薬師岳→越中沢岳→五色ヶ原(折立から室堂)


- GPS
- 74:09
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 3,501m
- 下り
- 2,426m
コースタイム
折立8:23→三角点9:56→12:14太郎平小屋12:37→12:57薬師峠キャンプ場
8/27
薬師峠キャンプ場5:02→薬師岳山荘6:23→7:12薬師岳8:07→北薬師岳9:13→間山11:04→12:12スゴ乗越小屋
8/28
スゴ乗越小屋5:18→スゴ乗越6:13→スゴの頭6:58→8:34越中沢岳9:01→10:44鳶山11:01→11:39五色ヶ原山荘11:52→12:06五色ヶ原キャンプ場
8/29
五色ヶ原キャンプ場5:38→ザラ峠6:17→7:22獅子岳7:28→富山大学立山研究所8:53→10:32室堂ターミナル
天候 | 8/26 曇り一時雨 8/27 晴れ 8/28 晴れ 8/29 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:立山黒部アルペンルートの室堂駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鬼岳のトラバースで残雪を超える部分が2箇所ある。 登山ポストは太郎平小屋にて。 折立の水場は飲用には向かないとの掲示あり。 五色ヶ原キャンプ場の水場は枯れており、小屋で無料で分けてもらう。 |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
感想
8/26
折立からの道は1ヶ月前に下ったばかりであったが、やはり下りと登りでは見える景色が違うからか、違った道に感じた。樹林帯を抜けてからのゆるやかな登りは、視界がそれほどよくなかったのでややきつく感じた。太郎平小屋ではラーメンを注文。一口食べて、明星中華三昧と分かってしまう。
テントを設営してしばらくするとまとまった雨が降りだした。雨そのものはそれほど厳しいものではなかったが、テントの中で水をこぼしてしまい、マット、シュラフ、着替えなどなどを少し湿らせてしまった。床が浸水したみたいになってしまい、タオルで拭いては水を絞って外へ出すを繰り返して何とか水を抜いた。テント内での水袋の扱いには気を使っているつもりであったが、人間である以上こういう事故も致し方なし。
8/27
テント場から沢沿いに登っていく。朝一番だというのにかなりの急登だ。木道で出るとちょうどそこが薬師平で、朝日を浴びている黒部五郎岳がよく見え、また景色も下の方が多少もやっているのでいい雰囲気であった。薬師平からの登りでは風が強く、ウィンドブレーカーは必須であった。稜線に出ると上の方に祠が見えたので山頂だと思ってしまった。ちょうどこのあたりで太陽が顔を出し、進行方向がかなりまぶしくなる。あまりにもまぶしいのでどこに足を置いて登ればいいかわかりづらかった。長いジグザグの急登を終え、やっと頂上かと思ったところは東南稜であった。気を取りなおして頂上へ。
頂上からは剱岳、立山が見え、見事と言うしかない。登ってくる途中で出会った方に、ナッツやらオレンジやらちらし寿司(太郎平小屋のお弁当)を頂く。もう下山するとのことで頂いたのだが、ちらし寿司は非常にありがたかった。山頂で1時間ほど展望を楽しんでいるとガスって来て見えなくなってきたので、北薬師岳へ向かうことにした。北薬師岳へ向かう道はストックが邪魔とも思えるくらい狭いところを歩き、また岩下りのようなところもあった。その中でも鳴き声の先に3羽のライチョウを発見できたのはラッキーであった。そして途中のカールも見事であった。北薬師岳を越えてからの延々と下る道は長かったが、歩く道の雰囲気がうまい具合に変化するのでそこそこ楽しめた。それでもそこそこ辛かったのは事実である。左胸の筋肉が披露したのかややズキズキした。
スゴ乗越小屋ではカレーライスを注文する。これまたおなじみのレトルト味であった。テント場では早速シュラフとマットをお日様に当てて干した。昼間はガスっぽく景色はよくなかったが、夕方あたりから晴れ始め、スゴの頭、越中沢岳の急登具合がよく分かった。明日はあれを登るのか…
8/28
スゴ乗越までは1度下って1つピークを越えてまた下った。道はやや歩きにくく、朝一番ということもあってゆっくりになった。スゴの頭への登りでようやく目が覚め、本領発揮。頂上近くなると明らかな岩登りもあったのでさすがにストックを収納した。ピークへ着くまでもなくまた大下りが始まったため、巻き道の1つでもあったらなあと思ってしまった。越中沢岳への登りも岩が全体的に多く、難儀した。1箇所あるロープ場ではザックにロープが引っかかってしまい、自分では取り除くことができなかった。たまたまロープを越えたところにすれ違う人がいたので、その人に助けてもらう。よかった。その後、登山道沿いにライチョウ3羽を発見。近くによって撮影していると3羽とも仲良く同じ方向をさして逃げていってしまった。ライチョウって逃げるものだったっけ?
越中沢岳からの眺めはよく、しばらく姿を消していた、立山、剱岳と再び対面する。ここからの下り道はそれまでとは打って変わって歩きやすいものとなった。逆ルート(五色ヶ原→スゴ)だったらさぞかし厳しいものになっていたであろうなあと、思いながら下っていった。下りきって鳶山に取りつく。この山の登りもやや急であったが、先2つのピークの登りと比較すると、2つの足だけで登っていける山だったので助かった。山頂からは五色ヶ原の景色が広がり、また同時に大きくなってきた立山、剱岳をも見ることができた。山頂は時間が時間だからかやたらと虫が多かった。五色ヶ原を見ながら、のんびり下る。ところどころに木道があって下りやすい。
五色ヶ原のキャンプ場の水場は枯れてしまっているようで小屋でもらう形式であった。キャンプ場までは10分ほど歩く。歩くというよりは下る。五色ヶ原と言うくらいだからもう少し平らなところを想像していたが、実際は思っていた以上に、急な傾斜を持つ坂の道が多かった。花はそこそこ咲いており、最盛期に訪れたらさぞかしよいことだろうなあと思った。テント場では日を避けられるところがなく、非常に辛かった。ずっと薄着をしていたら夕方あたりから冷え始め、今度は寒くなった。ちょっと風邪気味になってしまった。
8/29
熱っぽいのでバファリンを一応飲んだ。テント場から見る朝焼けが非常にきれいであった。ザラ峠へ向かって下って行く。なるほど、越中〜信州間は地形的にここを越えていくのが一番マシなのだなと思えるところであった。この日は雲こそは多いのだが、富山の街への視界は最もクリアであった。新湊のあたりは見えたし、双眼鏡だと雨晴海岸そばの岩じゃないかと思えるものまで分かってしまうほどであった。ややいやらしい下りを終えて峠へ着く。ここからの登りが、前日テント場で会った人が言っていたとおりの崩れやすく嫌な道であったが、登るぶんにはそれほど支障はなかった。ハシゴを含めた急な登りを終えると、岩場をトラバースして進むような道になった。このような道は初めてのことであった。
獅子岳からの眺めもよかったが、ただ立山雄山に雲がかかっていたのが残念であった。鬼岳のトラバースでは残雪があったが、ここは落ちてもそれほど問題なさそうなところであった。岩登りやハシゴもあってそこそこ大変であったが、何とか富大の研究所のところまでやって来た。2年前に立山へ来た時以来であり、今回の縦走がほぼ終わったことを意味し、やはり嬉しかった。ここから雄山への登山道を双眼鏡で見てみると、人がずっと列を作っているのが面白かった。
浄土山への道はどことなく覚えていたが、そこから室堂へ向かって下る道は初めてであり、なおかつその道が急なこと急なことで大変であった。このエリアで一番厳しい道なのではと思ってしまった。展望台の方も覗いてみたが、ガスが濃くなってきており、展望はいまいちであった。
観光客が多数混じってきた道をゆっくり下って、やっとの思いでようやく室堂バスターミナルへ到着した。途中で出会う人には日焼けがすごいと言われていたのだが、トイレの鏡を見てようやく分かった。
この後、みくりが池温泉でくつろぎ、カレーやらソフトクリームやらを食べ、完全にシャバの世界を満喫してアルペンルートで下山した。下界ははやり暑かった。
はじめまして。
同じバスで薬師向かってました。このルートもいつか行きたいので
参考になりました。ありがとうございます。
ザラ峠からの市街の風景いいですね〜。五色が原もいつか行きたいです。
しかし、太郎平小屋のラーメンが中華三昧とは
でも美味しくいただきました。
はじめまして、と言ってもおそらく折立からの登りで何度か抜きつ抜かれつの関係だったと思います。子供を連れて登っているパーティを覚えていますので、そのパーティが1006702さんだったのでしょう。かなり大きめのカメラで撮影なされていたと記憶しております。
薬師岳から先の道もすごくよかったです、是非行ってみてください
中華三昧は好きなインスタントラーメンですので、すぐに分かりました。ゴマと麺にすごく特徴があります。ただ太郎ラーメンの場合、具がたくさん入っているので、気が付かなかったと言っても不思議ではないかもしれませんね
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