、身を清め・・・(ウソ)
シャクナゲ沢で魂を洗い、身を清め・・・(ウソ)
池口岳南北峰と
鶏冠峰南北峰の
四人囃子にめまいを覚えるうち
池口岳南北峰と
鶏冠峰南北峰の
四人囃子にめまいを覚えるうち
われ、犬切尾根に到達せり
1
われ、犬切尾根に到達せり
いい感じやね〜
いっそのこと、ここに骨を埋めるか^^;
いい感じやね〜
いっそのこと、ここに骨を埋めるか^^;
これが、粉砂糖なら財をなせるかも・・・って考える自分がうとましい
これが、粉砂糖なら財をなせるかも・・・って考える自分がうとましい
邪念を払って歩くと、ヌタバの不思議模様にニヤリとし・・・
邪念を払って歩くと、ヌタバの不思議模様にニヤリとし・・・
取りあえず鶏冠山の北峰に立って、めでたいめでたいめでたいっ
1
取りあえず鶏冠山の北峰に立って、めでたいめでたいめでたいっ
大無間山も祝福してくれてるしさ
大無間山も祝福してくれてるしさ
で、鶏冠峰南峰に向かう途中で振り返れば、池口岳が甘くささやく(気のせい?)
1
で、鶏冠峰南峰に向かう途中で振り返れば、池口岳が甘くささやく(気のせい?)
御嶽ちゃんもイケメンやし
御嶽ちゃんもイケメンやし
けど、こいつは悪人面
けど、こいつは悪人面
ちびりそうになるのを、富士山ながめて、かろうじてこらえる
1
ちびりそうになるのを、富士山ながめて、かろうじてこらえる
やばいぞ、鶏冠峰南峰
正面岸壁、どうやってクリアする?
やばいぞ、鶏冠峰南峰
正面岸壁、どうやってクリアする?
アイゼン履くかね
アイゼン履くかね
ベルグラ嫌いだーーーっ!!
ベルグラ嫌いだーーーっ!!
中段の前山まで行って、撤退だ
凍って手強そうなナイフリッジだし
中段の前山まで行って、撤退だ
凍って手強そうなナイフリッジだし
なごむな〜
中央アルプス、しらびそ峠方面、黒ナギ、池口岳
なごむな〜
中央アルプス、しらびそ峠方面、黒ナギ、池口岳
池口岳、ラブリ〜
池口岳、ラブリ〜
私は、笹ノ平を漕ぎ行く舟
2
私は、笹ノ平を漕ぎ行く舟
岸田劉生展もコートールド美術展もいいが、こいつも負けてないぜ
岸田劉生展もコートールド美術展もいいが、こいつも負けてないぜ
感涙にむせぶ私
振り返れば、朝日、不動、合地、中ノ尾根、黒沢、鶏冠・・・
もうちょっとで黒法師に会えそう
振り返れば、朝日、不動、合地、中ノ尾根、黒沢、鶏冠・・・
もうちょっとで黒法師に会えそう
こんなの見たら下界に戻りたくないと思うにつけ
こんなの見たら下界に戻りたくないと思うにつけ
カメの歩みになる私
カメの歩みになる私
光岳
光岩がチャームポイントですね〜

光岳
光岩がチャームポイントですね〜

くだらないこと言ってるうち、池口岳南峰の三角点にタッチ
くだらないこと言ってるうち、池口岳南峰の三角点にタッチ
こんちは、信濃俣くん
こんちは、信濃俣くん
塩見、悪沢、赤石、聖、上河内、茶臼が、総出演
塩見、悪沢、赤石、聖、上河内、茶臼が、総出演
池口岳の北峰
オレと一緒でりりしいぜ(意味不明)
池口岳の北峰
オレと一緒でりりしいぜ(意味不明)
加加森山と光岳
これだから山はやめられない
加加森山と光岳
これだから山はやめられない
明日からも頑張れそうだよ
ありがと!
明日からも頑張れそうだよ
ありがと!

感想

<池口橋〜犬切尾根>
池口橋から直上するモノレール道にとりつかず、そのまま池口川に沿って林道まっしぐら。シャクナゲ沢ルートを狙います。ところが、呆然!!林道が池口川に洗われて消失してるじゃないですか!しばらくは、ごまかしごまかし進みますが、いよいよ万事休す。

白布をかけた砂防堤の左岸は、岸壁を登った所が段差の大きいコンクリートの階段状。待てよ、川を渡渉して、右岸側にかかるハシゴを登ってダムを乗り越そうか。ひとしきり悩んでから渡渉を選びます。ところが、足がかりになりそうな岩が、水ゴケでつるんつるん。それにだ、たとえ渡渉に成功したとしても、堤の上流側に抜けてから、果たして再び左岸に戻れるかの保証もないしね。

考えた末、どちらの選択肢も捨てます。三つ目の案は左岸側のガレ沢状の急登を這い上がることです。浮き石のゴーロに耐えて高度を上げます。両岸とも崖状。特に左手は地形図上の崖マーク。万一、正面突破が出来なければ、撤退必至です。しかし、その正面にしても、露岩が安定していなければルート・ラインは引けません。山行自体の仕切り直しも余儀なくされちゃう。足元には悪相の両岸から吐き出された岩が詰まっていて一進一退。

おっ!忍の一字で登り詰めるうち、右岸側にバンドが斜上しているのをめざとく見つけました!肩に食い込むザックを恨みながら、木の根にすがって這い上がります。ところがその先がいやらしいスラブだ。どうしてくれよう。灌木にすがって何とか直上し、しぶとく支尾根に這い上がりました。思わぬタイムロス。や〜れやれ。そのまま高みを狙います。頭に描いていた尾根が左から寄り添ってきました。やったぜ!

ルートはシャクナゲ沢に一旦降りてから、右岸側の尾根に寄っていきます。見渡すと、池口岳の南峰・北峰、鶏冠山の南峰・北峰の四人囃子!すっかり上機嫌。


<池口橋〜犬切尾根>
そうこうするうち、小雪の散り敷いた犬切尾根に届きました。マナイタ平を歩くと、白く冠雪した中央アルプス!息を荒くして岩尾根を登り、凍ったヌタ場の不思議模様に感嘆し、砂糖をまぶしたような小笹の尾根を歩きます。倒木を乗り越え、ようやくようやく鶏冠山の北峰です!

いよいよ大きい池口岳。けど、その前に気になるのは鶏冠山の南峰。南に寄ります。明るい笹の斜面からは大展望。御嶽山に恵那山に愛知の最高峰、茶臼山。そしてこちらは大無間山と富士の高嶺。

それにしても、鶏冠山の南峰はあまりに人相が悪い。慎重に行きましょう。コルから登りに転じますが、岩壁に氷が着いて、こいつはタフだ。木の根にすがり、じりじり距離を伸ばします。岩にベルグラが張ってリスキー。アイゼン履いてミックス壁を登る方が得策にも思えます。けど、細引きやカラビナは持ってきてないし。

迷っているうち前衛峰に登り着きました。ところが、そこからがいよいよナイフリッジじゃんか!ルート選びを間違った!?しかも、その先にまた、陰険な岩壁が逆光の陰影に沈んでいるし。

これは時間的にアウトだ。ザックは重いし、装備不足。リスク回避のための懸垂下降すらできない。やめとこっと。こうなったら、束の間のパノラマ・ビューをたっぷり楽しむか。


<鶏冠山南北峰〜池口岳南北峰>
鶏冠山北峰から笹ノ平へ。こちらは、一転して伸びやかでオープンな空間。素敵だ。ここは何度でもリピーターしたいな。次々に表情を変える池口岳の双耳峰を楽しみながら、陶酔の海を泳ぎます。立ち枯れしたシラビソの枯木が絶妙なオブジェ。蒼穹に映えて美しい。

池口岳南峰が近づくと、光岩を抱いた光岳の存在感が増してきました。左右に衛兵のように加加森山と信濃俣を従えています。その背後には真白き峰々たち。茶臼、上河内、聖、赤石、悪沢、塩見・・・と、にわかに有頂天。

池口岳北峰へ足を伸ばします。ここでもまた、中ノ尾根山や黒法師岳、不動岳などなど。パノラミックな大展望にうっとり。


<下山>
あとは下山あるのみ。時間に追われるようにして、ザラナギ平、利検沢ノ頭、黒薙、面切平・・・とカウントダウン。ヘッドライトにマイカーが浮かび上がりました。ただいま〜!!

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