五竜岳 (八方尾根〜遠見尾根)
- GPS
- 12:31
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,121m
- 下り
- 2,084m
コースタイム
3:03 八方池山荘
4:10 八方池 (休憩50分)
6:08 丸山
6:57 唐松岳頂上山荘
9:12 五竜山荘(休憩15分)
10:32 五竜岳頂上
11:34 白岳
13:21 中遠見山
14:36 アルプス平
<リフト&タクシー移動>
15:50 黒菱駐車場
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
八方交差点から黒菱林道入り口まで・・・ ・県道白馬岳線を二股・猿倉(大雪渓)方面へ。 ・約700mで和田野入り口の交差点(1998年長野五輪のモニュメントが目印)を左折。 ・約350mで白馬和田野の森の交差点(《白馬和田野の森》の木製の看板あり)を右折 ・和田野の森を道なりに約1800mで黒菱林道入り口です。終点まで約6.2km。 !民有林林道: 林道ですので、狭幅、急カーブ、急登板、牧場横断の段差など注意。全線舗装路です。 !幅員狭し : 道幅は全線で4mです。退避所以外のすれ違い時は路肩・側溝等にご注意ください。 !牧場内通過: 途中、牛の牧場内を横断します。道路上に牛がいる際は通行にご注意ください。 !段差注意 : 牧場横断箇所の出入り口や側溝の横断箇所には大きな段差があります。 !落石注意 : 落石等にご注意ください。また、大雨時には雨量規制により通行止めとなることがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒菱駐車場は無料で100台ぐらいは余裕で駐められると思います。 登山届けは夜間でわからなかったので車のダッシュボードに置いておきました。 駐車場から自然研究路までは牧場内を登ります。※1 自然研究路始点から八方池までの道はとても良く整備されており危険箇所はありません。 八方池から唐松頂上山荘は登山道ですが、特に危険を感じる箇所はありませんでした。 唐松岳から五竜山荘は牛首の岩場に注意。大黒岳から先はアップダウンは多いものの、道自体は歩き易かったです。 五竜山荘から五竜岳の後半は岩場登りとなります。鎖場は慎重に。 遠見尾根は白岳直下に鎖場があり、道中の一部にやせ細った尾根歩きが数箇所ありますので注意を。 ※1 黒菱駐車場からの牧場歩きは立入り禁止でした。 下山時、黒菱第3リフト降り場から駐車場まで歩いて下山しようと思ったら立入り禁止の看板が立ってました。 なので下山はリフトを使いましたが、登りは思いっきり牧場内を突っ切ってしまいました。 今更ですが、どうもすいません。 駐車場からはもう1本道があったみたいなのでそちらを使えばよかったのかな? 周辺の情報 八方尾根公式HP http://www.hakuba-happo.or.jp/leftmenu.html 白馬五竜公式HP http://www.hakubagoryu.com/ 白馬五竜高山植物園 (五竜テレキャビン公式HPはこちら) http://www.hakubaescal.com/green/ |
写真
感想
〜前置き〜
辰年だから「竜」の付く山、五竜岳へ。
そんな適当な理由で登る事に決めたものの、調べれば調べるほど厳しい山(自分にとって)だという事がわかる。
当初は遠見尾根からの日帰りピストンを計画したが、どう頑張っても自分の体力ではゴンドラの最終まで間に合わない。
山小屋泊も検討したが、お盆真っ只中の五竜山荘はきっと激込みだろう。余計疲れそうなので泊まるのは気が進まない。
いろいろ考えた結果、夜間に八方尾根を黒菱から登リはじめて遠見尾根で下りる。
これならば時間的にも十分余裕をもって行動出来る事がわかった。
よし、これで行こう。
当日は1時半ごろ黒菱駐車場に着く。
丁度1人先行者が出発したところ。自分も早速準備にとりかかる。
2時すぎにゲートをくぐり出発。※1(コース状況参照)
序盤は砂利っぽい管理道を歩く。涼しく傾斜も緩やかなので快適に登っていたら暗闇に浮かぶ無数の光点。
正体は放牧中の牛達の目だった。ライトが当たり反射した模様。たぶん寝ていたと思うので起こしてしまってごめんよ。
砂利道がコンクリートに変わってしばらくするとゲレンデの直登となる。
直登とは言え伊吹山のそれと比べれば楽。ただ、この辺りでガスが出始めたので視界は一気に悪くなる。
20分ちょっとで八方尾根自然研究路の始点。
観光路らしく道が良く整備されており、傾斜も緩くつづら折りの登山道となるのでとても歩き易い。
ただ石が濡れて滑りやすく、ガスで視界も悪いので調子に乗って転ばないように注意して歩く。
出発から1時間。八方池山荘着。この辺りでガスも晴れた。
ここからはルートが尾根道と巻き道の木道に分かれるが、先はまだまだ長いので楽そうな木道を選ぶ。実際楽だった。
不気味なケルンを幾つか越え第三ケルンに到着。・・・あれ到着?八方池はどこ行った?
良く見ると少し下に八方池らしきものが見える。そして向かいには白馬三山のシルエット。
ケルンから少し戻り八方池への分岐を下りる。ここで休憩しながら日の出を待つことにする。
休憩中は寒い。それにただ待つだけでは時間がもったいないので、ここで食事にする。
メニューは軽量化の為、カップラーメン。
本来は五竜岳頂上(10時ぐらい)で食べる予定だったので早弁どころか朝飯にも早いが寒いからいいや。
残ったお湯でコーヒを飲んでいたら、空がどんどん赤く染まってゆく。
八方池からだと丁度太陽の昇る位置が影で隠れてしまいそうだったので、再び第三ケルンまで登り返す。
5時ちょい過ぎに御来光。山の上での御来光は元旦の竜ヶ岳以来だが山の上で迎える日の出は何度見ても良いものだなぁ。
一方、白馬三山はガスに覆われてさっぱり見えなかった。
夜明け前は頂上部にガスが掛かっていた程度だったのだけど、日の出直前に全体がガスってしまった。
これは残念だったけど御来光が見えただけでも良しとしよう。
御来光を見た後は唐松岳へと向かう。
ここからは登山道といった感じ。樹林の中を歩き、扇雪渓を横目に登って視界が晴れるとすぐ先には丸山。
丸山からの眺めはとても良い。
今日は北から南東に掛けてずっと雲が出ていたのでこの丸山からの眺めが一番良かった。
丸山から唐松頂上山荘までは岩壁を巻くように登る。数箇所で鎖の架かった橋を渡るがとりたてて危険な箇所もなく山荘に着く。
唐松岳はガスの中。宿泊された方に聞いたところ、今日はずっとガスの中で御来光も見えなかったらしい。
晴れていれば唐松岳にも登ろうかと思っていたけど今回はパスして五竜岳へと向かう。
時間的にも余裕が出来たので結果的には良かったのかもしれない。
五竜岳への縦走路はしんどかった。
牛首の鎖場の切り立った崖は落ちたら下まで直滑降間違いなしなので慎重に足を運ぶ。
ガレ場を越えると今度はアップダウンの連続となる。
ただ、下りのザレ場は結構な急傾斜だけど、登りは比較的緩やかなので大黒岳辺りからは歩き易くて助かる。
でも逆からは歩きたくないな〜。
時間と体力に余裕があれば往路で戻る事も考えていたけどこりゃ無理だ。やっぱ遠見尾根で下りよう・・
そんな事を考えながら歩き続け、単なる小ピークを白岳と2度も間違え精神的にへこたれながら五竜山荘着。
山荘では飲料を補給後、トイレも使わせてもらい小休憩。
休憩後はザック等をデポしていよいよ五竜山頂へと向かう。相変わらずガスってるので頂上は見えない。
前半は坂も緩やかなザレ場で後半からは完全にガレ場となる。
鎖場もあるが牛首ほど怖くは無い。でも疲れた足には堪えるので牛歩並の速度で黙々と登る。
10時32分。出発から8時間半、ようやく五竜岳頂上に到着。
長かった、そして疲れた。
山頂はオールガス。少し先の広場に座っていた人を岩と見間違えるほど視界は悪い。
景観無し、お昼も既に済ました、寒い、若干雨がパラついてる、という事でさっさと下山する。
これまでの全山行で最長の歩行時間の割にはここまで達成感の無い登山も初めてだけど
天気が良くない事は事前にわかっていたので、まぁ仕方ないかなぁ〜。
山荘でザック等を回収して白岳から遠見尾根へ。尾根側はガスも無く晴れてて見晴らしが良い。暑いくらいだ。
山頂の展望が残念だった分だけここから先は景色や花を見て楽しみながら下りられた。
そして西遠見山を少し越えた辺りで五竜岳のガスが一時だけ晴れる。
その姿は想像してたよりもダイナミックでまさに岩峰。
再びガスに覆われそうになるまで写真を撮るのを忘れるほど見入ってしまった。
「あそこに登ってきたんだなぁ・・」そう思うと今更ながら達成感が湧き上がってくる。
下山中に達成感を感じるのも珍しいが、見えてよかった、本当に。
中遠見山までの登り返しの階段でバテたものの、小遠見山を巻き道で迂回し予定より少しだけ早くアルプス平に到着。
ここから五竜テレキャビンで楽々下山。いや〜楽だわ〜
しかし、ゴンドラで降りている最中に作業用道を大きなザック担いで登ってる人を見かける。
自分も一度はここを夜間に登ろうかと考えたが、全長2km以上で標高差は700mもあるとわかり即座に断念した。
そこを登ってる人がいる・・凄いなぁ。
その後はタクシーで八方尾根まで移動してゴンドラとリフトを乗り継ぎ自然研究路始点へ。
ここから歩いて下りようと思ったら牧場内は立ち入り禁止の看板が立っていたので黒菱第3リフトを使い15時50分、駐車場まで戻る。
帰りはちょっと楽をしたけど、それでも今回の山行はかなり疲れた。
景観は残念だったけど、最悪雨の中を下山も考えてたのでそれと比べれば全然マシかな。
後、今回の失敗は八方池の食事。
昼飯を朝4時半にとるのはいくらなんでもやっぱり早すぎだった。
これで下山までずっと行動食のみで過ごしたのでちょっと体力的に厳しかった。
これで今年のメイン登山は終わったけど、後一回ぐらいは3000m級に行けそうだな・・どこに行こうか。
ceptorさん、こんばんは、はじめまして!
暗闇の中、牧場を歩いていた物好きが他にもいたなんて、驚きです。
暗闇に佇む牛の群れ、生きた心地がしませんでしたね
ところで、黒菱の駐車場からは牧場を通らない他の道があったのですか?
私は全然気が付きませんでしたけど ・・・
ronさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
牧場の牛は怖いですね。臨戦態勢の個体もいましたし。
でも、あまりそちらに気をとられると地雷(牛のふん)を踏みそうになるのが困りもの
もう1本の道はゲートから少し下の方にあったのですが
実際に通ったわけではないのでどこに通じているのか未確認です。
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