また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 220150
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍下山の旅、激藪の十石東尾根奮闘記

2012年08月26日(日) 〜 2012年08月27日(月)
 - 拍手
tekutekugo その他1人
GPS
10:35
距離
17.3km
登り
701m
下り
2,032m

コースタイム

26日(日)

あかんだな5:30発バス乗車
畳平   8:00〜8:20
富士見岳 8:40
乗鞍山頂 9:40〜10:00
畳平   10:50〜11:25
平湯乗鞍登山道入り口12:05
乗鞍権現社 13:50〜14:00
十石峠避難小屋 16:15

27日(月)

避難小屋  6:50
白骨温泉  9:30
沢渡   12:10
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
平湯、あかんだな駐車場に自家用車駐車。
一日500円
あかんだな駐車場はAM3:00ゲートオープン(季節によって違います)
前夜到着のため、安房トンネル平湯出口側のPで車中泊。
※安房トンネルはETCカード利用可になっていました。
 時間、曜日により20〜50%の割引になりますので絶対利用すること。

あかんだなより乗鞍畳平への直通バス利用
片道1380円

帰り
白骨温泉より親子滝まで路線バス新島々行き 840円
親子滝から沢渡 岩見平          300円
岩見平から平湯(高速バス)       1200円
コース状況/
危険箇所等
畳平〜乗鞍岳
ハイヒールで行ける3千メートル。
特に記述することはありません。
でも、みなさんファッショナブルなのでちょっと気合を入れていきましょうねえ。

畳平〜平湯乗鞍登山道入り口
乗鞍スカイラインを歩きます。
乗鞍の広大さをあらためて知ることが出来ます。
バスからだとあっという間に通過で感じられない。

登山口〜乗鞍権現社
姫が原までザレ気味の下りです。
そして硫黄岳まで登り返し、そのあとはゆるゆるした下り道。
道はしっかりしています。
コマクサとホシガラスがいっぱいの道でした。
権現社に近づくと若干の登りになります。
整備された登山道しか歩いたことのない人には少しトホホな道になってきますが、道としてはしっかり成立しているので迷うことはないでしょう。

権現社前が広場になっており休憩ポイントです。
日当たりがよく暑いです。

さて、ここからが道なき道ですよ〜〜

権現社〜金山岩
岩と藪の急登
道は思わぬ方向に曲がっていたりしますので藪の中の踏み跡を見失わないよう進んでください。
ところどころでけもの道と交差し迷い込みそうになりました。
笹をなぎ倒したけもの道・・・こんな道を作れるのは・・・やはり・・・
♪出てきた出てきた山おやじ〜〜♪
  (これ、ふし付けて歌える人北海道民ですね〜〜)
ガチンコしないよう、声出して歩きましょう。
心配しなくても、あまりにの藪に
うぎゃ〜〜、げ〜〜、ひゃ〜〜、うぷ〜〜〜、ひでぶ〜〜!!
と自然に声が出ちゃいます。

金山岩までザレた登りあり。その後は大きな岩を飛んで進んでトップへ。
そこまで行くとやっと目標の避難小屋が見えます。

だけど、ここからが本気の藪です。
背丈を超えるハイ松と笹の道。
ところどころシャクナゲやアザミ・・・痛いよ。

がさごそがさごそ進みます。

首だけ出たら泳ぐようです。
遊泳法はバタフライ。
(実際やってみ?バタフライ納得するよ)

途中岩があったり、道が崩れて切れていたり・・・
要注意で進みましょう。

2時間格闘しました・・・
そして小屋に着きました。

小屋は素晴らしく整った小屋です。

寝袋などのデポ品もあり手ぶらでたどり着いても遭難を免れるでしょう。
ただし、水は無いし、ここまでのルート上にも水場はないので、畳平から持参のこと。(畳平にもまともな水道は無いのであかんだなから3リットル持ってきました)
眺望も良好です。


小屋から十石尾根下山
最初一時間くらいはやはり藪漕ぎでした。
途中二回ほど沢と交わって、うっかりそちらへ降りそうになりましたので、要注意。
岩のガツガツ下りになったらそれは沢です。引き返して〜〜。

やがて、笹が刈りはらわれた樹林帯の登山道になります。
白骨温泉街が樹間から見下ろせるようになったら間もなく車道に出ます。
右へ下っていくと白骨温泉です。

お疲れ様。


あかんだなよりバスに乗る。
2012年08月26日 06:40撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/26 6:40
あかんだなよりバスに乗る。
畳平到着 晴れ!!
2012年08月26日 08:11撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 8:11
畳平到着 晴れ!!
手始めは富士見岳
2012年08月26日 08:39撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
6
8/26 8:39
手始めは富士見岳
肩の小屋より山頂へ向かう
2012年08月26日 09:00撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 9:00
肩の小屋より山頂へ向かう
山頂裏側
いいお天気と安全山行に感謝のお祈り。
風が強くて結構寒いです(と説得力のない写真で説明)
2012年08月26日 09:41撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/26 9:41
山頂裏側
いいお天気と安全山行に感謝のお祈り。
風が強くて結構寒いです(と説得力のない写真で説明)
山頂到着 ピース!!
2012年08月26日 09:44撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/26 9:44
山頂到着 ピース!!
出た、無駄に重いデザート。
本日は早々と消費する。
2012年08月26日 09:43撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/26 9:43
出た、無駄に重いデザート。
本日は早々と消費する。
畳平戻る。メルヘン。
2012年08月26日 10:49撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 10:49
畳平戻る。メルヘン。
バスターミナルレストランにて。
高いしマ○イ・・・
2012年08月26日 10:58撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 10:58
バスターミナルレストランにて。
高いしマ○イ・・・
スカイラインを歩きます。
自転車で登ってくる人やホシガラスを撮るんだとものすごいカメラ構えた人に遭遇。
2012年08月26日 11:39撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 11:39
スカイラインを歩きます。
自転車で登ってくる人やホシガラスを撮るんだとものすごいカメラ構えた人に遭遇。
でっかいど〜〜〜乗鞍。
2012年08月26日 12:03撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
3
8/26 12:03
でっかいど〜〜〜乗鞍。
ここから登山道。
2012年08月26日 12:04撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 12:04
ここから登山道。
あらら、登り返しありですか。
2012年08月26日 12:09撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 12:09
あらら、登り返しありですか。
キレイで静かな尾根。
気持ちいいよ〜〜〜
2012年08月26日 12:39撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/26 12:39
キレイで静かな尾根。
気持ちいいよ〜〜〜
ホシガラスもいっぱいいた。
2012年08月26日 13:16撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/26 13:16
ホシガラスもいっぱいいた。
ガレ場もあるよ。
2012年08月26日 13:27撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 13:27
ガレ場もあるよ。
道がこんなになってきました。
2012年08月26日 13:37撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 13:37
道がこんなになってきました。
平湯への道との分岐
2012年08月28日 17:38撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/28 17:38
平湯への道との分岐
乗鞍権現社
後ろに見えるのは、金山岩
2012年08月26日 13:46撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 13:46
乗鞍権現社
後ろに見えるのは、金山岩
藪突入前準備
ストックのでっぱりはザックの雨蓋でガード。
2012年08月28日 17:41撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/28 17:41
藪突入前準備
ストックのでっぱりはザックの雨蓋でガード。
藪突入装備です。
アームカバーと手袋装着!!
1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
1/1 0:00
藪突入装備です。
アームカバーと手袋装着!!
突入〜〜〜
2012年08月27日 22:43撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/27 22:43
突入〜〜〜
目線カメラ
2012年08月26日 15:05撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 15:05
目線カメラ
藪ロード
2012年08月26日 14:19撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 14:19
藪ロード
藪から脱出
2012年08月26日 14:19撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 14:19
藪から脱出
金山岩のガレ登り
2012年08月26日 14:32撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 14:32
金山岩のガレ登り
トップに立つ。
2012年08月26日 14:43撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 14:43
トップに立つ。
おお、小屋が見えた。
なだらかな尾根、ふつうに進めば20分くらいで行けそうな距離。
2012年08月26日 14:57撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 14:57
おお、小屋が見えた。
なだらかな尾根、ふつうに進めば20分くらいで行けそうな距離。
だけど、道はこうだわ!!
2012年08月26日 14:59撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 14:59
だけど、道はこうだわ!!
溺れとります。
1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
1/1 0:00
溺れとります。
ガサガサ・・・
2012年08月26日 15:10撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 15:10
ガサガサ・・・
たまに、浮上できた喜びのポーズ
2012年08月26日 15:22撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/26 15:22
たまに、浮上できた喜びのポーズ
だけどまたもぐる。
2012年08月26日 15:37撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 15:37
だけどまたもぐる。
ここヤバくないですか?
1980年01月01日 00:00撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
1/1 0:00
ここヤバくないですか?
砂浜みたいなところあり。
どっかで見た風景だ・・・
あ、日向山に似てる。
2012年08月26日 16:02撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 16:02
砂浜みたいなところあり。
どっかで見た風景だ・・・
あ、日向山に似てる。
また藪突入
2012年08月26日 14:35撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 14:35
また藪突入
ガサゴソガサゴソ・・・
だいぶん疲れてきたぞ。
2012年08月26日 16:08撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 16:08
ガサゴソガサゴソ・・・
だいぶん疲れてきたぞ。
やった〜〜〜出た〜〜〜
20分の道、2時間かかりました。
2012年08月26日 16:09撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 16:09
やった〜〜〜出た〜〜〜
20分の道、2時間かかりました。
でも小屋前まで藪藪。
2012年08月26日 16:14撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/26 16:14
でも小屋前まで藪藪。
小屋の中。
ゴージャス
2012年08月26日 16:15撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
3
8/26 16:15
小屋の中。
ゴージャス
寝袋とかマットとかたくさんデポ品あり。
ダウンジャケットまでぶら下がってる。
銀マットだけ座布団代わりにお借りしました。
2012年08月27日 06:31撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/27 6:31
寝袋とかマットとかたくさんデポ品あり。
ダウンジャケットまでぶら下がってる。
銀マットだけ座布団代わりにお借りしました。
水は玄関先バケツにトユからの雨水がたまる方式になっている。わりあいきれいな水が満々とたたえられていました。
2012年08月28日 18:11撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/28 18:11
水は玄関先バケツにトユからの雨水がたまる方式になっている。わりあいきれいな水が満々とたたえられていました。
飛騨側に降りていくと。
2012年08月26日 16:35撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/26 16:35
飛騨側に降りていくと。
出た〜〜〜
名物「ニイハオトイレ」
2012年08月26日 16:32撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
6
8/26 16:32
出た〜〜〜
名物「ニイハオトイレ」
今日のごはんは、またまた大盛り散らし寿司。
2012年08月26日 17:45撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/26 17:45
今日のごはんは、またまた大盛り散らし寿司。
ご来光
2012年08月27日 05:17撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
3
8/27 5:17
ご来光
朝焼けの乗鞍
2012年08月27日 05:17撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
2
8/27 5:17
朝焼けの乗鞍
朝の避難小屋。
この場所が360度眺め良好。
2012年08月27日 06:45撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/27 6:45
朝の避難小屋。
この場所が360度眺め良好。
笠から槍穂
2012年08月27日 06:42撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
4
8/27 6:42
笠から槍穂
焼岳アップ
2012年08月27日 06:43撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
4
8/27 6:43
焼岳アップ
富士山も見えたよ。
2012年08月27日 06:46撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
2
8/27 6:46
富士山も見えたよ。
この風景にバンザイ
2012年08月27日 06:46撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
6
8/27 6:46
この風景にバンザイ
掃除をしてカンパしてスタート
2012年08月27日 06:31撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
3
8/27 6:31
掃除をしてカンパしてスタート
スタート
朝イチも藪漕ぎから始まる。
2012年08月27日 06:52撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/27 6:52
スタート
朝イチも藪漕ぎから始まる。
昨日よりはましだがやはりヤブヤブ
2012年08月27日 07:00撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/27 7:00
昨日よりはましだがやはりヤブヤブ
がさごそがさごそ
2012年08月27日 07:04撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/27 7:04
がさごそがさごそ
やった〜〜〜刈払った道に出た。
喜びの舞を踊りましょう。
2012年08月27日 07:44撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/27 7:44
やった〜〜〜刈払った道に出た。
喜びの舞を踊りましょう。
そのあとは普通に登山道で林道に出ます。
2012年08月27日 09:04撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/27 9:04
そのあとは普通に登山道で林道に出ます。
出たよん
2012年08月27日 09:12撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
1
8/27 9:12
出たよん
入り口の目印はこの赤いコーンだけ・・・
まあ、もう少し下に本当の登山口があるみたいだけど。
2012年08月27日 09:15撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
1
8/27 9:15
入り口の目印はこの赤いコーンだけ・・・
まあ、もう少し下に本当の登山口があるみたいだけど。
白骨温泉到着
2012年08月27日 09:32撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
8/27 9:32
白骨温泉到着
沢渡
バス待ち時間長し。
2012年08月27日 12:03撮影 by  Canon PowerShot SX130 IS, Canon
8/27 12:03
沢渡
バス待ち時間長し。
平湯バスターミナルの温泉ランチセット1500円。
満腹です。飛騨ポーク激ウマでした。
2012年08月27日 14:03撮影 by  FinePix XP10, FUJIFILM
3
8/27 14:03
平湯バスターミナルの温泉ランチセット1500円。
満腹です。飛騨ポーク激ウマでした。

感想

乗鞍下山の旅PART2に行ってきました。
PART1は千町尾根下山です。
山レコ登録前ですのでレコはありませんです・・・。
でも、これも素敵な旅でしたよ。

乗鞍といえばハイヒールで行ける3千m。
乗鞍登ってきたよ〜〜〜
なんて言っても、山ラーからは「あ、そう」と冷たい一言をいただくのは必至。

でもね、乗鞍って広いんです。
たくさん道があるんです。
畳平から山頂までだけが乗鞍と思わないで。
すごくすごく、広くて素敵な山なんです。

さて、今回の計画。
ずいぶん前からありました。
でもね、「ニイハオトイレは嫌」の私の一言で先送りになってました。
     (↑そこなんだ〜〜〜♪藪じゃないんだ〜〜〜♪)
でも、ま、今回は、先週の疲れも少し引きずってるのであまりガシガシ歩きたくないし、
日月なので人もいないだろうからニイハオトイレでもいっか!!
と、突然日の目を見た計画だったのでございます。

さて、今回、下山口が白骨温泉になります。
白骨に車を置いて朝イチのバス(といっても9時半発というトホホタイムだけど)で畳平に向かう手筈でした。
しかし、マウンテンサイクリング大会?みたいなのがあって、この日に限ってバス運休・・・
ついてないなあ・・・
仕方がないから、車はあかんだなに置きました。
で、バスで畳平に向かったわけです。
(歩いて登れよって???タイトル見なよ、下山の旅って書いたでしょ)

そして、まずは観光気分で山頂を踏みに行きました。
ザックはターミナルのコインロッカーに入れました。
ここは登山者のテリトリーではなく、観光地です。
道端にザック放り投げておいたら、中かき回されて持っていかれる恐れがあります。300円×2は痛いけど仕方ない。

ハイヒールは大袈裟にしても、スニーカーとジーンズで登れる3千m。
しかし、槍行った時も思ったけど、みなさんファッショナブルだこと。
かわいいタイツとスカートにきれいな色のパーカーのお嬢さんたち。
ランドネから抜け出してきたようなファミリー。
ああ、ヤマンバの肩身の狭いことよ・・・。

だけど、風景はだれの目にも平等さ。
乗鞍の風景。素敵だなあ。
観光で来た人も山好きになってくれたらいいなあ。

山頂で我が家恒例デザートのゼリーを食べて、畳平に戻った。
お昼ご飯を食べたが、そこは観光地の食堂。
値段も高いし味も・・・・・×

気を取り直して、今回の山行を開始する。
とりあえず4〜50分、乗鞍スカイラインを徒歩で下らねばならない。
バスから何であの人たちこんなとこ歩いてんの?っていう目で見られながら登(下?)山口を目指した。
目指す登山口はガードレールの隙間。指示標が立っているけど天気が悪いと見落としそう。
晴れてたらずっと下へ続く登山道が見えるので大丈夫。

気持ちよく下っていく。
誰もいない。
ホシガラスだけが無数に飛んでいた。

そして平湯尾根分岐に着いた。

さて、ここから・・・
山と高原地図を持っている人は広げてみて。
乗鞍権現社から十石山まで登山道の赤線ひいてありません(破線すら無いし〜〜)
(でもガレひどく通行危険とかは書いてある)

実際には、道はあります。
藪の中に目をこらすと踏み跡がある感じ。
この踏み跡を見失わないよう歩きましょう。
よいしょこらしょのスーパー藪漕ぎルートです。

果てしなかったな〜〜〜
タイツもアームカバーもボロボロになったな〜〜〜
でも、たどり着いたよ「十石避難小屋」
すごく作りのいい小屋です。
中も個室まであったりして・・・
水さえあったら住めますね。

予想通り貸切でした。
贅沢だな〜〜〜
こんな山もいいね〜〜〜

ニイハオトイレだけど・・・

ここはおそらく、冬季の山スキーヤーのために作られた小屋なのでしょう。
だからトイレも水もいらないんだな。
気密性がよくて暖かそうな小屋でした。

料金は志を箱に入れる形式です。
気持ちばかりのお金と、掃き、拭き掃除で支払わせていただきました。

小屋は山頂大地に立っており、裏手の小ピーク上まで登ると最高の眺望です。
ぜひぜひ実感しに行ってきてください。
小屋広場もコマクサ畑になっていました。

朝、ご来光を見にピークまで行くと、
なにか大きな動物が泡食って藪の中をごそごそ逃げていきました・・・

ん、ん、ん、、、、まあ、立ち去って行くんだから気にするまい。
追い出してごめんね、君もきっとここで朝日を浴びたかったんだね・・・。

素敵な夜明けでしたよ。

さて、下山です。
車に戻るためには少し戻って平湯尾根を下ればいいのですが、
昨日の二時間の藪漕ぎをまたするのか???
いやいや、白骨におりましょうぜ。
ということになって、白骨に向かって下山した。
しかしやはり一時間藪漕ぎだった。

刈りはらわれた登山道に出たときは万歳三唱でした〜〜〜

白骨温泉からは、今は車が通行止めとなっている湯川沿いの「白骨温泉線」を歩いて戻る予定でした。
しかし、運よく(悪く?)
白骨に降りたら丁度、新島々行きのバスが出るところで、
ダンナ大喜びでビール買ってバスに乗り込みやがった。
しましままで行って平湯に戻ればいいじゃん!!って・・・

いやいや、しましままで行かなくても、途中で乗り換えられるはず。
ということで、高速バスも停まる「親子滝」で下車した。
15分ほどで高速バスが来るはずだから・・・
ところが、その、10時58分発のバスが来なかった・・・
おかしいなと思ってもう一度時刻表を見ると・・・
なんと、10:58は8月26日で終了だったのだ!!
ひえぇぇぇ今日は27日だぁ〜〜〜!!!

親子滝のバス停というのは何もない・・・ただのバス停。
次のバスは12時3分。ここで待つのもつらすぎる。
しかも、高速バスにスルーされて乗れない恐れがある。
ここはひとまず沢渡に行ったほうがいいだろうと、次の上高地行のバスに乗って沢渡岩見沢へ向かった。
ここは切符売り場があるから係員さんがいるし・・・。
案の定だった。
岩見沢の係員は無線で高速バスに二人乗るから停まるよう連絡を付けてくれた。
親子滝待っていなくてよかった〜〜。
無線入れても停まってくれない時があるんですよって係員さんが言ってたもの。

そしてようやく平湯に帰れたのであった。

歩いても同じバスに乗れたなあ・・・
歩いてきたら丁度岩見沢のバス停の近くへ出てくるんだし・・・

なんか疲れちゃったので、温泉は平湯の森ではなくターミナルのお風呂に入ることにした。
温泉ランチセットというポスターを見つけちゃったのだ。
1500円で温泉とランチ付。
温泉が600円だからランチが900円か。
期待していなかったけど「飛騨ポークと和牛の冷しゃぶランチ」はなかなか豪勢で美味しかった。温泉も笠が見える露天風呂でステキでした。

そして、食いしん坊の二人は、もう食えないので、新島々駅の前の直売所でスイカとトウモロコシを買い込んで帰ったのであった。
セブンイレブン向かいの大きな直売所、結構まけてくれます。お得ですよ〜〜。

ということで、二週続きのこの道。
高速回数券でもないかなあとおもう今日この頃。

先週と違って散財した二日間であった。


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コメント

ゲスト
下山しにいったんですね
乗鞍が思ってた乗鞍じゃないー(わかりやすい感想

藪プールにおぼれとりますね。・・・色々穴が空きそう
って、これダンナ様セレクションの山行ですか!?

ここはもう、北斗の拳ばりに、アタタタタッpaperって籔かき分けてけばいいのかしら??
(途中に「ひでぶ」って書いてあったしw)
2012/8/29 21:16
なるほど!!
アタタタタ は、気が付かなかったな。
今度やってみるわ(って次どこ行く気じゃい)

穴は開かなかったけど、新品のアームカバー10年使ったみたいになった。
(500円で買ったワゴン品だからいいんだけど)

こんな道ばっかり見つけて行きたがるのはもちろんダンナだわさ。
一人でいってこいや ソイヤソイヤannoy

千町尾根も前半天国、後半地獄な道でしたが、ここまでひどくは無くていいコースでした。
千町避難小屋も素敵な小屋でしたよ。

乗鞍の深部、たのしんでみるのはいかが?

ニイハオトイレで、ニイハオpaperheart04
2012/8/29 23:46
これはまた
凄いマイナーなところを

こんなルートがあるとは思いもよりませんでした
それにしちゃ、避難小屋はとても綺麗ですね

ニイハオトイレ、最高です
2012/8/30 21:12
にいはお
ステキでしょ?ニイハオトイレ。
チョー開放的で気持ちいいよ。
でも誰かいたら絶対つかえね〜〜〜

避難小屋は食料や燃料を詰めたデポ用の一斗缶がたくさんあった。
冬季は山スキーヤー天国なんだろうね。

今週末は天気さえなさそうだから休憩するかな〜〜〜
2012/8/31 21:53
北ア 絶好調ですね。
さすがマニアコース行きますな〜
私もvirgo連れて、幼稚園でも行ける3000メートル100名山に行こうと思いましたが、ガスってましたね。

今年は雪山で乗鞍登って初めて尻セードをおぼえた です。

upやることが違いますね〜獣道cat
ある意味バリエーションルートですね。
焼岳とか穂高・槍が美しい。

今週は野暮用が多くて・・・・crying
山に行けない〜来週から再来週は頑張りま〜す。upup
2012/9/1 12:22
明日はどうせ雨だもん
休養、休養!!
って、まあ、別に遊んで暮らしているわけじゃなし、
しがらみはたくさんありますよね
たくさん、山へ行きたいけどなかなか

おんなじ山でも、角度を変えてみると面白い。
だから山ってやめられない ってか?
2012/9/1 21:29
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