唐松岳〜五竜岳 満天の星空と素晴らしいご来光
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,793m
- 下り
- 2,097m
コースタイム
11:00 エスカルプラザ
11:20 白馬八方ゴンドラリフト
12:00 八方池山荘(登山開始)
12:45 八方ケルン
13:00 八方池
13:40 扇雪渓
14:30 丸山ケルン
15:20 唐松岳頂上山荘
16:15 唐松岳山頂(1回目)
16:55 唐松岳頂上山荘
17:50 唐松岳山頂(2回目)
【2日目】
06:50 唐松岳頂上山荘
08:10 最低鞍部
09:20 五竜山荘
10:30 五竜岳山頂
11:25 五竜山荘
12:15 下山開始
14:20 小遠見山
15:20 アルプスだいら
15:40 エスカルプラザ
天候 | 1日目:曇りのち雨からの曇り 2日目:晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八方尾根〜唐松岳山頂までは特に危険箇所はなし。 唐松頂上山荘から五竜岳に向かう牛首は岩場・鎖場が連続、五竜岳への登りも岩場・鎖場が連続する。慎重に行けば問題無いが初心者は避けたほうが良いと思われる。遠見尾根も大遠見山くらいまでは痩せた尾根道や鎖場があるので慎重に。 高山の為、天候の急激な変化には気をつけたい。また夏でも夜明け前は寒く、防寒着(フリースやダウンジャケット)は必携。 「白馬八方ゴンドラリフト」1400円 「五竜テレキャビン」860円 「白馬源流の湯」500円 |
写真
感想
夏山シーズンの終わりという事で、北アルプスの後立山連峰にある唐松岳〜五竜岳にTさんとIちゃんと3人で縦走。今回はIちゃん、Tさん、2人ともが唐松岳に行きたいと言っていたので、それならば一緒にと声を掛け、ついでに五竜岳もセットに。
天気予報は土曜日が曇りのち雨。日曜日は曇りとビミョーな感じ。でも二人とも行く気があったので決行。私は先週の甲斐駒の疲れが残っているのではと少し不安だったものの、北アルプスの山小屋泊という事でテンションは最高潮。前々日には準備も整え、当日もむしろワクワクしてあまり眠れず睡眠が浅かったほど。ほんと子供みたいだ。
移動はTさんの車。そして五竜岳の麓のエスカルプラザに到着したのは11時過ぎ。予定通りの時間。到着したときの天気は晴れていたが、山のほうは曇って山頂は見えず。そこからタクシーに乗り込み八方尾根のゴンドラに向かう。リフトを乗り継ぎ昼過ぎに八方池山荘前に到着。そこから今回の縦走がいよいよスタート。
しかしながら歩き出すとともにどんどんガスが濃くなってゆき、眺望はゼロ。せっかく北アルプスに来たのに眺望ゼロとはホントに残念な限りだ。それでも時期外れだが色とりどりの高山植物や大きなケルン達、そしてガスの中の幻想的な木々を見ながら八方尾根を楽しく歩く。天気が悪い分、足元や普段余り気にしないものにも目がいくような気がする。二人は何を考えて歩いているのだろう。仕事も忘れ、自然の美しさ、雄大さに感動を覚えるこの瞬間が私は好きだ。そしてダラダラと流れ落ちる汗が体の毒素を洗い出してくれるような感覚。
扇雪渓で昼食を取りながらの休憩。ヒンヤリとした風が登りで熱くなった体を急激に冷やす。十分な休憩と食事を取って登山再開。しばらく歩き丸山ケルンを過ぎた15時前から雨が降り始め、レインスーツをそそくさと取り出して着込む。フードをかぶっているからだろうポツポツとレインスーツに当たる雨音の響きと自分の息遣いと鼓動が耳に残る。途中細い登山道を抜け登ると唐松岳頂上山荘が見えてきた。ここまでに道のりは3時間半。休憩を入れてコースタイムより少し早い時間での到着。
山小屋にチェックインしたが、思った以上に綺麗な山小屋だった。混雑時には恐らく5〜6人で寝るだろう部屋に3人と十分の広さ。濡れた衣類を乾燥室に干したり、荷物の整理したりしながらの小休憩を挟み外に出ると雨は止んでいる。17時からの夕食まで時間が少しあるのでこのタイミングで唐松岳山頂を目指す。山小屋から山頂までは15分〜20分くらい。2,696mの頂からは晴れていれば絶景が楽しめるはずだったが、残念ながら回りは厚い雲に覆われている。
夕食に間に合うように心残りの唐松岳山頂を後にして山小屋に。山小屋での楽しみといったらやはり食事。暖かくて美味しい食事にありつけ満足。今日は19時から山岳フォトグラファーの菊池哲男氏の講演があるという事でそれも楽しみだ。食事を終え講演まで時間があったのでTさんと本日2度目の唐松岳山頂に。先ほどより幾分天気が回復し、山頂では薄っすら立山・剱岳が見えました。山頂では不帰ノ嶮から来たパーティが。お年を聞くと一人は80歳を越えているとの事で脱帽。
日も暮れ小屋に戻って菊池哲男氏の講演に参加。今までコンデジのAUTOでしか撮影したことが無かったが、マニュアルで構図・露出・ISO・シャーター速度等を意識する事を知り、とても参考になる講演だった。早速翌日の撮影で実践してみよう。夜菊池氏と山小屋のご主人が明日の朝は晴れるかも知れないと言われ、期待をして就寝。疲れて早く寝れるかもと思っていたが、浅はかだった。やはりいびきの合唱が気になり、なかなか寝付けない。それでも0時前には寝れたと思う。
翌日は誰かの目覚ましで3時に起床。やはりd冷えていてフリースにダウンセーターを着込み外に出てみると、夜空は満点の星空。早速露出とISOを適当に設定して(といってもどれくらい調整するのが最適かはさっぱり判らず)夜空を撮影。最初はブレまくりだったが、少しずつ星空が撮れるように。まぁここはこれから勉強していい写真が撮れるようにしていくとして、だんだんと夜空が明るくなって来たので山小屋の裏のピークに移動。Tさんが小屋の人に「ご来光は小屋の裏の方が赤く染まった唐松岳が綺麗に見えていいよ」との情報を仕入れてくれてました。ありがとうございます。一面の雲海からご来光が見えたときは感動モン。モルゲンロートの唐松岳、白馬三山、そして立山・剱岳。これを見れただけで今回の山行が満足いくものとなった。綺麗な動きのある雲が山々のアクセントに。
朝食を食べた後、準備をして7時前に登山開始。五竜岳へ。山小屋を離れてすぐに牛首の岩場が連続。年配のご夫婦は無理をせずに引き返しておられました。朝早くからアドレナリンを出しながらの登山。気を抜けない登山だったけど、先週の甲斐駒で高度感には多少慣れていたのか、恐怖感はほとんど無し。鎖場もしっかりしていて、足場もあるのであせらずゆっくり行けばクリア出来る。但し初心者にはあまりオススメは出来ないコース。五竜岳に向かう稜線でも素晴らしい青空と眺望で、雄々しい五竜岳がだんだんと迫ってくる。2時間半で五竜山荘に到着。そこで小休憩した後、ザックを山小屋前にデポして五竜岳に向かう。
五竜岳に向かう道は岩場や鎖場もあるのでここも気は抜けない。途中先頭を行く二人がはづかず通り過ぎたが、雷鳥を三匹発見。二人も引き返して雷鳥の撮影会。初めての雷鳥で少々興奮。山頂付近に近づくにつれて少し岩場も少し急に。途中鹿島槍ヶ岳が見えてきたときは稜線の半分に雲がかかり、八峰キレットのシルエットが。やはり難所と言われるだけあってすごい。
山頂では唐松・白馬方面、立山・剱方面、鹿島槍方面を見ることが出来て登って良かったと実感。時間も迫ってきた為、下山を開始。やはり登りより下りの方が難しい。五竜山荘に戻り昼食。マルタイの棒ラーメンとコーヒーがとても美味しい。
昼食休憩の後、長い遠見尾根を下山。だんだん雲がかかって下山時は曇り。途中鎖場、痩せた尾根があったが、特に難所は無かった。途中雪渓が見えるところはヒンヤリしたが、高度を下げるにつれ気温も上がり、汗も出てくる。下の景色も見えてくるようになり、3時間の下山でテレキャビン駅に到着。
下山後は道の駅のすぐ横にある温泉「白馬源流の湯」に。男湯は我々以外に入浴者もおらず独占状態。ゆっくりと疲れを癒し、その後、松本に移動し夕食。松本駅の高橋食堂駅前店のソースかつ丼と馬刺しは美味かった。途中高速を反対方向にいってしまうというハプニングもあったが、渋滞に少々巻き込まれながら23:30に帰宅。Tさん運転お疲れ様でした。
とても楽しく思い出に残る唐松岳〜五竜岳の縦走となった。
高山植物は週末にでも調べてわかる範囲で名前を記入していこう。(たぶん)
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